• 親の介護
  • 【公開日】2023-06-05
  • 【更新日】2023-06-05

遠距離介護を続けるか、親を呼び寄せるべきか?呼び寄せる前に確認することを紹介!

遠距離介護を続けるか、親を呼び寄せるべきか?呼び寄せる前に確認することを紹介!

「遠距離介護を続けてきたけれども、そろそろ親を呼び寄せた方がいいのかもしれない…」

遠距離介護を続けている方の中には、親の介護度が上がって帰省頻度が増えた、高齢でもしもの時に駆け付けられないのが心配だと、親を呼び寄せるべきかとお悩みの人も多いと思われます。

本記事では、遠距離介護を続けるべきか、親を呼び寄せるべきか、どちらが良いかについて解説していきます。

この記事のまとめ

  • 親を呼び寄せるべきか悩み始める=遠距離介護が限界の可能性あり。親を呼び寄せることを前向きに検討すべきである。
  • 親の呼び寄せに失敗したケースは、親が納得せずに決めてしまったことが多い。前もって家族でしっかり話し合うことが大切です。
  • 遠距離介護と呼び寄せの折衷案として、呼び寄せた近くの施設に入居する「近居」という選択肢もある。
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遠距離介護と呼び寄せどちらがいいのか?

遠距離介護を続けるか、親を呼び寄せるかでお悩みの方も多いと思われますが、結論から言うと「親を呼び寄せる」べきです

なぜなら、遠距離介護か呼び寄せかで迷いが生じているのは、現状の親の状態では遠距離介護に限界がきている可能性が高いからです。

親がまだ比較的元気である、親の住む地域に介護サービスなどが整っている場合などは、これまで通り遠距離介護を続けることもできると思われます。しかし、老老介護が成立しなくなっている、遠方すぎて万が一の時に駆け付けられないなどの不安が増えてきたため、呼び寄せる選択肢が出てきたのかと思われます。

親を心配する気持ちの方が強いならば、ぜひ親を呼び寄せて一緒に暮らすことをおすすめします。

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親を呼び寄せるメリット・デメリット

親を呼び寄せることには良い点もありますが、呼び寄せたことによってトラブルが起こることもあり得ます。

そのため、親を呼び寄せることのメリット・デメリットを理解した上で決断しましょう。

親を呼び寄せるメリット

親を呼び寄せるメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 心身状態に合わせた対応がしやすい
  • 親の容態が急変したときにすぐ対応できる
  • ケアマネジャーや介護サービス事業者と連携しやすい

それぞれのメリットについて、順に詳しく解説していきます。

心身状態に合わせた対応がしやすい

常に親が近くにいるため、健康状態や認知症などの状態を把握できるのが大きなメリットです。

帰省頻度がなかなか取れない場合、子どもに気を使って親が体調不良や困っていることを隠してしまうことも少なくありません。そのため、親を呼び寄せることにより、体調や生活の様子を毎日把握することができます。

また介護者である本人にとっても、遠距離介護による疲労やストレスを軽減することができます。

親を呼び寄せることは、遠距離介護の時にかかった交通費や時間を大幅に削減するなど、本人にとっても心身の安定につながることがあります。

親の容態が急変したときにすぐ対応できる

遠距離介護と異なり、万が一親の体調が急変したときなどにすぐに駆け付けることができます。

遠距離介護の場合、親の住む地域までたどり着くのに1日がかりになってしまう方も多いと思われます。移動するのも一苦労であり、場合には仕事を休まねばならないと語る方も多いです。

親が自宅にいれば、万が一の時にもすぐに駆け付けることができるため、フォローがサポートがしやすいというメリットがあります。

ケアマネジャーや介護サービス事業者と連携しやすい

親の様子を常に把握しているため、ケアマネジャーや介護サービス事業者と連携しやすくなります

親に介護サービスが必要になった場合、適切なサービスを受けるために事前にケアマネジャーに相談してケアプランを作成します。その際に親の状態や困っていることを伝えますが、遠距離介護だと普段の様子を把握しずらいです。

呼び寄せて親が近くにいれば何に困っているのかわかる上、どんなサービスを必要としているのかケアマネジャーにも伝えやすくなります。

また、ケアマネジャーや事業者と顔を合わせて話す機会も増えるため、お互いの信頼関係を築きやすくなり、よりスムーズな連携ができるようになります。

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親を呼び寄せるデメリット

親の呼び寄せるデメリットには、下記の3つが考えられます。

  • お互いの距離が近いことにストレスが溜まる
  • 親が「日中独居」になってしまう
  • 地元に帰りたいと持ちかけられる

デメリットについても、順に解説していきます。

お互いの距離が近いことにストレスが溜まる

親を呼び寄せたことにより、お互いの生活リズムの違いなどがストレスになってしまうことがあります。

親子とはいえ考え方や生活リズムが違うため、一つ屋根の下で暮らすとストレスを感じてしまうかもしれません。

特に介護が必要な場合は親と過ごす時間が長く、お互いの距離が近くなりがちです。在宅介護の場合、親の生活リズムに合わせてスケジュールを立てなくてはならなくなり、一日ゆっくり休むこともままならないと語る方も多いです。

親が「日中独居」になってしまう

親を呼び寄せたものの、家事や買い物をする必要がなくなってしまい、1日中家にいる日中独居になってしまう可能性があります。

仕事や学校などで他の家族が家にいなくなってしまうと、親が自宅に一人きりになってしまいます。地元にいたころは友達に会いに行く、散歩や買い物などで外に出ることも多かったですが、見知らぬ土地なので外出を控え、家で何もせず一人で過ごすばかりになることがあります。

地元に帰りたいと持ちかけられる

親を呼び寄せたけれども、住み慣れた地元に帰りたいと持ちかけられてしまうケースも少なくありません。

住み慣れた土地から離れることになるため、親にとって精神的負担は非常に大きいはずです。人間関係や生活環境の変化に耐えられず、地元に帰りたいと希望する人も多いです。

そのため、親を呼び寄せる前には親本人が納得しているか、住み続けることができるか予め確認しておきましょう。詳しくは後ほど解説します。

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遠距離介護と呼び寄せの折衷案

遠距離介護と呼び寄せの折衷案として、呼び寄せた近くの施設に入居してもらう「近居」という案があります。

施設に入居するならば遠距離のままでも良いという考え方もありますが、老人ホームで介護や見守りをしてもらえる分、帰省頻度が減ってしまうことも少なくありません。親にとっても、この顔を見る機会が減ってしまうことは悲しいことだと思われます。

ですが、事情により同居することが難しい場合は、近くの高齢者向け住宅や施設に近居することにより、親を呼び寄せることの負担を軽減するのみならず、面会にも行きやすいためお互い安心して暮らすことができるでしょう。

また、ショートステイやデイサービスを活用して、日中のみ施設や事業所に預けるというケースもあります。デイサービスで利用者とコミュニケーションを取ったり、昼食を用意してもらえたりなど、日中独居の不安を解消することができます。

遠距離介護か呼び寄せかで悩んだときは、必ずしも2択ではないことを考慮しましょう。

なお「入居前の手続きが大変そう…」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。

ケアスル介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。

「暮らしの雰囲気を知った上で、納得して施設を探したい」という方も、まずは無料相談からご利用ください。

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親を呼び寄せる前に確認すべき3つのこと

実際に親を呼び寄せる前に、以下の3つのことを確認しておきましょう

  • 本人が納得しているか
  • 住み続けることができるか
  • 必要となる施設が揃っているか

遠距離介護から親を呼び寄せて失敗した例の多くが、上記3つの確認不足が原因であることが多いです。順に詳しく解説していきます。

本人が納得しているか

親を呼び寄せることに対して、本人が納得しているか必ず確認しましょう。

親と同居して失敗した事例には、本人が高齢になったため良かれと思って呼び寄せたケースが多いです。もし親が住み慣れた土地で住み続けたいと希望する場合には、無理に親を呼び寄せることはトラブルのもとになりかねません。

前述の通り、遠距離介護と呼び寄せ以外にもいくつか方法があります。例えば、ケアプランの見直しを行う、在宅改修を行う、逆に自分が里帰りするなど、予め考えられる選択肢を一つひとつ検討してみましょう。

そして、それでも呼び寄せるべきと判断したときは、必ず本人と話し合ったうえで決断しましょう。

住み続けることができるか

呼び寄せた後に住み続けることができるのか、予め確認しておくことが大切です。

親にとっては今まで住み慣れた土地を離れることになるため、相当なストレスがかかります。また、家族が親を介護しているのだという意識が伝わりすぎると、親が子どもに対して申し訳なさや情けなさを覚え、居心地の悪さを感じてしまうこともあります。

呼び寄せるにあたって大切なことは、自宅が親にとって居心地良く過ごせる場所になることです。そのため、一度本格的に呼び寄せる前に、短期間でも同居を想定した生活を送ってみることをおすすめします。

必要となる施設が揃っているか

親に医療ケアなどが必要な場合、近くに対応できる病院や介護サービス事業所があるか把握しましょう。

高血圧や認知症などは近くの病院でも対応可能ですが、特別な治療や服薬が必要な病気だと、全ての病院では対応できないことがあります。せっかく呼び寄せたにもかかわらず、遠く離れた病院まで行かなければならないなども考えられます。

また、親が趣味を楽しめるような施設があるかも把握しておくと良いでしょう。例えば、自治体が運営するスポーツセンターや図書館などが近くにあれば、日中の外出もしやすくなると思われます。

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呼び寄せる前に親としっかり話し合おう

本記事では遠距離介護を続けるべきか、親を呼び寄せるべきかについて解説していきました。

親を呼び寄せるべきか悩み始めるのは、遠距離介護が限界に近づいてきている段階です。親を呼び寄せることも前向きに検討し始めましょう。

とはいえ、遠方にいる親に介護が必要になったからと言って、絶対に親を呼び寄せなければならない、というわけではありません

遠距離介護か呼び寄せかで悩んだときは、兄弟や親としっかり話し合い、お互いに納得できる決断をしましょう。

遠距離介護と親を呼び寄せるのとでは、どっちがいいのでしょうか?

結論から言うと「親を呼び寄せる」べきです。なぜなら、遠距離介護か呼び寄せかで悩んでいるのは、現状の親の状態では遠距離介護に限界がきている可能性が高いからです。詳しくはこちらをご覧ください。

親を呼び寄せて失敗したケースにはどのようなものがありますか?

親と同居して失敗した事例には、本人が高齢になったため良かれと思って呼び寄せたケースがあります。兄弟や親としっかり話し合い、お互いに納得できる決断をしましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

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