親が高齢になり、親を老人ホームに入れようかと検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、老人ホームの入居費用に関する情報を集める中で、「老人ホームの入居費用が高すぎる」「老人ホームなんて金持ちしか入れないんじゃないか」「経済的余裕のない自分は老人ホームなんて無理」と不安に駆られている方もいることでしょう。
本記事では、本当に老人ホームは金持ちしか入れないのか、金持ち以外でも老人ホームに入る方法はないのかについてまとめました。さらに、老人ホームを探す際の課題とその解決方法についてもまとめました。
経済的余裕がない自分でも親を老人ホームに入れることができるのか知りたい、できるだけ安く親を老人ホームに入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
老人ホームは金持ちしか入れない?
結論、老人ホームは金持ち以外でも入ることができます。
費用が安い老人ホームは存在しますし、その他にも軽減制度を利用することで収入が少ない方や経済的余裕がない方でも老人ホームに入ることは可能です。
つまり、老人ホームや活用できる制度などの情報を正しく集め、条件に合った老人ホームを選択することができれば、老人ホームは金持ちしか入れないなどということはないのです。
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金持ち以外でも老人ホームに入る方法
今回は金持ち以外でも老人ホームに入る方法を以下3つに分けて紹介します。
- 年金だけで入れる老人ホームを選ぶ
- 減免制度を利用し、費用を支払うことのできる老人ホームを選ぶ
- 費用が安い老人ホームを選ぶ
1. 年金だけで入れる老人ホームを選ぶ
被介護者である親に関して、年金以外に収入がなく、加えて預貯金やその他資産もない場合は、年金だけで入居できる老人ホームはないのか確認しましょう。
まずは、給付される年金がいくらなのか把握する必要があります。
親の毎月の年金収入を把握することで、老人ホームの入居費用のうち、年金だけでどれだけ負担できそうかを把握することができます。
また、年金だけで入居できる老人ホームを検討するにあたって、おすすめの選択肢は、特別養護老人ホームなどの介護保険施設です。
介護保険施設では、地方自治体や社会福祉法人からの補助金が出るため、年金額が少ない人や貯蓄がない人でも入居を検討しやすいことがメリットです。
特別養護老人ホームを例に挙げると、住民税非課税世帯で一定の所得以下ならば居住費や食費などを含め月額費用を5万円以下に抑えることも可能なケースがあります。
しかし、要介護認定を受けていることや認定レベルが入居条件となっているため、比較的ハードルが高く、この点で選択肢から外さざるを得ない人がいるのも事実としてあるため、その場合は次のパターンを検討してみましょう。
2. 減免制度を利用し、費用を支払うことのできる老人ホームを選ぶ
次のパターンは、公的な減免制度を利用することです。
親の年金だけでは老人ホームの費用を負担しきれない場合については、減免制度を利用し、毎月の支払額を減らすことによって、親の老人ホームの入居を経済的に支援することが可能となるかもしれません。
減免制度には具体的に以下のようなものが含まれます。
- 高額介護サービス費
- 高額医療・介護合算制度
- 社会福祉法人などの利用者負担減免制度
- 特定入所者介護サービス費
- 医療費控除
- 自治体独自の助成制度
例えば、①高額介護サービス費という減免制度を活用することによって、収入の合計が80万円に満たない方や、老齢福祉年金を受給している方は、自己負担額を15000円にまで抑えることができる場合もあります。
各減免制度によって、適用条件や減免額が異なるため、所得状況に応じて利用できる減免制度がないか検討することがとても大切です。
3. 費用が安い老人ホームを選ぶ
これまで紹介してきた2つのパターンでは、適用条件が設けられているため、条件に該当しない人もいることでしょう。
その場合も、諦めず老人ホームの選択肢を検討することで、民間の老人ホームでも月々の発生する費用を軽減できるケースがあります。
費用が安い老人ホームの選択肢を検討する際には、以下のポイントを抑えることが大切です。
- 費用の安いエリアで探す
- 築年数が古い老人ホーム
- 空室の多い老人ホーム
- 多床室(相部屋)のある老人ホーム
- 医療法人や社会福祉法人が運営している老人ホーム
例えば、①のポイントについて、住宅型有料老人ホームの場合、東京都の費用相場は362,729円となっているのに対し、千葉県の費用相場は214,124円となっています。
老人ホームを探す際には、最寄り駅や勤務先から近い老人ホームを選ぶことが一般的ですが、費用を抑えるために老人ホーム選びの観点を変えてみることで、現実的な費用で老人ホームの入居を検討することが可能となるかもしれません。
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金持ち以外でも入れる老人ホームを探す際の課題
これまでは、金持ち以外でも老人ホームに入る方法を紹介してきました。
この方法を理解しておけば、簡単に安い費用の老人ホームを探すことができる!
実際のところ、そう簡単に老人ホームを探すことができていない人が多いのも事実です。
では、金持ち以外でも入れる老人ホームを探す際にはどのような課題があるのでしょうか。
今回は以下3つに分けてご紹介します。
- 自分で情報を集め、整理することが難しい
- 安い老人ホームを見つけても、空きがない
- 費用を優先すべきか、介護の充実度をすべきかわからない
1. 自分で情報を集め、整理することが難しい
金持ち以外でも老人ホームに入る方法を紹介しましたが、各方法を検討するにあたっては、難解な専門知識を含んだ情報を収集し、整理する必要があります。
加えて、各方法には適用条件が設定されており、その条件に自分が該当するのかを検討することも必要です。
幅広く情報を集め、整理し、自分に合った適切な方法を選択していく過程を1人で進めていくことに挫折してしまう人が多いのも現状です。
2. 安い老人ホームを見つけても、空きがない
被介護者である親が年金以外に収入がなく、加えて預貯金やその他資産もないのに加え、介護者である自分も親を経済的に支援する余裕がないというケースは多く、比較的安い費用で抑えることのできる老人ホームを検討している人も多いという現状があります。
そのため、せっかく現実味のある費用の老人ホームを見つけたのにも関わらず、空き部屋がなく、場合によっては何年も待たなければならないというケースも存在します。
費用の安さだけでなく、空室状況や待ち状況も考慮したうえで、老人ホームの選択肢を1つひとつ検討していくことは非常に骨の折れる作業です。
3. 費用を優先すべきか、介護の充実度をすべきかわからない
費用の安い老人ホームに関して、やはり費用が安い分、費用の高い老人ホームに比べて介護充実度が劣ってしまうことも実情としてあります。
例えば、費用の高い居室住宅型の老人ホームでは、介護職員が付くことはもちろんのことながら、レクリエーションが充実していたり、万が一のことがあれば、系列の介護型・療養型の老人ホームや病院に優先的に入ることができたりします。
親を老人ホームに入れることを検討する場合、親が老人ホームへの入居に反対するケースが多く、その際はできるだけ親の希望に沿う形で入居する老人ホームを検討することが望ましいのですが、親の希望に応えようとすればするほど、必然的に介護充実度が高い老人ホームに帰着してしまいます。
介護者である自分を優先して費用面を重視するべきか、被介護者である親を優先して介護の充実度を重視するべきかは簡単に決断できるものではなく、両立を図ろうとしてもなかなか難しいものです。
金持ち以外でも入れる老人ホームを探す際の相談窓口
これまでは金持ち以外でも入れる老人ホームを探す際の課題についてまとめていきました。
こうした課題を抱えながら、1人で老人ホーム選びに向き合うことは非常に不安で辛いことでしょう。
そうした際には、1人で路頭に迷わないためにも、適切な相談者を見つけ、伴走する形で老人ホーム選びをすることが大切です。
今回は、積極的に活用できる相談窓口を以下5つに分けてご紹介します。
- 各市区町村役所の相談機関
- お住まいの地区の民生委員
- 周囲の介護経験者や家族
- 家族介護者向けの交流会
- インターネットサービス
1. 各市区町村役所の相談機関
各市区町村役所には介護が必要な方とご家族に合わせた相談機関があり、介護保険の手続きや各種サービスが受けられます。
具体的な相談機関として以下のような窓口が存在します。
- 市区町村の福祉課
- 居宅支援事業所
- 社会福祉協議会
- 地域包括支援センター
お住まいの自治体によって設置されている窓口が異なるので、まずは市区町村役所内にある福祉課へ問い合わせるとスムーズでしょう。
2. お住まいの地区の民生委員
民生委員とは厚生労働大臣の委託を受けて地域住民の「見守り」「相談」「支援」を行い、地域福祉の増進をはかる人です。身分は地方公務員ですが報酬はなく、ボランティアとして活動しています。
民生委員は支援の必要な方一人ひとりに向き合い、さらに地域をよく理解しているため、離れて暮らす親の見守りを民生委員にお願いする方も多いといいます。
地域の高齢者に対する民生委員の主な仕事は以下の通りです。
- 高齢世帯に対する訪問相談
- 高齢者ご本人の実態調査
- 市町村・福祉機関とご本人との橋渡し
3. 周囲の介護経験者や家族
多くの方が親の介護についていちばんに相談する相手は「家族」です。たとえ近くに住んでいなくても、兄弟にはまず親の現在の状況を知ってもらい、協力をお願いしましょう。離れているからこそできるアドバイスもあると考えられるからです。
もし身近に介護経験者がいればぜひ相談に乗ってもらいましょう。ほかの方の経験談を聞けばがんばる道筋も見えてくるかもしれません。
また同級生など同じ年代の友達に相談するのも有効的です。みな高齢の親を持っているから似た境遇の方も少なからずいるはずです。お互いによい話し相手になるでしょう。
4. 家族介護者向けの交流会
家族を介護する方や介護サービスを受けている方たちが交流・情報共有する場として「家族会」や「介護者交流会」が各地で開催されています。交流会は自治体主催が多く、申し込みは市区町村役所、または各会場ごとで受け付けています。
ほかにも病院や福祉法人が催す交流会もあるので探してみるとよいでしょう。中には介護に関するレクチャーと一緒に開催する会もあるため、家族に効果的な情報を取り込めます。
最近ではインターネットでも交流会を検索でき、さらにオンライン交流会も開催されるようになりました。在宅介護などで外出が難しい場合には、ZoomやWebサロンなどの交流会に参加するのもよいでしょう。
5. インターネットサービス
介護者の悩みに対して無料で相談に乗ったり、老人ホームの選択肢を無料で紹介してもらえるようなインターネットサービスも存在します。
また、この記事を読んでぜひインターネットサービスを活用してみたいと思った方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では、ご相談者様の悩みに真摯に向き合うとともに、入居相談員がその場で条件に合った施設をご紹介します。
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まとめ
本記事では、老人ホームは金持ちしか入れないのか、金持ち以外でも老人ホームに入るにはどうしたらよいのかについて解説していきました。
老人ホームは金持ちしか入れないということはありませんが、費用を抑えながら老人ホームを検討することに課題も多く存在します。
悩みを1人で抱えるのではなく、適切な相談者に相談をしながら、二人三脚で納得のいく老人ホーム選びをしていきましょう。
老人ホームは金持ち以外でも入ることができます。費用が安い老人ホームは存在しますし、その他にも軽減制度を利用することで収入が少ない方や経済的余裕がない方でも老人ホームに入ることは可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
金持ち以外でも老人ホームに入るには、①年金だけで入れる老人ホームを選ぶ、②減免制度を利用し、費用を支払うことのできる老人ホームを選ぶ、③費用が安い老人ホームを選ぶといった方法があります。詳しくはこちらをご覧ください。