【プロ解説】良い老人ホームの見分け方とは?よくある失敗パターンも紹介!

【プロ解説】良い老人ホームの見分け方とは?よくある失敗パターンも紹介!

老人ホーム選びで後悔しないためには、表面的な条件だけでなく、施設の本質的な良し悪しを見極めることが重要です。

良い老人ホームかどうかを見分けるためには、以下の3つのポイントを確認するようにしましょう。

  • 施設内の「清掃状況」をくまなくチェックする
  • 「退去条件」と「医療の対応限界」をチェックする
  • スタッフの「認知症入居者への接し方」を観察する

本記事では、良い老人ホームかどうかを見分けるためのチェックシート失敗パターンなどについて、専門家へのインタビュー内容をもとにご紹介しています。

施設見学を控えている方や、どの施設にすべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。

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デイサービスセンターここから阿品 管理者
所有資格:理学療法士
専門分野:リハビリ、生活支援
職業: 理学療法士

2006年に理学療法士免許を取得し、愛知県の西尾病院で臨床経験を詰み、訪問リハビリにも携わる。同病院で認知運動療法を学びながら学会発表も行う。愛知・東京の病院で臨床経験を詰み、東急病院ではグループ施設の老人ホームで機能訓練指導員を兼務する。2014年に地元広島に戻り、デイサービスセンターここから阿品の機能訓練士として勤務。2021年より管理者に着任する。様々な施設・形態でのリハビリ・生活支援経験を生かして地域高齢者の健康維持に取り組む。詳しくはこちら

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【プロが解説】良い老人ホームの見分け方3選

施設内の「清掃状況」をくまなくチェックする

看護師であり様々な介護施設で高齢者ケアに携わってきた菅原さんによると、清掃状況は一番見てほしいポイントとのことです。

菅原さん_インタビュー
看護師であり様々な介護施設で高齢者ケアに携わってきた菅原さん
株式会社ナースビジョン 菅原さん
「ご家族だけで見学に行く際に、一番見てほしいポイントが1個だけあります。それは『施設内の清掃状況』です。
どうしても料金や介護体制に目が行きがちですが、施設が清潔に保たれているかどうかを見ることは、施設全体の管理体制や現場スタッフの心身の余裕を測るための重要なバロメーターになります。」

清掃が行き届いていない施設は、施設全体として衛生意識が低い、介護スタッフの人手不足が深刻といった状態にある可能性が高いといえるでしょう。

床の汚れやゴミ箱の溢れなどは、感染症リスクも高めます。特に、トイレや浴室などの水回りの清潔さは、施設の衛生管理レベルを測る上でも重要なポイントです。

見学の際は、スタッフが清掃に十分な時間を割けているか、あるいは清掃専門のスタッフが配置されているかを確認しておきましょう。

また、共有スペースの整理整頓状況も、入居者の転倒事故を防ぐために大切な見るべきポイントです。 清掃状況を確認するときは、主に以下のような点を意識するとよいでしょう。

清掃状況の確認ポイント
チェックポイント 概要  
トイレ・水回り 水垢やカビの有無、ゴミ箱の溢れがないかを確認します。  
廊下や手すりの隅 ホコリの蓄積がないか、手の触れる場所が清潔かをチェックします。  
施設内のニオイ  排泄物や薬品の強い臭いが充満していないかを確認します  

「退去条件」と「医療の対応限界」をチェックする

ケアマネージャーであり社会福祉士でもある桐島さんは、施設選びにおいては退去条件と医療対応の限界を見ておくべきとしています。
桐島さん_インタビュー
元ケアマネジャーであり社会福祉士の桐島さん
監修者プロフィール_桐島 慎治(きりしま しんじ)_株式会社ケアリサーチ
社会福祉士・元ケアマネージャー 桐島さん
施設選びにおいて一番大事なのは「退去条件」かなと思います。
どういう状態になったら退去しなければならないかというのは契約書にも書かれているのですが、それを鵜呑みにするのではなく、見学時などに施設の担当者へ直接確認したり、『医療面でどこまで対応できるのか』といったところも具体的に確認しておくことが、将来の退去トラブルを防ぐ上で極めて重要です。

 

老人ホームごとに、対応できる医療行為や認知症の症状は異なります。

そのため、老人ホームを選ぶ際には以下の3つのポイントも確認しておくと安心です。

主な退去要件の例
医療的ケアの増加 たん吸引や胃ろうなど、24時間の看護体制が必要になった場合  
認知症による迷惑行為 他入居者への暴力や暴言により、共同生活が困難と判断された場合  
長期入院 入院期間が一定を超え、居室を確保できない場合  
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スタッフの「認知症入居者への接し方」を観察する

介護職員として10年間勤務され、現在は高齢者施設の紹介業を営んでいる和田さんは、認知症の方への対応も施設選びで見るべきポイントとしています。

和田さん_インタビュー
元介護士であり高齢者施設紹介業を経営されている和田さん
和田さん
介護職員・高齢者施設紹介業経営 和田さん
表面的な説明だけでなく実際の対応力を見分けるために、スタッフが認知症の入居者に対して、どのような表情や話し方で接しているかを、見学時にしっかり観察することが大切です。
また、何度も同じことを言いに来るといった認知症特有の行動に対して、放置したり迷惑がったりしないか具体的にどう関わってくれるのかを質問し、対応の質を見極めることをお勧めしています。

認知症の症状に対する現場スタッフの対応は、施設全体のケアや教育体制の質が現れます。

認知症の入居者に対して尊厳を欠く言葉遣いをしたり、業務効率を優先して入居者のペースを無視するといった対応が目立つ施設では、安心した暮らしをイメージしにくいです。

見学では、以下の3つのポイントを意識してみるとよいでしょう。

スタッフの対応で確認するポイント
言葉遣い  子ども扱いするような言葉や、タメ口、威圧的な口調になっていないか  
目線の高さ 車椅子やベッドの入居者に対し、しゃがんで目線を合わせて話しているか  
スタッフ間の会話 業務上の指示を出す際の口調や、私語の多さから職場の雰囲気を観察  

目線をしっかりと合わせて話しかけ、入居者一人ひとりの人格を尊重したケアを実践しているかが大切です。

また、スタッフ同士のコミュニケーションも職場の雰囲気や人間関係を知る手がかりとなります。スタッフの表情や声のトーンなども確認し、入居者がどのような雰囲気のなかでケアを受けているかがも確認しておきましょう。

スタッフの介護スキルや心理的な余裕は、認知症入居者に対する日常的な言葉遣いや態度からも量れます。

見学者向けの案内スタッフ(相談員や施設長)だけでなく、実際に現場で介護にあたるスタッフの自然な動きをも観察しておきましょう。
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【簡単診断】あなたにとって良い老人ホームの見分け方を一発で知ろう!

要介護度や予算など、ご本人またはご家族の状態や希望に当てはまる項目を選んでいただくだけで、選ぶべき施設像や見学時にしておくべき質問が分かるツールとなっています。

当てはまる項目を選択することで「選ぶべき施設像」や「見学時にしておくべき質問」が分かります。 ご本人の状態やご希望を直感で選択してください。
Q1. 要介護度はいくつですか?
Q2. 認知症の症状はありますか?
Q3. 必要な医療行為はありますか?※複数選択可
Q4. 月額の総予算(家賃・食費等込)は?
Q5. 施設で最も重視することは?
Q6. 入居を希望する時期は?
未回答の項目があります。すべての項目にお答えください。
あなたにとっての「良い施設」の定義

予算から逆算する「探すべき基本料金」

ご希望の総予算から、介護度に応じた「自己負担分+おむつ等の実費」を差し引いた金額が、施設に支払う基本料金の上限目安です。

重視するポイントの「裏」チェック


具体的な次のアクション

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良い老人ホームの見分け方でよくある失敗パターンとは?

以下の3つのパターンは、よい老人ホームかどうかを見分けるときに陥りがちなものです。

  • 費用などの表面的な条件だけで焦って決めてしまう
  • 「100点満点の施設がある」と思い込み、妥協点を持たない
  • 気になることを質問しきれずに見学を終えてしまう

それぞれのパターンについて、専門家の意見も交えながら解説していきます。

施策書には体験談を添えるとありますが体験談が見当たらなかったので専門家の意見で補強する形にしてます。

費用などの表面的な条件だけで焦って決めてしまう

ケアマネージャーであり社会福祉士でもある桐島さんにお話を伺いました。

監修者プロフィール_桐島 慎治(きりしま しんじ)_株式会社ケアリサーチ
社会福祉士・元ケアマネージャー 桐島さん
「急いで決めてしまったり、何も比較しないで決めてしまったり、費用だけで判断してしまうのは一番後悔しやすいパターンだと思います。
施設選びでは、ケアの質や提供しているサービス、退去条件などもしっかりと確認しておきましょう。

予算や立地などの目に見える条件のみで即決すると、深刻なミスマッチが起きる可能性が高いです。

特に、以下の3点は後から後悔する可能性が高いポイントとなります。

費用・条件の確認漏れによる失敗例
見えない追加費用  月額費用は安かったが、洗濯代や通院付き添い費用が別途加算され予算をオーバーした。  
ケアの質 立地だけで選んだ結果、スタッフの人手不足で十分な排泄介助を受けられなかった。  
退去リスク 医療体制の限界を確認せずに入居し、要介護度が上がった途端に退去を迫られた  

パンフレット上や説明の際の月額費用が安く見えても、オムツ代や理美容代などは毎月別で支払うところが多いです。

そのため、最終的な支払額が予算を大幅に超えるケースもあるのでご注意ください。 契約前に、基本料金に含まれるサービスと自費負担となる追加項目を細部まで確認し、ケアの質と費用のバランスを見極めることが不可欠です

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「100点満点の施設がある」と思い込み、妥協点を持たない

介護職員として10年間勤務され、現在は高齢者施設の紹介業を営んでいる和田さんにお話しを伺いました。

和田さんによると、理想とする施設を追い求めるとどこにも決まらないという事態になる可能性が高いと言います。

和田さん
介護職員・高齢者施設紹介業経営 和田さん
100点満点の施設はない、つまり全ての願いを叶えてくれる施設はないという前提で動くことが一番大事です。
もちろん「これだけはやってほしい」という譲れない条件を持っておくことは必要ですが、そうでない部分は妥協も必要ですよというお話をいつもしています。
全ての希望を叶えようとすると本当に選択肢がなくなってしまいますし、どうしても妥協できない部分が多い人は、最初は良いと思って入居しても「やっぱり合わない」となって退去してしまうことも多いんですよ。

施設探しを進める中で、「日当たりが良くて食事も美味しくて、スタッフが優しいし費用も安い」といった完璧な条件を求めすぎると、選択肢がゼロになること多いです。

仮にあったとしても、費用が高額になってしまうでしょう。 妥協点を持たずに探し続けると、入居のタイミングを逃してしまい、ご本人の心身状況の悪化や介護負担が高まってしまうリスクがあります。

施設選びを成功させる鍵は、希望条件に明確な「優先順位」をつけることです。

例えば、「24時間の医療的ケア」や「看取り対応」といった命や安全に関わる条件を最優先とし、「築年数の新しさ」などは次点とするなど、絶対に譲れない軸を定めておきましょう。

気になることを質問しきれずに見学を終えてしまう

弊社のケアアドバイザーである前北によると見学の後で「聞きたいことが聞けなかった」と話す方が多いとのことです。

前北栞里_プロフィール画像
ケアアドバイザー前北
施設見学の際、気になっていることを十分に聞ききれないまま帰ってきてしまうケースって、実はすごく多いんですよ。
費用面なども見学の際には遠慮したり臆したりせずに「基本料金にプラスして何に費用がかかるのか」「どういう状況になると金額が高くなるのか」といった具体的な内訳までしっかりと聞き切っていただきたいんです。
少しでもモヤモヤした疑問が残ってしまうと、最終的にその施設に決めていいのか決断できなくなってしまいます。 悔いなく見学を終えるためには、あらかじめ質問事項を自分でリストアップして持っていくことのがお勧めです

疑問や不安を残したまま入居してしまうと、「こんなはずではなかった」という強い後悔を生む原因となります。

スタッフの離職率や夜間の具体的な見守り体制など、施設側から語られにくいネガティブな情報も集めておくとよいでしょう。

良い老人ホームを見分けるために

本記事では、良い老人ホームを見分けるための具体的なチェックポイントと、よくある失敗パターンについて解説しました。

施設内の清掃状況や現場スタッフの接遇態度を直接確認し、退去条件を事前に把握することが施設選びの成功を左右します。

表面的な費用や条件だけで即決せず、希望条件に明確な優先順位をつけることが不可欠です。疑問点は見学時にすべて質問し、納得した上で入居を決断できるようにしましょう。 「ケアスル 介護」施設検索トップページはこちら

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