老人ホームへの入居を決める前に「本当にその施設があっているのか?」「その施設に問題はないか?」を確認するために、体験入居はぜひしておきたいものです。
体験入居では、どのような面に気をつけて、施設を見極めればいいのでしょうか。費用や入居期間はどのくらい?
本記事では、体験入居について費用やチェックするポイントを紹介していきます。老人ホームへの入居を検討している方必見です。
老人ホームの体験入居はした方がいい
体験入居はできるだけした方がいいでしょう。
体験入居は、実際に老人ホームへ入居したあとの後悔を減らすことができます。見学ではわからない夜間の様子や入居者の状況、スタッフのことなど、かなり深いところまで確認できますので、ぜひ利用しましょう。
ただし、一般的に老人ホームでは体験入居専用の部屋は用意しておらず、空室があれば対応が可能となります。
したがって、入居したい施設が満室の場合はすぐの体験入居が難しいですが、空きが出たタイミングで体験入居をしたいという旨を施設に伝えておきましょう。
体験入居期間や必要な費用、持ち物などについてご紹介します。詳しい内容については体験をする施設にお問い合わせください。
体験入居期間は?
体験入居期間は老人ホームによって違います。。
一般的には2泊3日〜2週間程度の期間で用意されています。中には1〜3ヶ月と長期間できるケースもあります。
もし、この施設と合わないと思った場合、途中で体験入居を中止することも可能です。
かかる費用は?
体験入居には体験日数に応じて費用がかかります。費用も老人ホームによって違い、1泊2日で3,000〜15,000円程度×体験日数で計算されます。る場合が多いです
費用の内訳は1日3食の食費、おやつ代、家賃、生活サービス費、レクリエーション参加費などで、介護保険は適用されないため全額実費負担となります。
必要な持ち物
体験入居をする際の持ち物は、主に以下の6つです。
- 着替え(衣類、下着、パジャマなど)、タオル類
- 靴(外履き・室内履き)
- 歯ブラシ、入れ歯などの口腔ケア用品
- 入浴用品(シャンプー・リンス、石鹸などお気に入りのものがあれば)
- 消耗品(ティッシュ、おむつなど)
- 薬、医療器具 など
必要な着替えは体験入居期間や、施設の洗濯サイクルにもよって変わります。
また、服や靴はわざわざ新しいものを用意する必要はなく、日頃から着なれた、履きなれたものを持っていくとよいでしょう。
「老人ホームに体験入居したい」「どの施設で体験入居すればよいかわからない」という方は、ケアスル介護での相談がおすすめです。
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自分に合った施設だけ見学したいという方は、ぜひ一度ケアスル介護で相談してみてはいかがでしょうか。
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老人ホームに体験入居するメリット4つ
体験入居を行う最大のメリットは、見学だけではわからない部分を確認できることです。具体的に以下の4つがあります。
- 早朝、夜間の様子がわかる
- 実際にサービスが体験できる
- 設備の使い勝手、生活環境が確認できる
- 入居者と関わることができる、生の声が聞ける
それでは、それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。
1.早朝、夜間の様子がわかる
早朝や夜間に見学はできません。ですが、スタッフの充足度や対応が顕著に表れるのがこの早朝や夜間の時間帯です。
体験入所では、日中の見学ではわからない時間帯の確認ができます。
2.実際にサービスを体験できる
食事やレクリエーションなど、実際のサービスが体験できます。
見学では食事の試食ができますが、毎日3食を数日間体験することで、味の好みなども確認できます。
入浴や排泄の介助時のスタッフの対応の確認、レクリエーションにも参加でき、スタッフと他の入居者の雰囲気も感じ取ることができます。
3. 設備の使い勝手、生活環境が確認できる
居室のトイレ、洗面台、緊急通報装置、手すりなどの使い勝手、日当たりや室温の温度調節、隣室からの音やにおいなど、実際に入居してみないとわからないことが確認できます。
入居後にストレスの原因になるようでしたら、その改善の余地があるのかを施設に確認することも大切です。
4入居者と関われる、生の声が聞ける
体験入居中は、実際の入居者と仲良くなり話をする機会が出てきます。
施設に対してどう思っているのか、何か困っている部分はないのかなど、気になる部分があれば、積極的に質問してみましょう。そのタイミングで施設の内情や入居している方の生の声が聞けます。
また、体験入居期間で入居者やスタッフと仲良くなれれば、実際に入居するときでも不安が少なく、入居が楽しみになるでしょう。
逆に、どうしても合わないスタッフや入居者がいた場合は、その旨を施設側に伝えてみましょう。そのスタッフは関わらないようにシフトを組んだり、該当する入居者とは離れた居室を手配してくれるなどの対応が可能かもしれません。
このように、クレームに対する取り組み方で施設の姿勢がわかることがあります。
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老人ホームに体験入居する際のチェックポイント6つ
体験入居期間では、施設での生活を体験してもらうだけでなく、サービスやスタッフの質はどうか、預ける立場として安心して任せられるのかなどを見極める期間でもあります。
入居施設として相応しいかをチェックする6つのポイントを紹介します。
- 施設の雰囲気、居心地
- スタッフの対応、介護を行う際の気配りや技術などの質
- レクリエーションやイベント、サークル活動の内容、頻度
- 食事内容
- 居室、設備
- 周辺環境や立地条件
それぞれについて、
1. 施設の雰囲気、居心地
他の入居者の方とうまくやっていけそうか、友達になれそうな人はいるか、活気の度合いは自分に合ってるかなど、今後自分らしく気兼ねなく暮らしていけそうかのポイントはとても大切です。
活気があって賑やかなところは毎日が楽しいと思う人もいれば、もう少し落ち着いて暮らしたいと感じる人もいるでしょう。家族の感覚だけでなく、本人の気持ちや感じ方にも耳を傾けましょう。
2.スタッフの対応、介護を行う際の気配りや技術などの質
入居生活において一番重要なのは、直接サービスを担当するスタッフになります。
安全面やプライバシーを考慮した気配りや介護技術があるか、スタッフ全員に行き届いているかなど、しっかりと観察しましょう。
早朝や夜間帯のスタッフが少ない時間帯の対応も、スタッフの質が表れます。イライラして乱暴な口調になったり、介護が雑になったりすることはないか、きちんと見極めましょう。
また、ご家族は面会に行った際に、スタッフとこまめにコミュニケーションを取ると良いでしょう。本人の様子を聞いてみることで、表面的なことだけでなく、注意深く観察してくれているかなどがチェックできます。
電話対応なども教育レベルが表れる部分です。言葉遣いや報連相はきちんとできているか、折り返し電話などの対応は早いかなど、しっかり確認しましょう。
3.レクリエーションやイベント、サークル活動の内容、頻度
老人ホームでは、レクリエーションやイベント、サークル活動などが充実しています。
レクリエーションやイベント、サークル活動は施設ごとに特色が色濃く出る部分です。体験入居中は体調に無理のない範囲で参加してみると、施設の雰囲気や特色をより感じられます。
レクリエーションやイベントに参加したときに、他の入居者の方の様子も見ると良いでしょう。全体的に楽しそうな雰囲気か、笑顔はあるかは大切なポイントでしょう。
スタッフの表情や盛り上げ方なども観察しましょう。
また、サークル活動については、趣味を続けられる内容のものがあるかを確認しましょう。入居後にそれが生きがいになったり、生活の張りにつながることも多くあります。
4.食事の内容
食事は1日の最大の楽しみにしている方も多いでしょう。おいしいか口に合う味付けなのかなど、チェックポイントは以下の5つです。
- 味付け(濃くないか、好みか)
- 提供温度(温かい食事を温かい状態で食べれるか)
- 嫌いなものに対する対応(他のものに変えてくれるか)
- 盛り付けの量
- 食事形態(きざみ食、ペースト食など)や医療食の対応は可能か
5.居室や設備
居室や設備については、以下を確認しておきましょう。
- 居室のトイレ、洗面台の高さ
- 緊急通報装置の位置
- 手すりの場所、高さ
- 収納スペース
- 持ち込める家具の大きさ
- 室温の温度調節
- 隣室からの音
- におい
- 掃除は行き届いているか
掃除が行き届いていない場合は、スタッフ不足のサインでもあり、サービスが十分に受けられない可能性があります。
また、騒音やにおいなど、入居後のストレスの原因になりそうな場合は、改善の余地があるかを施設に確認することも大切です。
6.周辺環境や立地条件
入居後の生活は、家族がどれだけ関われるかで質も変わります。ご家族が通いやすい場所かどうかは大切なポイントです。
また、自立している方の場合は、自由に外出できるかものチェックも必要です。以下について、確認しておきましょう。
<家族にとって通いやすいか>
- 徒歩圏内か
- 駅からの交通手段(徒歩圏内でない場合)
- 家族の家からの所要時間(できれば1時間以内)
<交通手段>
- 駅まで歩ける距離か
- バスが頻繁に来るか
- タクシーは呼びやすいか
- 施設の送迎バスがあるか
<近隣の環境、施設>
- 歩道が広いか
- ガードレールがあるか
- 図書館や公民館まで行きやすいか
- 商店街
- 喫茶店、カフェなどはあるか
老人ホームの周辺に散歩に最適な環境があるのか、出かけたいときに出かけられるような立地なのかは確認してください。
ただし、出かけられるような状態ではなく、家族も車を持っている場合はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
体験入居では、違和感や不安を見逃さずに。
入居後のギャップを少しでもなくすために、体験入居しておくようにしましょう。
上で紹介したチェックポイントは必ず確認し、ちょっとした違和感や不安なども見逃さないでください。
また、違和感や不安については、施設側に伝えて、解決できるかどうかを見極めましょう。
よりよい老後生活のために、自分に合った老人ホーム探しを目指してください。
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老人ホームはほとんどの場合体験入居できます。ただ、すべての老人ホームが実施しているわけではない点のみ、ご注意ください。期間は、2泊3日〜2週間程度で、費用は1泊2日で3,000〜15,000円程度×体験日数です。詳しくはこちらをご覧ください。
チェックすべきポイントは以下の6つです。
・施設の雰囲気、居心地
・スタッフの対応、介護を行う際の気配りや技術などの質
・レクリエーションやイベント、サークル活動の内容、頻度
・食事内容
・居室、設備
・周辺環境や立地条件
実際に入居したあとに後悔しないよう、ちょっとした違和感や不安なども見逃さないでください。詳しくはこちらをご覧ください。