• 認知症
  • 【公開日】2021-01-12
  • 【更新日】2026-10-01

認知症の人の施設入居費用はいくら?安い施設のランキングを紹介!

認知症の人の施設入居費用はいくら?安い施設のランキングを紹介!

認知症が進行し介護が難しくなった場合は、介護施設を利用する人も少なくありません。

費用感は健常者にかかる費用と大差はありませんが、特養などの公的施設かグループホームなどの民間施設に入居するかで変わってくるので注意が必要です。

本記事では認知症の方が施設に入る場合の費用相場を、実際の請求書を参考に解説します。

認知症の方が利用できる施設や費用感を知り、将来の介護について考えていきましょう。

日本FP協会,一般社団法人ウーマンライフパートナー
所有資格:ファイナンシャルプランナーCFP®,住宅ローンアドバイザー,宅地建物取引士
専門分野:老後の資金全般
職業: ファイナンシャルプランナー

子育て・受験、住宅取得、介護、看取り、相続等、豊富な経験を活かし、相談やセミナー講師、コラム執筆などを行っている。詳しくはこちら。

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認知症で入れる施設の費用を安い順位紹介!

認知症の方が入居できる施設は、大きく8種類あります。月額費用の安い順に並べると、次のようになります。介護施設8種別の月額費用ランキング。安い順に介護老人保健施設9万7,376円、介護医療院10万1,560円、ケアハウス11万1,370円、特別養護老人ホーム11万5,987円、グループホーム12万1,360円、住宅型有料老人ホーム13万7,934円、サービス付き高齢者向け住宅14万2,934円、介護付き有料老人ホーム20万6,170円。要介護3・自己負担1割・30日・その他地域の条件で算定。

いちばん安い老健(介護老人保健施設)は月9万7,376円、いちばん高い介護付き有料老人ホームは月20万6,170円です。その差は月10万8,794円、1年間では約130万円になります。

内訳まで含めると、以下の通りです。

施設種別月額合計うち施設に払う費用
(居住費・食費など)
うち介護保険の自己負担
1位 老健
(介護老人保健施設)
9万7,376円7万424円2万6,952円
2位 介護医療院10万1,560円6万7,459円3万4,101円
3位 ケアハウス11万1,370円9万1,000円2万370円
4位 特養
(特別養護老人ホーム)
11万5,987円9万2,936円2万3,051円
5位 グループホーム12万1,360円9万7,000円2万4,360円
6位 住宅型有料老人ホーム13万7,934円11万9,000円1万8,934円
7位 サ高住
(サービス付き高齢者向け住宅)
14万2,934円12万4,000円1万8,934円
8位 介護付き有料老人ホーム20万6,170円18万5,800円2万370円

表の「月額合計」は、施設に直接払う費用(居住費・食費など)と、介護保険サービスの自己負担額を足した金額です。公的施設では介護保険の自己負担が費用の大きな部分を占めるため、ここを含めずに民間施設と比べると実態がつかめません。

大きな傾向としては、老健や介護医療院といった公的施設が安く、介護付き有料老人ホームのような民間施設が高いという並びになります。

ただし、公的施設の代表格である特養は4位で、民間のグループホームとも5千円ほどしか変わりません。その理由も含めて、本章で1つずつ解説していきます。

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1位:老健

老健(介護老人保健施設)の月額費用は9万7,376円で、8種類のなかで最も安い施設です。内訳は、施設に払う費用が7万424円(居住費2万4,074円+食費4万6,350円)、介護保険の自己負担が2万6,952円です。入居一時金はかかりません。

安さの理由は居住費にあります。老健は個室の割合が20.0%、ユニット型の定員割合が7.5%と多床室(相部屋)が中心のため、1日あたりの平均居住費が802円(月2万4,074円)にとどまります。個室が半分を占める特養の、およそ半分の水準です。

医師と看護師が常駐し、理学療法士などのリハビリ専門職も配置されているため、認知症の方でも必要なケアを受けられます。

ただし注意が必要なのは、老健は在宅復帰を目指すための「中間施設」であり、原則3〜6ヶ月で退所する前提の施設だという点です。おおむね3ヶ月ごとに入所を続けるかどうかの判定があり、終のすみかとして長く住み続けることはできません。

費用が安いからといって老健だけを当てにするのではなく、退所後にどこへ移るのかを、入所の時点から考えておく必要があります。

老健の入所条件や特養との違いは、以下の記事で詳しく解説しています。

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2位:介護医療院

介護医療院の月額費用は10万1,560円です。内訳は、施設に払う費用が6万7,459円(居住費1万9,209円+食費4万6,350円+室料1,900円)、介護保険の自己負担が3万4,101円で、入居一時金はかかりません。

施設に払う費用だけで見ると、介護医療院は8種類のなかで最も安い施設です。個室の割合が10.8%と低く、1日あたりの平均居住費が640円(月1万9,209円)で済むためです。

それでも総額が2位になるのは、介護報酬が要介護3で1,137単位と公的3施設のなかで最も高く、介護保険の自己負担が3万4,101円かかるからです。

医師が常駐し、喀痰(かくたん)吸引や経管栄養といった医療的なケアに対応できるため、重度の認知症の方や、医療的なケアが必要な方でも受け入れてもらえます。老健と違って長期の入居ができ、看取りまで対応している点も大きな違いです。

ただし、定員が全国で5万3,371人と少ないため、希望してもすぐに空きが見つかるとは限りません。

介護医療院の入所条件やメリット・デメリットは、以下の記事を参考にしてください。

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3位:ケアハウス

ケアハウスの月額費用は11万1,370円です。内訳は、施設に払う費用が9万1,000円、介護保険の自己負担が2万370円です。

ケアハウスは、ほかの7種類とは費用の決まり方がまったく違います。介護保険の介護報酬ではなく老人福祉法の枠組みで運営されており、前年の収入に応じて、自己負担額が階段状に変わる仕組みになっています。

たとえば事務費の本人負担は、対象となる収入が150万円以下であれば月1万円です。そこから収入10万円ごとに負担が上がり、310万円を超えると全額負担になります。

そのため実際の費用は入居する人の収入次第で、収入が低ければ月6〜9万円、収入が多ければ月13〜16万円と幅があります。収入が少ない方にとっては、選択肢に入れる価値の高い施設です。

なお、ケアハウスには自立した高齢者を対象とする「一般型」と、要介護1以上の方を対象とする「介護型」の2種類があります。認知症の方が対象になるのは、24時間体制で介護サービスを受けられる介護型です。ただし施設数が限られるため、近くで見つかるかどうかはエリアによります。

ケアハウスの入居条件や他施設との違いは、以下の記事を参考にしてください。

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4位:特養

特養(特別養護老人ホーム)の月額費用は11万5,987円です。内訳は、施設に払う費用が9万2,936円(居住費4万6,586円+食費4万6,350円)、介護保険の自己負担が2万3,051円で、入居一時金はかかりません。

「公的施設だから安い」と思われがちな特養ですが、8種類のなかでは4位です。ケアハウスとの差は4,617円、民間のグループホームとの差も5,373円しかありません。

介護報酬そのものは、特養が要介護3で768単位と公的3施設のなかで最も安く(老健898単位・介護医療院1,137単位)、介護保険の自己負担も2万3,051円で最も低く収まっています。

それを打ち消しているのが居住費です。特養は定員の43.8%がユニット型、個室率も51.5%と個室が中心のため、1日あたりの平均居住費が1,553円(月4万6,586円)と、老健の約2倍になります。

多床室に限れば月9万5,760円で最も安い部類に入りますが、新しく建てられる特養はほぼすべてユニット型です。これから入居を考える方にとっての実勢は、11〜13万円と考えておいたほうがよいでしょう。

入居条件は原則として要介護3以上ですが、重度の認知症がある場合は要介護2以下でも特例入所の対象になることがあります。長期の入居ができ、看取りまで対応している点も特徴です。

特養の入所条件やメリット・デメリットは、以下の記事を参考にしてください。

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5位:グループホーム

グループホームの月額費用は12万1,360円です。内訳は、施設に払う費用が9万7,000円、介護保険の自己負担が2万4,360円です。

グループホームは正式名称を「認知症対応型共同生活介護」といい、認知症の方のためにつくられた施設です。認知症の診断を受けていることが入居の条件になります。

5〜9人の少人数のユニットで共同生活を送りながら、食事や入浴などの支援と機能訓練を受けられます。大人数での生活に抵抗がある方にも向いています。

介護報酬は要介護3で812単位と特養(768単位)より高いため、介護保険の自己負担は2万4,360円と公的施設より高めです。それでも、民間系の施設のなかでは最も安い選択肢になります。

注意点として、グループホームは地域密着型サービスのため、施設と同じ市区町村に住民票がないと入居できません。親を呼び寄せて入居させたい場合は、この点を事前に確認しておく必要があります。

グループホームの入居条件や他施設との違いは、以下の記事を参考にしてください。

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6位:住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームの月額費用は13万7,934円です。内訳は、施設に払う費用が11万9,000円、介護保険の自己負担が1万8,934円です。

住宅型有料老人ホームの特徴は、介護サービスを施設の職員からではなく、外部の訪問介護や通所介護から受ける点にあります。そのため介護費は「使った分だけ」かかる仕組みです。

上の1万8,934円は、要介護3の区分支給限度基準額27,048単位のうち7割を使った場合の金額です。限度額いっぱいまで使うと、さらに約8,100円が上乗せされます。

介護保険の自己負担が8種類で最も低いのはこの仕組みによるものですが、裏を返せば、認知症が進んで介護が必要になるほど費用が上がっていくということでもあります。

また、認知症の方の受け入れ可否は施設によって差が大きい点にも注意が必要です。見学の際には、受け入れてもらえるかどうかと、夜間の職員体制を必ず確認しておきましょう。

住宅型有料老人ホームの入居条件や他施設との違いは、以下の記事を参考にしてください。

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7位:サ高住

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の月額費用は14万2,934円です。内訳は、施設に払う費用が12万4,000円、介護保険の自己負担が1万8,934円です。

介護サービスを外部から受ける仕組みは住宅型有料老人ホームと同じで、両者の違いは施設に払う費用の5,000円だけです。

サ高住はもともと、自立〜軽度の方を対象としたバリアフリーの賃貸住宅です。そのため認知症の方の受け入れは、特定施設の指定を受けた「介護型」が中心になります。

一般型のサ高住に入居した場合、認知症が進んだ段階で住み替えが必要になることがあります。将来を見据えるなら、入居前に「認知症が進んだらどうなるか」を施設に確認しておきましょう。

サ高住の特徴や他施設との違いは、以下の記事を参考にしてください。

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8位:介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームの月額費用は20万6,170円で、8種類のなかで最も高い施設です。内訳は、施設に払う費用が18万5,800円、介護保険の自己負担が2万370円です。

1位の老健と比べると月10万8,794円、1年間では約130万円の差になります。

費用が高いのは介護保険の自己負担ではなく、施設に払う18万5,800円の部分、つまり家賃や管理費にあたる費用です。24時間体制の介護、看取りへの対応、設備やレクリエーションの充実といった内容が、この金額に反映されています。

ただし、介護付き有料老人ホームには医師や看護師の配置義務がないため、すべての施設が認知症ケアに対応できるわけではありません。費用をかけたのに対応してもらえなかった、ということにならないよう、認知症への対応状況は必ず確認してください。

介護付き有料老人ホームの特徴や入居者からの評判は、以下の記事を参考にしてください。

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ここまでの金額は、住民税を払っている一般所得の世帯を前提にしたものです。住民税非課税世帯であれば、老健・介護医療院・特養の3つは月4万円前後まで下がります。

食費と居住費の負担を軽くする「負担限度額認定(補足給付)」と、介護保険の自己負担に上限を設ける「高額介護サービス費」が適用されるためです。第2段階(市町村民税世帯非課税かつ年金収入等が82.65万円以下、預貯金650万円以下)に当てはまる場合の月額は、以下の通りです。

居室タイプ特養老健・介護医療院
多床室3万9,600円3万9,600円
従来型個室4万1,100円4万3,200円
ユニット型個室5万3,100円5万3,100円

※要介護3・自己負担1割・1ヶ月30日での試算。介護保険の自己負担は高額介護サービス費の上限(第1・2段階は個人1万5,000円/月)を適用。食費・居住費は令和8年8月1日からの負担限度額にもとづきます。日常生活費は別途かかります。

注意したいのは、この2つの仕組みが使えるのは老健・介護医療院・特養の3つだけだという点です。グループホームや有料老人ホーム、サ高住にはこの仕組みがありません。費用をできるだけ抑えたいのであれば、まずはこの3つを検討することになります。

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認知症でも入れる施設は費用が高い?

本人が認知症だからといって、施設の利用料が極端に高くなることはありません。

認知症の方が施設で介護を受ける場合は「認知症専門ケア加算」という名目で追加費用が掛かりますが、1日あたり3〜4円程度であり、1ヶ月で換算すると約90〜120円程度です。

したがって、認知症対応の施設への入居費用が高額になる心配は不要といえます。

介護施設の費用を左右するポイントは、施設自体の設備やレクリエーションの充実度などです。

認知症を患っていても施設やサービスを吟味すれば、費用を抑えることは十分に可能であることを理解しておきましょう。

認知症でも入れる施設でかかる費用項目

認知症対応の施設の費用の内訳としては、大きく分けて初期費用(入居一時金)と月額費用の2つです。

本章では、それぞれについて分かりやすく解説していきます。

初期費用(入居一時金)

入居一時金とは、通常の賃貸でいう家賃や敷金として施設側に預ける費用を指します。

一般的な賃貸同様、入居一時金は「償却」という計算方法が当てはまります。したがって、もしも短期間での退居となった場合は、利用されなかった分の金額は返金されるため覚えておきましょう。

入居一時金がどれくらいかかるかは民間施設ごとに異なり、0円という施設もあれば1000万を超える一時金を支払う施設も存在します。

なお、特養(特別養護老人ホーム)や介護医療院などの公的施設では、入居一時金は掛かりません。

月額費用

介護施設に入居するには、施設利用料として毎月固定の月額費用がかかります。月額費用は施設の種類や施設単位でも大きく異なります。

月額費用の主な内訳は以下の通りです。

項目概要
家賃民間施設では施設ごとに設定が異なり、個室か多床室かによって金額に差がある。
公的施設は比較的安価で、多床室になるとさらに割安な傾向。
食費公的施設では、所得や資産によって食費が変動する。
民間施設の場合は施設によって異なり、通常の食事に加えておやつなどがある場合は追加費用が発生することがある。
管理費・共益費共用部の維持にかかる費用や光熱費、スタッフの配置費に充てられる。
介護サービス費介護サービスの利用金額の1〜3割が自己負担。要介護度により利用できる上限は異なる。
医療費・日用品費通院代や薬代、日用品費などは自己負担。

認知症でも入れる施設の入居費用を抑えるポイント

認知症でも入れる施設の入居費用を抑えたい場合は以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 公的施設の検討
  • 設備やサービス内容の確認
  • 立地の確認

本章では、各ポイントについて詳しく解説していきます。

公的施設を前向きに検討する

認知症でも入居できる施設の中には、特別養護老人ホームなどの公的施設があります。

公的施設は営利目的ではないため、民間施設と比べて入居一時金が不要、または低額であるケースが多く、月額費用も比較的抑えられています。

さらに、公的介護保険が適用されるため、要介護度や認知症の進行による加算があっても自己負担は1〜3割にとどまります。

費用を抑えたい場合は、まず公的施設を選択肢に入れてみると良いでしょう。

設備やサービス内容を確認する

施設の設備やサービスの充実度は、月額費用に大きく影響します。

最新のリハビリ機器の導入されていたり、専門職の常駐している場合は、人件費や維持費が反映され費用も上がりやすくなります。

また、理美容サービスやレクリエーションなどの付加サービスが別料金となる場合も少なくありません。

自身に本当に必要なサービスかどうかを確認することで、無理のない費用設定の施設を選びやすくなります。

立地を確認する

都道府県別のグループホーム月額費用一覧グラフ
都道府県別の介護付き有料老人ホーム月額費用一覧グラフ【ケアスル 介護 独自調査レポート 2026】によるとグループホームと介護付き有料老人ホームにおける都道府県別の月額費用は、上記のような結果となっています。

まず、グループホーム・介護付き有料老人ホームのいずれも、東京都や神奈川県、大阪府などの都市部で月額費用が高い傾向があります。

特に介護付き有料老人ホームでは、東京都の平均月額費用が30万円を超えており、他県と比べて突出しています。

一方で、地方県では月額費用が10万円前後〜15万円程度に抑えられている地域も多く、都市部と比べると大きな差があります。これは、土地代や人件費などの運営コストが都市部で高いことが主な要因と考えられます。

費用を抑えたい場合は、地方や郊外の施設も含めて比較検討するとよいでしょう。

認知症でも入れる施設の支払い方法の違い

施設への支払い方法は、主に前払い方式と月払い方式の2つです。

本章ではそれぞれの支払い方法について、解説していきます。

前払い方式

前払い方式は、入居時に「入居にかかる費用を一括で支払う方法」です。初期負担は大きくなりますが、その分、月々の利用料が抑えられます。

長期間の入居を想定している場合は、総額で割安になるケースもあります。

ただし、償却期間や返還金の条件は施設ごとに異なるため、契約内容を十分に確認することが大切です。

月払い方式

月払い方式は、入居時の初期費用を抑え、毎月の利用料を支払う方法です。

まとまった資金を準備できない場合でも入居しやすい点が特徴です。

一方で、月額費用は前払い方式より高めに設定されることが多く、長期入居になると総額が大きくなる可能性があります。

将来の資金計画を踏まえて検討することが重要です。

認知症でも入れる施設を選ぶ際の確認ポイント

認知症でも入れる施設を選ぶ際に確認すべきポイントは以下の通りです。

  • 見学を行う
  • スタッフの知識を確認する
  • 退去事例を事前に確認する
  • 資産状況を把握しておく

見学をして施設の雰囲気を確認する

認知症の方が安心して暮らせるかどうかは、実際の雰囲気を確認することが重要です。

パンフレットやホームページだけでは分からない、以下のような点を見学時には確認してみてください。

  • 入居者の表情
  • 共有スペースの様子
  • 清掃状況
  • 生活音

可能であれば本人と一緒に見学し、落ち着いて過ごせそうかを確認することも大切です。

体験入居ができる施設であれば、実際の生活を体感してから判断すると安心です。

見学をしてスタッフの知識や対応を確認する

認知症ケアでは、スタッフの理解度や対応力が非常に重要です。

見学時には、認知症への具体的な対応方法や夜間体制、医療連携の状況などを質問してみましょう。

説明が丁寧で分かりやすいか、入居者に対する声かけが穏やかかどうかも確認ポイントになります。

専門的な知識や経験があるかどうかを確認することで、安心して任せられるかどうかを判断できます。

過去の退去事例を確認する

入居後に「思っていた環境と違った」とならないためにも、過去の退去理由を確認することも大切です。

医療ニーズの変化による退去なのか、施設の方針と合わなかったのかなどを知ることで、退去にかかわるリスクを把握できます。

また、認知症を進行した場合に、施設側でどこまで対応可能かを具体的に聞いておくと、長期的な見通しを立てやすくなります。

現在の資産状況を把握する

施設選びでは、現在の資産状況を正確に把握することも欠かせません。

入居一時金の有無や月払い方式の違いによって、将来の総支払額は大きく変わるからです。

公的介護保険の自己負担割合や、居住費・食費など保険対象外の費用も含め、長期入居を想定した資金計画を立てることが重要です。ご自身の予算内で継続できる施設を選びましょう。

認知症で施設へ入居した方の費用体験談

本章では、認知症で実際に施設へ入居した方の費用における口コミを紹介します。

介護付き有料老人ホームへ入居した方の費用体験談

女性・85歳・要介護2
【施設探しの背景】
施設探しを本格的に考え始めたのは、祖母に認知症の症状がはっきりと現れるようになってからです。特に「物盗られ妄想」がひどく、「あれがない、これがない」と私を疑うことが増え、家族との衝突が絶えなくなってしまいました。
在宅で介護を続けていましたが、日に日に増していく衝突に、心身ともに疲弊してしまって…。ケアマネージャーさんからも認知症の症状だろうと言われていましたし、このままでは共倒れになってしまう、「もうこれ以上、家でのお世話は難しい」と、苦渋の決断をしました。
正式な診断は施設に入ってからでしたが、在宅での介護は限界だったんです。

【費用についての感想】
施設には本当に感謝していますが、正直なところ、もし改善していただけるなら…と思う点もいくつかあります。
リハビリについて人手不足なのは重々承知しているのですが、もう少しリハビリに時間をかけていただけると嬉しいな、というのが本音です。
現状は別料金で外部からリハビリの先生に来ていただいています。ただ、これも施設の皆さんが大変な中で頑張ってくださっているのを分かっているので、強くは言えないのですが…。


女性・73歳・要支援1
【施設探しの背景】
一人暮らしをしていたおばですが、73歳を過ぎた頃から認知症の症状が見られるようになりました。特に心配だったのが、一人で出かけたきり、帰り道がわからなくなってしまうことがあった点です。
身体はとても元気で、杖なども使わずに自分で歩ける状態だったのですが、このままではいつか大きな事故につながるのではないかと、頭を悩ませていました。
これ以上、一人で暮らさせておくわけにはいかない。そうした思いから、施設への入居を検討し始めました。

【費用についての感想】
現在、おばは体調を崩して別の病院に入院しているのですが、施設を不在にしている期間も在室時と全く同じ料金が発生しています。
もちろん、お部屋を確保していただいていることは理解していますが、食費などがかかっていない分、何らかの配慮があっても良いのではないかと感じてしまいます。

グループホームへ入居した方の費用体験談

女性・72歳
【施設探しの背景】
最初に入った施設も良くしていただいていたのですが、私たちの家から少し距離がありました。
そこで、もう少し自宅から近くて通いやすいところはないかと探し始め、見つけたのが今の施設です。家から歩いてでも行ける距離だったので、見学をお願いして、こちらにお世話になることを決めました。

【費用についての感想】
正直なところ、費用面では決して安くはないため、もう少し経済的な負担が少ない特別養護老人ホームなどへの転居を考えたことはありました。
しかし、20年近くお世話になり、母自身もすっかり慣れ親しんだこの環境を今から変えることは、母にとって大きな心身の負担になるだろうと考えました。
そう思うと、やはりこのままお任せするのが母にとって一番良い選択だと感じ、今もお世話になっています。


女性・90歳
【施設探しの背景】
施設探しを始めたのは、主に介護を担ってくれていた義妹の負担が限界に達していると感じたからです。
仕事と介護の両立で心身ともに疲弊し、精神的に追い詰められている様子を見て、このままではいけないと思いました。
私たちは東京に住んでおり、頻繁に手伝いに行くことが難しかったため、専門の方にお願いするしかないと考えるようになりました。

【費用についての感想】
改善してほしい点や、退去を考えたことは特にありません。スタッフの皆さんが本当によくしてくださるので、感謝しかありません。
もちろん、費用はかかりますが、それ以上の手厚いケアをしていただいていると感じています。何よりも、義母本人が今の生活をとても気に入ってくれているので、家族と話をして本人の気持ちを一番に考えて、これからもお世話になりたいと思っています。

認知症の施設費用についてのまとめ

認知症の方が施設に入居する際の費用は、施設の種類や立地、設備内容によって大きく異なります。

公的施設は初期費用が不要で月額も比較的抑えられる一方、民間施設はサービスが充実している分、費用が高くなる傾向があります。

将来を見据え、本人の状態や資産状況に合った施設を選び、無理のない資金計画を立てることが重要です。

なお、認知症でも入れる老人ホーム探しが初めての場合、費用相場や注意点がわからず不安であったり、施設選びや費用に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひケアスル 介護へご相談ください。

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