老人ホーム選びを始めた方の中には、「試しにインターネットで検索をかけてみたものの、様々な老人ホームがヒットし、そこからなかなか老人ホーム選びが進まない」という方も多いのではないでしょうか?
また、「そもそも老人ホームの選び方が右も左もわからない」という方も少なくないでしょう。
本記事では、そのような方に向けて、老人ホームの選び方やチェックポイントについて詳しく解説していきます。
「老人ホーム選びに失敗したくない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
老人ホームの選び方は?
老人ホームの選び方は、大きく以下3つのステップに分かれます。
- 選択肢を持つ
- 資料請求をする
- 施設見学をする
老人ホームを選ぶうえで、選ぶための選択肢がないと始まりません。
そのため、まずは、紹介所やインターネットを活用しながら、簡単な希望条件をもとに、自分に合いそうな老人ホームの選択肢を集めます。
紹介所やインターネットでは、施設概要といった基本的な情報しか得られない場合が多いため、気になった老人ホームの資料・パンフレットを請求し、より詳細な情報をもとに検討を進めていきます。
資料やパンフレットを確認し、「この老人ホームが良さそうだ」という確信が高まったところで、さいごに、施設見学を行い、実際にその老人ホームに足を運んでみることによって、自分の感覚で老人ホームの選択肢を絞り込んでいきます。
まずは、これら3つのステップを掴んでおきましょう。
次に、それぞれのステップについて、具体的な方法やチェックポイントをご紹介していきます。
老人ホームの選び方①:選択肢を持つ
はじめに、老人ホームを選ぶうえでの選択肢を持つための方法についてご紹介します。
具体的には、以下のような方法があります。
- 地域包括支援センターに相談する
- 施設紹介サイトを利用する
それぞれ見ていきましょう。
地域包括支援センターに相談する
1つ目の方法は、地域包括支援センターに相談することです。
「地域包括支援センター」とは、高齢者の方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、高齢者の方やその家族、地域住民の身近な相談窓口として、保健・医療・介護・福祉など様々な面からの支援を包括的に担う地域の中核機関です。
地域包括支援センターでは、市区町村内の施設一覧を作成しているところがほとんどであり、その一覧を見ながら相談者に合った施設を紹介してくれることがあります。
また、担当者の方次第では、施設の口コミなどを教えてくれることもあります。
地域包括支援センターのスタッフは、地域の介護事業の集まりに参加されていることもあるため、情報の信頼度が非常に高く、老人ホームの選択肢を持つ上ではうってつけの方法と言えるでしょう。
そのため、老人ホームを選ぶうえでの選択肢を手っ取り早く集めたいという方は、一度ご住まいの地域の相談窓口へ足を運ぶか、電話で問い合わせてみるとよいでしょう。
施設紹介サイトを利用する
2つ目の方法は、施設紹介サイトを利用することです。
施設紹介サイトでは、希望の都道府県で検索し、簡単な希望条件を含めた検索を行うことによって、手早く施設選択肢を提供してもらうことが可能であり、自分に合いそうな老人ホームの概要や特徴を把握することができます。
ほとんどの場合、以下のような希望条件をおおまかに考えられていれば、簡単に検索を行うことが可能です。
- どのエリアで老人ホームを探したいか
- 老人ホームを探す際の予算はどのくらいか(費用上限はいくらか)
- 老人ホームへの入居対象となる方の状態(介護度や認知症の有無等)はどのようなものか
施設紹介サイトは無料で利用でき、気になった施設があれば、サイトを通じて資料請求を行うことも可能であるため、まだ使ったことがない方はぜひ利用してみることをおすすめします。
ここで、「無料の施設紹介サイトを利用してみたい」と思った方は、ケアスル介護がおすすめです。
ケアスル介護では、全国約5万もの施設の中から、自分に合った施設選択肢を見つけることができます。
また、入居相談員による無料相談も可能ですので、そちらもぜひご利用ください。
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老人ホームの選び方②:資料請求をする
次に、老人ホームの資料請求について解説していきます。
地域包括支援センターや施設紹介サイトを利用し、自分に合いそうな施設選択肢を持つことができたところで、その選択肢を絞り込んでいく段階に入ります。
しかし、地域包括支援センターや施設紹介サイトから得られる情報は限りがあるため、自分に合いそうだと感じた老人ホームについてより詳しく知るために資料請求を行うのです。
資料はここを見よう
資料やパンフレットを取り寄せたらまず見てほしいのが、部屋には何があるのかということです。
資料を一見するとどこも同じようなことが書かれており、どれもみな良さそうに見えてしまうため、資料を取り寄せたものの何を見たらよいのかわからなかったという方は実際多いです。
しかし、部屋には何があるか確認すれば、施設ごとの違いが少しずつ見えてくるでしょう。
トイレを例にとって解説しましょう。
多くの方が、それぞれの部屋には必ずトイレがあると思っていますが、有料老人ホームの半数以上は、部屋にトイレがありません。(もちろん、排泄がおむつ交換のみとなっており、トイレの利用を前提としていない施設もあります)
ここで、資料を確認し、部屋の中にWCの記載があれば、部屋にトイレが備え付けられているかがわかるというわけです。
また、部屋にトイレがない場合は、施設にいくつのトイレがあるのかを確認してみましょう。
おおよその入居者人数がわかっていれば、1つあたりのトイレに対し、どのくらいの人数の方がトイレを利用するのかがわかります。
こちらも一見些細なことに思えるかもしれませんが、トイレの回数が多い方の場合、トイレが混雑するような施設はストレスとなるため、そういった施設を選ばないという意思決定に繋がるのです。
このように、施設での生活において「ここだけは譲れない」というものが明確にできていると、資料を見て部屋に何があって何がないのか確認することで、入居後の生活をイメージすることができ、本当に自分に合った選択肢を絞り込むことができるのです。
資料の見落としポイント
基本的に施設側は「いかに自分たちの施設を魅力的に思ってもらうか」を考え、資料やパンフレットを作成しているわけですから、資料には素敵な言葉が溢れています。
そのため、あまり気にせず流してしまいがちなのですが、本当に「良い」老人ホームを選ぶのであれば、疑いの目で見た方がいいポイントがあります。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 「安心安全な生活をお約束します」といった文言を見たら、一回立ち止まってみる
- 「24時間安心安全な生活を送ることができます」といった文言は、一回立ち止まってみる
「安心安全な生活をお約束します」と書いてくれている施設の方が安心するのですが、逆に「安心安全なのは当たり前だ」という姿勢を持つことが大切です。
素敵な文言だけを並べている施設よりも、「なぜ安心安全だと言えるのか」「どういうふうに安心安全なのか」という点をきちんと説明している施設の方が信頼を置くことができます。
また、「24時間安心安全な生活を送ることができます」といった文言が書いてあると、1日中介護に関するサービスがなんでも受けられるように思ってしまいがちですが、こちらもある種落とし穴です。
「せっかく施設に入居したのに、日中はデイサービスに行かなくてはならなかった」といった声があるのも事実なのです。
資料に書いてある言葉だけで納得せず、「どのように24時間介護してくれるのか」を確認することが大切なのです。
ここまでの記事を読んで、「自分のに合った老人ホームを選びたい」と思った方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では、入居相談員がその場で条件に合った施設をご紹介します。
「自分に合った老人ホームを選ぶために、相談者や支援者がほしい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。
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老人ホームの選び方③;施設見学する
資料請求をしたうえで、ある程度自分に合った老人ホームの見当がついたところで、施設見学をして、実際に選択肢を絞り込んでいく段階に入ります。
ここでは、施設見学をする際にどのようなことをチェックすればよいか、見落としがちなポイントも踏まえて解説していきます。
施設見学ではここを見よう
今回は意外と見落としてしまいがちな施設見学の際のチェックポイントをご紹介します。
具体的なチェックポイントは以下の通りです。
チェックポイント | 詳細 |
個室の広さ | 資料等に「個室でゆったり」と記載されている場合でも、実際の広さは要確認 |
エアコンの完備状況 |
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ナースコールの完備状況 | 認知症の方が用事がないのにナースコールで呼ばないよう、手の届かないところに移動されていたり、音がならないよう設定変更されているケースがあるため、要確認 |
スタッフの態度 |
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他の入居者の様子 |
|
施設のにおい | 便臭や尿臭がひどくないか確認 |
食事の内容 |
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施設見学で実際自分の目で見たりして直感的に感じた感覚は、最終的に施設の選択肢を絞る上で、この上ない判断材料となります。
そのため、必ず複数の施設に訪問し、自分の目で見て施設を選ぶということを大切にしていきましょう。
また、ここまでの記事を読んでみて、「施設見学をしたうえで、自分に合った老人ホームを選びたい」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では、施設の見学予約から日程調整まで無料で代行いたします。
「自分の負担を軽くしながらも、丁寧に老人ホームを選びたい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。
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老人ホーム選びでどうしても迷ってしまう方へ
これまでは老人ホームの選び方について、その具体的な方法を解説していきました。
しかし、中には、「いろいろ見たけど、どうしても自分が入居する老人ホームを選びきれない」という方もいることでしょう。
さいごに、「入居を決定する前にこれだけはチェックしてほしい」というチェックポイントをご紹介します。
入居を決める前にこれだけはチェックしよう
どうしても迷って決められないという場合は、以下のチェックリストを参考にしてみてください。
チェックポイント | 詳細 |
入居一時金 |
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月額費用 |
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運営会社のポリシー | 老人ホームを運営する経営母体はどのようなポリシーを持って老人福祉に向き合っているか確認したうえで、あなたはそのポリシーに共感できていますか? |
運営会社の経営状態 |
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経営母体 | 老人ホームに病院や生命保険会社、地方自治体など、どのような組織が関わっているか確認し、安心できそうだと言えますか? |
開設時期 | 開設してから一定の期間を経ていますか? |
食生活への配慮 | 施設側がどの程度食事に配慮し、どのような食事が提供されているのか確認しましたか? |
居住空間 |
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共用スペース | 居住者が楽しく利用できるきょうようすぺーすが、配慮して設計されていることを確認しましたか? |
特別施設の有無 | 施設の売りとなる特別施設(例えば、大浴場など)があるか確認し、それはあなたにとって魅力的と言えるものでしたか? |
医療の対応 |
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介護システムの充実度 | 介護のシステムやマニュアルが十分整備されていることを確認しましたか? |
交通アクセス | 交通の利便性が高く、面会などに行きやすい立地に位置しているか確認しましたか? |
立地条件 | 入居後、施設近隣を散歩できたり、小旅行ができたりと、入居対象者の希望に合わせた地勢や風土があることを確認しましたか? |
年間スケジュール |
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まとめ
本記事では、老人ホームの選び方やチェックポイントについて詳しく解説していきました。
老人ホームを選ぶ際は、以下3つのステップを踏むようにしましょう。
- 選択肢を持つ
- 資料請求をする
- 施設見学をする
特に、資料請求と施設見学には多くの見落としポイントが存在するため、本記事でご紹介したチェックポイントを必ず確認するようにしましょう。
また、「どうしても自分の入居する施設が決めきれない」という方は、本記事でご紹介した15のチェック項目を参考に、自分でチェックできていない部分はないか確認するようにしてください。
本記事が、今後老人ホームを選ぶ際の助けとなれば幸いです。
老人ホームの選び方は、①選択肢を持つ、②資料請求をする、③施設見学をする、といった主に3つのステップに分かれます。詳しくはこちらをご覧ください。
老人ホームを選ぶうえでの選択肢を持つための方法には、①地域包括支援センターに相談する、②施設紹介サイトを利用する、といった方法があります。詳しくはこちらをご覧ください。