老老介護とは。介護をする側(介護者)と介護を受ける側(被介護者)がどちらも65歳以上の高齢者となっている状態を指します。
また、介護を受ける側だけでなく、介護をする側も高齢であることから、介護による身体的・精神的な疲れによる「共倒れ」が近年問題となっています。
では、老老介護で共倒れにならないためには、どうすればよいのでしょうか?
本記事では、老老介護で共倒れとなってしまう原因、老老介護で共倒れにならないための対策について解説します。
既に老老介護の状態にある方や老老介護になった場合のことを心配されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
老老介護で共倒れになってしまう原因は?
老老介護で共倒れになってしまう原因には、主に以下3つが挙げられます。
- 金銭的な問題
- 身体的な問題
- 認認介護による問題
老老介護で共倒れが生じる背景には、上記のような問題が絡み合っているケースが多いと言えます。
老老介護による共倒れの原因①:金銭的な問題
老老介護で共倒れとなってしまう原因の1つ目は、金銭的な問題です。
老老介護は、介護者も被介護者も高齢者であることから、収入がない、あるいは極めて少ないという人も多く、医療費や介護費用、生活費など、想定以上の出費が重なると、金銭的に厳しい状況に陥る可能性も高いと言えます。
経済的な理由で介護サービスを受けることができないなど家庭の事情もあるかもしれませんが、こうした状況が引き金となり、精神的なストレスが増大し、健康状態を悪化させてしまうこともあるのです。
ある高齢の夫婦は、妻が夫の介護をしていましたが、夫の介護費用が予想以上に高いことから、妻も経済的な苦しみを感じ始め、最終的に共倒れとなってしまいました。
老老介護による共倒れの原因②:身体的な問題
老老介護で共倒れとなってしまう原因の2つ目は、身体的な問題です。
老老介護では、介護をする側自身も高齢であるため、重い介護を行うことで身体的に疲弊し、介護を行う側も健康を害してしまう可能性があります。
介護には体力が必要となりますが、介護をする側も介護を受ける側も高齢となると、その分介護も身体的負担の大きいものとなってしまい、このことが原因で共倒れとなることも多いのです。
ある高齢の夫婦は、夫が妻の介護をしていましたが、食事や入浴、排せつといった日常生活動作を全面的にサポートしていることから、徐々に身体的な疲れが蓄積され、最終的に共倒れとなってしまいました。
老老介護による共倒れの原因③:認認介護による問題
老老介護で共倒れとなってしまう原因の3つ目は、認認介護による問題です。
認認介護とは、介護をする側と介護を受ける側が高齢者であるだけでなく、共に認知症がある状態を指します。
高齢者がふたりで生活をしている場合、自身も周囲の人も認知症の発症に気づかず、老老介護から認認介護へと発展してしまうケースもあります。
認認介護の場合、相互の認知症の進行により、適切な介護が行えず、結果的に共倒れに繋がってしまうことがあるのです。
ある高齢の夫婦は、認知症の夫が同じく認知症の妻を介護していましたが、食事や服薬の管理が難しく、介護を受けていた妻の体調は悪化してしまい、また、夫の認知症もさらに進行してしまったことから、最終的に共倒れとなってしまいました。
また、ここまでの記事を読んでみて、「老老介護で共倒れにならないために、介護施設への入居を検討したい」と思った方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
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老老介護で共倒れにならないための対策は?
老老介護で共倒れにならないためには、主に以下5つの対策が挙げられます。
- 相談窓口を活用する
- 介護施設・高齢者向け住宅に入居する
- 訪問介護・訪問看護を利用する
- ショートステイを利用する
- デイサービス・デイケアを利用する
老老介護で共倒れにならないための対策①:相談窓口を活用する
老老介護で共倒れにならないための対策の1つ目は、相談窓口を活用することです。
高齢者やその家族が介護の問題で困ったとき、一番最初に頼るべきは各自治体が設置している相談窓口です。
各自治体が設置している相談窓口では、専門的なアドバイスやケアプランの作成、介護保険の手続きなどをサポートしてくれます。
また、家庭の状況に合わせた施設の紹介や、利用可能なサービスの提案なども行ってくれます。
老老介護による負担が大きくなっている際には、自分たちだけで解決しようとせず、積極的に相談窓口を利用することで、適切な支援を受けることが大切です。
介護に関する相談や相談窓口について詳しく知りたいという方は、以下の記事もぜひご覧ください。


老老介護で共倒れにならないための対策②:介護施設・高齢者向け住宅に入居する
老老介護で共倒れにならないための対策の2つ目は、介護施設・高齢者向け住宅に入居することです。
一人では介護が難しい場合、専門のスタッフが24時間体制でサポートを提供してくれたり、医療機関とも連携していたりするような介護施設に入居することによって、介護の負担を大きく軽減することに繋がります。
また、今はまだ比較的元気だという方は、高齢者の方が安心安全に生活できるような設備やサービスが整った高齢者向け住宅に入居することによって、今後万が一のことがあった場合に備えることができます。
介護施設・高齢者向け住宅への入居を検討するにあたって、その探し方や選び方について詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。


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老老介護で共倒れにならないための対策③:訪問介護・訪問看護を利用する
老老介護で共倒れにならないための対策の3つ目は、訪問介護・訪問看護を利用することです。
こちらは、在宅での介護を行い、自宅での生活を続けることを希望する人におすすめです。
訪問介護・訪問看護では、専門的な介護スタッフや看護師が自宅に訪問し、身体のケアや生活支援を行ってくれるため、介護者の身体的、精神的負担を軽減し、長期間の介護を安心して続けることが可能となります。
訪問介護・訪問看護について詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。


老老介護で共倒れにならないための対策④:ショートステイを利用する
老老介護で共倒れにならないための対策の4つ目は、ショートステイを利用することです。
介護者の疲れを和らげるためには、定期的な休息が不可欠ですが、そのような際に役立つのがショートステイです。
ショートステイは、入所施設やショートステイ専門の施設に数日から数週間、宿泊をしながら介護サービスを受けられます。
ショートステイを利用することによって、介護者は自分の体調管理や休息をとることが可能となり、結果的に長期的に介護を続けることができます。
ショートステイについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
老老介護で共倒れにならないための対策⑤:デイサービス・デイケアを利用する
老老介護で共倒れにならないための対策の5つ目は、デイサービス・デイケアを利用することです。
デイサービスやデイケアは、日中の時間帯に施設に行き、専門スタッフが介護を担当し、様々なプログラムや食事の提供などを行ってくれるというものです。
デイサービスやデイケアを適切に利用することによって、介護者は日中の時間を自由に使うことができ、結果的に負担を軽減することに繋がります。
デイサービスやデイケアについて詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。


まとめ
本記事では、老老介護で共倒れとなってしまう原因、老老介護で共倒れにならないための対策について解説しました。
老老介護による共倒れを避けるためには、各種サポートをうまく活用し、適切に自身のケアも行うことが重要です。
老老介護によって負担を感じられている場合は、一人で抱え込まず、専門的なサポートを受けることを心がけましょう。
老老介護で共倒れになってしまう原因には、①金銭的な問題、②身体的な問題、③認認介護による問題、といったものが挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。
老老介護で共倒れにならないためには、①相談窓口を活用する、②介護施設・高齢者向け住宅に入居する、③訪問介護・訪問看護を利用する、④ショートステイを利用する、⑤デイサービス・デイケアを利用する、といった対策が考えられます。詳しくはこちらをご覧ください。