【写真あり】老人ホームの食事はどんな感じ?気になる味や食事場所などについて紹介

【写真あり】老人ホームの食事はどんな感じ?気になる味や食事場所などについて紹介

老人ホームへの入居を検討するとき、「食事はおいしいのか」「薄味で物足りなくないか」「自分の持病に合った食事が食べられるか」と心配する方は多いでしょう。

そこで本記事では、老人ホームにおける食事の内容を写真付きで紹介するとともに、味や食事場所どこで作られるのかなど食事に関する気になるテーマについて詳しく解説していきます。

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一般社団法人マリーゴールド 理事
所有資格:ジェロントロジー・マイスター,介護離職防止対策アドバイザー
専門分野:介護施設の選び方、在宅介護
職業: フリーランスのライター・編集者

1973年、宮城県仙台市生まれ。フリーランスのライター・編集として働く傍ら、国内で唯一「老年学研究科」がある桜美林大学大学院に社会人入学した矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚。離れて暮らす80代義父母の認知症介護にキーパーソンとして関わり、仕事と介護、研究の三つ巴生活が送る。詳しくはこちら

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老人ホームで提供される食事の種類

老人ホーム_献立例

引用:2026年6月の献立表【東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・長野県・宮城県】| イリーゼ

老人ホーム献立例

引用:6月のお食事の献立| SOMPOケア ラヴィーレ南堀江 

まずは老人ホームで提供される食事には、どのような種類があるのかを知っておきましょう。提供される食事は、大きく次の3つがあげられます。

  • 通常の食事
  • 食べやすくした介護食
  • 季節によって変わるイベント食

これら4つの違いを知ることで、そもそも老人ホームではどのようなものが食べられているのかを把握しておくことが大切です。

通常の食事

通常の食事の例

引用:特別養護老人ホームゆうあいの郷衣笠

 老人ホームの食事例

引用:らぽーる上尾

ひとくちに老人ホームといっても利用者の状態はさまざまであり、比較的健康な高齢者に対しては、通常の食事が提供されることもあります。

通常の食事は普通食とも呼ばれており、一般的な家庭料理から、レストランなどで食べられるものを指します。

つまり、健康な人が普段食べているものを同じ食事が、老人ホームでも食べられると考えるとわかりやすいです。

健康な人が多く入居している老人ホームなら、食事も普通の人と同じものを用意しており、栄養の摂取だけではなく、食べることの楽しみを得やすいことも多いです。

老人ホームによっては施設内にレストランのような食事場所が併設されており、利用者はそこで自由に食事ができるということもあります。

普通食の範囲は幅広く、和食から洋食、中華までさまざまなメニューが楽しめます。

季節によって変わるイベント食

イベント食

引用:シルバーシティ駒込

老人ホームの食事例

引用:有料老人ホーム らくら宮の森

入居者を楽しませ、飽きさせない工夫がなされている老人ホームでは、食事にも飽きがこないようにさまざまな取り組みが実施されています。

特に多くの施設が実施しているものがイベント食であり、季節のイベントに合わせて、特別な食事が用意されていることが特徴です。

お正月や節分、子供の日やお盆、クリスマスやバレンタインデーなど、さまざまなイベントに応じた食事が提供されています。

普段とは一味違った食事が提供されていることはもちろん、その人の状態に合わせて食べやすく作られていることも魅力の1つです。

食べやすくした介護食

食べやすくした介護食の例

介護が必要な人にとっては、健康な人と同じ食事では、食べづらいことも少なくありません。一般的な食事とメニューは同じでも、食べやすいようにアレンジされたものが介護食であり、これには多数の種類があります。

例えばかみやすさや飲み込みやすさを重視して、小さく刻んだきざみ食や、柔らかくなるまで煮込んだり、ゆでたりしたソフト食などは、介護食の代表例です。

他にも飲み込みやすいようにミキサーにかけたミキサー食や、飲み込む能力が低下した人に向けたえん下食、胃や腸の機能が弱った人向けの流動食など、介護食の種類は多岐にわたります。

高齢になるとかむ力や飲み込む力などが低下することも多く、これによって食欲が減退したり、十分な栄養が取れなかったりすることも少なくありません。食欲増進を図り、栄養を正しく摂取することを目的として食べやすい介護食は作られており、一般的な食事メニューを、その人に合わせた状態でアレンジして作ります。

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老人ホームの食事ってまずいの?

老人ホームにおける食事の味に関する評価

老人ホームという場所から「食事はおいしいのだろうか?」「薄味で物足りないのでは?」といったイメージがある方も多いでしょう。

ケアスル 介護に寄せられた食事に関する口コミを分析した結果、食事の味についてはポジティブな評価が約9割を占めており、多くの入居者が食事に満足していることが分かりました。

食事に対するポジティブな声を一部ご紹介します。

【老人ホームの食事に対するポジティブな口コミ】

70代後半/女性/住宅型有料老人ホーム

スタッフの方も気がきくし食事も美味しいところが大変評価できる。正直言ってあまり残念と思うところはなく、おおむね満足しているというのが率直なところである

80代前半/女性/介護付き有料老人ホーム

月に一度お刺身が食べられる日があり、他の食事も美味しいものが食べられる

90代前半/男性/介護付き有料老人ホーム

食事が美味しいし個人の好みに対応する

一方で、ネガティブな声には以下のようなものがありました。

【老人ホームの食事に対するネガティブな口コミ】

80代前半/女性/サービス付き高齢者向け住宅

食堂の味付けが薄く頼りない。施設内の食堂での食事がどうしても高齢者向けということで、味付けが薄すぎて頼りない

70代前半/男性/住宅型有料老人ホーム

ご飯、味噌汁は温かいが、メインの料理は数が多いためか作り置きで冷めており、それを暖める電子レンジもなかった

なお、食事の質は施設のグレードにも左右されます。いわゆる高級老人ホームでは、食材や調理、見た目などにこだわった食事が提供されています。

食事については、入居前に体験入居で実際に試食し本人の口に合うかどうかを確かめることが大切です。

老人ホームの食事はどこで食べる?

本章では、老人ホームにおける食事の場所についてご紹介していきます。

基本的には食堂で食べる

老人ホームでは基本的に食堂があり、そこで食事をとります。

職員が入居者の様子を見守りやすい、他の入居者との交流にもなるといったものが主な理由です。

食事の時間帯は施設ごとに決まっており、その時間に食堂へ移動して食事をとります。食事の時間が集団で決まっているため、自分のペースで食べたい方には窮屈に感じることもあるでしょう。

自分の部屋で食べることはできる?

体調不良時や本人の希望によって、居室での食事(居室配膳)に対応できる施設もあります。ただし、対応の可否・条件は施設によって大きく異なります。

また、サ高住など自立した方を対象とした施設では、部屋にキッチンなどがあるため自炊や外食なども可能です。

一方、特養・老健などの介護度が高い方が入居する施設では、食事介助のため食堂での食事が原則となっている場合が多いでしょう。「部屋で食べたい」という希望がある場合は、入居前に確認することが重要です。

居室配膳の対応可否・追加費用の有無は決められた法律やルールがなく、施設ごとに異なります。入居契約前に必ず確認してください。

老人ホームの食事はどこで作られる?

老人ホームの食事が作られる場所は、主に以下の2パターンです。

  • 施設内の厨房
  • 外部事業者が調理・配達

どちらの方式を採用しているかによって、食事の出来立て感・個別対応のしやすさ・費用が異なります。

施設内にある厨房

施設内に厨房を持つ老人ホームでは、職員や調理スタッフ、グループホームでは入居者も手伝う形で食事を作ります。

入居者の体調や嚥下状態・アレルギーなど個別の事情に対応できるのがメリットです。

施設によっては管理栄養士が常駐して献立を考えているケースも多く、バランスのよい栄養の取れる食事を提供しています。

食事の質を重視する場合は、見学時に厨房の有無と管理栄養士の常駐状況などをチェックしてみましょう。

外部事業者が調理・配達

食事については外部の配食業者に委託し、調理した食事を届けてもらう方式を採用しているところもあります。

献立や調理を委託することで、職員の目が行き届きやすくなる栄養や見栄えにこだわった食事がとれるといった点がメリットです。近年はカロリー調整食・減塩食・ムース食など、介護食に特化した配食業者も増えています。

ただし、食べ物の固さや流動食など、個別の事情には対応しにくいです。外部業者が食事を提供している場合は、どのくらい個別に対応してもらえるかも確認しておきたいポイントとなります。

老人ホームの食事はキャンセルできる?

食事はキャンセルできる

外出・外泊などで食事が不要な日は、事前に施設へ申し込むことでキャンセルできる施設が多いです。

ただし、キャンセルの受付期限や費用の扱いは施設ごとに異なります。当日・直前のキャンセルに対応できない場合もあるため、入居前にルールをしっかり確認しておきましょう。

食事キャンセルの可否:主なケース
数日前のキャンセル 多くの施設でキャンセル可能
当日・直前のキャンセル キャンセルは可能だが費用の減額がない施設もある
入院中 入院期間中の食事はキャンセルできる施設が多い

食事のキャンセルは、施設のスタッフに口頭または所定の用紙で申し込む形が一般的です。

外泊を予定している場合は、なるべく早めに施設へ連絡することをおすすめします。

キャンセルの申し込み方法・受付期限は施設の重要事項説明書に記載されているため、入居前に必ず確認してください。

食事をキャンセルしたら費用はどうなる?

食事をキャンセルした日の食費が減額される施設もありますが、すべての施設が減額・返金に対応するわけではありません。

施設によっては月額固定制で食事キャンセルによる減額を行わないケースもあります。

なお、食事キャンセルによる減額は食費のみであり、家賃・管理費・介護サービス費は基本的にそのまま発生する施設が多いです。

外泊・外出の機会が多い方は、入居前に「食事をキャンセルした場合の費用の扱い」を施設に直接確認しておくことをおすすめします。

食事キャンセル時の費用の扱いは施設により違います。契約前に必ず書面で費用に関する取り決めを確認しておきましょう。

食事のおいしい老人ホームのチェックポイント

おいしい食事が提供されているか、利用者にとって最適な食事が取れるのかは、重要な問題です。

そのため、より良い食事を提供する老人ホームを選ぶために、次の5つのポイントをチェックしておきましょう。

  • 食事にバリエーションがあるかどうか
  • 献立名がわかりやすいのかどうか
  • 実際の献立を見せてもらう
  • 朝食メニューも確認する
  • 体験入居で試食してみる

これらのポイントを確認して入居先を決めることで、老人ホームでの食事に満足しやすくなります。

食事にバリエーションがあるかどうか

食事のバリエーションは重要なポイントであり、特に複数の形態で食事が提供されているかは確認しておきましょう。

イベント食の有無はもちろん、普通食だけではなく介護食や治療に向けた食事など、バリエーションが豊富な老人ホームのほうが、長期にわたって利用しやすいです。

もし普通食しか提供されていない施設だと、入居してから介護食などが必要となった場合に、食事が対応していないことで別の施設に転居しなければなりません。

今は元気で普通食を食べていても、入居してから治療のための食事や介護食が必要となることはあるため、より多くの形態に対応している老人ホームを選ぶことがおすすめです。

献立名がわかりやすいのかどうか

老人ホームでどのような食事が提供されているかは、献立表などから確認できます。

献立表はネットで公開されていたり、老人ホームの資料などにサンプルが掲示されていたりしますが、これがわかりやすいかどうかはチェックしておきましょう。

献立名にカタカナばかりが並べられていると、一見するとおしゃれでも料理の内容がイメージできないことは少なくありません。

献立を見て食欲をそそられるということもあるため、わかりやすく料理の完成形がイメージしやすい献立表を使用しているかは、意外にも重要なポイントです。

実際の献立を見せてもらう

実際にどのような料理が提供されているのか、献立表を見せてもらうこともおすすめです。

入居者の好みに合うメニューが提供されているか、似たような食事ばかりになっていないかなど、確認しておきたいポイントはいくつかあります。

可能なら週や月単位など長期の献立表を見せてもらうようにし、バランスの良い食事が提供されているかはチェックしておきましょう。

選択メニューの有無も確認する

その施設が食事に力を入れているかどうかを知るヒントに「メニューの選択肢の有無」があります。

「朝食が和食・洋食から選べる」「昼食に麺類や丼ものを選択できる」など施設によって工夫をこらしています。

好みの食事を選べるよう、力を入れているなら、食事全体に力を入れている施設だといえるでしょう。

体験入居で試食してみる

体験入居は、老人ホームの食事が入居者の口に合うかを確認できる最も確実な方法となります。

施設が日常的に提供している食事をそのまま体験できるため、献立のバリエーション・味付けの濃さ・食事の温度・量を知れる機会です。体験入居では1泊2日でも朝・昼・夕それぞれの食事を試せます

なお、体験入居は全額自己負担(介護保険適用外)となりますのでご注意ください。なかには体験入居を受け付けていない施設もあります。

入居後に「食事が合わない」と判明してから施設を移る手間・費用と比較すれば、事前に試食しておく方が安心です。

また、施設見学の際に昼食の時間帯に訪問すれば、試食できるケースもあります。

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老人ホームの食事でがっかりしないための対応策

老人ホームの食事への不満は、入居前に「家庭の食事との違い」を理解しておくことで防げます。

老人ホームの食事は健康管理を優先した薄味・栄養管理食が基本です。

薄味の理由・差し入れのルール・食事の質と費用の関係を事前に把握したうえで施設を選ぶことで、入居後の後悔を防げます。

老人ホームの食事は「薄味」が前提

老人ホームの食事は、入居者の健康管理のために薄味・減塩が標準です。

高血圧・糖尿病・腎臓病など、塩分やカロリーの制限が必要な持病を持つ入居者が多いため、施設全体の献立は健康管理に配慮した内容になっています。

持病別の食事制限の例
高血圧 塩分量を制限した減塩食を提供
糖尿病 糖質・カロリーを抑えたカロリー制限食を提供
腎臓病 たんぱく質・カリウム・リンを制限した腎臓食を提供
心疾患 脂質・塩分を制限した心臓食を提供

老人ホームでは、施設の管理栄養士が入居者全員の健康状態を考慮して献立を作成しています。

持病のある入居者には、主治医の指示に基づいた治療食(減塩食・糖尿病食など)を個別に提供している施設が多いです。そのため、「家庭の味より薄い」と感じる方もいるでしょう。

味に不満を感じた場合は、施設の栄養士に相談することで献立内容の調整に応じてもらえるケースもあります。

入居前の見学・体験入居の段階で「味付けの調整相談ができるか」を確認しておくと安心です。

【薄味が気になる方のチェックポイント】
持病に応じた治療食の個別対応が可能か施設に確認する
献立の味付け調整を栄養士に相談できるか確認する
体験入居や見学時に実際に食べて味の濃さを確認する

食事が合わない場合は差し入れを検討

施設の食事が口に合わない場合、家族からの差し入れで補えるケースがあります。

ただし、差し入れの可否や持ち込みできる食品のルールは施設ごとに異なるため、入居前に施設側へ確認しておきましょう。

差し入れ前に確認すべき事項
差し入れの可否 施設によって全面禁止・条件付き許可・自由と対応が分かれる
持ち込み可能な食品 常温保存できる菓子類・市販の飲料など(施設により異なる)
持ち込みに注意が必要な食品 要冷蔵品・アルコール類・生もの(施設の判断による)
持病がある入居者の場合 主治医・施設の栄養士への事前相談が必須

持ち込みできる食品の種類・量に条件が設けられている場合も多いです。

施設に確認する際は「どのような食品であれば持ち込めるか」「量の制限はあるか」を具体的に質問しておくと確実です。

持病のある入居者への差し入れは、主治医・施設の栄養士へ事前相談せずに行わないでください。食事制限に反する食品を持ち込むと、健康状態の悪化につながるリスクがあります。

質の高い食事を求めるなら「高いお金」が必要

老人ホームの食事の質は、施設の月額費用と比例する関係にあります。

選択メニューや食材の質にこだわった食事を求めるなら、費用の高い施設を選ぶ必要があるでしょう。

高級老人ホームでは、管理栄養士が常駐し旬の食材を使った季節感のある献立や個別に選べるメニューを提供している施設が多いです。施設によってはシェフが常駐し、レストラン水準の食事を提供しているところもあります。

一方、費用を抑えた施設では食事にかける予算も限られるため、献立の選択肢や食材の質は低くなる場合があるでしょう。

「食事の質」を施設選びの条件にするなら、入居金・月額費用と食事内容のバランスを施設ごとに比較する必要があります。

【食事の質で施設を選ぶポイント】
管理栄養士が常駐しているか確認する
選択メニューや季節のイベント食があるか確認する
月額費用と食事内容のバランスを複数施設で比較する
体験入居で実際の食事を確認してから入居を決める

まとめ

老人ホームではさまざまな種類の食事が提供されており、入居者は日々違った食事を楽しめます。食事を楽しむことは心身ともに健康に過ごすための重要なポイントです。

食事の楽しみがあることで、毎日ハリが出て、健康状態の維持や向上は目指しやすくなります。

より良い環境の老人ホームに入居するためにも、食事メニューやバリエーションなどは確認しておき、安全で楽しく食事ができる老人ホームを見つけましょう。

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