ペット可のグループホームとは?入居後も安心なチェックポイントを紹介!

ペット可のグループホームとは?入居後も安心なチェックポイントを紹介!

「ペットと一緒に入居できるグループホームはあるの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。ここでは、ペット可のグループホームに入居する際のチェックポイントや決まりごとなどについて、詳しくご紹介していきます。

この記事を最後まで読み終えてもらえたら、ペットと一緒に入居できるグループホームについて分かります。ペット可のグループホームへの入居を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

グループホームとは?入居条件から居室タイプ、費用についても解説

認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 管理者
所有資格:介護福祉士,介護支援専門員
専門分野:認知症介護
職業: 認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 管理者

10年以上認知症介護に携わる。全ての人が認知症とともに歩み、支えあう「おたがいさまの社会」を目指して活動している。詳しくはこちら

約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

ペット可のグループホームはある?

ペットと一緒に在宅で暮らしている高齢者のために、ペット可のグループホームは存在しています。近年では、アニマルセラピーによる情緒の安定といった効果が評価されていることから、ペット可の介護施設は増えつつあります。しかし、元々ペット可の介護施設は件数が少なく、入居希望が集中しやすいため、空き室がないケースがほとんどでしょう。

しかも、グループホームの場合、施設が立地している自治体に住民票がなければ入居できません。入居条件を満たしていて、ペット可のグループホームの空き室を見つけるのは、かなり難しいといえます。

ただし、金魚やハムスターなど、ご自身の居室のみで飼育が可能なペットの場合、ペット可としていない施設でも飼育が可能なケースもあるので、詳細は施設に確認するようにしましょう。

どんなグループホームならペットがいても安心?6つのチェックポイント

ペット可のグループホームに入居するにあたり、どんなグループホームを選べばいいのか悩んでしまう方は少なくありません。そこで、どんなグループホームなら安心してペットと一緒に入居できるのか、6つのチェックポイントをご紹介していきます。

1.ペットは何匹まで暮らせるのか

多くの施設では一緒に暮らせるペットの数を制限しており、「犬や猫を一匹まで」と定めているケースが一般的です。制限がない場合でも、ペットの数が多過ぎるとほかの入居者の迷惑になったり、充分にお世話をできなかったりするリスクが生じます。そのため、ペットと一緒に入居する際は、問題なくお世話をこなせる数にとどめましょう。

また、安全性の問題で入居を断られてしまうペットもいます。ペット可の施設だからといって、どんなペットでも一緒に入居できるわけではありません。予防接種の記録や健康状態を申請する必要はあるのか、入居前にチェックしておくと安心です。

2.ペットと過ごせるスペースはどこなのか

施設によっては、ペットと過ごせる空間を制限しており、共用スペースに連れ出す際のルールを定めています。そのため、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 居室以外にペットが自由に過ごせる場所の有無や範囲
  • 施設外にペットを連れ出すことは可能か
  • 共用スペースにペットを連れ出す際の規則

共用スペースでは、抱っこやケージの使用を求めている施設もあります。ほかの入居者の安全を確保するために、ペットと一緒に暮らす入居者は、施設で定められている規則をしっかり守ることが大切です。規則に違反すると、退去を求められる場合もあるので注意してください。

3.ペットと過ごしている入居者はいるのか

「ペットと入居可」と謳っている施設の中には、実績がないケースもあるので注意してください。施設側がペットや入居者の生活に充分配慮しておらず、入居者同士のトラブルに発展する可能性も考えられます。そのため、ペットと一緒に暮らしている入居者はいるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。

また、施設側から充分なフォローがあれば、ほかの入居者がペットと一緒に暮らしていなくても理解を得やすくなります。入居者とペットが安全で快適な生活を続けられるように、ペットのしつけ教室を開いている施設もあります。施設側のフォロー体制もしっかり把握しておきましょう。

4.スタッフはペットのお世話もサポートするのか

ペットのお世話を1人で行うのが難しい入居者のために、食事の準備や散歩といったお世話をサポートする施設を選びましょう。入居者が抱えている認知症は緩やかに進行していき、1日の間に症状が変動しやすい病気です。入居者本人がペットのお世話を行わなければならない場合、負担が大きくなってしまいます。

そのため、ペットのお世話をサポートしてもらえる施設なら、入居者とペットが安心して生活するのに役立つでしょう。また、ペット可の施設の中には、動物病院の受診の際に送迎サービスを行っている施設もあります。自分1人で動物病院へ行くのが難しい方や、交通手段の確保が難しい方にとっては、安心できるサービスです。

5.ペットが暮らしやすい環境は整っているのか

ペットが暮らしやすい環境が整っている施設の多くは、ペットへの対応について理解があり、入居者とペットが健康的に暮らせるように配慮されています。施設内はクッション性のある樹脂製の床で、滑りにくくなっていたり、庭にトレーニングコースなどが完備されていたりすると安心できるでしょう。

また、職員もペットのお世話に関する知識や経験が豊富な場合も少なくありません。温かい雰囲気の中で、ペットと暮らせることも大切な要素です。

6.もしもの場合に備えて動物病院は近くにあるのか

施設周辺に、ワクチン接種や寄生虫駆除、歯科治療などが受けられる動物病院があるか確認しておきましょう。人間だけでなく、ペットも年齢を重ねることで体力が衰えたり、体調を崩したりします。定期的に健康診断を受ける必要もあります。

また、ペットの預かりサービスに対応している動物病院なら、入居者の体調不良時や入院時などに、家族が一時的にペットを引き取れない場合でも安心できるでしょう。入居者とペットに安心感をもたらしてくれるので、信頼できる動物病院が近くにあることは大切です。

ペット可のグループホームでよくある決まりごと

ペット可のグループホームでは、入居者やペットが快適かつ安全に生活できるように、さまざまな決まりごとを設けている場合が多いです。決まりごとを守れない場合、入居を続けるのが難しくなってしまいます。

そこで、ペット可のグループホームでよくある決まりごとをご紹介していくので、チェックしてみましょう。

1.大型犬は入居できない場合が多い

ペットといっても、ハムスターやインコのような小動物から大型犬までさまざまです。ペット可のグループホームで暮らせるのは、犬や猫だけではありません。うさぎやハムスターといった、比較的小さな動物も一緒に入居できます。ただし、ポメラニアンやミニチュアダックスフンドのような小型~中型犬と一緒に暮らせる施設が多く、ゴールデンレトリバーのような大型犬は入居が難しいです。

また、鳴き声や噛み癖によって、ほかの入居者に迷惑をかけてしまわないように躾をしておきましょう。特に猫は壁やドアで爪を研いでしまうと、退去時に修繕費用がかかるので注意してください。

2.基本的に入居者が世話をする

ペットと一緒に入居する際は、入居者がペットのお世話をすることが前提です。しかし、入居時は身の回りのことを比較的自分で行えても、認知症は徐々に進行していくので、生活のサポートにおける必要度は増していきます。次第に入居者本人がペットのお世話を行うのは、難しくなるでしょう。

そのため、入居後はどの程度ペットのお世話をサポートしてもらえるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。また、職員のサポートが得られない場合、外部のペットシッターを利用できるか確認しておくとよいでしょう。大切な家族の一員であるペットがきっかけとなり、施設内での生活にトラブルが生じないように注意してください。

3.飼い主が亡くなった場合は家族がペットを引き取る

ペットの飼い主である入居者が亡くなってしまうと、家族がペットを引き取るケースが多いです。しかし、家族の住宅事情などにより、引き取りが難しい場合は施設でそのまま引き取ってもらえることもあります。入居者が亡くなってしまった際の対応について、あらかじめ施設に確認しておきましょう。

もしも施設で引き取れなければ、家族が新しい引き取り先を探さなければならないので注意してください。

ペット可のグループホームの費用

ペット可のグループホームの費用は、通常のグループホームとは異なる点があります。

そこで、ペット可のグループホームの費用について解説していきます。これから入居を検討している方は、どのような違いがあるのか確認してみましょう。

1.金額がやや高めの場合が多い

ペット可の施設の多くは、職員の数を増やしていたり、設備を整えたりといったコストがかかりがちです。入居者とペットに快適で安全な生活環境を提供するために、生活費が高く設定されています。

ペット可の施設でも生活費が安い場合、ペットや入居者が暮らしやすい住環境が整っていない可能性があるので、見学時や体験入居時に、引っかかる点はないか確認しましょう。

2.提供されるサービスによって費用が変わる

入居中にかかる生活費は、施設が提供するサービス内容によって変わります。ペットを預けられるデイケアや、グルーミングサービスなど、設備が充実していると費用は高くなるでしょう。

ペットのお世話に関するサービスや設備が特になく、一緒に入居できるだけであれば、費用が低くなる可能性があります。できるだけ費用を抑えたい方は、サービスの内容と費用を比較したうえで、ニーズに合う施設を選びましょう。

3.ペットの同居費用がかかる施設もある

ペットの同居費用として、ペット分の一時金や月額料金を支払う施設もあります。費用体系が定められている施設もあれば、どちらかのプランを選べる施設もあるので注意してください。

また、ペットの大きさや種類によって、負担する費用が異なる場合もあります。同居費用の有無や詳しい金額は、施設によって差があるので、施設に問い合わせると安心です。

4.修繕費や損害賠償費用が必要な場合がある

ペットが壁や床、家具などを損傷した場合、入居者が修復の費用を負担するケースが多いです。損傷の度合いに応じて、新たに家具などを購入しなければならなかったり、クリーニングで済んだりします。ただし、入居時に保証金を支払うことで、施設内設備の損傷に対処できる場合が多いので安心してください。

ペット保険に加入していても、保険で全額カバーできるとは限りません。どのくらい保証されるのか、契約内容を確認しておくとよいでしょう。

また、ペットが危険な行為や迷惑行為を繰り返すと、追加費用が発生することもあります。ペットがほかの入居者や職員に怪我を負わせた場合、金銭的な負担を負うリスクも把握しておきましょう。

約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

ペット可のグループホームに入居するメリット

動物が好きな入居者は、ペット可のグループホームに入居することで、精神的な安らぎを感じられます。どのようなメリットが得られるのか、確認してみましょう。

  • 家族と同じように一緒に暮らしてきたペットと離れずに済む
  • ペットのお世話をすることで、認知症の症状緩和が期待できる
  • ペットを通じて、ほかの入居者と交流を持ちやすい
  • ペットの存在に癒され、情緒の安定をもたらす

認知症の方は徐々に進行していく症状や、これまでの自分とは変わってしまう実感から、不安を感じやすいです。ペットの愛情表現や可愛らしい姿からは、癒しを感じられるので、穏やかな気持ちで過ごすのに役立つでしょう。また、ペットの散歩やコミュニケーションによって、心身の活動が活発になり、健康的な毎日を過ごしやすくなるのも魅力です。

ペット可のグループホームに入居するデメリット

動物が好きな入居者からすると、ペット可のグループホームはメリットが多いです。ただし、ペット可であっても入居者全員が動物好きとは限りません。

そこで、ペット可の施設に入居するデメリットは以下の通りです。

  • ペット可の施設の方が費用が高くなりやすい
  • ペットが原因でほかの入居者とトラブルが生じる可能性がある
  • 入居者が先に亡くなり、ペットが残されてしまう場合がある

ペットの鳴き声や臭いが原因で、入居者同士のトラブルに発展するケースは少なくありません。グループホームは賃貸住宅と異なり、認知症の高齢者が共同生活を営む場です。入居者同士の関係性がこじれてしまうと、悪化・長期化しやすいため、注意してください。

ペット可の施設が少ない理由

入居者がペットと一緒に、健康的で安全な生活を送るには、ほかの入居者への配慮や職員のコストが必要となります。ペット可の施設が少ない理由を確認してみましょう。

  • ペットの排せつ物など衛生管理が難しい
  • 動物アレルギーの入居者がいる場合がある
  • ほかの入居者の同意を得る必要がある
  • 入居者がペットのお世話が行えなくなった際の対応や判断を決めにくい
  • ペットのお世話まで担当すると職員の人手が不足してしまう

本来、ペット可のグループホームは、入居者本人がペットのお世話をすることが前提ですが、認知症の方なので、スタッフのサポートが必要となります。元々職員の人数が少ない体制の中運営されている施設が多いので、職員の負担軽減のためにペット可の施設はなかなか増えません。

グループホーム以外にペット可の介護施設

ペットと一緒に暮らすことができる施設は、ニーズが拡大していることもあり、近年増えてきています。しかし、ペットと暮らせる介護施設が少ないのが現状といえるでしょう。

グループホーム以外にペット可の施設は以下の通りです。

  • 有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • シニア向けマンション
  • ケアハウス
  • 特別養護老人ホーム(ごく一部)

ペットと暮らせる物件数が一番多いのは、有料老人ホームです。しかし、ペット可の有料老人ホームは費用がかなり高額になる場合が多いでしょう。費用は施設によって異なるため、希望している施設に直接問い合わせると間違いがありません。

ペットも大切な家族の一員!ペット可のグループホームで笑顔の多い毎日を過ごそう

一緒に暮らすペットは、大切な家族の一員です。グループホームの入居後も、ペットと離れることなく一緒に生活したい方は、ペット可の施設に入居しましょう。ただし、ペットが暮らしやすい住環境が整っていることや、職員のサポートを受けられる施設であるか、あらかじめ確認しておくことが大切です。また、ペット可であっても、ほかの入居者が動物好きとは限りません。入居者同士のトラブルに発展しないように配慮し、負担する費用もしっかり把握しておくことが大切です。


噛み癖や吠え癖のあるペットでもグループホームに入居できる?
ほかの入居者への迷惑行為や危険行為がある場合、入居を断られてしまう可能性があります。また、入居できる施設の数もぐっと少なくなってしまいます。入居を急いでいないのであれば、まずはペットの噛み癖や吠え癖を改善し、入居できる施設の選択肢を広げるとよいでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。

ペットと一緒にグループホームの体験入居はできる?
ペット入居可のグループホームであれば、ペットと一緒の体験入居も可能です。ただし、体験入居にあたって費用などの詳細は施設ごとに異なるため、希望先の施設に問い合わせましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
約7秒に1人が利用!ピッタリの施設をご提案
プロに施設を提案してもらう