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  • 【公開日】2023-02-16
  • 【更新日】2023-03-31

親の介護で仕事を休むのは迷惑?休む際の適切な伝え方とタイミングとは

親の介護で仕事を休むのは迷惑?休む際の適切な伝え方とタイミングとは

親の介護で休んだら同僚に迷惑をかけてしまうかもしれない…」と悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、そのような方に向けて、介護で仕事を休む場合の適切な伝え方や介護休暇制度などについて詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、親の介護が必要になった場合に、仕事を休むこと以外の選択肢も持てるようになります。

親の介護を理由に休職や退職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

株式会社アテンド 代表取締役
専門分野:介護全般

旧三菱銀行およびみずほ銀行で10年ほど窓口やローンアドバイザーに従事したのち、 2013年に介護事業を運営する株式会社アテンド設立。 同年6月にリハビリ特化型「あしすとデイサービス」開設。 メディア実績は厚生労働省老健事業「サービス活用販促ガイド」、週刊ダイヤモンド、 経済界、シルバー新報、聖教新聞、ABEMA Rrime など 介護事業経営と父の介護を8年経験したスキルを活かし、現在は講師として著者として介護のノウハウを提供。介護する人とされる人が安心して暮らせる環境つくりに邁進している。詳しくはこちら

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親の介護で仕事を休むことは職場にとって迷惑?

​​介護で仕事を休むことは、職場にとって迷惑ではありません

介護に関連する法律や、制度が定められており、多くの企業で介護を理由に仕事を休めるようにサポートしています。近年、少子高齢化が加速していることもあり、介護休暇に対して理解を示す会社も増えてきています。

しかし一部の企業では介護休暇に対する、理解や社内制度が整っておらず、親の介護で休みたいことを言い出しづらい方も少なくありません。もしも介護を理由に休むことを検討しているなら、関係の良い上司や同僚に相談してみるとよいでしょう。

介護に関連する法律や制度も適切に活用することで、介護と仕事の両立が容易になる可能性があります。

親の介護によって退職を考えている方は、ケアスル介護がおすすめ。入居相談員があなたの悩みを丁寧にヒアリングした上で、希望する条件にピッタリ合う施設をご紹介いたします。

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親の介護で仕事を休む際に職場への適切な伝え方や準備

親の介護を理由に仕事を休む際、どのように伝えたらよいのか悩んでしまう方は多いです。そこで、家族の介護による休暇を会社に伝える適切な伝え方や準備は、以下の3つのポイントを押さえましょう。

伝える準備 伝え方のポイント
法律や会社の規則に基づいて伝える
  • 介護に関連する法律や会社の規則を確認しておく
仕事のスケジュールを確認しておく
  • 介護のために休むことになる期間に重要なプロジェクトやミーティングなどが予定されていないかどうか確認しておく
  • 伝える相手が、余裕のあるタイミングで伝える
職場の雰囲気を確認しておく
  • 介護に関連する話題がオープンに扱われている職場であるか否かを考慮する
  • 以前に介護休暇を取得した先輩がいる場合は確認してみる

上記3点に注意して、適切なタイミングで伝えられるようにしましょう。

親の介護で仕事を休む時の伝え方で注意したい3つのポイント

親の介護で仕事を休むことを検討している方の中には、「休むことを伝えたら、会社に迷惑がかかりそうで不安」と悩んでしまう方は少なくありません。

親の介護で仕事を休む場合、適切なタイミングで会社に伝えることが大切です。

そこで、家族の介護での休暇を会社に伝える際に注意すべきポイントを3つご紹介していくので、チェックしてみましょう。

ポイント①できるだけ早く職場に伝える

1点目は早期に伝えることです。家族の介護に関連する予定が決まった場合、できるだけ早期に会社により、仕事の調整や代替の人員の確保など、会社側も準備することが可能になります。

また介護休暇を取るまでに少しだけ余裕のある方は、引き継ぎリストを作成しておきしょう。

自分の担当業務をリストアップして、それぞれの業務を誰に引き継ぐのかをまとめておくことで、計画的な引き継ぎと、仕事の漏れを防げるでしょう。

ポイント②具体的なスケジュールやイメージを伝える

2点目は具体的な予定を伝えることです。 介護に関連する予定、取得したい休暇の期間、介護する対象者の情報などを会社に伝えることで、会社側が適切な対応をすることが可能になります。

介護者の状況を伝えたうえで、復帰できる見込みはあるのか、復帰できる場合、どれくらいの期間での復帰が可能なのか、復帰した場合はフルタイムで勤務できるのか、見込みでもいいので伝えておきましょう。

また状況を細かく伝えることで職種によっては、リモートワークやフレキシブル出社など、介護と仕事を両立できる道を提案してもらえる場合もあります。

このように具体的なスケジュールやイメージを伝えることは、あなたにも会社にも大きなメリットとなるため、なるべく情報共有することをおすすめします。

ポイント③法律や会社規則に基づき伝える

家族の介護での休暇を会社に伝える際に注意すべきポイントの3点目は、法律や会社規則に基づいた休暇の申請をすることです。

介護に関連する法律に基づいて、休暇の申請を行うことで、法的な権利を補完できます。

また介護休暇に対する制度が整っている会社も多く存在しています。

介護に関する会社規則を調べ、活用することで、スムーズな形で介護休暇を取得できる可能性も高まるでしょう。

基本的に、介護休暇を取得する場合、書類での申請などが必須となります。手続きに必要な書類を正しく、遅延なく提出することは、職場からの信頼を高め、誠実さが伝わるでしょう。

職場復帰する際にも円滑な人間関係が保てるよう、また介護に伴う理由で今後休暇取得が増えることも考えると、協力してくれる仲間や人事への対応は有利に働く可能性が高いため、丁寧に行うようにしましょう。

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親の介護で仕事を休む際に使える制度

職場の同僚や上司の負担を考えると、なかなか言いづらいと感じる方も多いかもしれません。

そこで、介護休業法で定められた「介護休暇」と「介護休業」のそれぞれの対象や内容について詳しく解説していきます。

2つの休暇の違いをそれぞれ把握しておきましょう。

5日間の休暇を取得できる!介護休暇

介護休暇の主な取得条件は以下の3つです。

  • 原則すべての労働者が対象(日雇い労働者は除く)
  • 要介護状態(負傷、疾病等により2週間以上にわたって常時介護を必要とする状態)にある対象家族の介護をする必要がある
  • 入社から半年以上が以上経過している

取得可能な日数は、介護が必要な家族がひとりにつき5日間で、時間単位で取得できます。

対象家族が2人以上の場合は、年10日まで取得可能です。

給与に関しては支払われないことがほとんどです。事前の申請も不要で、当日申請可能なことも大きな特徴と言えるでしょう。

利用タイミングとして、以下のようなシーンで使用することが考えられます。

  • 家族の体調が急変して、病院への同伴が必要になった場合
  • 家族が短期間の入院が必要になった場合
  • 普段介護している家族が不在で、誰かが代わりに介護をする必要がある場合

事前の申請が必要なく、フレキシブルに使用できることがこの介護休暇の大きなメリットです。

長期間休業したいなら介護休業

介護休暇の主な取得条件は以下の3つです。

  • 原則すべての労働者が対象(日雇い労働者を除く)
  • 要介護状態(負傷、疾病等により2週間以上にわたって常時介護を必要とする状態)にある対象家族の介護をする必要がある
  • 入社から1年以上経過している

取得可能な日数は、介護が必要な家族がひとりにつき93日間で、3回までは分割して取得することも可能です。給与に関しては支払われないことがほとんどです。

介護休業をするためには、原則2週間前までの書面等による申請が必要になります。介護休暇と違い長期間の休みが予想されるため、事前の申請が定められています。

利用タイミングとして、以下のようなシーンで使用することが考えられます。

  • デイサービスやショートステイなどの介護サービスが利用ができない場合
  • 家族が遠方に住んでいる場合
  • 介護をできるのが自分だけで、この先の生活の見込みも立っていない場合

約3ヶ月間と、長期間の休暇を取れることが、介護休業の最大の特徴です。

親の介護が急に必要となり、今後の生活の目処が立っていない場合でも、この期間で生活を整えられるでしょう。

経済的負担を軽減できる介護給付金

介護給付金とは、雇用保険の一つで介護休業中の方に支給される給付金です。

支払額は、給与の3分の2になります。月収10万円の方で約6万5千円、月収20万円の方で約13万3千円もらうことが可能です。

介護給付金の対象となるのは、介護休業を取得した方のみであり、申請を行うのは本人ではなく会社になります。

そのため、どのような申請を行うと給付金を取得でき、どのタイミングで支払いをしてもらえるのか、必ず会社に確認しておくようにしましょう。

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仕事と親の介護を両立するために活用したい4つのサービス

親の介護が必要な方の中には「生活のことを考えると、介護と仕事を両立する必要がある」という方も多いのではないでしょうか。

ここからはここまで紹介した制度とともに活用することによって、経済的にも精神的にも、より無理のない介護生活を送るためのサービスを4つ紹介していきます。

これらのサービスをうまく活用することによって、ストレス少なく仕事と介護の両立を実現しやすくなる可能でしょう。

日帰りで介護サービスを受けられるデイサービス

デイサービスとは、別名通所介護とも呼ばれ、利用者が日帰りで介護を受けられるサービスです。

デイサービスの主なサービス内容は以下の5つです。

  • 食事の提供とサポート
  • 入浴のサポート
  • 機能訓練の提供
  • レクリエーション
  • 自宅までの送迎

デイサービスは送迎までしてもらえることが大きな特徴で、利用者の家族は日中の介護の負担を軽減することが可能です。

入浴などの日常動作が困難な場合や、日中仕事であることが多く、介護が不可能な方は利用を検討してみましょう。

泊りで利用できるショートステイ

ショートステイは、一定期間施設に宿泊して、食事や入浴、レクリエーションなどの支援を受けられる介護サービスです。

介護や仕事のスケジュールに合わせて、1日から30日まで利用できます。ただし、連続利用は30日までで、原則1日空けなければ再度利用できない点に注意してください。

また、介護を行える状態であったとしても、一定期間ショートステイを利用することで適度な休息を確保でき、介護負担を軽減するのに役立つでしょう。

在宅介護をサポートしてもらえる訪問介護

訪問介護とは、自宅で過ごしながら、食事や入浴、排せつなどの介助、掃除や洗濯といった日常生活支援を受けられるサービスです。

以下のような方は訪問介護の利用を検討してみましょう。

  • 介護施設に入所したくないが、家族のサポートだけではなかなか対応ができない場合
  • 入院や介護施設での介護を必要としていないが、少し介護の負担を減らしたい場合

利用者のさまざまなニーズに合ったサービスを提供してもらえるので、安心して任せることができます。

家事の負担を減らせる家事代行サービス​​

家事代行サービスは、家庭内のさまざまなタスクを代わりに行ってくれるサービスです。サービス内容には、掃除、洗濯、料理、買い物などが含まれます。

家事代行サービスとは、直接的に介護を行うためのサービスではありません。

以下のような悩みを抱えている場合は、家事代行サービスの利用を検討してみてください。

  • 仕事と介護と家事の両立が困難で、少しでも体力的負担を減らしたい場合
  • 介護を必要とする家族が身体的に家事を行えない場合

家事代行サービスは、忙しい生活スタイルに合わせて数時間単位で家事タスクを代行できるので、非常に便利なサービスです。介護による体力的、精神的負担を軽減するためにも、活用を検討してください。

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介護での休職について悩んだ際に活用できる機関

親の介護で仕事を休むこと考えている方の中には「身近に相談できる人がいなくて、不安」という方は多いです。

そこで、介護での休職について悩んだ場合に、活用できる機関を2つ紹介していきます。

介護での休職に悩んだら、どのような機関を活用できるのか、あらかじめ把握しておきましょう。

地域包括支援センター

地域包括支援センター は、地域社会においてさまざまな問題に対応することを目的とした支援施設です。地域住民のサポートや支援のニーズに応じて、健康や福祉、介護、社会生活などの観点からサービスを提供してもらえるでしょう。

また、地域包括支援センターの第一の目的は、地域に住んでいる人々がよりよい生活を送れるよう支援することです。

そのため、介護休職に関するアドバイスや支援など、個別に相談することが可能です。

親の介護による休職を検討しているが、相談できる相手がいない場合は、地域包括支援センターの利用を検討してみましょう。

ケアマネージャー

ケアマネージャー とは、介護に関連する問題をサポートする専門家です。家族の介護による休職について悩みを抱えている場合、ケアマネージャーに相談するとよいでしょう。

ケアマネージャーは以下のようなアドバイスを行ってくれます。

  • 適切な介護サービスの選択方法
  • 介護サービス費用の調整方法
  • 介護に関連する様々な問題に対する解決方法

家族の介護による休職について相談したい場合、まずは近くの介護関連の機関に行き、ケアマネージャーに相談してみましょう。

必要に応じて介護施設入居も検討する

介護は24時間続くものであり、デイサービスやショートステイといった介護サービスを組み合わせても、介護の負担がなかなか軽減されないケースはあります。

中には、介護を負担に感じてしまい、精神的に追い詰められたり、体調を崩してしまう方は少なくありません。

注意しなければならないのは、介護者の健康や介護への意欲が失われることで、要介護者は適切な介護を受けられなくなる可能性がある点です。

介護者自身も介護疲れからうつ病を発症したり、ネグレクトに発展するケースも考えられます。

在宅での介護に限界を感じている方は、必要に応じて介護移設への入居も検討してください。

親と物理的な距離をとることで、面会時に温かい気持ちで向き合えるでしょう。

また、他の入居者やスタッフとの交流が刺激となり、心身の機能維持・向上を目指せる場合もあります。

状況によっては施設に入ってもらうことが一つの正しい選択肢であることを念頭に置いておきましょう。

親の介護による精神的ストレスに悩んでいる方はケアスル介護がおすすめ。相談はもちろんのこと、見学予約から日程調整まで無料で代行してくれます。

「後悔しない老人ホームを選びたい」という方は、まずは無料相談からご利用ください。

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親の介護で仕事を休むならサービスや制度を利用して負担を軽減しよう

親の介護が必要となった際に、仕事との両立で悩む方は少なくありません。

しかし、介護を理由に仕事を休むのは迷惑なことではなく、介護休暇に関する制度を整えている企業は増えつつあります。

介護休暇を取得したい場合、伝え方やタイミングに配慮することも大切です。

まや、仕事と両立させるには介護サービスや制度を活用して介護負担の軽減に努め、必要に応じて施設への入居も検討しましょう。

会社に介護休暇を申請する際には、どのような書類が必要ですか?

介護休暇の申請に必要な証明書は地域や会社によって異なりますが、通常は「介護対象者の診断書」「介護計画書」「看護師または医師からの確認書」などの書類が必要となります。これらの書類を用意して介護休暇の申請を行うことが望ましいですが、必要書類は労働組合などに一度確認することをお勧めします。詳しくはこちらをご覧ください。

介護休暇のあとに復職の目処が立たず、そのまま退職することは可能ですか?

介護休暇のあとに復職せず退職が可能かどうかは会社によって異なります。復職せず退職ができるかどうかは労働法や契約書などによって異なってくるため一度確認してみましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

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