介護付き有料老人ホームでペット可の施設はある?入居後も安心してペットと過ごすためのポイントを解説!

介護付き有料老人ホームでペット可の施設はある?入居後も安心してペットと過ごすためのポイントを解説!

「介護付き有料老人ホームで、ペット可の物件はある?」「ペットと離れたくないけど、介護付き有料老人ホームに入らなければいけない事情がある……」とお悩みではありませんか?

高齢者の一人暮らしが問題化していくなかで、なかには寂しさからペットを飼うことを選択する人も多いでしょう。しかし自分に介護が必要になったとき、ペットと一緒に入居できる介護付き有料老人ホームを探しておかなければ離れ離れになってしまうかもしれません。

そこで今回は、介護付き有料老人ホームのなかでもペット可の物件について紹介します。気になる費用面入居後も安心してペットと過ごすためのポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役
専門分野:介護事業経営

株式会社JTBで企業、自治体の海外視察を担当後、大手コンサルティング会社の株式会社船井総合研究所に入社。介護保険施行当初、自ら介護事業に特化したグループを立ち上げ、マネージャーとして勤務。その後、介護サービスに特化したコンサルティング会社「株式会社スターコンサルティンググループ」を立ち上げ、専門家集団として活動している。サポート領域としては、介護施設の開設から集客(稼働率アップ)、採用、教育研修システム・評価制度の導入、DX化などを幅広く支援。「日本一」と呼ばれる事例を、数々生み出してきた。コンサルティング実績500法人以上、講演実績700回以上。また「ガイアの夜明け(テレビ東京)」など、テレビ、新聞、雑誌の取材も多い。詳しくはこちら

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ペット可の介護付き有料老人ホームはある?

嬉しいことに、現在ではペットの飼育が可能な介護付き有料老人ホームが増えています

ペットを飼う人にとっても、大切なペットのためにも、安全で快適な環境を提供する施設です。また、ドッグパークやペット用デイケア、グルーミングサービスなど、ペットのための設備が整っている施設もあります。

ペットの名前を覚えたり、決まった時間に餌や散歩などの世話をすることで認知症の症状が改善するケースもあることから、近年介護付き有料老人ホームでペット可の施設は増えてきています。

ケアスル介護では、一都三県だけで117件のペット可の老人ホーム・介護施設が掲載されています。(2023年4月12日現在)

ペット可の介護付き有料老人ホームへ入所したいという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、入居相談員にその場で条件に合った施設を教えてもらうことができるためご希望に沿った施設探しが可能です。

「プロに相談したい」という方は、ご気軽に無料相談を活用ください。

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ペット可の介護付き有料老人ホームでよくある決まりごと

入居者とペットの安全を守るため、ペットの飼育を許可している介護付き有料老人ホームの多くはきまりごとを定めています。内容は以下の通りです。

1.ペットの数

介護付き有料老人ホームでは、施設内で飼育できるペットの数が制限されています。種類についても条件を満たして審査に通れば受け入れられるペットから、安全性の問題で入れない場合もあります。

ペットの数が多すぎると入居者や他のゲストの迷惑になることもあるので、飼い主は施設の人数を考慮する必要があります。さらにペットは予防接種を受けなければなりません。

また介護付き有料老人ホームでは、屋外であれば飼育を許可するなどといった規則を設けることがあります。飼い主はペットの安全、および施設内の他の居住者の安全を確保するために、これらの規則を守らなければなりません。

規則に違反した場合、ペットや入居者の退去を求めることもあります。

2.ペットと過ごせるスペースの制限

施設によっては、ペットと過ごせる空間を制限しており、共用スペースに連れ出す際のルールを定めています。そのため、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 居室以外にペットが自由に過ごせる場所の有無や範囲
  • 施設外にペットを連れ出すことは可能か
  • 共用スペースにペットを連れ出す際の規則

共用スペースでは、抱っこやケージの使用を求めている施設もあります。ほかの入居者の安全を確保するために、ペットと一緒に暮らす入居者は、施設で定められている規則をしっかり守ることが大切です。規則に違反すると、退去を求められる場合もあるので注意してください。

3. 飼い主が亡くなった場合は家族がペットを引き取る

ペットの飼い主である入居者が亡くなってしまうと、家族がペットを引き取るケースが多いです。しかし、家族の住宅事情などにより、引き取りが難しい場合は施設でそのまま引き取ってもらえることもあります。入居者が亡くなってしまった際の対応について、あらかじめ施設に確認しておきましょう。

もしも施設で引き取れなければ、家族が新しい引き取り先を探さなければならないので注意しましょう。

また、ペットと一緒に入居する際は、入居者がペットのお世話をすることが前提です。しかし、認知症の進行などにより入居者によるペットのお世話が難しくなる場合もあります。

ペットのお世話が難しくなった場合に備え、施設側にどの程度お世話をサポートしてもらえるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。また、職員のサポートが得られない場合、外部のペットシッターを利用できるか確認しておくとよいでしょう。大切な家族の一員であるペットがきっかけとなり、施設内での生活にトラブルが生じないように注意してください。

4.ペットが傷つけた壁や床などの原状回復

ペット可の介護付有料老人ホームでは、壁や床、家具などに損傷があった場合、入居者に修理や修復の費用を負担してもらうことがあります。損傷の程度に応じて、新しい家具の購入からカーペットのクリーニングまで、あらゆるものが含まれています。

物的損害は、介護付有料老人ホームの入居に快適な環境を提供できなくなる可能性が高いでしょう。そのため多くの施設では入居時に保証金を預けることで、起こりうる損害に迅速に対処できるようにしています。

またペットを飼ったことがない人や、施設に入ったことがない人のために、ペットのしつけ教室を開いている施設もあります。ペットのしつけ教室をする目的は、入居者とペットの双方が安全で快適な生活空間を維持するために、必要な知識と自信を身につけるために行うものなのです。

5.ペットによる入居者トラブルがあった場合の治療費や損害賠償費用

ペットが他の入居者やスタッフに病気や怪我をさせた場合、その入居者が治療費や損害賠償を支払わなければならない場合があります。ペット保険でカバーできる場合もありますが、どれほど保証されるかは契約条件を確認しましょう。

またペット保険で保険金が支払われる場合でも、契約内容によっては全額をカバーできるとは限りません。

さらにペットが危険であることがわかったり何度も悪さをしたりした場合、追加費用が発生することもあります。このようにペットの飼い主は、自分のペットが他の居住者やスタッフに怪我や病気を負わせた場合に、どの程度の金銭的リスクを負うことになるのか確認しておきましょう。

ペット可の介護付き有料老人ホームへ入居する前に確認すること

介護付き有料老人ホーム(ペット可)の入居前には、いくつか確認するポイントがあります。ここからは、入居前に確認したい項目を紹介します。

近くに動物病院があるか

介護付き有料老人ホーム(ペット可)の入居前には、近くに動物病院があるかどうかを確認してください

万が一のとき、すぐにペットの適切な治療を受けられることは重要です。

介護付き有料老人ホームでは、動物病院への送迎を行っているところもあります自力で動物病院へ行くことができない高齢者や、確実な交通手段がない高齢者にとっては、非常にありがたいサービスです

また近くにある動物病院に、資格や経験を持ったスタッフがいて、幅広い診療に対応しているかも確認してください。

できればワクチン接種、寄生虫駆除、歯科治療などのサービスを行っているクリニックも探してみましょう。

さらにペットの預かりサービスや予約の延長など、急なニーズがある場合にも、クリニックが近くにあれば助かります。飼い主とペットの両方に安心感を与えるので、生活を考えるうえで非常に重要なので確認してみてください。

実際にペットと暮らしている人がいるか

介護付き有料老人ホーム(ペット可)の入居前には、実際にペットと暮らしている人がいるかを確認してくださいまずは書類にサインする前に、ペットをめぐる方針や制限について必ず質問しましょう。

例えば、以下のポイントを確認すると良いでしょう。

  • 施設内のすべての場所で動物を飼うことができるのか
  • それとも特定の場所だけで飼うことができるのか
  • 特定の品種やサイズに制限があるか
  • 施設外にペットを連れて行くことは可能か

これらはすべて、ペット可の介護付き有料老人ホームを検討する際に尋ねるべき重要な質問です。さらにペットの入居に必要な予防接種の記録や、定期的な獣医師の治療が必要かどうかも確認しておきましょう。

ペットが高齢であったり特別なニーズがあったりする場合は、対応できる施設かどうかを見極めることが重要です。施設内に獣医のスタッフがいるか、または施設の近くに動物病院があるかどうかを確認しましょう。

ペット可の介護付き有料老人ホームの費用

ここでは、実際の施設例から費用のシミュレーションをしてみましょう。

月額費用シミュレーション

【設定条件】
・入居予定の施設名:ウェルハイム・八王子
・区分:介護付き有料老人ホーム
・入居条件:満60歳以上、入居時自立・要支援・要介護の方
・初期費用:0円~1050万円
・月額費用:19万5,465円~34万2,625円
・ペット条件:ペット同伴入居の場合は、別途保証金・動物管理費等が発生

・備考:犬の散歩代行可能
※参考:ウェルハイム・八王子

次に月額費用としては、19万5,465円~34万2,625円で、さらにペットの食費・病院代・トイレシートやその他雑費をあわせてだいたい6000円ほどだとした場合、月額費用は20万1,465円かかることとなります。

これに加えて追加の介護サービスを利用した場合は、自己負担分がかかるため、注意しましょう。

介護付き有料老人ホームのなかにはペットとの同居を認めるために、一時金や月会費を徴収しているところがあります。例えばある地域のコミュニティでは、小型犬と中型犬の2種類から施設の大きさを選べます。

また入居する高齢者は、一時金を払ってペットの終身会員になるか、月会費制のプランを選択可能です。ただしペットの大きさや犬種によって、会費の負担が異なる場合があります。

どこまでお世話をしてくれるかで金額が変わる

ペット可の介護付き有料老人ホームの生活費は、施設がどのような介護を提供するかによって変わってきます例えばペットのデイケアやグルーミングサービスなど、付加的な設備を提供する施設であれば、費用は高くなります

しかし単にペットを飼うことができるだけの施設であれば、費用は低くなる可能性があります。

他にもペット可のマンションだけでなく散歩、グルーミング、ペットシッター、犬のしつけ教室など、付随するサービスを提供している介護付き有料老人ホームもあります。

飼い主と同じようにペットも施設での滞在を楽しめるように、施設のスタッフは日々努力しています。

まとめ

残念ながら、介護付有料老人ホームでペットを飼うことは一般的ではありません。ペットが他の入居者に悪影響を及ぼす可能性があること、スタッフの負担が増えることなどに加え、法律上の制約からペットを施設に入れることができない場合が多いからです。

特に施設自体がペットの受け入れに前向きであっても、都道府県や市区町村の条例により拒否されることもあります。ただし、ペットを飼うことができる施設も少なくありません。

ペット可の介護付き有料老人ホームを探すのは、現存する施設の数が少ないこともあり、なかなか難しいものです。ペットの飼育にかかる費用や飼育ルールを事前に調べ、理解しておくことが大切です。

また、万が一ご自身が亡くなった場合に、残されたペットがどうなるのかも、しっかりと確認しておきましょう。

ペット可の介護付き有料老人の費用は高いの?

通常の施設と比較すると数万円から数十万円程度高く設定してあります。詳しくはこちらをご覧ください。

ペット可の介護付き有料老人ホームでよくある決まりごとは?

入居者とペットの安全を守るため、ペットの飼育を許可している介護付き有料老人ホームの多くはきまりごとを定めています。詳しくはこちらをご覧ください。

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