レスパイト入院とショートステイの違いは、医療ケアが必要な方の受け入れ可否にあります。
レスパイト入院では医療ケアが必要な方を受け入れてますが、ショートステイでは、施設によっては受け入れが難しい場合があります。
レスパイト入院とショートステイの違い
レスパイト入院とは、自宅療養中の患者の方に一時的に入院をしてもらうことにより、その方を自宅で介護している家族が休息を取れるよう支援する入院のことです。
一方で、ショートステイは、一定期間在宅介護ができない場合に、介護施設に短期間宿泊し、介護や生活支援が受けられるサービスのことです。
どちらも「在宅介護をしている家族が一時的に介護から離れ、休息を取れるように支援する」という目的は共通しています。
しかし、レスパイト入院は「自宅療養中の患者が対象」と述べた通り、医療ケアを必要とする方の受け入れを前提としているのに対し、ショートステイは医療ケアを必要とする方の受け入れを前提としていないため、受け入れ可否は施設によって異なるという違いがあります。
レスパイト入院のメリット・デメリット
レスパイト入院のメリット・デメリットは以下の通りです。
レスパイト入院のメリット |
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レスパイト入院のデメリット |
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レスパイト入院では、医療ケアが中心であるため、症状が不安定な患者や医療的な支援が必要な場合に対応できることが大きなメリットですが、病院という自宅から離れた非日常的な環境が閉塞感や孤独感を与えてしまう可能性もあり、そのことによって精神的なストレスを感じやすいというデメリットもあります。
一方、ショートステイのメリット・デメリットは以下の通りです。
ショートステイのメリット |
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ショートステイのデメリット |
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ショートステイは、介護施設でリハビリやレクリエーションといったサービスを受けるものになりますが、自宅と比較的近しい環境であり、家庭の生活リズムとも合わせやすいため、個人差はありますが、利用者の精神的なストレスは軽減できる可能性があります。
しかし、レスパイト入院のように医療ケアへの対応は難しいこと、人気の介護サービスのため予約が取りづらいことなどがデメリットとして挙げられます。
そのほか、レスパイト入院とショートステイとの費用の違いとして、レスパイト入院の費用は医療費から構成されるために高額となってしまうケースがあり、対してショートステイは、医療的なサービス・サポートが少ないため、入所費用が抑えられるという違いもあります。
※但し、障害者料金として、障がい者手帳を持っており、障がい者医療証(自己負担なし)を取得している場合は、レスパイト入院の費用のうち医療費が0円で、そのほかの食費等の費用のみを支払うケースもあります。
レスパイト入院で保険適用はできる?
レスパイト入院では保険を適用することができます。
ただし、通常の入院と同様、医療保険の適用となることを覚えておきましょう。
一方、ショートステイは介護サービスであるため、介護保険の適用となります。
ただし、ショートステイで介護保険が適用されるのは利用料金(介護サービス費)であり、食費や滞在費(居住費)は介護保険適用外となるため、適用範囲に注意しておきましょう。
レスパイト入院で認知症受け入れはできる?
レスパイト入院でも認知症の受け入れは可能です。
ただし、認知症の方の中でも、徘徊や暴言、暴力等の問題行動が見られる方については、病院での対応が困難と判断され、入居の対象外となる可能性もあるため、その点には注意が必要です。
こちらはショートステイの場合も同様であり、すべてのショートステイが認知症の方の受け入れを行っているわけではありません。
そのため、ショートステイを利用する場合についても、施設職員や担当のケアマネジャーに事前に確認しておくことが大切です。
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レスパイト入院とショートステイは併用できる?
レスパイト入院とショートステイは、基本的には異なる対象者に対してサービスを提供するものですが、状況によっては併用できることがあります。
例えば、医療ケアの必要度が高かったためにレスパイト入院を先に利用したが、医療ケアの必要性が下がってショートステイに切り替えるケースや、一度レスパイト入院して次回利用するまでには3か月後といった空きの期間が発生するため、その間に施設ショートステイを併用するケースなどが該当します。
レスパイト入院を利用している際にショートステイを併用する際には、施設担当者やケアマネジャーと相談し、ケアプランを調整してもらう必要があります。
また、レスパイト入院中は病院側の都合や介護保険の規定により、ショートステイとの併用が難しい場合もあるため、その点でも確認が必要です。
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レスパイト入院とショートステイの違いのまとめ
レスパイト入院とショートステイの違いは、医療ケアが必要な方の受け入れ可否にあります。
そのため、適用される保険も含む費用の違いなどにも違いが生じることを覚えておきましょう。
また、レスパイト入院とショートステイは併用も可能ではありますが、そもそも対象者が異なるため、単に片方のサービスを利用できない期間の埋め合わせとして利用する形にはならない点にも留意しておきましょう。