親の介護疲れから介護施設への入居を検討するケースは多くあります。
しかし、いざ入居先が決まると、「親を施設に入れる選択を取って後悔しないのかな」と不安に感じられている方も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、このような不安感を抱いている人は他にもいるのか、そのような人はどのように不安感に向き合ったのかについてまとめました。さらに、具体的な不安感の解消方法についてもまとめました。
親を介護施設に入居させたことで後悔しないために何ができるか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

親を施設に入れたことで後悔した人は多い?
意外かもしれませんが、親を介護施設に入れたことで後悔しているケースは多くありません。
2016年に行った調査では、家族が介護施設へ入居した人200名のうち、約9割もの人が何らかの不安を感じていましたが、そのうち約6~7割の人が入居後に解消されたとも回答したのです。
このことから、親を介護施設に入れる前には不安感を抱いてる方は多いものの、最終的に自分の選択に後悔された方は少ないと言えます。
親を介護施設に入れる前に、自分の不安感が解消されるのかきちんと検討するには、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では、施設入居にあたって不安な点をお伝えいただければ、入居相談員にその場で条件に合った施設を教えてもらうことができます。
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親を施設に入れたことで後悔した人の事例
しかし、親を介護施設に入れたこと、自分が何もできなかったことを強く後悔している人がいるのも事実です。
では、親を介護施設に入れたことで後悔した人は、なぜ後悔することとなってしまったのでしょうか。
今回は親を介護施設に入れたことで後悔した人の事例をいくつかご紹介します。
1. 親との対話から逃げてしまった
なにより本人にきちんと説明して承諾を得た上で入居させたわけではないことが、負い目になっていた。認知症のため承諾が得られる状態ではなかったのは間違いない。グループホーム側やケアマネージャーさんと相談して、スムーズに入居できるように持っていったのだ。それでもどこか「だまし討ちにした」というざらりとした感覚が、心の中に残っていた。(日経ビジネスより引用)
介護施設への入居を持ち出すと親は怒るのではないか、自分の意見を聞き入れてもらえないのではないかという考えから、きちんと親と対話せず、介護施設への入居を決めてしまうケースは多く存在します。
しかし、この事例のように「親との関係性が悪くなってしまったのではないか」という恐れから、施設入居後も親と向き合うことを躊躇するようになり、後悔してしまうのです。
2. 親に我慢させてしまった
今にして思うと、認知症が進んでいたとはいえ、当時の母はある程度自分の置かれた状況を理解し、自分で自分を納得させていたのかもしれない。というのは私が通うようになってから、確か6月ぐらいだったか、「こんなとこ、ほんとは居たくないんだー」と鬱憤を吐き出すかのように言ったからだ。「退屈だし、居たくないし。でも仕方ないから、はいはいって話を聞いて行儀良くしているのよ」と言葉を続けた。(日経ビジネスより引用)
親が素直に施設への入居を承諾してくれたり、入居後も一見楽しそうに過ごしていると見えていたりしても、本当は親が不満を感じているのにも関わらず、「我が子に迷惑をかけたくない」という思いからそのことを言わずに我慢していることもあります。
親の本音を施設入居後しばらくしてから、あるいは、亡くなる直前に知ったりすると、その後も後悔の念を引きずることになります。
また、後々になって親の不満がわかったとしても素早く対応することは難しく、施設職員との調整、施設変更の検討など対応コストも大きく、せっかく介護施設に入居したのにも関わらず、自らの介護負担を増やしてしまうことにも繋がってしまいます。
3. 完全に介護施設任せになってしまった
介護施設の入居手続きなど、勢いでいろんな事を済ませて、両親が安全に暮らせるようになって心底安心致しました。 ただ、半年が過ぎコロナの関係で一度も親に会わず、施設の方には良くして頂き様子は知らせてもらっていますが2人とも早く家に帰りたい、と言い続けているらしくて、親のためにやった事でしたが、これでよかったのか心が痛くなっています。 毎晩のように親が脱走して実家に戻った夢・私が実家にいる夢などを見てしまいます。 安全に長生きしてもらうにはこうするしかなかったですよね?他に方法はあったでしょうか?(Yahoo!知恵袋より一部引用)
これまで積極的に親の介護に携わっていた方にとっては、自分の担っていた介護をすべて介護施設側に渡してしまうことに対する不安感や抵抗感を感じることもあるでしょう。
また、コロナ過の影響で親との対面を制限しているような介護施設も少なくなく、「介護施設任せ」になってしまう傾向は高まっています。
結果的に「自分は親のために何もしてあげられなかった」と後悔してしまうかもしれません。
さらに、親の介護は施設に任せており、施設側から良い報告を受けていたとしても、実情として友達ができずに環境に馴染めないでいる、職員から丁寧な扱いを受けられていないというケースも存在します。
介護施設での親の生活やその状況が不明確であることによって、親は満足してくれているだろうと思っていたが、後々親が不満を抱いていることがわかり、後悔してしまうこともあります。
親を施設に入れることは悪いことではない
社会制度の存在
2000年に創設された介護保険制度は、家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支えることを目的としています。
介護保険制度内では自宅で利用できるサービス(訪問介護など)や日帰りで施設等を利用するサービス(デイサービスなど)を含め、様々なサービスを利用することができます。
もちろん親を介護施設を入居するようなサービスも介護保険制度に含まれるため、親を介護施設に入れることは決して悪いことではなく、罪悪感なども感じる必要はないのです。
介護離職のリスク
総務省が実施した「平成29年就業構造基本調査」の報告によると、介護をしている人は約628万人で、そのうち約346万人が働きながら介護をしている人でした。
しかし、そのうち9万9千人もの人が過去1年間に「介護・看護のため」に前職を離職していたのです。
これらの方々は心身への負担を軽減するために介護離職という選択を取ったわけですが、介護離職をしたとしても負担が減るとは限りません。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が実施した「平成24年度厚生労働省委託調査」では精神的・肉体的に負担が増えたと回答した人が約6割、経済的に負担が増えたと回答した人が約7割を占めているのです。
そのため、介護離職をしたとしても、負担が増えて介護疲れや介護うつになってしまうリスクもあります。
自分のためにも、建設的に親を介護施設に入れることを検討し、意思決定することは大切なことなのです。
また、自らが限界を迎える前に介護施設を検討したいという方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では、施設の見学予約から日程調整まで無料で代行いたします。
「自分の負担を軽くしながらも、納得のいく施設選びをしたい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。
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親を施設に入れたことで後悔しないためにできること
繰り返しになりますが、親を介護施設に入れることは決して悪いことではありません。
しかし、事例でも紹介した通り、親を介護施設に入れたことで後悔をしてしまった方がいるのも現状です。
では、親を施設に入れたことで後悔しないよう、家族として何ができるのでしょうか。
1. 介護施設の入居前に親ときちんと対話する
親に反対される恐れから、そもそも親と話さずに勝手に入居先を決めてしまうことは避けるべきです。
親の希望や譲れないことを積極的に確認し、親が何を求めているのかを明確にしておきましょう。

2. 自分ができること、できないことを整理する
親が何を求めているかを明確にできた後は、自分の使うことのできる時間やお金、精神的余裕を考慮しながら、自分は親のために何ができて、何ができないかを明確にしましょう。
前提として、自らの介護負担を軽減するために親の介護施設への入居を検討されているかと思いますので、自分が負担でストレスを溜め込まない範囲内で、自分のできることを探すことが大切です。
3. 介護施設側と調整する
既に入居先が決まっている方は、改めて入居先の介護施設で親の希望を満たしながら、自分ではできないことを担ってくれそうかを確認しましょう。
また、これから入居先を検討される方、あるいは、現在入居先を検討されている方については、親の希望、自分のできること・できないことを基に、適切な入居先候補を検討するようにしましょう。
親を施設に入れたことで後悔しないために活用できるサービス
前項で紹介した「後悔しないためにできること」を実践するにしても、自分1人だけで進めることはなかなか難しいです。
「親と対話してみようと思うが、親とどのように向き合い、どのように介護施設への入居を話せばよいかわからない」
「親の希望と自分ができないことの両者を満たしてくれるような介護施設があるのか、また、どのように探せば良いかわからない」
「自分の悩みに対して真摯に向き合ってくれるような人があるのか、また、どのように探せば良いかわからない」
と感じている方も多いのではないでしょうか?
そんな方にはケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では、予算感や施設ごとに実施するサービスなどはもちろんのこと、親御様のご希望や相談者様ができること・できないこともしっかりと把握した上で、全国約5万もの施設から、入居相談員がご本人に最適な施設をご紹介していきます。
「親を施設に入れたことで後悔しないよう、自分ができることをやりたい」「そのうえで適切なサポートが欲しい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。
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まとめ
本記事では、親を介護施設に入れたことで後悔しないためにできることを紹介していきました。
入居前に感じていた不安は入居後に解消されているケースも少なくありません。
しかし、親を介護施設に入れたこと、自分が何もできなかったことを強く後悔している人がいるのも事実です。
親を介護施設に入れたことで後悔しないために、親と介護施設側と丁寧に対話を進め、後悔のない入居先選びをしていきましょう。
意外かもしれませんが、親を介護施設に入れたことで後悔しているケースは多くありません。親を介護施設に入れる前には不安感を抱いてる方は多いものの、その不安感は入居後に解消されていることがほとんどで、最終的に自分の選択に後悔された方は少ないと言えます。詳しくはこちらをご覧ください。
実際に親を施設に入れる前に、以下のステップを踏んで入居先の施設を検討することが大切です。①介護施設の入居前に親ときちんと対話する ②自分ができること、できないことを整理する ③介護施設側と調整する詳しくはこちらをご覧ください。