「介護中の親・義親からの文句が多い。。」「介護職員として働いているが、入居者からの文句が多くて仕事が進まない。。」
といったように、文句ばかりを言う高齢者・お年寄りの方は多くいらっしゃいます。
相手の文句に1つ1つ反応してこちらもイライラしてしまうと、どんどんストレスが溜まる一方ですよね。
そこでこの記事では、文句ばかり言う高齢者に対する対処法や接し方を紹介していくので参考にしてみてください。
どうして文句ばかり言う高齢者・老人がいるのか
「何をしても文句を言われる」「1つ1つの介護・動作に対して文句を言われる」と不満に思う方は多くいらっしゃいます。
ただ、そこでイライラするだけで何も変わりません。まず、高齢者の方がどうして文句を言うのかを理解し、適切に接し方を変えて対処することが大切になります。
ここでは、文句や愚痴を言う高齢者の特徴・文句を言う理由について紹介していきます。
思い出せないことによる苛立ち
物事を思い出せないことで苛立ち、文句を言ってしまうケースです。
認知症や病気の有無を問わず、年齢を経ると記憶力が低下していきます。その結果、ちょっとしたことを思い出せなくなったり物忘れが増えていきます。
その結果「以前は覚えていたのに思い出せない。。」「さっき覚えたのにもう忘れた。。」といった悩みを覚え、そこから苛立ちに変わり、介護してくれる人に対して文句を言ってしまうのです。
もちろん介護している人にとっては関係ありませんが、本人もこれまでの自分と違うことに焦りや違和感を覚得ているのがこの状態です。
年齢を経ることによるプライドの高さ・自己顕示欲
年齢を経ることで人生経験が豊富になり、プライドや自己顕示欲が高くなって介護者に対して文句を言ってしまうケースです。
現役時代に管理職をしていた方や比較的高給取りの職業についていた方に見られやすいです。「自分の方が年齢が高いのでえらい」「若い人は何もわかっていない」といった発言・態度が多い場合はこのケースに該当するでしょう。
相手のプライドや自己顕示欲を認めつつ、うまく相手に入り込んで介護を進めていくことがポイントになります。
孤独感
孤独感を感じて、自分にかまってくれない・相手してくれないと思い、相手に文句を言うケースです。
仕事をしていた時は同僚や部下などに囲まれていたが、定年退職して家で過ごすようになり、外へ出る理由もなくなった結果孤独感を感じて、介護者に対して文句を言ってしまうのです。
この場合は、相手からの愛情の裏返しでもあるので逆に関係性をよくするチャンスでもあります。自分が相手のことを想っていることを伝えてあげることで、孤独感を解消させてあげることができるためです。
被害妄想がある
年齢の経過や認知症などの病気によって記憶力が低下した場合、同時に被害妄想を感じるケースもあります。
例えば外出中、本人が携帯電話を家に置いてきたにもかかわらずそれを忘れ、今手元に携帯電話がないがゆえに、介護者に対して「携帯電話を盗った」と文句を言うケースなどが該当します。
本人は携帯電話を置いてきたことを忘れているため、携帯電話がないから相手が盗んだのでは?と被害妄想をしてしまうのです。
文句を言う高齢者・老人の対処がつらくなってきたら、介護施設や老人ホームへの入居を検討するという手もあります。
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文句を言う原因は認知症の可能性もあり
「今までと同じことをしているのに最近文句を言われるようになった」「最近になって急に口うるさくなった」という場合は、認知症の可能性もあります。
ここでは、認知症による文句・愚痴症状について解説していきます。

認知症によるBPSDの可能性
認知症とは、理解力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活にまで支障をきたしている状態のことを指します。
この認知症の症状は、中核症状と行動・心理症状(BPSD、周辺症状ともいう)に分かれており、このBPSDによる影響で文句を言ってしまうケースがあるのです。
BPSDでみられる症状としては、徘徊や攻撃行動、被害妄想などが当てはまり、このうち攻撃行動・被害妄想が出ている方だと、介護者に対して文句を言って攻撃してしまうのです。
【専門医監修】認知症になると本性が出る?具体的な症状と対応方法を解説!
ただ一方で、文句が増えたからと言って必ずしも認知症なわけではありません。
本人のプライドの高さやふがいなさからくる文句の可能性もあるので、普段から相手をよく見つつ、適切な接し方を知っておくことが大切です。
認知症薬の影響の可能性も
認知症の進行を遅らせるために薬を処方されることがありますが、その薬の影響で攻撃性が出てしまい、介護者に対して文句を言ってしまうケースもあります。
この場合は医者や薬剤師に相談し、薬の処方を減らしてもらう等の対応をしてもらうとよいでしょう。
文句ばかり言う高齢者・老人の対処方法
続いて、文句ばかり言う高齢者や老人への対処方法を紹介します。ケースによって適切な対応方法は異なるので、どの対処方法が良いか判断することが大切です。
褒める・感謝の気持ちを伝える
「ありがとう」「すごい」「上手ですね」といったように、褒めたり感謝を伝えたりするという対処方法です。相手が孤独感を感じていたり、苛立ちを感じているケースにおすすめです。
文句を言っている高齢者本人は、苛立ちや不安、焦りといった負の感情に襲われていることが多いので、褒めたり感謝を伝えたりすることで相手の自尊心を向上させることができます。
一度だけでなく何度も、しつこくなりすぎない程度に伝えてみましょう。
同情・共感する
相手のちょっとした会話や発言に同情したり、共感したりする対処方法です。
理不尽に文句を言われたり愚痴を言われたりすることもあると思いますが、ぐっとこらえて同情・共感をしてみてください。
文句を言っている本人も「どうしてわかってくれないんだ」と思っているケースもあるので、ちゃんとわかっているよと伝える意思表示として同情・共感をするのが良いでしょう。
対等に接して会話する
介護をしているとつい、相手を子供扱いして接してしまうケースもありますが、対等に接して会話するということも十分効果的な対処方法になります。
「自分で片づけたほうが早いから」と言ってすべて自分で家事をしたり、相手の話を半分聞き流してしまったりすると、その姿勢は相手にも伝わってしまいます。その結果本人のプライドが傷つき、仕返しに文句や愚痴を言われてしまうこともあります。
相手を尊重する気持ちを忘れずに接し、対等に会話することを心がけるようにしましょう。
安心するための環境を整える
本人が安心して生活するための環境を作ることで、自然と文句や愚痴がなくなる場合もあります。
普段から適度に会話をしたり一緒にご飯を食べたり、テレビを見たりなど、介護がなかった時と同じように普通に暮らすとよいでしょう。
介護を受けていると、どこか不安を感じたり引け目を感じたりすることもありますが、その不安をぬぐってあげることが大切になります。
また、物理的に安心できる環境として、バリアフリー化や介護用リフォームなども検討してみると良いかもしれません。

時には演技をして謝ったり非を認める
場合によっては、そう思っていなくてもあえて演技をして、謝ったり非を認めたりするという手もあります。
いつもより文句の量が多かったり、怒ったりしているときに効果的な対処方法です。
プライドの高い方や自尊心の高い方だと、日々のちょっとしたストレスを相手に文句を言うことで解消しているというケースもあります。
その場合はぐっとこらえて、謝ったり非を認めつつ、本人が安心して暮らせるような改善を少しずつしていくことがおすすめです。
医者や介護士に相談する
認知症や認知症薬の影響だったり、上で挙げた対処法を試しても文句や愚痴が改善しない場合は、主治医や介護士に相談してみましょう。
本人が抱えすぎても何もいいことはありません。
もしかしたら何かしらの病気が隠れている可能性もありますし、場合によっては介護サービスや介護施設の利用を進められるでしょう。
文句を言う高齢者・老人の対処がつらく、ストレスが溜まってきたら介護施設や老人ホームへの入居を検討するという手もあります。
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イライラせずに介護をするためのストレス軽減方法
文句ばかり言う老人をずっと相手していると、正直ストレスがかなり溜まります。実際、介護うつという病気もあり、介護が原因で介護している側が体調を崩してしまうケースもあるのです。
ここでは、介護によるストレスを軽減する方法を解説するので参考にしてみてください。


悩み・不満のはけ口を用意しておく
普段の介護で募る悩みや不満を相談し、共感してもらう場を作っておくようにしましょう。
各自治体には、介護をしている方向けの相談会やコミュニティが作られていることが多く、そういった場に参加することで悩みを共有したり効果的なアドバイスを得られたりすることがあります。
「この悩みは自分だけしかわからない。。」と思っていたが、相談会でみんな同じ悩みを持っていることを知って安心したという話も多いため、積極的にこういった場を活用しましょう。
また、インターネット上に介護の相談窓口もあるので、直接参加することが難しい場合はインターネットで探して参加するのもおすすめです。
介護体制を見直す
今の介護体制を見直すという手もあります。
介護は思いがけない時に訪れるものなので、その時最初に対処した人がずっと介護をしたり、その時の対処方法がずっと継続するといったことが多くあります。
その結果、「自分だけで介護をしなければならない」と1人で抱え込んでしまってストレスを抱えてしまうのです。
兄弟や姉妹、親戚などにも声をかけつつ、分業制で介護をしたり一緒に住んだりなど、介護体制を変えることで自分の負担を少し下げるようにすることが大切です。
介護サービスを利用する
訪問介護、デイサービスなどの介護保険サービス、見守りサービス、リハビリサービスなどの介護保険外サービスを利用して、介護を一部依頼するという手もあります。
介護は全部自分でする必要はなく、依頼できるところは依頼して自分の時間を確保することで、介護者との時間を確保しつつ上手に手間を削減することができます。
もちろん費用はかかりますが、自分一人で介護をし続けてストレスを抱えるよりは絶対に良いので、介護サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。


介護施設・老人ホームへ入居してもらう
介護施設や老人ホームへ入居させるという手もあります。この場合だと、介護の時間が無くなるので仕事へ復帰できたりプライベートの時間を確保できるというメリットがあります。
「私の親は、文句を言うだけで全然元気だ」という場合でも全然問題ありません。
老人ホームによっては元気な人ばかりが集まっている施設もあり、ご本人の状態に合わせた介護施設・老人ホームは必ず見つかります。

なお、ケアスル介護なら約5万を超える施設の中から、あなたに合った施設を選んでもらうことができます。
もちろん無料で相談できるので、少しでも興味を持った方は是非一度相談してみてはいかがでしょうか。
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文句を言う高齢者でも、きちんと話を聞いて接し続けることが大事
普段から文句や愚痴ばかり言われて、「時間を割いて介護をしているのに..」とイライラする気持ちもあるでしょう。
ただ、正直文句や愚痴は一生ずっと続くというわけではありません。高齢者の方本人も、文句や愚痴を言い続けるのもエネルギーがかかっています。
言われ始めたころはイライラしてしまうかもしれませんが、うまく周りに相談したり力を借りつつ改善していくことで、自然と本人との関係をよくしていくことができるでしょう。
少し我慢することは必要ですが、一歩ずつ改善してストレスなく介護ができるような環境を作っていくことが介護者・被介護者双方にとって良いのではないでしょうか。
文句ばかり言う高齢者・老人の対処方法としては、「褒める・感謝を伝える」「同情する・共感する」「医者や介護士に相談する」などの方法が挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。
高齢者・老人が文句を言ってくる原因としては、「認知症」の症状である可能性が高いと言えます。症状としては、徘徊や攻撃行動、被害妄想などが当てはまり、このうち攻撃行動・被害妄想が出ている方だと、介護者に対して文句を言って攻撃してしまうのです。詳しくはこちらをご覧ください。