• 親の介護
  • 【公開日】2022-11-02
  • 【更新日】2025-08-05

親の介護がしんどい…ストレスで限界を感じたときに知っておきたいこと

親の介護がしんどい…ストレスで限界を感じたときに知っておきたいこと

親に対する尊敬の気持ちは変わらないけど…正直介護はしんどい。

最初のうちは、「親の面倒は子どもが見て当たり前」なんて思いながら介護をしていたけど、「この状況はいつまで続くの?」「介護の悩みを誰に相談したらいいの」と不安を抱えている方はいませんか?

「親の介護がしんどい」と感じ始めたということは、身体に危険信号が灯ったということ。身体からのSOSです。サインを見逃さずに気づけた今こそ、親の介護に対する状況への再構築を検討するタイミングかもしれません。

この記事では、実際に親の在宅介護を経験した方々のリアルな声と、しんどさを抱えたときに頼れる相談先や支援制度についてご紹介します。

 

在宅介護エキスパート協会 代表
所有資格:AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士,社会福祉士,宅地建物取引士
専門分野:在宅介護,老後資金,介護施設全般
職業: 社会福祉士,宅地建物取引士,ファイナンシャルプランナー

NEC 関連会社(現職)でフルタイム勤務の中、10 年以上に渡り遠距離・在宅介護を担う。両親の介護をきっかけに社会福祉士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなど福祉に直接的・間接的に関係する資格を取得。その経験や知識を多くの方に役立てていただけるよう「在宅介護エキスパート協会」を設立、代表を務める。詳しくはこちら

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なぜ親の介護はこんなにしんどいのか?

親の介護がしんどいと感じる大きな理由には様々な要因が含まれます。

身体的・精神的・経済的観点と、介護育児のダブルケアの観点から、自分は何がしんどいと感じているのか自己理解を深めることで、次に何をすべきか明確になるはずです。

身体的負担|”少しの手伝い”では済まなくなる

介護は「手がかかる」だけではありません。

実際には毎日の食事・排泄・入浴・移動の介助など、自分の生活リズムをすべて親に合わせる必要がある場合も多く、体力を消耗します。

夜間のトイレや俳諧に付き合わなければならないこともあれば、自力で立てない親を抱え上げるなど、足腰に慢性的な痛みを抱える人も少なくありません。

特にひとりで抱えている場合は、休む暇がほとんどない状態が続き、心身ともに疲弊してしまいます。

 

精神的負担|「感謝されない」「責められる」つらさ

そのため、「自分は親不孝なのでは」「自分がもっと頑張れば」など、一人で抱え込み、精神的に追い詰められてしまうケースも少なくありません。

また認知症の進行によって、何度も同じ話を繰り返されたり暴言を吐かれたり感謝されなかったり…。心をすり減らす場面が積み重なっていくことで、近年問題になっている”介護うつ”と呼ばれる状態に陥ってしまうことも。

介護うつは、介護する側が精神的に追い詰められ、気分の落ち込みや無気力、不眠や体調不良などの症状を引き起こすものです。「ちゃんとできていない自分は冷たいのでは」「他の人はもっとやっているのに」と、罪悪感自己否定感を抱く回数が増え始めたら危険信号です。

介護は親のためにしていることですが、それによって自分のことを犠牲にしてしまったら元も子もありませんし、親にとっても本望ではありません。

そんな時こそ、適切な相談相手を見つけてサポートを得る必要があります。

 

経済的負担|仕事を続けられない、将来が見えない

親の介護は、法律上、子どもである直系血族に扶養義務として課せられています。もちろん経済的な支援も子の義務であるため、介護のために仕事を辞めたという声もよく聞きます。

このように仕事と介護の両立が難しくなり、収入が減る一方で、介護にかかるお金はじわじわ増えていきます

公益財団法人家計経済研究所の調査によると、在宅介護にかかる費用は1か月あたり平均5万円という調査結果が出ており、要介護度が上がるにつれて、必要な介護も増えるため支出額も高くなっていきます。

一方で、在宅介護を辞めて介護施設に入居をしようとすると、介護施設では月額料金に加え入居金などの費用も発生し、結果的に在宅時よりも数倍という費用が掛かってしまうことも少なくありません。

このような経済的な悩みも、親の介護においては大きな負担となることがほとんどです。

 

介護と育児のダブルケア

親の介護をしている方の中で、育児と介護のダブルケアに悩まされている方も少なくありません。

2016年の内閣府の調査では、ダブルケアに携わる人口は約25万人という結果が出ています。男女別で見てみると、男性が約8万人である一方で、女性は約17万人となっています。

女性の晩婚化や子どもを産む年齢の高齢化などが理由であると考えられているほかに、核家族化や親戚関係の希薄も影響しています。

そのため、育児中であっても介護を強いられる場合が増えているのが現状です。

【参照元:内閣府委託調査「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査」】

 

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親の介護がしんどいと感じた介護経験者のリアルな声/体験談

親の介護を通じて、「自分は親不孝なのでは」「なぜ自分だけ…」などと感じたことはないでしょうか?

あなたの他にももちろん、同じ思いを抱えて日々親の介護をしている方々がいます。この記事では、そんな方々の”本音”を聞いてみました。

①60代女性|兄と二人で7年間在宅介護をしていました。

母は認知症を患っており、在宅介護を兄と7年間ほど続けていました。

兄は仕事をしながら、日中は母の世話のために自宅に残ることもありました。朝は母をデイサービスに送り出し、私は母が帰ってきた夕方以降の時間を見る。そしてよる7時ごろに兄が帰宅してバトンタッチ…。そんな生活をずっと続けていましたね。

けれど次第に母の症状が進行してきてしまいました。たとえば他人の植えた花を自分が植えたと思い込んで切って持ってきてしまったり、お金があると一日に3回も惣菜を買いに行ってしまい、煮魚が3パック冷蔵庫に入っていたり…。悪気はなく喜んで持ち帰るのですが、特に周りの人に迷惑をかけてしまうことだととても辛かったです。最終的には金銭管理が難しくなったので、私が財布を預かり、買い物も一緒に行くようになりました。

日曜日など、家族が休みたいタイミングでも、常に誰かがそばにいてやらなければならない状況で、自由な時間などほとんどなくなっていき、心身ともに限界を感じるようになっていきました

そんな中で、徐々にロングステイ(短期入所生活介護)を使うようになり、兄と相談して「そろそろグループホームを考えるタイミングかもしれない」と決断。別の施設に短期間お世話になった後、正式に施設入居が決まりました。

出典:「ケアスル介護」による電話インタビュー(2025/05実施)

②50代女性|父の在宅介護は、体力的にも精神的にも限界でした。

父の介護は私が在宅で行っていました。ですが次第に私一人では支えきれない状況になってきてしまいました。

父は足のむくみでほとんど動けなくなり、お風呂に入るのも一苦労。さらに、家のあちこちで排泄の失敗があり、私が仕事から帰宅すると、家の中が大変な状態になっていることもしばしばありました。

身体の介助だけでなく、精神的な負担も大きく、父がイライラを私にぶつけることも増え、食事を拒否するようなこともありました。私自身も次第に気持ちが不安定になり、「このままでは私の方が壊れてしまう」と感じるようになりました。

このまま自宅での介護を続けるのは限界だと判断し、家族と相談の上、施設探しを始めることにしました。

出典:「ケアスル介護」による電話インタビュー(2025/05実施)

③50代女性|父を亡くし独居となった母が救急搬送されて…。

母はもともと父と二人暮らしをしていましたが、父の死後は独居になってしまい、整理整頓や冷蔵庫の管理がうまくできず、約束事も曖昧になっていきました。年相応の物忘れ程度かと思っていましたが、父がいなくなって一人になるとしれが目立つようになり、私が買い物や通院の付き添いなどを続けていました。

そんなある夜、認知症による薬の飲み忘れによって倒れ、救急搬送される事態になってしまい、深夜に救急隊員が鍵を開けるのにも苦労し迷惑が掛かってしまいました。

この出来事をきっかけに、「もう一人で暮らすのは難しい」と判断し、兄弟と話し合いながら施設探しを始めることにしました。

出典:「ケアスル介護」による電話インタビュー(2025/05実施)

 

親の介護がしんどいと感じたら何をすればいい?

しんどいと感じたらまずは何をすればいいのか、分からない方が多いのではないでしょうか?

一人で悩みやしんどさを抱え込まずに、この状況を打開するには、まず相談できる相手や活用できる制度/サービスを一緒に探しましょう。

 

介護保険制度を知ろう

介護保険制度の内容を理解するのは、介護が必要になった方にとって重要です。

なぜなら、介護保険制度を十分に理解できないままでは、問題解決の糸口も見えず行き詰ってしまうからです。そのため、まずは介護保険制度の概要について理解を深めましょう。

 

介護保険は、「介護が必要な人を社会で支えること」を目的に2000年から始まった公的な保険制度で、全国の市町村と東京23区(以下、市区町村)が保険者となり、介護保険料と税金で運営されています。

40歳から加入を義務付けられ、生涯にわたって介護保険料を支払う必要があります。第1号被保険者は65歳以上の方、第2号被保険者は40歳~64歳までの方と定められています。

介護保険料の支払いは、加入している健康保険と一緒に徴収されますが、保険料や介護保険率は各健康保険組合によって異なるため、注意が必要です。65歳以上の方は、原則として年金から市区町村が天引きします。

介護保険の対象者は、65歳以上の高齢者または40歳~64歳の特定疾病患者のうち介護が必要になった方です。65歳になる誕生月に「介護保険被保険者証」が郵送されます。実際に保険給付を受けるには、いろいろな手続きを行い、介護認定の審査を受ける必要がありますので、市区町村に確認をして、忘れずにおこないましょう。

【引用元:厚生労働省「介護保険制度の概要」】

介護保険制度について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

介護保険制度を上手に活用する

ここからは、在宅介護で役立つ介護保険サービスをご紹介します。

サービスを利用するにあたって「ケアプラン」という介護に関する計画書の作成が必要になります。作成自体は専任のケアマネジャーが作成し、その際に介護に対する悩みや要望を含め、要介護度に応じて必要な援助内容を一緒に考えてくれます。

具体的な、介護保険サービスの内容についてご紹介します。

①訪問サービス

自宅にホームヘルパーや医師、看護師などの医療スタッフが訪問し直接ケアを行うサービスです。

  • 訪問介護 身の回りの世話を、介護福祉士やヘルパーが自宅を訪問しサポートをしてくれます。
  • 訪問看護 看護師が自宅を訪問し、医療的なケアを総合的にサポートをしてくれます。
  • 訪問入浴介護 一人での入浴が困難な方の自宅に訪問し、専用の浴槽を持ち込み安全に入浴ができるようにサポートをしてくれます。
  • 訪問マッサージ 自宅にあん摩マッサージ指圧師が訪問し、運動機能向上や筋力トレーニングなどのサポートをしてくれます。
  • 訪問リハビリテーション 理学療法士が自宅に訪問し、運動機能向上を目指したリハビリのサポートをしてくれます。
  • 夜間対応型訪問介護 夜間の時間帯の訪問介護サービスです。定期巡回・臨時対応で身の回りの世話のサポートをしてくれます。
  • 居宅療養管理指導 医師や薬剤師などの医療のプロが、医療的ケアが必要で通院が困難な方の自宅に訪問し、健康管理や服薬指導のサポートをしてくれます。

②通所サービス

介護が必要な方が、施設に足を運んで利用するサービスです。

  • デイサービス 「通所介護」ともいわれるサービスで、施設に通い介護サービスを受けるサービスです。
  • デイケア 施設に通いリハビリに特化した介護サービスを受けるサービスです。
  • 療養通所介護 医療的なケアを包括的に必要とする方が通う、デイサービスです。
  • 認知症対応型通所介護 認知症の方を対象にしたデイサービスです。

③短期入所サービス

1ヶ月以内などの短期間だけ施設入所ができるサービスです。

  • ショートステイ(短期入所生活介護) 短期間の間、特養などの介護施設で施設生活を送るサービスです。
  • 医療型ショートステイ(短期入所療養介護) 最大30日間まで、介護老人保健施設などの施設に連続で入所ができ、医療的ケアが必要な方が利用できるショートステイサービスです。

④地域密着型サービス

地域が連携して取り組んでいるサービスで、サービスを受けるには地域の住民票が必要です。

  • 小規模多機能型居宅介護 同じ事業所の介護保険サービスを組み合わせて利用することができるサービスです。
  • 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 認知症の方が5~9人で共同生活を送りながら、日常生活の介護を受けられる施設サービスです。
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 訪問介護員や訪問看護師が24時間体制で自宅に訪問し、ケアをしてくれるサービスです。
  • 地域密着型特定施設入居者生活介護 指定を受けた定員30人未満の小規模な介護専用施設で、身の回りの世話や機能訓練を受けることができるサービスです。

⑤その他サービス

介護保険のサービスで使えるその他の居宅支援です。

  • 福祉用具貸与・販売 福祉用具のレンタルや購入をすることができます。レンタルの場合は、厚生労働省が定めた品目に限られます。
  • 介護リフォーム(住宅改修) 厚生労働省が定めた項目内で、自宅のリフォームを行うことができます。

介護保険制度を活用し、在宅介護サービスを上手に組み合わせることで、介護の負担軽減が可能になります。しかし、サービスを組み合わせ過ぎてしまうと逆に費用が増えることもあり、バランスをみることが大切です。

困った際には、ケアマネジャーに相談するとよいでしょう。

 

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自分の時間も確保する

親の介護でしんどいと感じる場合には、自分の時間をつくってリフレッシュするのも大切です。

親に対する思いや責任感は、少しづつ蓄積してストレスとなり身体に負担をかけています。介護をする側の体調を整えるのは、親の介護以上に重要です。

人を思いやったり手助けしたりできるのは、心と体のバランスが整っているときです。そのため、人に優しくするためには、心に余裕やゆとりを持てるような工夫が必要になります。

自分で自分の時間の確保が難しい場合の対応策としては、レスパイトケアを積極的に利用しましょう。

レスパイトケアとは、介護する側のリフレッシュや息抜きを目的にしたケアを意味します。ショートステイなどのサービスを上手に活用し、長期間の介護環境の構築に役立ててください。

 

介護離職を防ぐ政策を利用する

自分の生活を守りながら介護を続けるには、さまざまな情報や知識を集め、活用することが大切です。仕事をしている方であれば、活用できる制度や職場における介護の支援制度があるのか確認しましょう。

そこで、介護者が活用できる介護休業法と介護休業給付金についてご紹介します。

介護休業法

介護休業法とは、介護をしている方が時間単位で休暇を取れるように定められた、介護と仕事を両立するための制度です。介護休業法には「介護休暇」と「介護休業」の2種類があり、制度内容が違います。

【介護休暇】

対象者 要介護状態(負傷・疾病または身体上もしくは精神上の障害により、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)の対象家族を介護する労働者(日雇い労働者は除く)
内容 対象家族1人につき1年に5日まで、対象家族が2人以上の場合は1年に10日まで。1日または半日、時間単位で休暇を取得できます。

【介護休業】

対象者 要介護状態(負傷・疾病または身体上もしくは精神上の障害により、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)の対象家族を介護する労働者(日雇い労働者は除く)
内容 対象家族1人につき3回まで休みを取得でき、期間は通算93日までです。

介護休業給付金

介護休業給付金は、収入面の不安解消のためにつくられた制度です。

介護休業中は、多くの会社で無給扱いになってしまうことから、介護休業中に休業前の67%の賃金を確保できるものです。ただし、介護休業を開始した時点で、介護休業終了後に離職する予定である場合は、支給対象外になりますので注意しましょう。

介護休業給付金の申し込みは、最寄りのハローワークで受け付けてくれます。介護休業給付の申請手続は、原則として、事業主を経由して行う必要があります。ただし、被保険者本人が希望する場合は、本人が申請手続きを行うことも可能です。

介護離職は、自分の将来を閉ざすきっかけになりかねません。国や会社の制度を上手に使い、介護と仕事の両立を図って、自分の生活も守っていきましょう。

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【2022年度改正対応】介護休業給付金3つの受給条件と申請方法とは

 

親の介護経験者は語る「私はこうして親の介護を”手放した”」

あえていうまでもありませんが、親の介護をされているだけで十分な親孝行です。

介護サービスや介護施設などを利用することが親孝行でないというなら、それは大きな間違いです。

では、親の介護の経験がある方はどのような手段を用いて、この「しんどさ」を乗り越えているのでしょうか?実際に聞いてみました。

60代男性|施設・ショートステイという選択肢

父が逝去し、大阪で一人暮らしとなった94歳の母。遠方から妹が駆けつけ、「私が面倒を見る」と仕事を辞め、単身での在宅介護を開始しました。認知症が進み、食事以外の日常動作、入浴や着替え、排泄まで、ほぼ全ての場面で全面的な介助が必要な母。24時間体制の介護は想像を絶する過酷さで、妹は心身ともに追い詰められていきました。その姿を見るのは家族としても辛いものでした。

月に1回のショートステイは、妹が東京へ戻る間の貴重な休息となり、母にとっても専門ケアに触れる良い機会でした。その有効性は感じつつも、あくまで一時的な対処に過ぎず、在宅介護の根本的な負担は減りません。約1年後、妹から「もう限界」という悲痛な声が上がり、私たち家族も決断の時を迎えました。

妹のその言葉を受け、私が三重で施設探しを本格化。妹が一人で背負い続けた苦労と、ショートステイ利用時の母の落ち着いた様子を考えれば、施設への入居という選択に迷いはありませんでした。専門家の力を借りることが、母の穏やかな生活のためにも、そして何より疲れ果てた妹のためにも最善だと確信したのです。

幸い、複数の施設を見学し、職員の方々の温かい対応と充実したケア体制の施設に巡り合うことができました。入居後、母は新しい環境で穏やかな日々を過ごし、妹も介護の重圧から解放され、心からの笑顔を取り戻しました。この変化は家族にとって何よりの救いです。

在宅介護に限界を感じた際、ショートステイの活用や施設入居は、決して親を見捨てることではありません。抱え込まず、適切なタイミングで専門家の力を借りる。その勇気ある決断が、家族全員が救われる道に繋がると、この経験を通して強く実感しています。

出典:「ケアスル介護」による電話インタビュー(2025/05実施)

50代女性(仮)|要介護5の母の介護で父がSOSを出して…(Yahoo!知恵袋より引用)

【質問】

私の母は要介護5で寝たきりです。実家で父が面倒を見ています。私は子供はいませんが、結婚していてフルタイムで夜遅くまで仕事をしています。
家はわりと実家と近いんですが、今は月に3回程度しか実家に帰れてません。もう少し頻繁に来て母の面倒を見て欲しいと言われましたが、やはり父は限界に近いのでしょうか。

ヘルパーさんは毎日朝だけ来てくれています。前は昼も頼んでいたけど、父が断ってしまいました(節約のため)。滅多に弱音は言いませんがもう65歳、自宅で見るのは限界がある気がします。

私の普段の仕事が精神的にも肉体的にも割とハードなので、仕事じゃない日は少しは自分の時間が欲しいなと…勝手ながらそう思ってしまいます。金銭面的に援助したら、少しは楽になりますか?それとも、やっぱりお金の問題ではないのでしょうか…

【回答1】

今のまま、要介護5のお母様をお父様がお1人でご自宅で介護していたらお父様まで倒れてしまいかねません。
そうなってから後悔してもどうにもならないので、早急に施設入所に向けて動くべきだと思います。

節約のためにヘルパーさんを断ってしまうようであれば、生活保護を視野に入れた方がいいかもしれません。
また、自治体に介護サービス費用助成制度等がないかも確認してみてはいかがでしょう?

【回答2】

要介護度5だと家では負担が重すぎてとてもじゃないけれど見られないと思う。お父さん自身ももう一人でだと厳しい結論がでているし。

金銭的なことも含めて、役場の福祉課とかに相談しに行くのがいいと思う。昼ヘルパーをやめるとはいっても、金銭的に厳しいとか男性からだとなかなか言えなかったりするよ。

要介護度5だと、価格の安い特養の順番待ちしてみてはと思いました。要介護度3だと、順番待ちかろうじてできるだけでほぼ入れないけれど。要介護度高いと優先度が高い扱いになるからね。

一度ヘルパーさんにお母さんをお任せしてる間に、もう家で見続けることは厳しいだろうこと。施設を検討して、入所したらそこにお父さんが定期的に顔を出して、介護は施設でやってもらうくらいに切り替えるのがいいってことをお話ししたほうがいいと思う。

出典:Yahoo!知恵袋

まとめ|親の介護でしんどい時には一人で抱え込まずに

親の介護をするのは、考えている以上に大変で辛くしんどい場面が多いでしょう。そのため、できるだけ自分1人で抱え込まないようにする工夫が重要です。

具体的には、介護保険制度を上手に組み合わせて活用する方法があります。介護保険サービスの利用は、ほかの人に親の世話を頼むことになりますが、それは決して親不孝などではありません。

介護は、身体的介助や精神的ケアなど、その道のプロに頼ってよい内容です。親だからという気持ちの持ち方を、違う形で構築すると親との時間の大切さに改めて気づけるでしょう。

せっかく親と密な時間を過ごすなら、お互いに「笑顔」でいられる方がいいのは言うまでもありません。

そのほか親の介護に関する知識を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

 

親の介護がしんどく、親の介護に凄く疲れました。もう嫌です。2人とも認知症の初期~中期の傾向があり目が離せません。どうしたらいいでしょうか?

まず、かかりつけ医やお住まいの地域の役所の介護保険課へご相談ください。介護認定を受ける手続きをして、ケアマネジャーに親の介護について相談するといいでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。

親の認知症の介護(要介護3)で疲れがピークに達していて辛いです。いつか手を出してしまいそうで悩んでいます。何かいい案はありませんか?

認知症用のグループホームやデイサービス、ショートステイなど利用できるサービスを検討してみるといいと思います。詳しくはこちらをご覧ください。

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