老人ホーム入居に関する相談窓口を紹介!老人ホームへ入居した方のデータから、どこへ相談するのが良いか解説!

老人ホーム入居に関する相談窓口を紹介!老人ホームへ入居した方のデータから、どこへ相談するのが良いか解説!

老人ホームの入居相談をしたくても「どんな窓口がある?」「こんな悩みは相談できる?」「どの窓口へ行けば相談できる?」といった疑問をお持ちの方は多いでしょう。

本記事では老人ホームへ入居した方が実際に利用した窓口、窓口ごとの特徴、相談前に必要な準備まで紹介するので、納得のいく老人ホームを見つけるための参考にしてください。

在宅介護エキスパート協会 代表
所有資格:AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士,社会福祉士,宅地建物取引士
専門分野:在宅介護,老後資金,介護施設全般
職業: 社会福祉士,宅地建物取引士,ファイナンシャルプランナー

NEC 関連会社(現職)でフルタイム勤務の中、10 年以上に渡り遠距離・在宅介護を担う。両親の介護をきっかけに社会福祉士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなど福祉に直接的・間接的に関係する資格を取得。その経験や知識を多くの方に役立てていただけるよう「在宅介護エキスパート協会」を設立、代表を務める。詳しくはこちら

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老人ホームへ入居する時、誰に相談した?

下記は、ケアスル介護がインターネットリサーチにより回収した「介護施設に入居する際は、誰に相談しましたか?」という質問に対するアンケート結果です。

老人ホームの入居に関しては、67.5%の方がケアマネジャーに相談した

回答内容 回答人数(複数回答あり)
ケアマネジャー

397(67.5%)

病院・医者

164(27.9%)

家族・親族

146(24.8%)

市役所や区役所など公的機関

73(12.4%)

ソーシャルワーカー

69(11.7%)

地域包括支援センター

44(7.5%)

友人

27(4.6%)

誰にも相談せず一人で探した

22(3.7%)

インターネットなどのポータルサイト

12(2.0%)

老人ホーム紹介会社(対面)

12(2.0%)

保険会社

5(0.9%)

シルバー110番

5(0.9%)

老人ホーム紹介会社(オンライン)

4(0.7%)

展示会

3(0.5%)

その他

31(5.3%)

老人ホームの入居に関しては、67.5%の方がケアマネジャーに相談したという結果となりました。

ケアマネジャーとは、介護サービスを利用している方に最適な利用環境を提供するために、介護について豊富な知識や経験を活用して、事業所との調整やケアプランの作成を行う者です。

アンケート回答者の中には、「プロであり、第三者であるケアマネから家族の気持ちを話してもらうことで、意向が伝わりやすかった」「知識も豊富で、安心して相談できた」といった意見もありました。

次いで相談先として多かったのが病院・医者(27.9%)です。中でも老健(介護老人保健施設)は、病院から在宅復帰のために利用することが多いため、病院などから提案されるケースもあるそうです。

病院には、医療ソーシャルワーカーと呼ばれる専任の相談員がいる場合があります。医療ソーシャルワーカーについては、次の章で詳しく解説します。

3番目に多いのが家族・親族(24.8%)です。老人ホームに入居するとなると、緊急時の対応や入居中の費用負担など前もって検討すべき点がいくつかあります。

また、市役所や地域包括支援センターなどの公的な施設以外にも、民営の老人ホーム紹介会社インターネットを活用して老人ホーム情報を収集している方もいます。

ケアスル介護では、ご希望の条件やご予算にあった施設の提案や、見学・体験入居の予約、施設とのやり取りなどを一括で代行しています。

お仕事や家事をしながらの施設探しが難しいという方は、ぜひケアスル介護へご相談ください。

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【お悩み別】老人ホームに関する5つの相談窓口

老人ホームへの入居を本格的に検討している場合は、以下5つの窓口が最適です。

この章では、お持ちのお悩み老人ホーム探しの段階別に最適な相談窓口を解説します。

  • 地域包括支援センター
  • 市区町村の福祉課
  • シルバー110番
  • 医療ソーシャルワーカー
  • インターネットのポータルサイト

老人ホームに関する相談窓口①:地域包括支援センター

高齢者の健康や要介護認定に関するがしたい場合は、地域包括支援センターに相談してみましょう。

地域包括支援センターとは、社会福祉士・ケアマネジャー・保健師など、さまざまな観点からのサポートを受けることができる市町村主体の公的施設です。

地域包括支援センターでは、高齢者の健康要介護認定など、生活全般に関するお悩み相談を受け付けています。

市町村によっては、健康麻雀やいきいき体操など、地域交流の活性化や介護予防のための取り組みを行っている場合もあります。

このようなお悩みを相談したい方に
「老人ホームを探すにあたり、何から始めればいいかわからない」

「要介護認定の申請をしたい」

「在宅介護のための住宅改修工事を行いたい」

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老人ホームに関する相談窓口②:市町村の福祉課

介護に限らず日常生活全般の相談がしたい場合は、市町村の福祉課に相談してみましょう。

市町村の福祉課とは、地域の社会福祉に関する業務を担当している公的機関です。

福祉課では、お金・仕事・住宅など、生活に関するお悩み相談を全般的に受け付けています。

このようなお悩みを相談したい方に
「親の介護が大変で、仕事と両立ができない」

「介護が原因で仕事を辞めてしまったが、復職したい」

「介護に疲れてしまい、誰かに相談したい」

老人ホームに関する相談窓口③:シルバー110番

匿名で介護に関する相談がしたい場合は、シルバー110番に相談してみましょう。

シルバー110番とは、別名「高齢者総合相談センター」と呼ばれる都道府県ごとに設置されている高齢者や、高齢者を介護する家族の不安・お悩みを電話で相談できるサービスです。

相談受付時間は平日の午前9時~午後5時で、「#8080」に電話をすると、その地域のシルバー110番につながるようになっています。

相談費用はかからず、専門的な知識を有する相談に関しては、医師弁護士などからアドバイスをもらうことができます。

※時間帯は各都道府県によって異なります。

このようなお悩みを相談したい方に
「匿名で話を聞いてもらいたい」

「専門的なアドバイスがほしい」

「人に聞きにくいお金の相談がしたい

老人ホームに関する相談窓口④:医療ソーシャルワーカー

病院に入院中・通院中の方や、病院から介護施設への転院に関する相談がしたい場合は、医療ソーシャルワーカーに相談してみましょう。

医療ソーシャルワーカーとは、病院や介護施設での医療支援が必要な方や、その家族に対して社会福祉的な立場からサポートをする専門職のことで、「医療相談員」「MSW」と呼ばれることもあります。

医療ソーシャルワーカーは、病院市区町村の保健所などで退院後の生活病気治療に対する不安など、幅広い相談を受け付けています。

このようなお悩みを相談したい方に
「退院後に在宅で介護ができるか不安」

「治療費に関する相談がしたい」

「退院後、どんな介護施設に入ればいいかわからない」

老人ホームに関する相談窓口⑤:施設探し代行サービス

施設探しから入居まで一括で相談したい場合は、施設探し代行サービスを利用してみましょう。

介護施設探しの代行サービスでは、ご家族に最適な施設選びから施設見学の予約、入居に関するサポートまで入居相談員が一気通貫でサポートしてくれます。

入居を前向きに考え本格的に施設を探したいと思っている方に最適です。

このようなお悩みを相談したい方に
「施設選びをしたいが、何から始めればいいかわからない」

「入居前の手続きが大変そう」

「代わりに施設選びや見学予約をしてほしい」

このようなお悩みを持つ方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。

ケアスル介護では、入居相談員が施設ごとに実施するサービスや立地情報などをしっかりと把握した上で、ご本人様に最適な施設をご紹介しています。

「身体状況に最適なサービスを受けながら、安心して暮らせる施設を選びたい」という方は、まずは無料相談からご利用ください。

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老人ホーム探しの前に必要な5つの準備

老人ホームを検討する前に、以下に挙げる5つの準備が必要です。

  1. 本人の健康状態を整理する
  2. 入居期間やタイミングを検討する
  3. 予算の上限を設定する
  4. 本人のために必要なサービス内容を考える
  5. 立地を検討する

情報を整理しておけば、意見の食い違いによる家族間のトラブルを防げます。5つの情報を順番に整理していき、入居相談前の準備を整えましょう。

準備1.本人の健康状態を整理する

入居できる条件は、老人ホームによって異なります。そのため、まずは本人の状態を整理しましょう。最低限、以下の内容を明確にしておくとよいです。

  • 年齢
  • 要介護
  • 認知症(物忘れや徘徊など)の程度
  • 既往歴や服薬の有無を整理する

認知症については、認知症の受け入れができない施設でも、程度によっては受け入れが可能な場合もあります

「同じことを繰り返し話すようになった」「徘徊行為がある」「家族に対する暴力行為がある」など、認知症が疑われる行為がみられる場合は、相談時に程度を説明できるよう「どのような場面で」「どのような行為が見られたか」を記録しておきましょう。

ここで、施設の種類別に入居条件をまとめました。本人の状態と照らし合わせて、気になっている施設へ入れるかどうか見極めましょう。

施設の種類 要介護度(入居条件) 医療行為の充実度 認知症の受け入れ
特別養護老人ホーム 要介護3~5以上
老人保健施設 要介護1以上
介護療養型医療施設 要介護1以上
介護医療院 要介護1以上
グループホーム 要支援2以上
介護付き有料老人ホーム 要支援1以上
住宅型有料老人ホーム 自立~中度
サービス付き高齢者向け住宅 自立~中度 施設による
ケアハウス 自立~中度

老人ホームに入居できる年齢は、原則60歳〜65歳です。ただし60歳未満で入居できるケースもあるので、気になる施設がある方は施設側に入居可能な年齢を直接聞いてみるとよいでしょう。

準備2.入居期間やタイミングを検討する

入居期間やどの入居時期によって、対応可能な施設は異なります。事前に入居できる施設の種類に目星をつけておきましょう。例えば本人の最期のときまで対応してほしい場合には、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームが有力な選択肢になります。

厚生労働省の調査によると、2016年における平均寿命と健康寿命の差は男性約10年・女性は約12年となっています。単純に考えると平均寿命と健康寿命の差が介護を必要とする期間となるので、施設への入居期間や入居のタイミングを考える参考にしてください。

参照元:『平均寿命と健康寿命-eヘルスネット

準備3.予算の上限を設定する

入居期間を加味したうえで、費用の見積もりをしましょう。施設によっては入居一時金が必要になる場合もあるため、入居一時金と月額費用の予算上限をわけて考えておくとよいです。介護付き有料老人ホームの場合は入居一時金が0円〜数千万円、月額料金は10万円~30万円ほどかかるのが一般的となっています。予算は幅をもたせておくと心の余裕がうまれるので、上限額に加えてどこまでプラスで支払えるかも考えておくとよいでしょう。

準備4.本人のために必要なサービス内容を考える

本人が快適な生活を送るためには健康状態に合った施設かどうかだけでなく、食事・レクリエーション・野外活動の有無といったサービス内容も考慮する必要があります。食事は行事や季節にあったものが提供されているのか、施設外の方との交流はあるのかなど本人が充実した毎日を送れるよう、サービス内容はよく確認しておきましょう。また、本人が好きな娯楽の面も配慮した施設探しをしてあげるとよいです。

準備5.立地を検討する

高齢者の多くが、住み慣れた地域にある老人ホームへの入居を希望されます。しかし、必ずしも近くに条件の合う施設があるとは限りません。そのため、近くに希望条件に合う施設がない場合にどこまでなら離れていても許せるかなど検討可能な範囲をあらかじめ決めておくことが大切です。また家族が定期的に訪問するのであれば、交通の便がよい場所かどうかも併せて確認するとよいでしょう。

本人が病気やケガで入院もしくは通院しているのなら、医療ソーシャルワーカーへ相談するとよいでしょう。医療ソーシャルワーカーは病院に在籍しており、病気やケガの相談から介護に関する相談まで幅広く受け付けています。医療ソーシャルワーカーに相談したい場合は、かかりつけ医に相談するか直接病院へ問い合わせてください。

老人ホームの相談先は検討段階に合わせて選ぼう

老人ホームの入居相談は、検討段階によって最適な相談先が異なります。前向きに入居を検討しているのであれば、複数の施設を紹介してくれる民間の老人ホームセンターへ相談するとよいです。

施設への入居はまだ早いのではないかと思う方は、民生委員や医療ソーシャルワーカーなどへ相談すると的確なサポートやアドバイスをもらえるでしょう。家族間の意見の食い違いや入居後のトラブルを防ぐためにも、自身の状況に合った窓口を利用してください。

調査概要

調査目的

介護に関するアンケート

調査手法

調査実施機関:インターネットリサーチ

調査期間:2023年6月23日~6月27日

調査対象:5,000人(40歳以上99歳以下)

調査内容

下記の質問を実施しました。

  • Q. 【複数回答可】介護施設に入居する際は、誰に相談しましたか?

アンケートに関する詳しい内容については、こちらをご覧ください。

老人ホーム探しを始めるにあたり、何から始めればいいかわからない場合の相談窓口はどこですか?

老人ホーム探しを始めた方は、まずは地域包括支援センターへ相談するのがよいでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。

匿名で介護に関する相談をしたい場合の相談窓口はどこですか?

匿名で介護に関する相談をしたい場合は、シルバー110番へ相談するのが良いでしょう。匿名で電話相談をすることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

 

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