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  • 【公開日】2023-02-14
  • 【更新日】2023-02-14

看護小規模多機能型居宅介護とは?利用時のメリット・デメリットも紹介!

看護小規模多機能型居宅介護とは?利用時のメリット・デメリットも紹介!

「看護小規模多機能型居宅介護ってどんなサービスを受けられる施設なの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

ここでは、看護小規模多機能型居宅介護の特徴サービス内容利用定員などについて詳しくご紹介します。

この記事を最後まで読み終えてもらえれば、看護小規模多機能型居宅介護がニーズに合っている施設なのか分かり、前向きに利用を検討できます。

看護小規模多機能型居宅介護の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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看護小規模多機能型居宅介護とは

看護小規模多機能型居宅介護とは、通称「看多機(かんたき)」と呼ばれる介護施設の一つです。

ここでは、看護小規模多機能型居宅介護の特徴について詳しくご紹介していきます。どのような特徴があるのか、チェックしてみましょう。

在宅にいながら医療的ケアが充実

訪問看護もサービスの一つとなっているので、在宅で過ごしながら幅広い医療的ケアを受けられます

訪問看護で対応できる医療的ケアの例は以下の通りです。

  • 体温・脈拍・血圧の測定による健康管理
  • 排せつや入浴、清拭、洗髪、排せつの介助
  • カテーテルの管理、褥瘡の処置、在宅酸素、看取り

医療依存度の高い方であっても、病院や介護施設ではなく、住み慣れた自宅での生活を続けられるのが魅力的です。

慣れ親しんだ我が家で、最期の瞬間まで自分らしい生活を送りたい方に向いているでしょう。

レスパイトによって家族の介護負担を軽減

家族の介護負担を軽減するために、リフレッシュ目的(レスパイト)としても利用できます

利用者本人も自宅の中で過ごし、家族としか顔を合わせない生活はストレスがたまりやすくなるでしょう。

看護小規模多機能型居宅介護を利用し、自宅以外の場所で過ごすことで、息抜きや気分転換を図れます。

また、サービスを組み合わせることによって、家族の介護負担が軽減し、仕事に行けるようになったケースも少なくありません。

住み慣れた地域で地域密着型のサービスが可能

看護小規模多機能型居宅介護では、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を送れるように支援するため、地域住民の意見や要望を反映させながら運営しています。

施設スタッフ以外に、地域住民によるボランティア活動の協力が盛んです。

地域に根ざした介護サービスを利用したい方にとって、看護小規模多機能型居宅介護はぜひ利用したい介護施設であるといえるでしょう

また、地域密着型サービスなので、原則として施設所在地の自治体に住民票がなければ利用できません。

施設への入所を検討しているという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、入居相談員にその場で条件に合った施設を教えてもらうことができるためご希望に沿った施設探しが可能です。

「プロに相談したい」という方は、ご気軽に無料相談を活用ください。

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看護小規模多機能型居宅介護のサービス内容

看護小規模多機能型居宅介護で提供されているサービスは、他の介護施設とは異なります

利用開始後に「思っていたのと違った」といったミスマッチが生じないためにも、あらかじめサービス内容を把握しておく必要があります。

そこで、看護小規模多機能型居宅介護で提供されているサービス内容について、詳しくご紹介していくので、確認してみましょう。

利用者同士の交流もできるデイサービス

自宅から通いで利用できるデイサービスでは、食事や入浴の介助、レクリエーションなどが提供されます

訪問看護師が施設内に常駐しているため、医療的ケアやリハビリテーションを受けられるのも安心ポイントでしょう。

また、一般的なデイサービスよりも営業時間が長く、朝早くから夜遅くまで利用できる施設も多いです。

日中仕事などの都合で家を空ける時間が長い家族にとって、嬉しいサービスと言えます。

夜間も安心!ショートステイ利用

日中デイサービスを利用した後、泊りでショートステイを利用することも可能です

ショートステイではデイサービスや訪問サービスのスタッフが対応します。顔なじみのスタッフがいれば、初めてショートステイを利用する場合でも安心です

ショートステイの利用回数に限度はありません。ただし、定員数が9名以下となっているので、あらかじめ空きがあるか確認しておきましょう。

また、深夜帯は看護師の配置が義務付けられておらず、医療的ケアが必要な方は注意が必要です。

自宅で生活支援を受けられる訪問介護

訪問介護を利用する場合、デイサービスやショートステイのスタッフが自宅に訪れ、ケアやサービスを提供します。

顔なじみのスタッフが食事や排せつ、入浴といった身体介護以外に、料理や掃除などの生活支援も行います。

また、一般的な訪問介護サービスとは異なり、利用時間の制限がありません。

利用制限を気にすることなく、必要なだけサービスを利用できるのは、看護小規模多機能型居宅介護ならではです。

服薬管理や看取りにも対応!訪問看護

介護サービスだけでなく、手厚い医療サービスを受けられるのが看護小規模多機能型居宅介護の魅力です。

日常的な医療的ケアや相談、指導、さらには看取りまで、幅広くサポートします。

特に、自宅で最期を迎えたい方の場合、同じ事業所で一貫して介護・医療サービスが受けられるので、安心感が得られるでしょう。

主治医の指示書に基づいてケアが提供される点は、通常の訪問看護と変わりません。

看護小規模多機能型居宅介護の利用定員

看護小規模多機能型居宅介護の利用定員数は、最大29名とされています。

利用者数が少ないため、職員の目が行き届きやすく、些細な体調の変化にも気づきやすいのが強みといえます

通所・宿泊・訪問いずれのサービスであっても、同じスタッフが対応するので、薬の飲み忘れや処置のし忘れといったトラブルにも発生しにくいでしょう。

こだわりの強い利用者であっても、スタッフがその人に合った適切な対応を心得ているため、利用者本人も穏やかに過ごしやすくなります。

看護小規模多機能型居宅介護における料金の内訳

看護小規模多機能型居宅介護を利用する際に支払う料金の内訳は、他の介護施設と比べても大きな差はありません。内訳の詳細は以下の通りです。

基本料金
  • 介護度に応じて毎月定額で支払う
  • サービスを多く利用したからといって基本料金は変わらない
雑費
  • 食費やオムツ代、宿泊費など利用した分だけ支払う
加算料金
  • 事業所ごとに加算の内容は異なる
    ※サービス提供体制強化加算、介護職員処遇改善加算(現行加算)、介護職員等特定処遇改善加算(特定加算)など

基本料金と加算料金は介護保険が適用されるため、原則として利用者負担は1割となります。

看護小規模多機能型居宅介護の設備・人員基準

看護小規模多機能型居宅介護では、医療的ケアに対応できるように、看護師を多く配置しています。役職ごとの人員基準をチェックしてみましょう。

管理者 常勤かつ専従
スタッフ <日中>
  • 通所:利用者3名に対し1名以上
  • 訪問:2名以上
    ※うち1名以上は看護職員
<夜間>
  • 夜勤:1名以上
  • 宿泊:1名以上
    ※臨機応変に配置しなくてもよい
看護職員 日中のみ常勤換算で2.5名以上
ケアマネジャー 配置が必要だが、兼任や非常勤も可

夜間はスタッフ・看護職員共に手薄になるので注意してください。また、設備基準は次の通りです。

事業所 居間、食堂、台所、宿泊室、浴室、消火設備、サービス提供に必要な設備・備品など
居間・食堂 機能を十分に発揮できる適当な広さがある
宿泊室 個室・個室以外共に7.43平方メートル以上

看護小規模多機能型居宅介護を利用する際は、設備基準を満たしているか確認しておきましょう。

看護小規模多機能型居宅介護を利用するメリット

看護小規模多機能型居宅介護はさまざまなサービスを複合的に受けることができる介護施設として、人気が高まっています。

そこで、看護小規模多機能型居宅介護のメリットについて詳しくご紹介していきます。どのようなメリットがあるのかチェックしてみましょう。

利用者のニーズに合ったサービスを提供

毎月介護度に応じた定額の基本料金を支払う仕組みです必要なだけサービスを利用でき、サービスの回数に限りがありません

また、家族の状況が変化した場合、ケアマネジャーに相談することで、臨機応変にサービス内容を組み合わせられます。

家族に急用ができてしまっても、デイサービス利用後に宿泊したり、安否確認のために訪問介護をしようしたりといったことも可能です。

訪問看護によって医療的ケアが受けられる

看護小規模多機能型居宅介護では、訪問看護による医療サービスも充実しています

インスリンの注射や吸引といった日常的なケアや、カテーテルの管理や皮膚トラブルの処置などにも対応可能です。

看護小規模多機能型居宅介護なら、自宅で過ごしながら、きめ細やかな介護・医療サービスを受けられるでしょう。

看取りにも対応しており、顔なじみのスタッフや家族に見守られながら、住み慣れた自宅で最期の瞬間を迎えることもできます。

1つの事業所との契約で複数のサービスに対応

看護小規模多機能型居宅介護では、通所、宿泊、訪問介護・看護と4つのサービスを1つの事業所が提供しています。

そのため、1度の手続きで全てのサービスを利用することが可能です。

また、認知症の高齢者の場合、新しい人間関係や環境に慣れるまでに時間がかかってしまい、ケアの拒否につながるケースが少なくありません。

看護小規模多機能型居宅介護なら、顔なじみのスタッフなので、認知症の方でも安心です。

スタッフも利用者の身体の状況や生活の中のこだわり、家庭状況などについて把握しているため、きめ細やかなサービスが期待できます。

看護小規模多機能型居宅介護を利用するデメリット

看護小規模多機能型居宅介護の利用にはさまざまなメリットがある反面、デメリットも存在します。

そこで、看護小規模多機能型居宅介護のデメリットについて詳しくご紹介していきます。メリット・デメリットを比較したうえで、利用を検討してみましょう。

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1日の利用者定員に制限がある

看護小規模多機能型居宅介護は小規模で運営されており、1日に利用できる人数に制限があります。通いでは1日に18名、宿泊は1日に9名と定められているので注意しましょう。

もしも利用者が希望するタイミングで空きがなければ、サービスを利用できません。サービスを利用する際は、あらかじめ希望日を複数考えておくと安心です。

また、なかなか空きが出ないからといって、看護小規模多機能型居宅介護の利用者は、ほかの事業所のデイサービスやショートステイの併用は認められていません。

人間関係で悩む場合がある

大規模なデイサービスであれば利用人数が多いため、人間関係の問題点が表面化しにくく、相性の悪い利用者とは曜日をずらすことができます。

一方、看護小規模多機能型居宅介護のデイサービスでは利用者数が少なく、固定のメンバーがサービスを利用します。

空きの少なさからほかの曜日に移動しにくいので、人間関係に悩まされるケースが少なくありません

中には、スタッフとの相性が悪くなったり、利用者同士のトラブルに発展したりして、利用の継続が困難となる場合もあります。

契約前に、スタッフやほかの入居者の様子、なじみやすい雰囲気であるかをチェックしておきましょう。

看護小規模多機能型居宅介護が向いている人の特徴

利用対象者は、要介護1以上の認定を受けている方です。また、事業所の所在地と同じ自治体に住民票を持っていることも必要となります。

看護小規模多機能型居宅介護の利用が向いている方の特徴は次の通りです。

  • 退院直後で在宅での生活に不安がある方
  • 終末期もしくは病状が不安定で、在宅での生活を継続したい方
  • 介護以外に医療的ケアが必要な方
  • 家族の介護負担を軽減するためにサービスを利用したい方
  • できるだけ同じスタッフに対応してほしい方

希望通り在宅での生活を続けながら、顔なじみのスタッフにサービスを提供してもらえるので、新しい環境や人間関係が不慣れな方でも、安心して利用できるでしょう。

施設への入所を検討しているという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、見学予約から日程調整まで無料で代行しているためスムーズな施設探しが可能です。

「まずは相談したい」という方は、ご気軽に無料相談を活用ください。

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看護小規模多機能型居宅介護の利用方法

看護小規模多機能型居宅介護を利用する際は、一連の流れに従って手続きを踏む必要があります。

そこで、看護小規模多機能型居宅介護の利用方法について詳しくご紹介していきます。

これから利用を検討している方は、どのような流れで利用できるのか把握しておきましょう。

担当ケアマネや地域包括支援センターに相談する

看護小規模多機能型居宅介護を利用したい場合、まずは担当のケアマネか地域包括支援センターに相談してください。条件に合う事業所が見つかれば紹介してもらえます。

利用にあたって希望や要望がある場合、このタイミングで伝えておけばスムーズでしょう。

実際に見学やお試しで利用してみる

気になる事業所があれば、積極的に見学やお試し利用を進めてみましょう。

どのようなサービスを提供しているのか、スタッフや利用者の雰囲気は合うのかなど、実際に目で見たり体験したりしなければ分からないことはたくさんあります。

希望する条件に一番近い事業所を利用するためにも、複数の事業所を体験して、比較してみることが大切です。

気に入った事業所と契約する

見学やお試しを通じて、納得のいく事業所が見つかれば契約を結びます。契約後、「思っていたサービスや施設設備と違った」などトラブルに発展するケースは少なくありません。

疑問点や不安なことがあれば、契約前に確認しておきましょう。

事業所のケアマネにケアプランを作成してもらう

これまでに担当のケアマネがいた方であっても、看護小規模多機能型居宅介護の利用が決まると、事業所専属のケアマネに担当が切り替わります。

複数のサービスを1つの事業所で提供しているため、利用者の心身や家族の状況をしっかり把握できているケアマネにケアプランを作成してもらうことが大切です。

看護小規模多機能型居宅介護と小規模多機能型居宅介護の違い

看護小規模多機能型居宅介護と小規模多機能型居宅介護の違いが分からない方は多いです。

それぞれの特徴を表にまとめたのでチェックしてみましょう。

看護小規模多機能型居宅介護 小規模多機能型居宅介護
サービス 通所・宿泊・訪問介護・訪問看護 通所・宿泊・訪問介護
利用対象者 要介護1以上 要支援1以上

看護小規模多機能型居宅介護は要介護1以上でなければ利用できないのに対し、小規模多機能型居宅介護なら要支援1から利用できます。

また、いずれも地域密着型サービスなので、施設と同じ市区町村に住民票が必要となります。

看護小規模多機能型居宅介護なら在宅にいながら医療・介護サービスを受けられる!

看護小規模多機能型居宅介護は、1つの事業所と契約することで、通所、宿泊、訪問介護・看護の4つのサービスを受けられるのが特徴です。

利用者のニーズによってサービスを組み合わせれば、退院直後から看取りまでを住み慣れた自宅で過ごすのに役立ちます。

特に、自宅にいながら手厚い医療・介護サービスを受けられるので、持病のある方でも安心できるでしょう。

最期の瞬間は住み慣れた我が家で過ごしたい方や、顔なじみのスタッフからサービスを受けたい方は、看護小規模多機能型居宅介護の利用を検討してください。

看護小規模多機能型居宅介護とはどういった方が利用されているのですか?

退院後の利用者として最も多いのは末期がんの方です。また、全体としては認知症の方が最も多くなっています。その他にも、脳血管疾患の方や、呼吸器疾患、末期以外のがんの方など、さまざまな病状の方が利用しています。詳しくはこちらをご覧ください。

医療依存度が高くても看護小規模多機能型居宅介護は利用できますか?

多くの看護小規模多機能型居宅介護では、訪問看護による胃ろうの管理や褥瘡の処置などに対応しています。人工呼吸器管理や麻薬を使用する疼痛管理などに対応できる場合も多いです。心配な場合は、利用したい事業所に対応可能な医療的ケアについて問い合わせてみましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

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