グループホームのサービス内容とは?対応しているサービス・対応していないサービスについても詳しく解説!

グループホームのサービス内容とは?対応しているサービス・対応していないサービスについても詳しく解説!

「グループホームで受けられるサービス内容はどんなものなの?」「認知症には対応しているの?」などと悩んでいる方は少なくありません。

この記事では、グループホームのサービス内容や入所後の一日の流れについて解説します。

また、介護保険適用外のサービスグループホームでは提供していないサービスについてもご紹介します。

安心してグループホームで生活を送ってもらうためにも、ぜひ参考にしてください。

関連記事
グループホームとは?入居条件から居室タイプ、費用についても解説
グループホームとは?入居条件から居室タイプ、費用についても解説

認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 管理者
所有資格:介護福祉士,介護支援専門員
専門分野:認知症介護
職業: 認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 管理者

10年以上認知症介護に携わる。全ての人が認知症とともに歩み、支えあう「おたがいさまの社会」を目指して活動している。詳しくはこちら

5問の質問でわかる!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

グループホームとは?

グループホームとは、入居型の介護施設の1つで認知症の高齢者を対象にした介護施設のことです。

認知症の人の専門施設であり、認知症の症状への対応力も高く、医師から認知症の診断を受けていることが施設への入居条件に含まれています。

認知症に特化した施設

グループホームとは、認知症の人に特化した5=9人ほどで共同生活を送る、少人数制で運営している施設です。

認知症の方は、新しく会った人や環境に適応するのが難しい傾向にあることから、入居対象者は要支援2認知症の方で、事業所と同じ自治体に住民票がある方に限定しています。

100名規模の施設の場合、職員や利用者の入れ替わりが激しくなります。認知症の方は、記憶障害やその人が誰だか見当をつける能力が低下していることが多く、すぐに新しく関係性を築くことができません。

認知症の方が心穏やかに過ごしてもらうためにも、少人数で生活ができるグループホームへの入所を検討してください。

関連記事
グループホームの入居条件を分かりやすく解説!入居の際の注意点やよくある質問も!
グループホームの入居条件を分かりやすく解説!入居の際の注意点やよくある質問も!

グループホームへの入居を検討している場合は、ケアスル介護での相談がおすすめです。

ケアスル介護なら、専任の入居相談員に相談しつつ、自分に合ったグループホームを見つけることが可能です。

グループホームへの入居を検討している方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

5問の質問でわかる!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

グループホームのサービス内容

グループホームのサービス内容は、主に以下の5つです。

  • 介護サービス
  • 生活支援サービス
  • レクリエーション
  • 健康管理
  • 看取り介護

以降で、具体的なサービス内容を解説します。

介護サービス

介護サービスとは、利用者の身体に直接触れて行う介護のことを指し、主に以下の介護サービスがあります。

  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 入浴介助

グループホームの入居者は認知症が進んでいるものの、自分で歩行ができたり、食事を摂ったりできる方がほとんどです

例えば排泄をトイレで行う利用者なら、トイレに行くまでに転倒しないように見守る、便座に座るときに肩を貸すなど。

利用者ができることは継続して行えるよう、必要最低限の介助でサポートします。

できること、できないことは入居前に介護職員やケアマネジャーなどと話し合い、利用者一人ひとりに合ったケアプランを作成します。

入居後はケアプランに沿った介護を行うため、利用者は安心して生活ができるでしょう。

生活支援サービス

次に、生活支援サービスもグループホームで受けられるサービスの1つです。

生活支援サービスとは、利用者の身の回りのサポートを行うサービスのこと。

主に以下の支援を行います。

  • 洗濯
  • 掃除
  • 買い物支援
  • 食事の用意、配膳や片付け

原則的になるべくご自身でできることはご自身で行っていただく、自立支援に沿ったケアとなります。ですので、お持ちの能力や意欲を引き出し、日常生活を行う生活支援となります。

一方、認知症は進行していくものです。そうした日常の生活が困難となった場合、それを代行して生活を支えます。

部屋の掃除や洗濯などもサービスに含まれます。家族が定期的に洗濯物を持ち帰ったり、掃除をしたりをしなくてもいいので、家族の負担も減らせるでしょう。

買い物支援では、日常的な食品や日用品の買い物を一緒に行うこともあれば、それが難しいなら代行してもらうこともできます。

レクリエーション

そして、レクリエーションです。

介護施設で行うレクリエーションには、生活の質を向上させる目的があります。

レクリエーションは、運動をしたり、頭を使ったり、リラックスをしたりとさまざま。

原則的にご本人が望むレクリエーションを生活の中に自然に取り入れます。

例えば、以下のようなレクリエーションがあります。

  • 散歩
  • ボール遊び
  • ラジオ体操
  • 輪投げ
  • ボーリング
  • 折り紙
  • 塗り絵
  • クイズ
  • しりとり
  • かるた

利用者同士の交流につながるため、レクリエーションがきっかけで仲良くなる利用者も少なくありません。

人との関わりが苦手な方に無理強いすることはありませんが参加してみると、新たな楽しみに気づくこともあるかもしれません。

定期的なレクリエーションだけでなく、以下のような季節ごとのイベントもあります。

イベント
1月 お正月
2月 節分・バレンタイン
3月 ひな祭り・ホワイトデー
4月 お花見
5月 端午の節句
6月 父の日
7月 七夕
8月 納涼祭・花火
9月 お月見
10月 運動会・ハロウィン
11月 紅葉狩り
12月 クリスマス

施設で過ごしながら、四季を感じられます。ただし、あくまでもご本人が主体の生活の場ですので、参加するのも自由です。

関連記事
グループホームでのレクリエーションと効果的なプログラム15選
グループホームでのレクリエーションと効果的なプログラム15選

健康管理

グループホームに入居すると、介護スタッフが主に以下の健康管理を行ってくれます。

  • 服薬管理
  • 健康管理
  • 医療機関への通院介助

いつもと様子が違うと感じた場合は、早急に医療機関と連携をとってくれるため安心です。

グループホームには、医師や看護師の配置義務がありません。看護師がいなければ、施設内で医療ケアが行われないので、不安に感じた方もいるのではないでしょうか。

しかし、医療機関との連携は整っているため、緊急時に受け入れてくれる病院があります。

高齢者は、いつ何が起きるか分かりません。医療ケアが受けられなくても、もしものときのための対策は万全です。

近年では看護師を配置していたり、訪問看護ステーションが配置されていたりするグループホームもあります。

関連記事
介護を勉強したい人必見!おすすめの介護技術動画を紹介
介護を勉強したい人必見!おすすめの介護技術動画を紹介

看取り介護

グループホームでは、看取り介護を行っている施設もあります。

長期間の入居予定があり、終の棲家として最後まで考えておられる方は、グループホームに医看取りの対応の有無を確認をしてください。

看取り介護ができないグループホームの場合、症状が悪化すると退去を求められる可能性があります。

関連記事
グループホームでの看取りは可能?メリット・デメリットも解説!
グループホームでの看取りは可能?メリット・デメリットも解説!
監修者コメント

こうした加算要件の有無にかかわらず、人生の当たり前の姿として看取りを行う施設もあります。

グループホームへの入居を検討している場合は、ケアスル介護での相談がおすすめです。

ケアスル介護なら、専任の入居相談員に相談しつつ、自分に合ったグループホームを見つけることが可能です。

グループホームへの入居を検討している方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

5問の質問でわかる!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

介護保険適用外のサービス

介護保険で賄えない範囲のサービスを全額自己負担で受けることができます。このようなサービスを介護保険適用外サービスと呼び、以下のようなサービスがあげられます。

サービス 内容
買い物代行サービス インターネットを利用した日用品などのネットショッピングや、趣味や娯楽のための買い物を職員などに代行して頼むことができるサービス
リハビリサービス 入居者1人1人の身体の状態に合わせた外部委託型の個別リハビリケアができるサービス
運動・介護予防サービス ヨガや専門的な運動プロがグラムを受けることができる介護保険外サービスで、介護予防につながるサービス
働き手・就労機会の提供サービス 希望すればボランティアで働けたり、給与をもらいながら働くことができる介護保険外サービス
旅行・外出支援サービス 要介護でも障害があっても、旅行や外出の支援をしてくれるサービス
美容・理容・整容サービス 訪問型の美容・理容・整容サービスで、要介護・要支援でも自立の状態と同様の理美容サービスを受けることができる
認知症ケアサービス 認知症予防を目的とした認知機能改善プログラムなどを提供するサービス

グループホームでは対応していないサービス

グループホームは有料老人ホームと異なり、基本的には入居者自身の能力を最大限活用し、日常生活を送るためのサポートを提供するための施設です。

ここでは、グループホームで対応していないサービスを紹介します。

高度な医療行為

グループホームでは医師や看護師の配置を義務付けられていないため、経管栄養やインスリン注射、点滴などの看護師資格が必要な医療行為は対応することができません

高度な医療行為が必要な方は、介護医療院や介護老人保健施設(老健)など、医師や看護師の配置が義務付けられている施設を検討しましょう。

対応できる医療行為は施設により異なるため、必要な医療行為がある場合は、対応領域内であるか施設の入居相談担当員などに確認してみましょう。

個別対応の自由度

グループホームは少人数制での共同生活を送る施設であることから、入居者1人1人に対する細かな要望や、手厚いサポート体制が整っていると思われることがありますが、

入居者に対して介護士の人数が少ないことが多く、有料老人ホームなどの施設と比べると個別対応の自由度が高くない傾向があります

グループホームで受けられるサービス内容を1日の流れで紹介

本章ではグループホームの生活の雰囲気を知っていただけるよう、実際の生活におけるポイントを解説して行きます。

食事の準備は介護スタッフと行う

グループホームの食事の準備は、介護スタッフと一緒に行います。

例えば以下の準備です。

  • 配膳
  • 片付け
  • 調理
  • 盛り付け

食事の準備や片付けは、認知症の進行を抑える効果があると言われています。

職員と一緒に調理を行うため、安心して料理の腕を振るうこうとができるでしょう。

調理をしたり、配膳を行ったりなど、自分の役割を持つことでBPSD(認知症の行動・心理症状)を軽減することができると言われています。

心が穏やかになり、リラックスして生活を送れるでしょう。

自由時間はレクリエーションや散歩などを楽しむ

自由時間はレクリエーションや散歩など、利用者が好きに過ごせる時間です。

例えば、以下のような過ごし方ができます。

  • レクリエーション
  • 散歩
  • 買い物
  • 外食
  • 外泊
  • 通院

あくまでもご本人の意思を尊重した、自由な時間の過ごし方ができます。

施設によっては、施設職員や家族や友達と一緒に、外出も可能です。

自由時間は適度に息抜きをしながら、グループホームでの生活を楽しみましょう。

入浴も必要な支援が受けられる

グループホームでは比較的自由に入浴ができます。

介護スタッフが適度な支援を行いながらお風呂に入れるため、安心して入浴を楽しめるでしょう。

利用者の介護度によって、見守り度合いが異なります。

例えば、自分で身体を洗えるものの浴槽に入る際にふらつきがある方なら、浴槽に入る際に身体を支えるだけで、あとは見守り介助がメインです。

入浴前には必ず健康チェックを行い、体調が優れない方は入浴はせずに清拭のみになります。

清拭とは、お湯で濡らしたタオルで全身を拭くこと。

ほかにも湯船には浸からずにシャワー浴のみの方など、その人の入浴習慣やその日のコンディションによって入浴方法が異なります。

希望すれば外泊もできる

外出だけでなく、希望すれば外泊もできます。

例えば、以下のような場合です。

  • 家族や友人と旅行へ行く
  • お盆や年末年始などで親戚が集まる

外泊は1人ではできません。必ず同伴者が必要です。

同伴者がいない場合は、トラベルヘルパーに依頼しましょう。

介護保険外サービスのため全額負担になるものの、必要な介護サービスを受けながら外泊が可能です。

また、同様に自費負担で介護職員が付き添いをしてくれるケースもあります。

ただし、旅行や帰省で部屋を数日間空けても、施設の利用料金は発生するので注意してください。

まとめ:グループホームのサービス内容を理解したうえで入所しよう!

グループホームは、認知症の方が過ごしやすい施設です。少人数制のため、アットホームな環境で過ごせるため、安心して生活が送れるでしょう。

グループホームで受けられるサービス内容は、主に以下の5つです。

  • 介護サービス
  • 生活支援サービス
  • レクリエーション
  • 健康管理
  • 看取り介護

すべて介護スタッフが行うのではなく、できることは利用者自身で行っています。

例えば、食事の配膳や片付け、調理などです。

自分の役割を把握して、生活の質を向上させる目的があります。

利用者が自分らしく生活を送るためにもグループホームに入居して、第2の人生を歩んでもらいましょう。


グループホームにいる介護スタッフは何人?

日中は利用者3名に対して、1名以上の介護スタッフを配置しており、夜間は介護スタッフが1人以上配置されています。詳しくはこちらをご覧ください。

どんな方がグループホームに向いている?

グループホームに向いている方は、主に以下のとおりです。①認知症に特化した施設を望む方 ②人との関わりが好きな方 ③住み慣れた土地で暮らしたい方 1つでも当てはまった方は、グループホームへの入所を検討しましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

5問の質問でわかる!ピッタリの施設をご提案
プロに施設を提案してもらう