「親が高齢になってきたけど、ずっと一緒にいてあげられないから心配…」
「本人は老後も楽しく過ごしたいみたいだけど、そばで見守れない…」
高齢化社会が進む近頃では、そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
アクティブで快適なシニアライフを楽しみたい方に最適な老人ホームとして「健康型有料老人ホーム」というものがあります。
「あまり聞いたことない老人ホームだけど、どんなサービスを提供してるの?」
「まだ介護は必要じゃないけど、老人ホームに入っていいの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、今回は健康型有料老人ホームのサービス内容や費用、入居条件、メリット・デメリットまで分かりやすく解説していきます。
健康型有料老人ホームとは?
健康型有料老人ホームは、介護を必要としない「自立」の方を対象とした施設です。
食事の提供や居室清掃、洗濯、見守りサービスなどの幅広い生活支援を受けることができ、高齢の方も安心して暮らすことができます。
また健康型有料老人ホームは、老後をアクティブに楽しみたい方々のため、多彩なアクティビティと快適な住環境を兼ね備えていることが大きな特徴です。
1年をとおして季節のイベントや遊び心満載のレクリエーションの開催、ジムやカラオケルームといった娯楽設備を設けていることも多く、アクティブなシニアライフを送りたい方にはぴったりの環境と言えるでしょう。
しかし一方で設備が充実しているために費用は高額になることが多く、入居金は数千万円にまでにのぼる施設も珍しくありません。
そのほか、主に介護を必要としていない「自立」の方向けの施設であるため、一般的に食事や入浴の介助といった介護サービスの提供は行っていないので注意が必要です。
健康型有料老人ホームの入居を検討する場合は、サービス内容や費用などについての知識を正しく身に着けることが大切になります。
安心の暮らしのため1つずつ、健康型有料老人ホームについて知っていきましょう。
また、健康有料老人ホームへの入居をお考えの方は、ケアスル介護への相談がおすすめです。
ケアスル介護では全国で約5万もの施設から、入居相談員がご本人様にぴったりの介護施設を紹介しています。
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健康型有料老人ホームのサービス内容
本章では健康型有料老人ホームの提供するサービスについて解説して行きます。
アクティビティや施設の設備が充実
快適なシニアライフを送ることを目的にした健康型有料老人ホームでは、レクリエーションや施設の設備が充実している点が大きな魅力です。
レクリエーションが充実していることで日々を楽しみながら過ごせることはもちろん、利用者同士やスタッフとの交流が生きがいとなることもあります。
施設で楽しみを見つけられることで心身ともに健康に過ごすことができ、認知機能の低下予防やコミュニケーション能力の向上などを見込めることもメリットだと言えるでしょう。
また、施設内は高齢者の安全と快適性にこだわったバリアフリー設計を採用しています。
館内の段差をなくし、随所には手すりを設けることによって体に不安が出てきた方も安心して暮らすことができるでしょう。
さらにレストランやカラオケルーム、図書館、フィットネスジムといった娯楽設備を設けている施設も珍しくありません。
アクティブに趣味や娯楽を楽しみながら悠々自適な毎日を過ごせることは、健康型有料老人ホームの大きな特徴として挙げられます。
生活支援や見守り体制が充実
健康型有料老人ホームでは、食事の提供や居室清掃、安否確認、居室清掃といった生活に便利なサービスが充実しています。
身の回りの基本的な家事はスタッフに任せることができるため、自分の好きなことに時間を費やすことが可能です。
さらに館内にはコンシェルジュが常駐していることが多く、何か不安なことがあれば気軽に相談をすることができます。
コンシェルジュは介護・福祉・医療系の資格を保有していることもあり、これからの医療・介護についての悩みや暮らしのなかの些細なことにも親身に話を聞いてくれるでしょう。
また、安否確認においてはスタッフが毎日の館内見回り・居室訪問を実施しています。
休日・夜間にもしもの時があった場合も、居室のナースコールシステムによりすぐにスタッフが駆け付けられる体制が整っているため、安心のサポート体制と言えるでしょう。
さらに最新の施設では、スマートウォッチなどのデバイスを利用して心電図、心拍、血中濃度、運動量などの管理をしているところもあります。
介護サービスは提供していない
生活支援や見守り体制が充実している一方で、食事や入浴の介助といった介護サービスは提供していません。
というのも健康型有料老人ホームは、主に介護の必要のない「自立」の方向けの施設だからです。
もしも介護が必要になった場合は、別途費用を払って外部のサービスを利用する必要があるため、注意しておきましょう。
また訪問サービスで受けられる介護には限度があるため、要介護度が高くなった場合は退居するか、同法人が別に運営する要介護者向けのホームに転居しなければならないことがあります。
「老人ホームに入居したいけど、どこまでの介護サービスや医療行為が必要になるか分からない」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では、入居相談員が施設ごとに実施するサービスや立地情報などをしっかりと把握した上で、ご本人様に最適な施設をご紹介しています。
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健康型有料老人ホームの入居条件
本章では健康型有料老人ホームの入居条件について解説しています。
入居対象は60歳以上の「自立」の方
健康型有料老人ホームの入居対象になるのは、60歳以上で介護の必要がない「自立」の方です。
前述のとおり入居後に介護度が高くなったり、認知症を発症した場合は退居しなければならないことがあります。
健康型有料老人ホームはアクティブな生活を楽しみたいシニア向けの施設であり、終身での利用は難しいことを理解しておきましょう。
また、高額な費用がかかることも多い健康型有料老人ホームでは、収入や資産の審査が必要になる場合もあります。
コストが高額になったとしても問題なく支払いができるか、滞納をしないかなども確認されており、場合によっては資金的な要件で入居審査が通らないケースもあるため、注意が必要です。
介護度が上がった場合は退居の必要も
健康型有料老人ホームでは、施設内のスタッフによる介護サービスの提供を行っていないため、介護度が重くなった場合は住み続けられない場合がほとんどです。
外部(同法人の別部署で提供するサービスを含む)のサービスを利用することにより介護サービスを受けることは可能ですが、外部から派遣される訪問ヘルパーによるサポートだけでは限度があります。
したがって重度の要介護者対象のサービスが必要になった場合は、介護付き有料老人ホームなどに移り住む必要が発生するため、注意しておきましょう。
健康型有料老人ホームの費用
本章では健康型有料老人ホームの費用について解説して行きます。
他の施設と比べると費用は高額
健康型有料老人ホームの費用は、高額となる場合が多いです。
暮らしやすさと娯楽にこだわった設備が充実しているため、その分費用も高くなる傾向にあるのです。
健康型有料老人ホームの費用は、入居金+月額利用料で構成されており、おおよその目安としてはそれぞれ以下のようになっています。
- 入居金:0円~1億円
- 月額利用料:10万円~40万円
入居金と月額利用料、それぞれについて詳しく解説して行きます。
入居金(0円~1億円)
入居金のなかには大きく分けると、家賃の前払い金である「入居一時金」と、一般的な賃貸住宅同様の「敷金・保障金」があります。
入居金は0円で入居できることもあれば、数千万円から場合によっては1億円程度かかるケースも存在します。
それならば「なるべく高額な入居金は払いたくない」という方も多いですが、必ずしもそれが良い選択だとは限りません。
なぜなら「入居金」のほとんどは家賃の前払い金(入居一時金)となっており、一般的には入居金が高額なほど後述の月額費用が安くなる傾向にあるためです。
逆に言えば入居金が0円の施設の場合、毎月の月額利用料が高くなりやすいと言えます。
施設を選ぶ際には入居金と月額利用料の両方を確認し、これからどれくらい期間暮らすのか、その間にどれくらいの金額を払っていくのかをしっかりと理解することが大切です。
月額利用料(10万円~40万円)
月額利用料は主に入居者が生活するために必要となるお金のことであり、毎月で発生する費用となります。
月額利用料の内訳としては、以下のような費用があります。
- 居住費(家賃)
- 管理費・共益費
- 食費
- 水道・光熱費
- 介護サービス費用の自己負担費用
施設によっては居住費と管理費、水道光熱費が合算で請求されるケースもあるため、入居前によく確認してみましょう。
居住費・管理費・共益費に関しては一般の賃貸住宅と同様に、居室の広さやエリアによっても金額が変動します。
したがって都心に近くなったり、施設の設備が充実するほどに月額費用も高額となる傾向があることを理解しておきましょう。
入居金の償却について
健康型有料老人ホームの入居金のほとんどは、家賃の前払い金である「入居一時金」です。
入居一時金は入居後に毎月の家賃として当てられますが、想定よりも早く施設を退居することになった場合は、償却の契約に応じて残りの費用が返還されることになります。
償却の期間は施設の契約によって異なり、5年以内の償却となる場合や10年以上の償却期間を設けているケースも存在するため、事前によく確認おきましょう。
また、ほとんどの施設では初期償却として、入居時点で入居一時金の何割かが一気に償却されることが多いです。
安心のためにはどのくらいの期間でいくらほどのお金が償却となるのか、しっかりと把握しておくことが大切と言えるでしょう。
入居一時金の返還金シュミレーション
それでは実際に償却によって、どれくらいの返還金が受け取れるのでしょうか?
ここでは入居一時金の償却による返還金シュミレーションを行います。
設定条件は以下の通りです。
- 入居一時金:300万円
- 初期償却率25%(75万円)
- 償却期間5年(60か月)
- 3年(36カ月)で退居することになった
返還金の計算法は以下の通りです。
入居一時金×(1-初期償却率)÷償却月数×(償却月数-入居月数)=返還金
上記の計算式に今回の条件をあてはめた場合は、以下のようになります。
300万円×(1-25%)÷60×(60-36)=90万円
したがって、今回の条件で3年で退去した場合は、90万円の返還金を受け取れることになります。
「予算に合わせて老人ホームを選びたい」という方はケアスル介護での相談がおすすめです。
ケアスル介護では専門の入居相談員が、予算感を含めたニーズをしっかりと把握したうえで、ぴったりの施設をご紹介しています。
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健康型有料老人ホームの費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください
健康型有料老人ホームのメリット
ここまでは、健康型有料老人ホームのサービス内容・入居条件・費用について解説してきました。
それを踏まえて、本章では健康型有料老人ホームのメリットについて説明します。
- アクティビティや施設の設備が充実
- 多角的な生活支援サービスが受けられる
- 外部のサービスが利用可能
アクティビティや施設の設備が充実
健康型有料老人ホームの最大のメリットとして挙げられるのは、多彩なアクティビティや暮らしやすさにこだわった設備が充実していることです。
アクティビティとしては四季折々の風景を眺めに行ったり、懐かしい趣味に取り組んだりとバラエティ豊かな内容が開催されています。
日々の催しのなかではスタッフや他の入居者との交流もさかんで、脳の活性化や人生の生きがいとなることも少なくありません。
また館内にはカラオケルームや図書館、シアタールーム、フィットネスジムなどの娯楽設備が設けられていることも多く、気分の向くまま利用することができます。
もちろん施設内は高齢者の暮らしやすさと安全性にこだわったバリアフリー設計となっており、身体に不安が出てきた方も安心です。
以上のように日々のアクティビティや快適な設備が充実していることは、健康型有料老人ホームの大きな魅力と言えるでしょう。
多角的な生活支援サービスが受けられる
健康型有料老人ホームでは、食事の提供や身の回りの家事の支援、安否確認などの幅広い生活支援サービスを受けることできます。
居室の清掃や洗濯などはスタッフに任せられるため、本人は趣味を楽しんだりと好きなことに時間を使うことが可能となるのです。
さらにスタッフは毎日の館内の見回り・居室訪問を実施しており、入居者の安心の暮らしをサポートしています。
急な体調不良や怪我をした場合も、ナースコールシステムによりすぐにスタッフが駆け付けられる体制が整っているため、家族も安心の環境と言えるでしょう。
また日中は館内に生活コンシェルジュが常駐しており、これからの介護で不安なことや生活のなかの小さな悩みなども、気軽に相談することができます。
以上のように、家事の支援や緊急時の対応まで幅広い生活支援サービスが受けられることは、大きなメリットとして挙げられます。
外部のサービスが利用可能
健康型有料老人ホームでは介護が必要になった場合、外部の事業者と契約して、介護サービスを受けることができます。
したがって、年を重ねるにつれて何らかの支援が必要になった場合も、すぐに退居をする必要はないのです。
「住み慣れた環境と友達と一緒に、なるべく長く暮らしていたい」という方にも嬉しい要件であると言えます。
一般的に健康型有料老人ホームは、まだ元気な「自立」の方向けの施設ですが、必要に応じて入居者の条件に融通が利くことはメリットのひとつとして挙げられるでしょう。
健康型有料老人ホームのデメリット
メリットの反面、デメリットを理解しておくことも大切です。
以下のデメリットについて詳しく解説して行きます。
- 費用が高額である
- 介護度が高くなると退居が必要になる
- 施設数が少ない
費用が高額である
健康型有料老人ホームは、他の老人ホームよりも費用が高額となることが多いです。
おおよその相場としては入居金が0円~数億円、月額利用料が10万円~40万円となるもあり、金銭的な負担は大きいと言えるでしょう。
というのも健康型有料老人ホームは施設の設備が充実している分、利用料金も高くなってしまうのです。
入居金が0円の施設も存在しますが、その分だけ毎月支払う月額費用が高額となる傾向にあるため、一概に「支払う費用が少ない」とは言えません。
以上のように費用が高額であり、金銭的な負担が大きいことはデメリットのひとつとして挙げられるでしょう。
介護度が高くなると退居が必要になる
健康型有料老人ホームは介護を必要としない「自立」の方向けの施設であるため、介護度が高くなったり認知症を発症すると退居が必要になります。
健康型有料老人ホームでは、食事や入浴の介助といった介護サービスの提供が行われておらず、終身利用などにも対応していません。
介護が必要になった場合は別途費用を払って外部のサービスを利用しますが、訪問介護などのサービスでは、提供できる介護に限度があるのです。
したがって、要介護度が高くなると共にひとりで日常動作ができなくなってしまったり、高度な医療処置が必要になる場合は介護付き有料老人ホームなど検討することになるでしょう。
以上より、介護度が高くなった場合は退居が必要になることは、デメリットとして挙げられるでしょう。
施設数が少ない
健康型有料老人ホームは、2021年6月時点で全国に19施設しか存在していません。
したがって健康型有料老人ホームに入居したいと思っても、お住まいの地域に施設がないという場合があるのです。
その背景には、高齢化社会が進む日本では要介護者向け施設の建設が優先されたため、まだ元気な方向けの施設である健康型有料老人ホームは開発が追いついていないという事情があります。
以上より健康型有料老人ホーム自体の数が少なく、近くに施設があるとは限らない点はデメリットのひとつとなるでしょう。
もしもお住まいの地域に健康型有料老人ホームが存在しない場合は、高級志向のサービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームを検討してみることをお勧めします。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違い
最後にサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違いについて解説して行きます。
健康型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 | |
費用 | 初期費用:0円~1億円
月額費用:10~40万円 |
初期費用:15~50万円
月額費用:10~30万円 |
居室の広さ | 1Kから2LDKが多い | ワンルーム(18㎡〜)が多い |
設備 | 一般的な老人ホームの設備のほか、シアタールームや図書館、カラオケルームなどの娯楽設備が充実している場合も多い。 | 洗面台・トイレなどの居室設備。食堂をはじめとする共用スペースもある。 |
サービス内容 | 食事の提供・安否確認・生活相談・生活支援(掃除や買い物の代行など) | 食事の提供・安否確認・生活相談・生活支援(掃除や買い物の代行など)
介護型では介護サービスが提供が可能 |
契約方式 | 利用権契約 | 賃貸借契約 |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは
サービス付き高齢者向け住宅とは、主に民間の業者が運営するシニア向け賃貸住宅のことです。
年齢と共に体力が落ちてきても暮らしやすいよう、館内はバリアフリー設計となっており食事の提供や安否確認などの生活支援サービスを受けることができます。
居室はプライベートな時間を確保できる個室が採用されており、自由度の高い環境で快適な生活が送れることが魅力と言えるでしょう。
健康型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、どちらも主に「自立」の方を入居対象としていることや、高齢者も安全に暮らせることがメリットと言えます。
そのため、自立の方向けの施設を検討する方々に「2つの違いがよく分からない」と言われることも多いです。
そこで本章では、費用、設備、サービス内容、契約方式の4つの観点から違いを詳しく解説して行きます。
費用の違い
費用に関しては健康型有料老人ホームの方が高額となり、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは大きな差があります。
健康型有料老人ホームのおおよその費用相場は、初期費用が0円~1億円、月額費用が10~40万円となっています。
一方でサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、初期費用が15万円~50万円、月額費用が10~30万円であり、比較的リーズナブルな価格設定と言えるでしょう。
費用面で大きな金額の違いがある理由としては、健康型有料老人ホームの設備が充実している分だけ、利用料金が高額になっていることが挙げられます。
健康型有料老人ホームでは、金銭的な負担が大きくなることがほとんどのため、入居に際して費用面がネックになっている方はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を検討してみることをお勧めします。
設備の違い
設備に関しての大きな違いは、健康型有料老人ホーム方が富裕層向けとなっており、娯楽設備や充実しているという点です。
健康型有料老人ホームでは、アクティブなシニアライフ楽しみたいという方々をターゲットにしています。そのため暮らしやすさと安全性、アミューズメント性にこだわった住環境が整っています。
施設内はバリアフリー化されていることはもちろん、居室にはキッチンやトイレ、浴室、ナースコールなどが完備されており、高齢者でも快適に生活できる空間が用意されています。
また館内には共用スペースとしてカラオケルームや図書館、シアタールーム、フィットネスジムなどが併設されていることも多いため、いくつになっても好きなことに打ち込んでいたい方にはぴったりの環境でしょう。
一方サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)でも、健康型有料老人ホームと同じく館内のバリアフリー化や居室内にナースコールが設置がされています。
しかし共用スペースに関しては、食堂や浴場などの一般的なものにとどまり、健康型有料老人ホームほどの娯楽設備が充実している施設は少ないと言えるでしょう。
サービス内容
サービス内容での大きな違いは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では介護サービスが提供可能な場合があるという点です。
一般的に健康型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では、介護サービスの提供はなく、食事の提供や身の回りの家事などの支援、安否確認などにとどまります。
しかしサービス付き高齢者向け住宅の一部は、厚労省より「特定施設入居者生活介護」の認定を受けており、介護サービスの提供が可能にとなっているケースがあるのです。
介護度が重くなった場合も安心の環境のため、「なじみの環境でずっと暮らしていたい」という方にも嬉しいポイントと言えるでしょう。
介護サービスを提供しているかどうかは施設によって異なるため、施設探しの際によく確認してみることが大切になります。
契約の違い
健康型有料老人ホームは施設を利用するための利用権契約であるのに対して、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では一般的な賃貸住宅と同じ賃貸借契約という名目の契約となっています。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では賃貸借契約となるため、一般的な賃貸住宅と同様に敷金が発生することあるので注意しましょう。
契約自体の名目が違うことと、敷金が掛かるケースがあるという2点が契約の違いとなります。
健康型有料老人ホームの入居の流れ
実際に健康型有料老人ホームの利用に備えて、入居までの流れを把握しておきましょう。主な流れは次の通りです。
- 施設の情報収集を行う
- 見学や体験入居に行く
- 入居の申し込み・審査
- 契約して入居
それそれのステップについて、詳しく解説して行きます。
施設の情報収集を行う
まずはどのような健康型有料老人ホームがあるのか、情報収集を行います。
ネットで検索することはもちろん、地域包括支援センターでケアマネージャーと相談して、おすすめの施設を紹介してもらうことも1つの方法です。
入居費用やサービス内容、駅からのアクセス、施設の設備などが希望に合うかしっかりと調べてみましょう。
見学や体験入居に行く
入居先の候補ができたら見学を行い、どのような環境かをチェックしておきましょう。
実際の生活の雰囲気やスタッフの対応、ほかの入居者の様子はどうかなどを見てみると良いでしょう。
また、本人が施設を気に入るかどうかも大切です。
ショートステイや体験入居を活用し、本人に暮らしの雰囲気を肌で感じてもらえるとなお良いと言えます。
入居の申し込み・審査
施設での暮らしのイメージができ入居の意思を決めたなら、入居申し込み書を提出します。
入居審査を行い、入居が決まった後は施設の担当者と面談をし、今後の生活方針などを決め、この際に疑問点や不安点があれば質問しておきましょう。
また健康型有料老人ホームに関しては高額な費用がかかることも多いため、収入や資産のチェックが必要になる場合もあります。
身元保証人などを立てるかなどを話し合うこともあるため、事前に必要事項をよく確認しておきましょう。
契約して入居
上記の審査で問題なく書類が受理された場合、入居となり健康型有料老人ホームでの生活が始まります。
基本的には月額費用の支払いが滞らなければ問題がありませんが、もしもの時のために退居要件を確認しておきましょう。
職員とよく話し合って良い関係をつくり、本人も家族も安心して暮らせることが何より大切です。
まとめ
健康型有料老人ホームは、介護を必要としない「自立」の方向けの施設です。
老後をアクティブに楽しみたい方々のため、多彩なアクティビティと快適な住環境を兼ね備えていることが大きな特徴です。
1年をとおして遊び心満載のレクリエーションが開催されることに加えて、館内にはカラオケルーム図書館などの娯楽設備があることも多く、アクティブなシニアライフを送りたい方には最適な環境と言えるでしょう。
提供される生活支援サービスでは、食事の提供や身の回りの家事の支援、安否確認などを受けることができ、休日・夜間も安心のサポート体制が整っています。
しかし一方で設備が充実しているために費用は高額になることが多く、入居金は数千万円にまでにのぼる施設も珍しくありません。
そのほか、一般的に食事や入浴の介助といった介護サービスの提供は行っていないので、注意しておきましょう。
健康型有料老人ホームへの入居を検討する際には、メリット・デメリットをよく理解し、安心して施設を選ぶことが大切です。
そのほか自立型の老人ホームについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。