「親を施設に入れたものの、本当にこれでよかったのか」と、入居後に思い悩むご家族は少なくありません。
ケアスル 介護が入居家族1500人(2025年6月~2026年4月実施)に行った独自調査では、約2人に1人が施設に何らかの後悔・改善要望を抱えているとわかりました。
ただ、ご家族の声を聴いていくと、入居前にポイントを押さえて確認し、入居後も家族が関わり続けることで、後悔の多くを防げることも見えてきました。
本記事では、後悔の内容をランキングで示し、入居前後に家族ができる具体的な予防策まで解説します。
親を施設に入れた後悔ランキングTOP10
ケアスル 介護の調査では、入居家族の47.3%が施設に何らかの後悔・改善要望を持っていました。

ランキングからは、後悔について3つのポイントが見えてきました。
そして、これらの後悔は、大きく「入居前の確認」と「入居後の関わり」の2つで防ぎやすくなります。
「費用」や「面会」のように入居前に見えにくい後悔は、見学・契約時にしっかり確認しておくことで、各段に防ぎやすくなります。
「人手不足」「食事」「情報格差」のように日常に関わる後悔も、入居後の家族の関わり方を知っておくことで、減らすことができます。
次の章からは、後悔TOP6を一つずつ取り上げ、それぞれを防ぐ具体策をあわせて解説します。

ランキングを「他の家族の失敗リスト」として読み、自分が確認すべきチェック項目に変換することが、後悔を減らす最初の一歩になります。
・後悔・改善要望を持つ家族は47.3%。後悔は珍しいことではない
・上位4項目(人手不足・食事・費用・面会)で全体の約6割を占める
・見えにくい後悔は「事前確認」で、日常に関わる後悔は「入居後の関わり」で防げる
【親を施設に入れた後悔1位】スタッフの人手不足・夜間ケアへの不満と予防策
親を施設に入れた後悔で最も多いのは、スタッフの人手不足と夜間ケアへの不満です。
「夜間、ナースコールを押してもなかなか来てくれないことがある。夜間は2人体制で他の入居者様の対応に追われているのだろうと頭では理解しています。ですが、もう少し迅速に対応いただけると本人も家族もより一層安心できます」
この声が最も多く寄せられました。
見学では昼間しか見ないため、夜間ケアの実態に気づけないことが後悔の原因になります。
予防ステップ①|施設探し前にやること
施設を探し始める前に、「夜間のケア体制」を施設比較の必須条件として最初に決めておきます。
・「夜間に何人で何人を見るか」を最初の比較軸に加える
・立地・料金だけで選ばず、夜間体制を優先条件に入れる
・親が夜間にトイレ介助などを要する場合は優先度をさらに上げる
条件を決めずになんとなく見学に行くと、夜間体制を聞き忘れたまま契約に進んでしまいます。
予防ステップ②|複数施設を比較・情報収集
夜間体制は施設によって大きく違うため、最低3施設で夜間人数を比較します。
・1施設だけで判断せず、最低3施設で夜間人数を比べる
・口コミ・体験談で「夜間の対応」に言及があるものを探す
・パンフレットに出てこない夜の実態を口コミから把握する
昼間は十分なスタッフがいても、夜間は1人で多くの入居者を担当する施設もあります。
予防ステップ③|見学・契約時のチェックリスト
見学・契約時には、夜間の人員体制とスタッフの定着状況を具体的な数字で確認します。
・夜間スタッフは何人いるか
・ナースコール対応の目安時間はどれくらいか
・入居者:スタッフ比率はいくらか
・スタッフの離職率・平均勤続年数を教えてもらえるか
・介護職員処遇改善加算を取得しているか
・見学中にスタッフが入居者・訪問者に挨拶しているか(観察)
予防ステップ④|入居直後にやること
入居直後は、親の夜の状態とリスクを具体的に共有し、夜間ケアに反映してもらうことが大切です。
・睡眠リズム・夜間のトイレ回数・転倒歴・持病の夜間リスクを書面で伝える
・「夜中にこういう様子があれば連絡してほしい」と具体的な連絡基準を決める
・面会時に夜勤スタッフとも顔を合わせ、夜間の担当者にも親の状態を共有する
・ケアマネジャーや施設長との面談で、夜間の見守り頻度を定期的に確認する
たとえば「夜中に2回トイレに起きる」「転倒歴がある」と具体的に伝えておくと、夜間の見守りや声かけが手厚くなります。
夜の不安を数字や事実で共有しておくほど、ナースコールの遅れや見落としといった後悔を防ぎやすくなります。
・「夜間のケア体制」を最初から施設比較の必須条件に入れる
・夜間人数・ナースコール対応時間・離職率を数字で確認する
・見学は夕方以降にも行き、入居後はスタッフと顔なじみになる
ピッタリの施設を提案します
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【親を施設に入れた後悔2位】食事の内容・量・食形態への不満と予防策
親を施設に入れた後悔の2位は、食事の内容・量・食形態への不満です。
1位の人手不足とわずか1件差で、毎日3食のことだけにじわじわと生活の質に響きます。
「食事の形態が本人に合っておらず、柔らかすぎると感じることがあります。入居後に給食の業者が変わってからは、以前より味や品数が落ちたと本人も話しています。毎日のことなので、もう少し選べる楽しみや工夫があると、本人も食事の時間を心待ちにできると思います」
食事の質や食形態に関する声が、数多く寄せられました。
背景には、食形態が画一的で選択肢が限られることや、外部委託業者の変更による質の変化があります。
予防ステップ①|探す前の準備
親の体調・生活・好み・注意点などをまとめ、施設に渡すためのメモです。決まった様式はなく、A4用紙1枚やスマホのメモでも構いません。施設が親を理解し、個別の対応をする手がかりになります。
施設を探す前に、親の食の情報を「親の情報シート」にまとめておくことが、後悔を防ぐ起点になります。
・好き嫌い・アレルギーを書き出す
・食べやすい食形態(普通食・きざみ食・ミキサー食など)を確認する
・食事のこだわり・ペースをメモして情報シートの核にする
食形態とは、噛む力や飲み込む力に合わせた食事の形のことで、親に合う形態を把握しておくと施設選びの判断が早くなります。
予防ステップ②|複数施設を比較・調理体制の情報収集
施設選びでは、「食事が美味しい」という口コミがある施設を優先候補にします。
・「食事が美味しい」「食形態の対応が丁寧」という口コミを探す
・施設内で作る「自社調理」か、外部業者の「外部委託」かを確認する
・外部委託は業者変更で味が変わるリスクがあると理解しておく
見学前に調理体制を確認しておくと、入居後の「質が落ちた」という後悔を避けやすくなります。
予防ステップ③|見学・契約時の食事チェックリスト
見学・契約時には、調理体制と食形態への対応力を具体的に確認します。
・自社調理か外部委託か
・食形態は何段階あるか、変更にどれくらいかかるか
・嗜好・アレルギーの聞き取りはあるか
・試食はできるか(できる施設では試食しておく)
・食欲の変化など食事の様子を家族に報告してもらえるか
試食ができる施設では、実際に食べて味や食形態を確認しておくと、入居後のギャップを防げます。
予防ステップ④|入居前にやること
入居前は、親の食の希望と注意点を具体的に伝え、口に合う個別対応につなげることが大切です。
・嚥下の状態・入れ歯の有無・必要な食事介助を「情報シート」に書いて渡す
・好きな味付け(薄味・濃いめ)・苦手な食材・食べるペースを具体的に伝える
・希望する食形態と、体調に応じて変更できるかを入居前に取り決める
・可能なら本人と一緒に試食し、味・量・食形態が合うかを最終確認する
「薄味が好き」「入れ歯が合わず固いものが食べにくい」など具体的に伝えるほど、施設は個別の対応をしやすくなります。
食の情報を細かく共有しておくことで、「口に合わない」「柔らかすぎる」といった不満を入居前から防ぎやすくなります。
予防ステップ⑤|入居直後にやること
入居後しばらくは、面会のたびに「食事はどうか」と親に聞く習慣をつけます。
・面会のたびに「食事はどうか」と親に聞く
・満足度や食欲の変化に早く気づけるようにする
・食欲が落ちているなど気になれば早めにスタッフへ伝える
早めに共有することで、食形態の見直しや量の調整など、施設側の対応も早くなります。
・探す前に親の食の情報を「情報シート」にまとめておく
・自社調理か外部委託かを確認し、試食できる施設では試食する
・入居後は毎回食事の様子を聞き、気になれば早めにスタッフへ伝える
【親を施設に入れた後悔3位】費用の高さ・追加費用の不透明感と予防策
親を施設に入れた後悔の3位は、費用の高さと追加費用の不透明感です。
入居前に実態を把握しにくいため、後から気づいて後悔する家族が多い項目です。
12.9%(192件)の家族が費用について後悔し、費用が退去の直接的な要因になったケースもあります。
「契約時の説明では、月額に何が含まれているのかが分かりにくく、入居後に介護用品やレクの費用などが次々と上乗せされていきました。追加のサービスを頼みたくても、いくらかかるのか聞きにくくて、結局頼めないこともあります。最初に総額の見通しがあれば、もっと安心して選べたと思います」
費用の不透明さに関する声が、数多く寄せられました。
「何が基本料金に含まれるのか分からない」「追加料金が聞きにくい」という遠慮から、不満をためてしまう家族もいます。
予防ステップ①│施設探し前にやること
施設を探す前に、「月いくらまで出せるか」の上限を家族で先に決めておきます。
・「月いくらまで出せるか」の上限を家族で先に決める
・「最大でいくらかかるか」を軸に施設を絞る
・「月額〇〇円〜」という下限だけの表示に惑わされない
・自治体窓口・地域包括支援センターで使える補助制度をすべて聞く
感情が入ってから判断すると費用の基準がぶれるため、先に上限を決めておくことが後悔を防ぎます。
予防ステップ②|複数施設を比較・費用の透明感を見極める
費用の透明感は施設によって大きく異なり、内訳を出し渋る施設は候補から外す判断が有効です。
・「費用の内訳を書面で出してもらえますか」と聞く
・最大でかかった場合の費用を出してもらう
・内訳の提示を渋る施設は候補から外す
・入居紹介会社に予算上限を伝え、合う施設を複数提案してもらう
複数施設の費用を同じ条件で比べることで相場感が身につき、高すぎる施設を避けられます。
予防ステップ③|見学・契約時の費用チェックリスト
見学・契約時には、基本料金に含まれる範囲と、費用が変動する条件を1つずつ確認します。
・基本料金に何が含まれるか(介護保険自己負担・食費・居住費・おむつ代・理美容・行事費・薬代を1つずつ確認)
・月額の「最低額」と「最大額」を書面で提示してもらえるか
・入院・外泊時に費用はどう変わるか
・介護度が上がったとき・医療行為が増えたときに費用はどう変わるか
・高額介護サービス費・負担限度額認定証など使える制度の案内はあるか
・退去を求められる条件は何か

大体ネットに載っている金額と実際に払う金額は変わることが多いので、そこにモヤモヤが残ると最終的に決められません。
ですから、見学時に『何がプラスでかかるんですか』『どうなったら高くなるんですか』と遠慮せずに聞き切った方が良いです。
予防ステップ④|費用と向き合う心構え
費用のことを聞きにくいと感じる家族は多いですが、お金の確認は施設選びの基本です。
・お金の確認は遠慮せず聞いていい場面と心得る
・「月いくらになったら転居を検討するか」の基準を家族で決める
・「今払える額」だけでなく「数年後も払い続けられる額か」で選ぶ
・感情が入る前に「出せる上限」を家族で決める
・基本料金の内訳・最大額・退去条件を書面で確認する
・「月いくらになったら転居を検討するか」の基準を決めておく
【親を施設に入れた後悔4位】面会制限・会いたいときに会えないと予防策
親を施設に入れた後悔の4位は、面会制限で会いたいときに会えないことです。
コロナ禍以降に定着した予約制のルールが今も残り、家族の心理的負担になっています。
12.7%(189件)の家族が、面会について後悔・改善要望を持っていました。
「面会は予約制で、週に1回30分までと決まっています。仕事の都合で『今日なら行けるのに』と思っても、その日に予約が取れないことが多く、思うように会えません。コロナ禍のルールが今も続いているので、もう少し柔軟に会えるようになればと感じています」
面会のしにくさに戸惑う声が、多く寄せられました。
予防ステップ①|施設探し前に家族で面会の役割を決める
入居前に「誰が・どのくらいの頻度で面会するか」を家族で決めておくことが、後悔を防ぐ第一歩です。
・きょうだい・家族内で面会の担当と頻度を決める
・遠方家族がいる場合はLINEグループなど連絡を一本化する
・面会予定や親の様子を共有する場所を1つにまとめる
役割を曖昧にしたまま入居すると、誰も面会に行かなくなることがあります。
予防ステップ②|複数施設を比較・面会ルールの実態確認
面会ルールは施設によって大きく違い、パンフレットと実際の運用が異なることがあります。
・予約不要・随時面会できる施設も含めて複数を比べる
・「今は予約は必要ですか」と現在の実際の運用を口頭で確認する
・「時間の上限はありますか」と面会時間の運用も確認する
口頭で実態を確認しておくと、入居後の「思っていた面会と違う」というギャップを防げます。
予防ステップ③|見学・契約時の面会チェックリスト
見学・契約時には、平常時と感染症流行時の両方の面会ルールを確認します。
・面会の頻度・時間・予約の要否はどうなっているか
・感染症流行時はどうなるか(過去の対応実績も聞く)
・ビデオ通話・電話できる環境があるか
・急変・看取りが近い時の連絡フローはどうなっているか
・遠方家族への連絡体制はあるか
・外泊・一時外出はどんな条件で可能か
看取りが近いときの連絡フローは、後悔を残さないために特に確認しておきます。
予防ステップ④|入居直後にやること
入居直後は、限られた面会枠を先に押さえ、「会えない」を補う仕組みを整えることが大切です。
・毎週・隔週など定期の予約枠を先に確保し、直前に取れない事態を防ぐ
・キャンセル待ちや空き枠の連絡方法を施設に確認しておく
・会えない週は、電話・ビデオ通話・写真で様子をつないでもらうよう依頼する
・仕事の都合など家族の事情を伝え、柔軟に対応できる時間帯を相談する
定期の予約枠をあらかじめ確保しておくと、「今日なら行けるのに予約が取れない」という後悔を防ぎやすくなります。
会えない期間も電話やビデオ通話で様子をつないでおけば、面会の制限による不安をやわらげられます。
予防ステップ⑤|面会と向き合う心構え
面会は長時間より、短くても定期的に顔を見せることが大切です。
・月1回2時間より、月2〜3回30分の方が親は喜ぶことが多い
・会いに行けない週は手紙・ビデオ通話・季節の便りで関わる
・会えない期間も何らかの形で関わり、孤独感をやわらげる
定期的に関わり続けることが、親の安心と家族の後悔の少なさにつながります。
・入居前に家族で面会の役割を決め、連絡を一本化する
・面会ルールは口頭で実態を確認し、看取り時の連絡フローも聞く
・長時間より、短くても定期的に顔を見せることを優先する
【親を施設に入れた後悔5位】外出・レクリエーション機会の少なさと予防策
親を施設に入れた後悔の5位は、外出やレクリエーションの機会が少ないことです。
感染対策や安全管理の観点から制限が続く施設も多く、入居前には想像しにくかった後悔です。
「天気のいい日に少し外を歩かせてあげたいのですが、感染対策や安全管理を理由に、家族が付き添っても外出は難しいと言われました。施設の中で過ごす時間が長く、気分転換の機会が少ないので、たまには外の空気を吸わせてあげたいと感じています」
外出やレクの少なさを惜しむ声が、多く寄せられました。
「家族が一緒でも外に出られない」「気分転換させてあげたい」という切実な思いが背景にあります。
予防ステップ①|施設探し前に親の「生き生きする瞬間」を把握する
施設を探す前に、親が「何をしているときに生き生きするか」を把握しておきます。
・散歩・音楽・手芸・園芸など、親が好きな活動を書き出す
・把握した内容を施設選びの条件に使う
・同じ内容を入居後の関わり方にも使う
親が好きな活動を把握しておくと、施設選びの条件と入居後の関わり方の両方に活かせます。
予防ステップ②|複数施設を比較・レクの充実度を確認する
施設選びでは、月のレクリエーションスケジュール表を見せてもらうことが有効です。
・月のレクリエーションスケジュール表を見せてもらう
・月1回のビンゴより、毎週の体操・音楽・創作など種類が豊富な施設を選ぶ
・「外出行事が年に何回あるか」を複数施設で比較する
レクの種類が豊富な施設ほど、入居後の生活の質が上がりやすくなります。
予防ステップ③|見学・契約時の外出・レクチェックリスト
見学・契約時には、外出の可否とレクの実態を具体的に確認します。
・直近1か月のレクリエーションスケジュール表をもらえるか
・個別外出は可能か、条件・手続きは何か
・感染症流行時、外出はどの程度制限されるか
・施設内に散歩できる庭・共有スペースはあるか
・入居者が趣味・習慣を継続できる環境があるか
直近のスケジュール表を実際に見ると、レクが形だけか、日常的に行われているかを判断できます。
予防ステップ④|入居前にやること
入居前には、親が参加できそうな活動を具体的に伝え、レクや外出の機会につなげてもらうことが大切です。
・「毎朝散歩が習慣だった」「歌が好き」など、続けてきた趣味・日課を具体的に伝える
・親が参加できそうなレク・行事を、施設の予定表から一緒に選んでおく
・体力や歩行の状態を伝え、付き添い散歩や外出に参加できるか相談する
・「外の空気を吸う時間をつくってほしい」と希望を具体的に伝える
親に合う活動を具体的に共有しておくと、施設はレクや散歩へ誘いやすくなります。
あらかじめ希望と参加できる活動を伝えておくことで、「機会が少ない」という後悔を防ぎやすくなります。
予防ステップ⑤|入居直後にやること
入居後は、面会時に「一緒に何かをする」時間を家族がつくりに行きます。
・面会時に一緒に施設内を散歩する
・好きな音楽をかけるなど、気分転換になる時間をつくる
・施設の行事・イベントに家族として積極的に参加する
外に出られなくても、家族が関わる時間をつくることで親の気分転換につながります。
・探す前に親が生き生きする活動を把握しておく
・レクスケジュール表を見て、種類の豊富さで施設を比べる
・入居後は面会時に「一緒に何かをする」時間をつくる
【親を施設に入れた後悔6位】施設からの連絡・情報共有不足と予防策
親を施設に入れた後悔の6位は、施設からの連絡・情報共有が不足していることです。
家族が求めているのは大げさな報告ではなく、ちょっとした日常の共有です。
「特別な報告でなくて構わないので、『今日はこんな話をされていましたよ』という一言だけでも、ときどきいただけると安心できます。普段の様子が分からないと、元気にしているのかと心配になります。看取りが近いという連絡が直前になり、遠方の家族が間に合わなかったという話も聞き、不安を感じています」
日々の様子を知りたいという声が、多く寄せられました。
深刻なケースでは、看取りの連絡が直前になり、遠方の家族が間に合わなかったという体験談もあります。
予防ステップ①|施設探し前にやること
施設を探す前に、施設との連絡窓口になる人を家族で1人決めておきます。
・施設との連絡窓口になる人を1人決める
・遠方のきょうだいがいる場合はLINEグループなど共有ルートを整える
・窓口を決めて、施設が「誰に連絡すればいいか」を明確にする
窓口を1人に決めておくと、施設側も動きやすくなり、情報が家族内で漏れにくくなります。
予防ステップ②|複数施設を比較・情報共有の質を見極める
施設選びでは、日常の様子をアプリや連絡帳で共有している施設を優先します。
・「日常の様子をアプリや連絡帳で共有している」施設かを見学時に確認する
・担当スタッフが決まっている「担当制」の施設かを確認する
・担当制の施設は親をよく把握し、情報の質が上がりやすいと理解する
記録共有の仕組みと担当制がある施設は、入居後の情報共有の質が高い傾向にあります。
予防ステップ③|見学・契約時の連絡・情報共有チェックリスト
見学・契約時には、日常の報告と緊急時の連絡フローの両方を確認します。
・日常的な様子の報告はどんな形で・どれくらいの頻度であるか
・急変・体調変化の連絡はどのタイミングで来るか
・看取りが近いと判断したとき、家族への連絡はいつ来るか
・担当スタッフ制があるか
・連絡帳・アプリなど記録共有の仕組みがあるか
・家族から様子を電話で聞くことは歓迎されているか
看取りが近いときの連絡タイミングは、後から悔いを残さないために特に確認しておきます。
予防ステップ④|入居直後にやること
入居直後は、「最近の様子を定期的に教えてほしい」と伝えておきます。
・「最近の様子を定期的に教えてほしい」と入居直後に伝える
・スタッフに親の顔と名前を覚えてもらい、顔なじみになる
・「連絡はどの方法が一番確実ですか?」と最初に確認する
連絡方法は電話・連絡帳・アプリなど施設によって異なるため、確実な方法を最初に確認します。
予防ステップ⑤|情報共有と向き合う心構え
情報共有は施設がしてくれるものではなく、「家族から取りにいくもの」という意識を持ちます。
・情報は「家族から取りにいくもの」と考える
・聞いてくれる家族には情報が集まりやすくなる
・気になることはためらわず、都度早めに聞く
小さな疑問をためてから大きな苦情にするより、都度確認する関係の方がお互いにとって楽です。

・探す前に連絡窓口を1人決め、家族の共有ルートを整える
・アプリ・連絡帳での共有や担当制がある施設を選ぶ
・情報は「家族から取りにいくもの」と考え、気になれば早めに聞く
ピッタリの施設を提案します
ピッタリの施設を提案します
ピッタリの施設を提案します
まとめ|親を施設に入れた後悔は「事前確認」と「入居後の関わり」で減らせる
親を施設に入れた後悔の多くは、2つの原因に集約されます。
「入居前に聞けなかったこと」と「入居後に関係をつくれなかったこと」の2つです。
施設を選ぶ目を持つことと、入居後もパートナーとして関わり続けることの両方が、後悔を減らす最大の予防策になります。
・入居前:施設を選ぶ目を持ち、見えにくい点を事前に確認する
・入居後:パートナーとして関わり続け、日常の質を支える
・この両方がそろうと、後悔は大きく減らせる
後悔の上位は、施設の良し悪しだけでなく、入居前の確認と入居後の関わりで防げる項目が多くを占めます。
親を施設に入れることへの不安な気持ちは当然ですが、後悔の内容を知って備えることで後悔は減らせます。