高齢者が利用できる施設サービスは数多くありますが、施設によって特徴は異なります。そのため、ご自身や親御さんが入る施設も個人に適した施設があります。
この記事では、グループホームと老人ホームの違いを解説します。主に認知症を患った方が入居するグループホームと、認知症の方でも入居できる老人ホーム、それぞれの違いはどこにあるのか、徹底解剖していきます。
グループホームと老人ホームの違いを一覧表で紹介
グループホームは認知症の人だけが少人数で暮らす施設、老人ホームは認知症に限らず幅広い高齢者が暮らす施設です。
施設選びで確認したい5つの項目で比べると、違いは以下のとおりです。
出典:ケアスル 介護 掲載施設データベース(2026年10月26日時点・こだわり条件を登録した施設を集計。グループホーム14,797施設、老人ホーム15,755施設。看護師=日中または24時間の看護師常駐)
※老人ホームは介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームをまとめて比較しています。
グループホームの特徴
グループホームは、認知症の人が5〜9人の少人数で、家事を分担しながら暮らす施設です。

老人ホームの特徴
高齢者が共同で生活できる施設という点はグループホームと同じですが、自立可能な人から要介護者まで、幅広い人が入居している点が老人ホームの特徴です。
利用者の心身の健康を守り、安定した生活を送れるように配慮することが老人ホームの目的であり、入居者によって要介護度や状況は異なります。なお、老人ホームは大きく分けて3種類の施設に分かれます。
| 種類 | 特徴 |
| 介護付き有料老人ホーム | 介護が必要な方が入居できる有料老人ホーム。施設内で24時間体制の介護サービスを受けつつ生活支援を受けることができます。 |
| 住宅型有料老人ホーム | 介護ケアがそこまで必要ない、自立した高齢者が入居する有料老人ホーム。食事・身の回りの世話といった生活支援はもちろん、施設内のレクリエーションやサークル活動などが活発。 |
| 健康型有料老人ホーム | 介護ケアがほとんど必要なく、自立して生活できる高齢者が入居する老人ホーム。施設数はほとんどなく、全体の1%程度。 |
グループホームと老人ホームの違い①【目的・役割】
グループホームは認知症の人が家庭的に暮らす住まい、老人ホームは介護や生活の支援を受けて暮らす住まいです。
- グループホーム:認知症の人が5〜9人で家事を分担し、できることを続けながら暮らす
- 老人ホーム:食事・介護・家事・健康管理などのサービスを受けながら暮らす
- 共通点:どちらも高齢者が暮らす住まいで、入浴・排せつ・食事の介護を受けられる

グループホームの目的・役割
グループホームの役割は、認知症の人が家庭的な環境でできることを続けて暮らせるようにすることです(指定地域密着型サービスの基準)。
老人ホームの目的・役割
老人ホームの役割は、高齢者に住まいと、食事・介護・家事・健康管理などのサービスを提供することです(老人福祉法)。

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グループホームと老人ホームの最大の違いは生活環境と費用
グループホームと老人ホームの最大の違いは生活環境と費用です。
グループホームは少人数で家事を分担して暮らし、老人ホームは職員のサービスを受けて暮らします。
生活環境の違い
グループホームは少人数での共同生活、老人ホームは個人の希望を尊重した生活がメインです。
費用の違い
費用は、入居一時金・月額ともに老人ホームのほうが高く、施設による幅も大きくなります。
具体的な金額はグループホームと老人ホームの違い⑤【費用】で紹介しています。

グループホームと老人ホームの違い②【入居条件】
グループホームと老人ホームの入居条件の違いは、グループホームは認知症の診断と、施設と同じ市区町村の住民票が必要な点です。
- グループホーム:要支援2以上で認知症の診断がある方。住民票が施設と同じ市区町村にあること
- 老人ホーム:60歳または65歳以上。要介護度や認知症の受け入れ範囲は施設ごとに決まる
グループホームの入居条件
グループホームに入れるのは、認知症の診断を受けた要支援2以上の方です(介護保険法)。
施設と同じ市区町村に住民票があることも条件です。
離れて暮らす親を自分の家の近くのグループホームに入れるには、先に親の住民票を移す必要があります。

老人ホームの入居条件
老人ホームの入居条件は、施設ごとに決まっています。
多くは60歳または65歳以上が対象です。
要介護度や認知症の受け入れ範囲は施設によって違うため、親の今の状態で入れるかを施設に確認しましょう。

グループホームと老人ホームの違い③【人員体制】
グループホームと老人ホームの人員体制の違いは、グループホームは5〜9人の住居ごとに決まった職員がつく点です。
- グループホーム:日中は入居者3人に職員1人以上、夜間は住居(最大9人)ごとに1人。看護師の配置義務はない
- 老人ホーム:夜間も職員が常駐し、介護付きは夜間も施設全体で介護職員1人以上。看護師は介護付きに配置義務があり、住宅型は施設による
出典:ケアスル 介護 掲載施設データベース(2026年10月26日時点・こだわり条件を登録した施設を集計。グループホーム14,797施設、老人ホーム15,755施設。看護師=日中または24時間の看護師常駐)
グループホームの人員体制
グループホームでは、5〜9人の住居ごとに決まった職員がつき、夜間も1人が見守ります(指定地域密着型サービスの基準)。
管理者と計画作成担当者は認知症介護の研修を修了した職員が務める決まりで、認知症ケアの専門スタッフのもとで暮らせます。
毎日同じ職員が関わるため、認知症の方でも顔なじみの中で暮らせます。
老人ホームの人員体制
老人ホームは、夜間も職員が常駐しています(有料老人ホームの設置運営指導指針)。
介護付き有料老人ホームは、夜間も介護職員を施設全体で常に1人以上置く決まりです(指定居宅サービスの基準)。
施設全体で1人の場合、1人の職員が見る入居者はグループホームより多くなります。
見学では「夜間は何人の職員がいますか」と人数を聞いて確認しましょう。
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グループホームと老人ホームの違い④【サービス内容】
グループホームと老人ホームのサービス内容の違いは、家事を入居者と職員が一緒に行うか、職員にまかせるかです。
- 介護:必要な人は、どちらも食事・入浴・排せつの介護を受けられる(老人ホームは、介護付きなら施設の職員、住宅型なら外部の介護サービス)
- 家事:グループホームは入居者と職員が一緒に行い、老人ホームは職員が代行する
- 医療ケア・リハビリ:どちらも限定的で、施設によって違う

グループホームのサービス内容
グループホームでは、食事・入浴・排せつの介護と、家事を通した機能訓練を受けられます(指定地域密着型サービスの基準)。
家事を入居者と職員が一緒に行うのは、役割を持って体と頭を使い、できることを保って認知症の進行を緩やかにするためです。
医療ケアは、服薬の管理や体調の確認など日常の健康管理までです。
看護師がいるかは施設によって違います。

老人ホームのサービス内容
老人ホームでは、食事の提供、掃除・洗濯の代行、介護、健康管理などを受けられます(老人福祉法)。
介護は、介護付き有料老人ホームでは施設の職員が行い、住宅型有料老人ホームでは外部の訪問介護などを別に契約して使います。
看護師がいる施設では、日常的な医療ケアにも対応できる場合があります。
リハビリの体制も施設によって違います。

グループホームと老人ホームの違い⑤【費用】
グループホームと老人ホームの費用の違いは、月額の中央値がグループホーム9.9万円、老人ホーム19.4万円で、老人ホームが約2倍かかる点です。
- 初期費用:グループホームは0円の施設が60%、老人ホームは中央値18万円
- 月額費用:グループホームは中央値9.9万円、老人ホームは中央値19.4万円
出典:ケアスル 介護 掲載施設データベース(2026年10月26日時点・料金プランを集計。グループホーム13,138施設、老人ホーム=介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム10,116施設)
グループホームの費用
グループホームは、入居一時金0円の施設が60%で、月額は9.9万円が中央値です。
初期費用をほとんどかけずに入居できます。
老人ホームの費用
老人ホームは、入居一時金の中央値が18万円、月額の中央値が19.4万円です。
入居一時金は上位1割の施設で1,500万円を超え、施設による差が大きくなります。

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グループホームと老人ホームのメリット・デメリット
グループホームは認知症ケアが手厚く費用が安い一方、入居待ちが長くなりやすい施設です。
老人ホームは入居しやすい一方、費用が高くなります。
グループホームのメリット・デメリット
グループホームのメリットは、認知症ケアに慣れた職員のもとで、費用を抑えて暮らせる点です。
月額の中央値は9.9万円で、老人ホームの約半分です。
一方で、定員が少ないため、空きが出るまで待つことがあります。

老人ホームのメリット・デメリット
老人ホームのメリットは、施設数が多く、急いで入居先を探すときも空きを見つけやすい点です。
一方で、月額の中央値はグループホームの約2倍で、認知症ケアの体制は施設によって違います。
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グループホームと老人ホームの向いている人の違い
グループホームは認知症の診断があり少人数で暮らしたい人、老人ホームは介護や家事を職員にまかせたい人に向いています。
グループホームに向いている人・向いていない人
グループホームは、認知症の診断があり、身の回りのことを少しでも自分で続けたい人に向いています。
入居者は全員が認知症の方で、5〜9人の住居で暮らします。
一方で、日常的に医療ケアが必要な人や、空きを待てない人には向いていません。
老人ホームに向いている人・向いていない人
老人ホームは、家事や身の回りのことを職員にまかせて暮らしたい人や、早く入居したい人に向いています。
一方で、月額を10万円前後に抑えたい人や、認知症ケアの専門性を最優先する人には向いていません。
まとめ
グループホームと老人ホームの違いはさまざまありますが、どちらが良いかは利用者の介護レベルや求める雰囲気・設備によって異なります。
アットホームな雰囲気を求めていたり、身の回りのことを自分でしたい方はグループホームが、個人が尊重される生活を望んだり、自分の身の回りの世話を職員にしてもらいたいといった方は老人ホームがおすすめです。
ただ一方で、グループホームや老人ホームは施設数が多く、施設によって特徴や設備・サービスがかなり異なります。自分に合った雰囲気、予算の施設を探したい方は、ケアスル 介護で専門のケアアドバイザーに相談してみるのも1つの手です。
ケアスル 介護では、無料でケアアドバイザーに相談できます。そのうえで豊富な施設の中からあなたの状況や介護度に合った最適な施設を提案し、入居までをサポートします。まずは画面下の「施設探しスタート」のボタンから入居予定者の要介護度やご状況をお聞かせください。
グループホームは小規模な施設で、認知症の高齢者向けの介護サービスが提供されていることが特徴です。5人から9人以下と少ない人数(=ユニット)で共同生活を送ることも特徴であり、認知症ケアの専門知識を持ったスタッフが常駐しています。詳しくはこちらをご覧ください。
高齢者が共同で生活できる施設という点はグループホームと同じですが、自立可能な人から要介護者まで、幅広い人が入居している点が有料老人ホームの特徴です。利用者の心身の健康を守り、安定した生活を送れるように配慮することが有料老人ホームの目的であり、入居者によって要介護度や状況は異なります。なお、有料老人ホームは大きく分けて3種類の施設に分かれます。詳しくはこちらをご覧ください。