「老人ホームの見学で必要な持ち物は?」「どんな準備をしてから見学に行けばいい?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
本記事では老人ホーム見学の前に必要な準備や流れについて紹介します。老人ホームの見学を検討している方はぜひ参考にしてください。
老人ホーム見学までの手順と持ち物
老人ホーム見学の大まかな手順と持ち物は以下のとおりです。
老人ホーム見学までの手順
- 候補日をピックアップ
- 希望の老人ホームに予約の連絡をする
- 見学前に確認したいポイントをメモなどにまとめる
- 持ち物を準備する
- 見学へ向かう
見学に行く際は急な訪問はせず、予約をしましょう。連絡なしに訪問してしまうと担当者が不在であったり、十分に質問する時間がなかったりする可能性があります。お互いの時間や予定を無駄にしないためにも、予約をするのはマナーです。
なお見学は1人ではなく、2〜3人で訪問するのがおすすめです。複数人で訪問することで、1人では気づけない視点を取り入れられます。
その際は、小さい子どもを連れて行くのは控えましょう。老人ホームは利用者が生活している場であり、風邪や感染症などを持ち込んでしまったら多くの人に迷惑がかかってしまいます。また子どもが走り回って利用者を巻き込み、転倒のリスクなども考えられます。
見学の予約をする際は、以下の項目を伝えるとスムーズです。
- 見学希望日時(複数日程ピックアップする)
- 見学人数
- 交通手段(車で行く際は駐車場について確認)
施設によっては昼食や夕食の試食をできることがあるので、気になる方は予約の際に確認するのがおすすめです。
老人ホームは利用者様の生活の場であるのを忘れずに、マナーやモラルを守って見学しましょう。
老人ホーム見学で必要な持ち物
老人ホーム見学で必要な持ち物は、以下のとおりです。
- 履きなれた靴
- 筆記用具
- 質問事項をまとめたメモ
- カメラ
- メジャー
老人ホーム見学では、施設長やスタッフに話を聞く時間が設けられています。事前に聞きたいことや疑問をピックアップし、メモにまとめて質問できるよう準備しておきましょう。
カメラやメジャーは必須ではありませんが居室の様子を撮影したり、持ち込みたい家具を置けるか確認したりする際に、持っていると便利なアイテムです。
ただし、撮影NGの場所もあるため、施設の許可をとってから撮影をするようにしましょう。
時間に余裕があれば、建物周辺を歩いて回り、治安や周辺施設の確認をするのがおすすめです。
老人ホームへの入所を検討しているという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、見学予約から日程調整まで無料で代行しているためスムーズな施設探しが可能です。
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老人ホーム見学時に確認しておきたいポイント4つ
老人ホーム見学時に確認しておきたいポイントは、以下の通りです。
- 施設環境について
- スタッフや利用者の雰囲気について
- ケアや自立支援などサービス内容について
- 契約の詳細について
それぞれ施設によって詳細が異なるので、見学に行った際は、特徴や気に入った部分をメモに残しておくと、施設同士を比較しやすいです。
ここからは、各項目を1つずつ詳しく紹介していきます。
施設環境について
老人ホームは、施設によって居室や共有スペース、入浴施設の充実度合いが異なります。
肢体不自由や麻痺を持っている方は、生活しやすいような作りになっているかをチェックしましょう。
①生活スペース
専用居室には、トイレ・洗面台・緊急通報装置など各設備がしっかり設置されているか以外にも、使い勝手が良いかも大切な部分です。お気に入りの家具を持ち込めるスペースの可否についてもチェックしましょう。
居室のチェックに気が行きがちですが、共有スペースも多くの時間を過ごす大切なスペースです。共有スペースの居心地や使い勝手がよければ、自然と利用者が集まり、入居者同士のコミュニケーションの場になっているでしょう。
なお高齢者は転倒しやすいため、すべてのスペースに安全面の対策ができているかチェックしましょう。多くの老人ホームはバリアフリー化されていますが、なかには細かい部分は対策されていないことがあるので注意が必要です。
②その他の設備
入浴設備や機能訓練室など、居室以外のスペースについても細かくチェックしておきましょう。
身体的不自由がある方や長い期間入居を検討している方は「機械浴」が装備されているかも重要な部分です。機械浴には、大きく分けてチェアー浴とストレッチャー浴があります。
チェアー浴は専用の椅子に座った状態で入浴できる設備で、浴槽に入る動作ができない方でも安全に入浴ができます。背もたれがあれば、座った状態を保てる方が対象です。
ストレッチャー浴は寝たまま入浴が可能で、座った状態を保てない方が主に利用します。
施設によって機械浴のタイプが異なるため、見学時に確認しておきましょう。
③家族が頻繁に通える距離にあるか
見学に行く際は、自宅からのアクセス面や最寄り駅からのアクセスのしやすさをチェックしましょう。アクセスしやすい立地にあれば、頻繁に家族が訪問できサポートしやすくなり、入居者の孤独感も解消できます。
自立した生活ができる方であれば、一緒に周辺を散策し「買い物できる施設はあるか」「散歩コースはあるか」などチェックするのも大切です。施設だけでなく周辺の施設がライフスタイルに合っていれば、快適に過ごせるでしょう。
スタッフや利用者の雰囲気について
スタッフの対応が良ければ、質の良いサービスを受けられるといってもよいでしょう。また見学時には、利用者の雰囲気についても忘れずにチェックしておくことが大切です。
①スタッフの対応
老人ホーム見学の際には、多くのスタッフと関わります。明るい表情で丁寧に対応しているスタッフが多ければ、入居後も快適に過ごせる可能性が高いでしょう。
レクリエーションや昼食時などであれば、スタッフと入居者がコミュニケーションを取っているか、信頼関係を築けているかなど雰囲気からチェックしましょう。明るい雰囲気であれば、入居後の後悔は少ない可能性が高いです。
また見学時には、老人ホームの責任者である施設長から話を聞くことをおすすめします。施設の方針や経営理念、施設の特徴などを聞いておくことで、施設選びの重要な判断材料になるのを覚えておきましょう。
②利用者の雰囲気
スタッフと利用者がコミュニケーションを取り、信頼関係を築けていれば、自然と共有スペースに人が集まります。利用者が明るい表情で談笑しているかをチェックすると、居心地の良さを確認できます。
このように利用者の雰囲気を確認するためにも、レクリエーションや昼食時に訪問するのがベストです。ほかにも施設によってはイベントを設けているので、日常生活とイベント時の両方に訪問すると、より施設について知ることができます。
ケアや自立支援などサービス内容について
施設によって、ケア体制や医療体制などサービス内容が異なります。入居者に合った介護サービスを受けるためにも、見学時にサービス内容をしっかりとチェックしておきましょう。
①ケア体制
老人ホームでは、3種類に分けられてケアが行われています。それぞれケア内容や方法が異なるので、入居者に合ったケア体制を提供している施設を選びましょう。
■ユニットケア
ユニットケアとは、5〜10名の入居者をグループ分けし、介護ケアを行う体制を指します。グループごとに、トイレや入浴施設が決められており、ほかの利用者と共同生活をしながらも、入居者1人ひとりの生活リズムに合わせて生活できるのが特徴です。
決まった介護職員がケアを行うため、入居者とスタッフが信頼関係を築きやすい環境であり、きめ細かいケアを受けられます。
■フロア分けケア
フロア分けケアは、人数で区切るのではなく、フロア(階)ごとに分けてケアを行う体制を指します。それぞれのフロアの専門知識を持ったスタッフがケアを担当するのが特徴です。
人数が多くなる傾向にあるため、より細かいケアを希望する方は、フロアでユニット分けしている施設を選ぶのがベストです。
■混在型ケア
混在型ケアは、フロアを分けないでケアを行う体制を指します。すべてのスタッフが利用者全員のことを把握しているため、さまざまな人と信頼関係を築けるのが魅力です。
介護職員が少なくても対応できるため、比較的リーズナブルな価格の施設が多い傾向にあります。
②機能訓練やレクリエーション
老人ホーム入居後も、介護度や身体機能の進行悪化を防ぐために、リハビリは欠かせません。リハビリは、さまざまな身体機能を維持するために、必要不可欠なため、必ずチェックしましょう。
下記のようなポイントを押さえてリハビリ内容などの確認をしましょう。
- リハビリ施設は充実しているか
- リハビリは週何回行われているか
- 作業療法士などリハビリ専門スタッフが在籍しているか
見学時にリハビリの様子を見させてもらえるか施設に相談してみるのもおすすめです。
また、レクリエーションやイベントの実施状況も大切なポイントです。レクリエーションなどの行事は楽しむだけでなく、運動機能や認知機能の維持や改善も期待できます。生活の充実度を高める効果もあるので、内容や頻度についてもチェックしておきましょう。
契約の詳細について
老人ホームに入居するには、さまざまな条件があり、入居後についてもチェックしておくべきポイントが沢山あります。
施設によっては退去要件が設けられている可能性もあるので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
①入居や退去条件
老人ホームの入居・退去条件は、施設によって異なります。入居者の要介護度や身体状況を伝えて、入居の可否を確認しましょう。
施設側に伝える際は、以下のポイントを押さえて伝えるとスムーズです。
- 要介護度
- 認知症の有無
- 持病の有無
なお、施設によっては認知症を発症したり、要介護度が高くなると、退去を迫られてしまうことがあるので事前に確認しておきましょう。
②必要費用
月々の費用や入居費用は、パンフレットやホームページに掲載されていることが多いですが、中には医療費や雑費が含まれていない場合があるので、見学時に聞いておきましょう。
確認しておくべきポイントを下記にまとめました。
- 水道費や光熱費、ガス費用などは料金に含まれているか
- 日用品にかかる費用の目安
- レクリエーションにかかる費用
- そのほかにかかる費用
お金の問題は、うやむやにしておくと、のちにトラブルに発展する可能性があるので、納得するまで相談しましょう。
老人ホームへの入所を検討しているという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、見学予約から日程調整まで無料で代行しているためスムーズな施設探しが可能です。
「まずは相談したい」という方は、ご気軽に無料相談を活用ください。
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施設内の評判を確認するのがおすすめ
見学やパンフレット、ホームページに加えて、ネットなどの口コミもチェックしましょう。第三者のリアルな声を参考にすると、入居後のミスマッチを防げます。
またイベントに参加すると、入居者や家族の様子についても確認できます。イベントは、入居者以外の参加も認められる場合が多いので、タイミングが合えば家族の方とコミュニケーションを取るのもおすすめです。
まとめ
老人ホーム見学は、ただ見学するのではなく、さまざまな部分をチェックしながら回ることが大切です。しっかりと見学をすると、入居後のミスマッチを防ぐことができます。
また見学する際は、利用者が生活していることを忘れずに、マナーやモラルを守って参加しましょう。時間に遅れたりイレギュラーな事態が起きたりした際には、必ず施設へ連絡してくださいね。
本記事で紹介したチェックポイントを、参考に見学を行いましょう。
丁寧にわかりやすく説明してくれる施設が多いですが、入居前の不安や疑問を解消するために、複数回訪問しても問題ありません。詳しくはこちらをご覧ください。
パンフレットやホームページだけでは、施設やスタッフの雰囲気を把握できないため、実際に足を運ぶことが大切です。さらに、見学をすると、入居後のミスマッチを防げます。詳しくはこちらをご覧ください。