看取り介護とは、身近に迫った「死」を避けられない状態にある高齢者の方に対し、身体的・精神的な苦痛を緩和させながら、静かに自分らしい最後を迎えることを支援する介護のことです。
現在、介護施設への入居を検討されている方の中には、看取り対応が可能な施設への入居を考えている方もいることでしょう。
しかしながら、「看取りができる施設がどこかわからない」という方もいることでしょう。
本記事では、そのような方に向けて、看取り対応が可能な施設をご紹介します。
加えて、看取り対応が可能な施設の条件や看取り対応が可能な施設を選ぶ際のポイントも解説していきます。
看取り対応が可能な施設への入居を検討したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事のまとめ】
- 介護医療院では、すべての施設で看取り対応が可能です。
- 特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどでも看取りに対応していますが、一部で看取りに対応していない施設もあるため、入居を検討する際には確認が必要です。
- 看取り対応ができる施設は、厚生労働省が定める看取り介護加算の算定要件を満たしている必要があります。
看取りができる施設はどこ?
看取りができる施設は、以下の通りとなっています。
施設種別 | 施設名 | 看取り対応 |
公的施設 | 特別養護老人ホーム(特養) | 〇 |
老人保健施設(老健) | 〇 | |
介護医療院 | ◎ | |
ケアハウス | × | |
民間施設 | 介護付き有料老人ホーム | 〇 |
住宅型有料老人ホーム | △ | |
グループホーム | △ | |
高齢者向け住宅 | サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | △ |
シニア向け分譲マンション | × |
特に、介護医療院では、すべての施設で看取り対応が可能です。
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどでも看取りに対応していますが、一部で看取りに対応していない施設もあるため、入居を検討する際には確認が必要です。
各施設種別ごとの看取り対応については、以下の記事も参考にしてみてください。





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看取りができる施設の条件は?
看取り対応ができる施設は、厚生労働省が定める看取り介護加算の算定要件を満たしている必要があります。
具体的な要件は以下の通りです。
【看取り介護加算Ⅰの算定要件】
- 常勤の看護師を1人以上配置し、24時間連絡できる体制を確保していること
- 看取りに関する研修を行っていること
- 看取りを行う際に、個室や静養室の利用ができること
- 利用者に医師より、適切な情報提供と説明がなされた上で、医療・介護職と十分な話し合いをした上で、ご本人・またはご家族による意思決定によって進めていること
- 医療・ケアチームにより、疼痛などの緩和・本人家族への精神的・社会的援助も含めた総合的な医療・ケアを行っていること
- 時間の経過により、心身の状況が変化することもあるため、医療・ケアチーム・本人・家族との話し合いを繰り返し行い、文書にまとめておくこと
- 看取りに関する協議の参加者として、生活相談員を明記すること
- 施設サービス計画の作成時、本人の意思を尊重した医療・ケアの方針決定に対する支援に努めていること参考:厚生労働省「令和3年度介護報酬改定における改定事項について」
また、介護加算Ⅰの算定要件に加え、以下の要件を満たすことが必要です。
【看取り介護加算Ⅱの算定要件】
- 配置医師と施設の間で、利用者に対する注意事項、病状等の情報共有、医師との連絡方法、診察依頼の具体的状況等を取り決めていること
- 複数名の配置医師を配置もしくは、配置医師と協力医療機関の医師が連携することで、施設の求めに応じて24時間対応の体制が確保されていること
- (介護付きホームに関しては、)看取り期は、夜勤又は宿直の看護職員を配置すること参考:厚生労働省「令和3年度介護報酬改定における改定事項について」
入居を検討している施設が看取りに対応しているか不明確な際は、施設側に対し、厚生労働省が定める看取り介護加算の算定要件を満たしているか確認してみるとよいでしょう。
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看取りができる施設を選ぶ際のポイント
看取りができる施設を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
- 体調が急変した際の対応を確認する
- 施設内の連携が取れているか確認する
- 看取りの実績を確認する
- 本人と家族に寄り添ってもらえるか確認する
- 亡くなった後のケア内容を確認する
看取りができる施設を選ぶ際のポイント1:体調が急変した際の対応を確認する
1つ目のポイントは、体調が急変した際の対応を確認することです。
終末期は、特に体調が急変しやすい時期だと言えます。
そのため、前章で解説した看取り対応が可能な施設の条件を満たしているかを確認するとともに、時間帯ごとの医師・看護師の配置体制や医療機関との連携体制は十分かどうか確認しておくことが大切です。
看取りができる施設を選ぶ際のポイント2:施設内の連携が取れているか確認する
2つ目のポイントは、施設内の連携が取れているか確認することです。
担当者によって対応が変わってしまったり、入居者の体調変化が共有されていなかったりすると、終末期の辛い状態の中、入居者を安心して任せることは難しいでしょう。
担当者の対応については、実際に施設を見学し、スタッフの対応をよく観察してみることや、入居者の体調変化の共有については、入居者の記録を、スタッフ間でどのように共有しているか確認してみることなどが必要です。
看取りができる施設を選ぶ際のポイント3:看取りの実績を確認する
3つ目のポイントは、看取りの実績を確認することです。
看取りの実績が豊富な施設であれば、入居を安心して任せることができるでしょう。
看取りの実績は、施設のホームページやパンフレットなどには掲載されていないことがほとんどであるため、実際に入居を検討している施設に確認する必要があります。
また、入居者と同じような状態の人の看取り対応をした実績があるかも確認しておくことで、より安心して入居を決めることができるでしょう。
看取りができる施設を選ぶ際のポイント4:本人と家族に寄り添ってもらえるか確認する
4つ目のポイントは、本人と家族に寄り添ってもらえるか確認することです。
看取り対応の対象には、本人はもちろん、その家族のケアも含まれます。
施設側が、本人や家族の希望をどの程度まで対応してくれるのか、本人や家族の気持ちを汲み取った丁寧な言動を心がけているか、丁寧に吟味することが大切です。
看取りができる施設を選ぶ際のポイント5:亡くなった後のケア内容を確認する
5つ目のポイントは、亡くなった後のケア内容を確認することです。
施設によっては、エンゼルケアと呼ばれる、入居者が亡くなった後のケアまで行ってくれるところもあります。
看取り対応が可能な施設を選ぶ際には、入居者が亡くなった後のことまで考えておき、施設側にエンゼルケアの対応は可能かどうか、可能な場合にはどのような内容のケアをしてもらえるのか確認することが大切です。
エンゼルケアとは、人が亡くなった後に行う死後処理のことを指します。
感染症の予防すること、ご遺体をきれいに整えること、ご家族の心ケアすることを目的としています。
参考:公益社「エンゼルケアとは?」
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看取りができる施設のまとめ
本記事では、「看取りができる施設がどこかわからない」という方に向けて、看取り対応が可能な施設をご紹介しました。
加えて、看取り対応が可能な施設の条件や看取り対応が可能な施設を選ぶ際のポイントも解説していきました。
入居者ご本人もそのご家族も、安心してその最期が迎えられるよう、本記事でご紹介した内容を参考に、後悔のない施設選びをしていきましょう。
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどで看取りに対応しています。特に、介護医療院では、すべての施設で看取り対応が可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
看取り対応ができる施設は、厚生労働省が定める看取り介護加算の算定要件を満たしている必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。