良い介護施設の見分け方を徹底解説!大切な家族を悲しませたくない人は必見

良い介護施設の見分け方を徹底解説!大切な家族を悲しませたくない人は必見

「大切な家族を介護施設に預けたいけど、家族が悲しい目に合わないか心配」「介護施設はたくさんあるけど、よい介護施設を見分けるポイントがわからない」などの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

実は「近くにあるから」や「外観がきれいだから」といった理由だけで介護施設を選んでしまうと後悔する可能性があります。

この記事を読めば、介護施設を選ぶ際に比較検討するべき項目や、介護施設の見学時にチェックするとよいポイント、またあなたの大切な家族を安心して預けられる、よい介護施設の見分け方が分かります。

実際に家族を介護施設に預けた方の生の声も掲載してあるので、ぜひ介護施設選びの参考に活用してください。

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株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役
専門分野:介護事業経営

株式会社JTBで企業、自治体の海外視察を担当後、大手コンサルティング会社の株式会社船井総合研究所に入社。介護保険施行当初、自ら介護事業に特化したグループを立ち上げ、マネージャーとして勤務。その後、介護サービスに特化したコンサルティング会社「株式会社スターコンサルティンググループ」を立ち上げ、専門家集団として活動している。サポート領域としては、介護施設の開設から集客(稼働率アップ)、採用、教育研修システム・評価制度の導入、DX化などを幅広く支援。「日本一」と呼ばれる事例を、数々生み出してきた。コンサルティング実績500法人以上、講演実績700回以上。また「ガイアの夜明け(テレビ東京)」など、テレビ、新聞、雑誌の取材も多い。詳しくはこちら

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良い介護施設を選ぶには?7つの項目をチェック

よい介護施設は入居者の目的やそれまでの暮らし、大切にしたい価値観によって異なります。入居者が最も心地よいと思える施設を選びましょう。

この章では、介護施設を決める際にチェックした方がいい項目を7つ紹介していきます。ぜひ介護施設選びに活用してください。

料金・費用

介護施設を選ぶ際は、施設利用料が負担なく払えるかを確認しておきましょう。

介護施設の費用は、施設の設備やサービス内容、立地などによって大きく異なります。必要となる費用は入居時にかかる「敷金」や「入居一時金」などと、毎月かかる「月額利用料」です。

まず入居時の費用ですが、サービス付き高齢者向け住宅では一般的な賃貸住宅と同様に「敷金」がかかります。

有料老人ホームでは、「入居一時金」がかかる施設があります。「入居一時金」とは、入居後一定期間の月額利用料の前払い金です。この一定期間のことを「償却期間」といいます。施設の退去時には入居一時金が返還される一方、償却期間を過ぎると返還されないため、注意が必要です。

この償却期間内に介護施設を退去する場合に、未償却の入居一時金が返還されるのか必ず確認しておきましょう。

介護施設内の設備

介護施設内にどのような設備が用意されているかは、介護施設を選ぶ際に重要な項目です。

設備をチェックするときに気をつけるポイントは以下の2点です。

  • 入居者の身体の状態に適しているか
  • 入居者が心地よいと感じるか

入居者の身体の状態に適した設備が用意されているかチェックしましょう。なによりも大切なのは入居者の命の安全です。必ず下記の項目は見ておきましょう。

  • 手すりの設置個所や高さ(手すりの数が多いから良い施設というわけではありません。移動するルート、立ち上がる場所などに手すりがあるかを確認しましょう)
  • 通路の幅(廊下幅は、施設種別ごとにルールで◯m以上と決められている)
  • 機械浴設備の有無

入居者が介護施設を心地よいと感じるのかも大切な基準です。特に、最も長い時間を過ごす部屋は必ずチェックしておきましょう。部屋を見学する場合には、下記の項目をチェックしてください。

  • 広さは十分か(要介護度が高い場合には、狭い方が物に手が届くメリットもあります)
  • 窓から見た外の景色は開放的か
  • 緊急時通報設備は備えられているか(ナースコールが話せるタイプか、呼び出しだけなのかを確認しましょう)
  • 鍵はついているか(巡回、見守りのために鍵をつけない施設も多い)
  • 車いすでもストレスなく過ごせる設計か

家族が入居される場合は、見学後に介護施設に関して入居希望者がどのように感じたのか、しっかり話し合うようにしましょう。

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スタッフの雰囲気・対応

老人ホームの雰囲気を最も左右するのがスタッフの人柄です。スタッフとよい人間関係を築けるかどうかが、入居者にとってよい介護施設かどうかに直結します。

介護施設を見学する際には、以下の項目を基準にスタッフの様子を見ておきましょう。

  • スタッフの会話力
  • 入居者の提案力(不安な点に対して、対応策を提示できるか)
  • 表情豊かで、笑顔が見えるか
  • 言葉遣いが丁寧で、居住者に対する思いやりを感じるか

対応してくれたスタッフだけでなく、施設内のスタッフの表情や、入居者とのやりとりも観察してみましょう。

入居者の雰囲気

豊かな介護施設生活をおくるには、スタッフとの人間関係だけでなく、ほかの入居者との関係も大切です。介護施設の見学の際は、以下のポイントに注意して、ほかの入居者の様子を観察してみましょう。

  • 表情に明るさや安心感はあるか
  • ほかの入居者と施設スタッフのコミュニケーションに信頼感があるか

もしほかの入居者に話しかけられるタイミングがあれば、話してみることもおすすめです。

食事

食事は、健康で長生きするために必須の要素です。介護施設を選ぶときは、施設で提供されている食事の内容やサポートを必ずチェックしておきましょう。

提供されている食事の栄養価だけでなく、以下の項目に注意して介護施設の食事を見学するようにしましょう。

  • 見た目が良く、食欲がわく食事を提供しているか
  • 一人での食事が困難な場合、スタッフに適切な介助をしてもらえるか
  • 食堂が清潔に管理されていて、床に食べかすやゴミが落ちていないか

食事は健康的な生活をおくるために重要な要素なので、必ずチェックしておくことが大切です。

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介護施設の立地

介護施設を選ぶ際に重要な要素が立地です。短期間で利用する場合はさほど気にする必要はありませんが、長期間住む場合は重要な項目になります。

入居直後を考えるのではなく、5年や10年間住むことを想定して選ぶようにしましょう。立地を選ぶ際には以下の項目に注意することが大切です。

  • 家族や親せきが近く、もしくは会いやすい場所に住んでいる
  • 商業施設が近くにある
  • 希望するライフスタイルを叶えるための環境が整っている

大切にしたい項目に優先順位を決めて、上位の項目を叶えられる立地の介護施設を選ぶとよいでしょう。

医療体制の充実度

介護スタッフは、一部の方を除き医療行為を実施できません。入居希望者の体調に合わせた適切な医療行為をできる体制が整っているかどうかは、重要な項目となるでしょう。

特に看護師の配置状況(多くの介護施設は、日中のみ看護師を配置しています)は必ずチェックすることをおすすめします。介護施設を見学する際には、医療体制に関して以下の質問をしてみましょう。

  • どのような疾患に対応しているか
  • 服薬の管理はどうなっているか
  • 定期的な体温、血圧、脈拍などの測定の行ってもらえるか
  • 在宅酸素などの医療機器は利用できるか
  • ケガをした場合は誰がどのような処置を行うのか

医療体制は、命を守る目的において一番重要な部分なので、上記の項目に関しては特に注意して観察しましょう。

介護施設の経営状況

安心して長期間暮らすために確認すべき必須項目が、介護施設の経営状況です。

施設の経営状況を測る1つの指標として入居率に注目しておきましょう。入居して1年たっても、入居率が50%以下の施設は経営状況がよいとは言えません。

入居率の高さは評判やサービスが良いことの表れでもあるため、介護施設を選ぶ際の基準にしてください。

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介護施設見学時に、見ておくべきポイントや聞いておくべき質問は?

介護施設の見学は、安心して住める施設を見つけるために必要な行為です。介護施設を見学する前には、施設のホームページを見ておきましょう。事前にホームページから情報を得ておくことで、より具体的な質問や見学すべきポイントを見極められます。

以下の章では、介護施設見学時に注目するとよいポイントと施設スタッフに聞いておくべき質問を3つずつ紹介していきます。

介護施設の見学時に見ておくべきポイント2点!

それでは実際に施設見学に訪れた際に、見ておくべきポイントを2点紹介していきます。施設に訪れると、内装や対応してくれたスタッフに目がいきがちになりますが、以下にあげる項目も大切です。

スタッフの行動と入居者の様子

介護施設見学では、ホームページやネット上の口コミではわからない、リアルな施設の雰囲気をチェックしておきましょう。

特に以下のような観点で、入居者とスタッフの様子を見ておくことがおすすめです。

  • 入居者とスタッフは目を合わせて会話している
  • 入居者に対するスタッフの対応に暖かみを感じる
  • 入居者は介護施設での生活に満足していそう
  • 入居者はスタッフに対して安心感を抱いている
  • 施設側のペースではなく、見学者のペースに合わせて施設を見せてもらえる

スタッフと入居者のなるべく多くの関わりを見ておくことをおすすめします。

入居者の男女比、年齢層、要介護がどれくらいの方が多いか

ほかの入居者とよい人間関係を築けるかどうかは、豊かな介護施設生活を送るうえで大切な要素です。見学の際はほかの入居者の人柄や雰囲気を実際に拝見し、居心地がよいと感じられるか、チェックしておきましょう。

また要介護度の方がどのくらい多いのかも、居住者が安全なサポートをうけられるかどうかを左右する重要な要素です。見学の際には、以下の項目に注目して見ておきましょう。

  • 居住者の男女比率はどれくらいか
  • 居住者の年齢層はどれくらいか。またどれくらいの年齢の方が多いか
  • どれくらいの要介護度の方が多い

入居者希望者自身が、ほかの入居者をみてどのように感じたのかは必ず確認しておきましょう。

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見学時に聞いておくべき質問3選!

次に介護施設見学の際に、必ず聞いておくべき質問を3点紹介していきます。見るだけでは分からない部分も多いため、必ず施設のスタッフに質問しておきましょう。

家族を安心して預けられるかを決める重要な質問も紹介していくので、ぜひ施設見学に訪れた際に活用してください。

緊急時の対応について

1点目は緊急時の対応についてです。火災や地震、津波などの自然災害が起きた場合にどのような対応をするのか確認しておきましょう。

また緊急事態が起きた場合に落ち着いて対応できるよう、日頃から訓練や確認を行なっているのかも確認しておくことをおすすめします。大切な家族を守るためにも、気になる内容は遠慮せずに聞いていく姿勢が大切です。

夜間の対応について

続いては夜間の対応についてです。夜は施設内にいるスタッフが少なくなります。

少ない人員でも入居者の命を守るために、しっかりとしたオペレーションが用意されているのかやオペレーションの教育が徹底されているのかを確認しておきましょう。

特に以下の2点に関しては必ず質問しておくことをおすすめします。

  • 夜の巡回はどれくらいの時間おきに行われるのか(巡回をすると、入居者を起こしてしまうこともあります。良好な睡眠のために現在は、見守りセンサーなどの設置によって、巡回を減らしている施設も増えています)
  • 体調が悪い場合は、巡回の頻度を増やすなどのオペレーションが存在しているか

ただマニュアルが用意されているだけではなく、夜間対応が実行できるように日頃から準備されているか、を必ず確認しておきましょう。

体調急変時の対応について

高齢者は急激な体調変化がおこる可能性が高いといえます。しかし夜間は、利用者20人程度に1人の介護士を配置するのが一般的です。もし体調が急変した場合にどのような対応を行うのか、事前に質問しておきましょう。

夜間の対応と同様に、以下の項目については質問することをおすすめします。

  • 夜間の外部の医療機関との連絡体制
  • 救急搬送の基準

入居者の大切な命を守るためにも、必ず聞いておきましょう。

良い介護施設に入りたいなら体験入居もおすすめ

見たり、聞いたりしてわかることと、実際に体験してみて感じることには大きな差があります。

介護施設選びで後悔したくない方は、一度体験入居してみることもおすすめです。体験入居の期間には、以下の項目についてチェックしておきましょう。

  • 働いているスタッフとは相性がよいか
  • 通路の幅や部屋の広さなどの設備は快適な生活を送るうえで問題ないか
  • 一緒に住むほかの入居者となじめそうか
  • 食事は口にあうか

見学だけで選ぶよりも、一度入居したうえで感じたことを重視して介護施設を選ぶ方が、後悔する確率が下がります。

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介護施設に家族を預けた方の生の声を紹介

最後の章では現在介護施設に住んでいる方や、過去に介護施設に住んでいた方、またその家族から聞いた、介護施設選びにおけるさまざまな声を紹介していきます。

ポジティブな声も、ネガティブな声も紹介していくので、ぜひ自分の介護施設選びに活用してください。

介護施設選びで成功したポジティブな声

この章では介護施設選びに成功した方たちの声を紹介していきます。

  • 入退院の際の連絡がマメだった
  • 病院へ施設のスタッフさんが付き添ってくれた
  • 入居者の多くが自分と同じ年齢のため、居心地がよく楽しい毎日をおくれている
  • 介護施設ではさまざまなイベントやレクリエーションを企画してもらえるため、前よりもアクティブに活動できるようになった
  • 食事がおいしく、毎日楽しみにしている

このように自分にあった介護施設を選べれば、入居する前よりも豊かな暮らしをおくれる可能性もあります。どのような点を重視して介護施設を選べばいいのか、上記の声を参考にしてください。

介護施設選びに後悔したネガティブな声

次に介護施設選びに失敗して、後悔した方たちの声を紹介していきます。

  • ほかの入居者と気が合わず、何度か言い合いになってしまいました
  • スタッフによってサービスの質がことなる
  • 後々当初予定していたより高い金額が瀬休される
  • スタッフが少なく、入居者全員に十分なサービスが行き届いていない

大切な家族が、介護施設で不便に暮らしていると考えたら心苦しいでしょう。十分な調査をせず介護施設を選んでしまうと、利用者に上記のような思いをさせてしまう可能性があります。

選んだ後に後悔しないよう、今回の記事で述べてきた介護施設をチェックする際に気をつけて見るべきポイントを活用してください。

介護施設で後悔しないために複数施設の見学を

いかがでしたでしょうか。今回の記事では介護施設選びで後悔しないよう、施設を選ぶ際にチェックすべきポイントや聞くべき質問などを紹介してきました。

冒頭に述べたように、よい介護施設の定義は人によって違います。そのため今回紹介したチェックポイントを活用しつつも、入居者の価値観やライフスタイルを尊重して施設を選ぶようにしましょう。

そしてネット上の口コミやホームページの情報だけで施設を決定するのは、後悔の元です。複数施設の見学や体験入居を行い、実際の介護施設内で感じる雰囲気も重視して選ぶことをおすすめします。

同じ介護施設に何回も見学に行くことは失礼でしょうか?

失礼ではありません。後悔しない介護施設選びをするために必要な過程です。介護施設によっては、スタッフによってサービスの質が異なる所も存在するので、さまざまな時間帯の見学にいってみましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

体験入居に費用はかかりますか?

かかります。相場は一泊5千円から1万5千円ほどです。 施設のサービス内容や要介護度によって費用は変化します。詳しくはこちらをご覧ください。

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