特養の選び方とは?選ぶ際の流れやケース別のおすすめの特養を紹介

特養の選び方とは?選ぶ際の流れやケース別のおすすめの特養を紹介

特養は、費用の安さや充実した介護体制に加え、看取りサービスもあることから、入所待ち期間が発生するほど人気の施設となっています。

その施設の特徴から、終身での利用が一般的であり、そのため多くの時間を過ごすことになる施設と言えるでしょう。

そんな特養に入所するにあたって、どのような施設を選べばいいか分からないという方もいるのではないでしょうか。

本記事では、特養の選び方その流れケース別のおすすめの特養を紹介します。

参考になれば幸いです。

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所有資格:介護支援専門員、介護福祉士、認知症介護実践者研修修了
専門分野:介護事業コンサルティング

千葉県佐倉市出身。大学卒業後、教育サービス業界に入社したが、障がい者との交流を機に「高齢や障がいを理由に、不当な差別を受けることのない社会を作りたい」と、介護事業者の門をたたく。介護保険施行前より中心メンバーとして、数々の特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスの立ち上げ、運営に参画。その後、大手介護事業者に入社し、介護付有料老人ホームやサ高住の立ち上げ、複数施設の運営、管理職育成などに関わる。現在は、“現場第一主義!”を旗印とし、高齢者住宅、デイサービスを中心に「人気の施設づくり」を積極的にサポートしている。講演・執筆活動も多数行っている。詳しくはこちら

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特養の選び方①希望する条件を整理する

特養を選ぶ前に、施設に求める条件を整理することが重要です。

特養は、費用が安い・介護サービスが充実している・看取りに対応している等の特徴がありますが、選ぶ施設によっては、求める条件を満たしていないこともあります。

例えば、特養を終の棲家として選び入所したが、その特養は看取りに対応していなかったというケースもない話ではありません。

そのため、まずは施設に求める条件を整理し、その条件をもとに施設を選ぶようにしましょう。

下記では、特養に求める条件の例を紹介します。

費用

特養は各自治体や社会福祉法人が運営する公的な介護施設であるため、民間の介護施設に比べ安い費用で入所することができます

費用の安さから入所を決める方も多い特養ですが、居室タイプ・サービス内容等によって月額費用が異なります。

例えば、居室タイプの違いでは、他の入居者と同じ部屋で暮らす「多床室」は費用が安く、個室で生活することができる「ユニット型」は費用が高くなります。

また、費用項目の中には、介護サービス加算という項目があり、施設の人員体制やサービスの充実度に応じて追加のサービス費が発生します。

費用の安さから特養への入所を決断しても、施設の選び方によっては月額費用が高くなってしまうというケースもあります。

入所する特養を選ぶ前に、費用の安さを優先するのか、もしくは快適な生活を優先するのか検討しておくといいでしょう。

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介護や医療体制

特養は、要介護認定で要介護3以上の認定を受けた、比較的重度の要介護者の方を対象とした施設であるため、介護や医療体制が充実しているという特徴があります。

特養では、夜間帯にも介護職員の配置義務があるため、24時間安心して生活することができます。

また、施設の特徴から、特養は医療行為に対応しているという認識を持っている方もいらっしゃいますが、医療行為の有無は施設によって異なります

というのも、医療行為は医師や看護師のような医療関連の資格を有している職員にしか行うことができないのですが、看護師の配置があまり手厚くない施設もあり、その場合は十分な医療行為を受けることができない可能性があります。

このように施設によっては、夜間帯の介護や医療行為等のサービスを受けることが難しい場合があります。

利用者の方の身体状況や介護状況を踏まえ、充実した介護・医療体制を希望するかどうか検討しておきましょう。

立地条件

施設に入所する場合は、立地条件も重要になります

高齢になってから全く新しい環境に身を置くというのは、思っているより身体的・精神的負担が大きいものです。環境に慣れるまでは疲労を感じやすくなったり、精神的に落ち込んでしまうことも珍しくありません。

そういった負担を軽減するためにも、「慣れ親しんだ地元にある施設」「ご家族の通いやすい施設」等の立地を意識してみるといいかもしれません。

慣れ親しんだ地元であれば、居住環境こそ変わりますが、土地勘のある地域であるため外出意欲が湧きやすい等のメリットがあります。

ご家族の通いやすい立地であれば、何かあったときは家族が来てくれるという安心感のもと生活することができるため、ご本人の精神的負担を軽減することができるしょう。

また、ご家族は面会や外出時の付き添い等に行きやすいため、ご本人の様子を把握しやすいというメリットもあるでしょう。

入所する施設を選ぶ際は、ご本人の希望やご家族の通いやすさを意識してみると、お互いに安心して生活することができるでしょう。

看取りに対応しているかどうか

特養は、比較的要介護度が高い高齢者の方を対象とした施設であり、看取りに対応していることも多く、終の棲家として選ばれる施設でもあります。

厚生労働省によると、特養や老健の約7割が看取りに対応しているという調査結果があり、多くの特養で看取りに対応していることが分かりますが、それでも3割は看取りに対応していません

そのため、看取りに対応していると思い込み入所を決断したが、いざ入所してみたら看取りに対応していなかったというケースもあるでしょう。

特養は入所待ち期間が発生するほど人気の施設であるため、すぐに他の特養に移るというのは困難です。

特養に看取り対応を求めるのであれば、入所前に確認しておくようにしましょう。

出典:厚生労働省

特養への入所を検討しているという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、入居相談員にその場で条件に合った施設を教えてもらうことができるためご希望に沿った施設探しが可能です。

「プロに相談したい」という方は、ご気軽に無料相談を活用ください。

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特養の選び方②条件を満たす施設を探す

事前準備として希望する条件を整理できたら、条件を満たす特養を探しましょう。

探すとはいっても、どのように探せばいいか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以下では、施設の探し方を紹介しますので参考にしてみてください。

インターネットで検索する

気軽に探す方法として、インターネットを活用した情報収集があります。

物件情報をまとめているサイトのように、介護施設をまとめているサイトがあるため、そういったサイトを利用してみてもいいでしょう。条件ごとに施設を絞ることもできるため、比較的簡単に施設を探すことができます。

すでに入所したい施設の目途が立っている場合は、その施設のホームページを見てみましょう。施設のホームページには、施設の運営方針や居室の様子、イベントについて書かれていることが多いです。ホームページだけでは施設の実情を掴むのは難しいですが、事前情報として調べてみるといいかもしれません。

ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する

インターネットで探すのが難しいという場合は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談するといいでしょう。

ケアマネジャーは介護に関する知識だけでなく、介護施設に関する知識も持っており、また担当のケアマネジャーであれば、入所を希望している本人の健康状態や性格を知っているため、相性のいい施設を見つけてくれるかもしれません。

地域包括支援センターは、高齢者の暮らしを地域で支援することを目的として作られた団体です。

介護や医療、福祉等に関する専門的な知識を持つ職員が在籍しており、また自治体が運営している団体であるため、地域の介護施設に精通しているという強みがあります。

専門的な知識を持つ人の意見を聞きながら施設を探したいという方は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに積極的に相談するといいでしょう。

民間の紹介センター

民間の紹介センターを利用するのも1つの手です。

地域包括支援センターのような公的機関は、地域の施設情報に精通している一方、施設数が限られており、希望の施設が見つけられない場合があります。

民間の紹介センターであれば、公的機関に比べて多くの施設情報を持っているため、希望の施設を見つけることができるでしょう。民間のサービスではありますが、介護施設から紹介料をもらっているため、相談で料金を取られることはありません。

希望する施設がなかなか見つからない場合は利用を検討してみましょう。

特養の選び方③見学やショートステイを利用する

実際に入居したい施設が見つかったら、見学やショートステイを利用し、施設の様子を見てみましょう

見学やショートステイでは、ネット上では分からない入所者や介護職員の様子、施設の雰囲気などを肌で感じることができます。

事前情報では良さそうな施設だと感じても、実際に見学に行ってみると事前情報とは異なる点が多く、入所したいと思えなかったという話も珍しくありません。

また、可能であれば見学やショートステイは複数施設で利用し、比較検討することを推奨します。

特養への入所を検討しているという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、見学予約から日程調整まで無料で代行しているためスムーズな施設探しが可能です。

「まずは相談したい」という方は、ご気軽に無料相談を活用ください。

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ケースごとにおすすめの特養

本項目では、実際に希望する条件に合った特養を紹介します。

費用を安く抑えたい場合は多床室タイプの特養

月額費用を安く抑えたい場合は、多床室タイプの特養を検討するといいでしょう。

特養の居室タイプは大きく分けて個室と多床室の2つがあり、多床室は個室に比べ費用が安く済むため、入所を希望する方も少なくありません。

多床室タイプは、1つの部屋を4人で使用する相部屋タイプの居室になります。病院をイメージするとわかりやすいでしょう。同じ部屋の入所者との間にはカーテンやパーテーションがあり、一定のプライバシーは確保されていますが、どうしても寝息や話し声が聞こえてくるため、ストレスを感じやすいというデメリットもあります。

本人の希望を尊重するのが第一ですが、どうしても費用を安く抑えたい場合は、多床室タイプの特養を探すといいでしょう。

介護・医療体制を重視する場合は病院が運営している特養がおすすめ

介護・医療体制が充実している特養をお探しの場合は、病院が運営している特養がおすすめです。

特養は要介護3以上の方を対象とした介護施設であるため、入所を希望している方の中には、充実した介護・医療体制を求める方も少なくないでしょう。ですが、特養は医師や看護師に関する明確な配置義務がないため、医療行為を受けることができない施設もあります。

ですが、病院が運営している、もしくは病院と提携している特養であれば、医療行為を受けることができます。というのも、医療行為を提供するには医師や看護師といった医療関連の資格を有している必要があるのですが、病院と関係が深い特養であれば医療に関する専門家が常駐していることもあり、そのような施設ではいつでも医療行為を受けることができる可能性が高いです。

看取り対応を希望する場合は、病院が運営する特養がおすすめ

看取り対応をしている特養への入所を希望する場合は、病院が運営する特養がおすすめです。

特養は、要介護度の高い高齢者の方を対象にした施設であるため、終身での利用が一般的であり、終の棲家として選ばれることも多い施設です。

しかし、前述のように約3割の特養は看取りに対応していないという調査結果があり、どんな特養でも看取りに対応しているわけではないということが分かります。

看取り対応をしていない理由として、医師が非常勤であることや看取りケアへ精通していないこと等の理由が挙げられます。

その点、病院との関係が強い特養であれば、看取りに関する知識を持っている医師が常駐している可能性が高いです。

もちろん、看取りケアに対応しているかどうかは施設に確認してみなければ分かりませんが、看取り対応を重視する場合は、病院が運営する、もしくは病院と提携している特養を選びましょう。

まとめ

特養は、施設の特徴から終の棲家として選ばれることが多い施設です。

施設で過ごす時間も長くなるため、入所者の方が少しでも快適に過ごせるような施設を選びたいと思うのは当然でしょう。

思っていた生活と違うということがないように、まずは施設に求める条件を整理することから始めることをおすすめします。

自分だけで探すのが困難な場合は、ケアマネジャーのような専門的な知識を持つ方や民間の紹介センターに積極的に相談し、入所者の方に適切な施設を探しましょう。

特養を選ぶ際に意識することは?

まずは、事前準備として施設に求める条件を整理しましょう。条件の整理は、思っていた施設と違ったという事態を避けるためにも重要です。詳しくは、こちらをご覧ください。

どうやって探せばいいの?

「インターネットを利用する」「ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する」「民間の紹介センターを利用する」等の方法があります。詳しくは、こちらをご覧ください。

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