老人ホームの入居審査なぜ落ちた?知られていない8つの実態と、入居審査に通る方法を徹底解説!

老人ホームの入居審査なぜ落ちた?知られていない8つの実態と、入居審査に通る方法を徹底解説!

老人ホームの入居審査に落ちると、「次はどうすればいいのか」「また落ちるのではないか」と不安になる方が多くいます。しかし、審査に落ちること自体は珍しくありません。落ちた理由を正確に把握して適切な手を打てば、必ず次の施設が見つかります

施設側が表向きの理由しか教えてくれないことが多いなかで、本当に審査で見られているポイントを把握することが次の対策の出発点です。

本記事では、審査落ちの理由8つとそれぞれの解決策を具体的に解説します。「どの理由に当てはまるか」がわかれば、次に取るべきアクションが明確になります。あわせて、審査が通りやすい施設種別の一覧や施設が決まるまでの介護の乗り切り方もご紹介しています。

ケアスル 介護 ケアアドバイザー部門マネージャー
専門分野:介護施設紹介
職業: 介護施設紹介業
出身組織: 株式会社Speee

私自身母親が介護で苦労していた様子を間近で見ていたため、ご家族の心情に寄り添うことを心がけています。母も祖母を介護施設に入れることに非常に葛藤を抱えていましたが、結果入居した後は母も祖母も穏やかに過ごしていました。こうした自分の経験から介護施設への入居がポジティブに伝わるといいなと思い日々ご家族とお話ししています。詳しくはこちら

目次
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老人ホームの入居審査で落ちた8つの原因

老人ホームの入居審査に落ちる理由は、8つのパターンに分類されます。施設に落ちた理由を聞いたけど、「なぜ落ちたのか教えてもらえなかった」「総合的な判断と言われただけ」という経験をした方は多いです。施設は表向きの理由しか教えてくれないことが多いですが、実際に審査で見られているポイントを把握すれば、次に取るべき対策が明確になります。ここでは、表に出にくい8つの審査落ちの実態を解説します。

①医療依存度が施設の対応範囲を超えている

施設が「医療面で対応できない」と伝える場合、実際の理由は夜間に看護師を配置するコストの問題であるケースがほとんどです。

審査に影響する医療処置の例
断られやすい医療処置 胃ろう・経管栄養・インスリン注射・人工肛門・導尿・夜間吸引など
断られる本当の理由 夜間に看護師を常駐させるコストが施設の収益に見合わないため
日中のみ対応可能な施設の実態 日中は看護師が在籍していても、夜間は介護士のみになる施設が多い

介護付き有料老人ホームであっても、夜間に看護師を常駐させている施設は限られています。日中は対応できても夜間に処置が必要な場合は断られます。施設側は夜間看護師を配置することで発生する人件費と、入居者一人から得られる収益を比較して判断しています。

「医療依存度が高い」という理由で断られた場合、施設が問題にしているのは処置の内容そのものではなく、夜間に処置が必要かどうかである場合がほとんどです。

注意:施設が「対応できない」と伝えてくる理由は、夜間対応のコスト問題であることが多く、表向きの説明と実際の理由が異なるケースがあります。

②経済力・支払い能力が不安と判断された

施設の審査では通帳残高の総額より、毎月の収支バランスと支払いを何年継続できるかが重視されます。

施設が審査で確認する経済力のポイント
月収(年金等) 月額費用に対して月収が不足していないかを確認。月収だけで払える状態が理想とされる
預貯金残高 月収の不足分を何年間補填できるかを計算される
不動産資産 売却・活用可能な不動産も資産として評価される(申告がなければ審査に反映されない)
家族の経済力 費用が払えなくなった際に家族が補填できるかも確認される

月額18万円の施設に月々の年金が12万円の場合、毎月6万円を貯蓄から取り崩す計算になります。施設は「何年後に資金が底をつくか」を入居審査の判断材料にしています。通帳残高が1,000万円あっても毎月の収支がマイナスであれば、10〜15年で資金が尽きると計算されます。

不動産資産を持っていても申告しなければ審査に反映されません。施設側は申込書類に記載された情報だけを元に経済力を判断するため、提示された情報の範囲内で審査します。

注意:施設は「月収÷月額費用」の比率と「貯蓄の持続年数」を計算した上で審査しています。通帳残高だけを見ているわけではありません。

③保証人・身元引受人がいない、または機能しないと判断された

96%の施設が身元引受人を必須条件としており、書類に名前を記入するだけでは不十分と判断されるケースがあります。

施設が身元引受人に期待する役割
緊急時の対応 体調急変・入院時に実際に駆けつけられること
意思決定 医療処置・生活に関わる判断を本人に代わって行えること
退去後の対応 退去・死亡後の荷物引き取りや費用精算ができること
「機能しない」と判断される例 高齢・遠方・認知症・連絡がつきにくい・経済的に問題がある身元引受人

施設が身元引受人を必要とする最大の理由は、緊急時に連絡が取れ実際に動ける人物が存在することの確認です。「長男が書類にサインしているが海外在住で連絡が取れない」「身元引受人が80代で健康面の不安がある」などのケースは、書類上は条件を満たしていても「機能しない」と判断されます。

また、施設側は身元引受人が社会的に問題のない人物かどうかも確認します。職に就いているか、コミュニケーションが成立するか、過去にトラブルがないかなどが判断材料になります。

注意:「書類上は身元引受人がいる」状態でも、施設側が「実際には機能しない」と判断した場合は審査落ちの理由になります。書類の形式ではなく実態が審査されています。

④ 認知症の周辺症状が他の入居者に影響すると判断された

審査で問題になるのは認知症の診断そのものではなく、暴言・暴力・徘徊などの周辺症状の重さです。介護付き有料老人ホームの95.4%が認知症のある方を受け入れていますが、「受け入れ可能な認知症」の範囲は施設によって異なります。周辺症状が重い場合、他の入居者への影響を理由に断られることがあります。

介護付き有料老人ホームが断る「周辺症状」の主な例
暴言・暴力 他の入居者や職員への危害リスクと判断される
夜間の徘徊・大声 夜間帯の職員体制で対応しきれないと判断される
面談中の問題行動 面談当日に症状が出ると、入居後のリスクとして審査に直結する
施設側の実態:
介護付き有料老人ホームは認知症対応をうたっていても、施設内の他の入居者との関係やフロア構成上、対応できる症状の範囲に限界があります。「認知症OK」は軽〜中度の症状が前提で、重度の周辺症状は別の話として判断されることがあります。

⑤要介護度が施設の想定と合っていない

要介護度が低すぎる場合も高すぎる場合も、施設の収益・職員体制とのバランスの不一致を理由に断られます。

要介護度と施設種別の対応関係
介護付き有料(介護専用型) 要介護1以上が必須。自立・要支援では入居不可
特別養護老人ホーム 原則要介護3以上。要介護1・2は特例のみ
住宅型有料・サ高住 要介護度の制限が緩い。自立〜要介護5まで対応施設あり
老健・介護医療院 医療・介護両面が必要な重度の方に対応

施設には「自分たちのケアが提供できる要介護度のゾーン」があります。要介護度が低すぎる方は介護報酬が低く施設の収益確保が難しくなります。要介護度が高すぎる方は職員の負担が大きくなり既存の体制では対応できなくなります。どちらも施設の運営上の事情によるものです。

「要介護度が高すぎる・低すぎる」という理由で断られた場合、自分の要介護度に対応している施設種別と申込んだ施設種別がずれている可能性があります。

注意:要介護度は実態より低く認定されているケースがあります。「要介護度が低すぎて断られた」場合は、認定内容が実態を反映しているかを確認する必要があります。

⑥エリアの競争率が高い

都心・駅近・人気エリアの施設は申込みが集中しており、同じ条件でも郊外より審査が厳しくなります

エリア別の審査傾向
都心・駅近エリア 申込みが常時集中。複数候補者から選べるため条件の良い方が優先されやすい
郊外・地方エリア 空室に余裕があるケースが多く、審査が柔軟になりやすい

人気エリアの施設は常に申込みが埋まっており、空室が出ても複数の候補者から選べる状態にあります。施設側はよりリスクの少ない入居者を優先して選びます。医療依存度・経済力・保証人の状況がほぼ同等の申込者が複数いる場合、施設は面談での印象や家族のコミュニケーション能力まで差別化要因にします

この理由で断られた場合、申込者自身の状態や条件が問題なのではなく、施設側の選択肢の多さが原因です。

注意:人気エリアの施設に断られた場合でも、申込者の状態や条件に問題があるわけではないケースがあります。エリアの競争率が審査結果に影響していることを把握した上で次の手を考える必要があります。

⑦空室状況やタイミングの問題

同じ方が同じ施設に申込んでも、時期によって審査結果が変わることがあります

タイミングが審査に影響する要因
空室状況 空室がない時期は審査自体が行われないこともある
既存入居者の構成 男女比・要介護度の分布・フロア構成のバランスで受け入れ可否が変わる
職員体制の変化 看護師・介護士の採用状況によって医療対応の受け入れ可否が変わることがある

施設が入居者を選ぶ際には、申込者の状態だけでなく施設側の事情も影響します。現在の入居者に重度の方が多い場合は軽度の方を優先し、軽度の方が多い場合は重度の方を敬遠することがあります。施設側のこのような事情は外部からはわかりません。

「断られた理由が自分にある」と思い込んでいても、実際はタイミングの問題であるケースがあります。

注意:施設側の都合(空室・既存入居者の構成・職員体制)は申込者には見えません。断られた原因が自分の状態ではなくタイミングである可能性があります。

⑧面談での家族・本人の印象が悪かった

家族の要求が多すぎると判断された

施設は面談を通じて、入居後にクレームを多く出す家族かどうかを確認しています。

施設は面談を通じて、家族が施設のルールや制約を理解しているか、要求が現実的かを評価します。「〇〇もしてほしい」「△△は絶対に困る」という要求が多い家族は、入居後に毎週のようにクレームを入れてくる可能性があると判断されます。施設側は職員の負担と既存入居者への影響を考慮して、問題になりそうな家族を入居審査の段階で避けます。

注意:施設側は面談中の会話を通じて「入居後の関係性」を予測しています。要望を伝えること自体は問題ありませんが、要求の多さや言い方が審査に影響することがあります。

本人が面談中に問題行動を起こした

認知症の周辺症状が面談中に出た場合、施設はその場で入居困難と判断することがあります。暴言・大声・興奮・立ち上がりや離席を繰り返すなどの行動が面談中に出ると、「入居後に他の入居者への影響がある」と見なされます。面談当日の本人の状態が、書類上の情報より重く扱われる場合があります。

注意:施設は面談当日の本人の行動を直接観察して審査します。書類に「症状は落ち着いている」と記載されていても、面談中の行動で覆るケースがあります。

家族間で意見が割れていた

複数の家族が面談に参加した際に施設の選択・入居の方針・費用負担などで意見が一致していないと、入居後に家族間のトラブルが施設に持ち込まれるリスクがあると判断されます。施設は入居者の介護だけでなく、家族間の調整役まで担うことを避けたいと考えています。

注意:施設は面談での家族間のやりとりを観察しています。その場での意見の食い違いや、家族同士の対立が見える状態は審査に影響します。

老人ホームの入居審査に落ちた理由別の解決策

審査落ちの後に取るべき行動は、落ちた理由によって変わります。理由を特定せずに別の施設に申込んでも、同じ理由で落ちることがあります。まず施設に理由を確認した上で、理由に対応した解決策を実行することが、最も早く入居に繋げる方法です。

まず施設に理由を確認しに行く

解決策を実行する前に、落ちた理由を施設に直接確認することが出発点です。

施設への確認で聞くべき内容
医療面 「医療面で気になる点はありましたか?」「どの処置が対応できませんでしたか?」
経済面 「費用の支払い継続について懸念はありましたか?」
身元引受人 「身元引受人の状況について確認されましたか?」
再申請 「状況が変わった場合に再申請は可能ですか?」

施設側が理由を明確に教えてくれるかは施設によって異なります。「総合的な判断です」としか言われない場合でも、いくつかの質問を投げかけることで実際に懸念されていたポイントを絞り込める場合があります。また、電話ではなく直接施設に出向いて担当者に確認することで、より詳しい情報が得られることがあります。

理由を教えてもらえなかった場合は、申込書類・面談の状況・自分の状態を振り返り、前章で解説した8つの理由の中から当てはまりそうなものを絞り込んでください。

注意:「総合的な判断」という回答は施設側の配慮による場合が多く、実際の理由を示していません。複数の質問を投げかけることで、実際の懸念点を確認してください。

【医療依存度が理由の場合】

医療依存度を理由に断られた場合の解決策は、「処置内容を変える」か「対応できる施設種別に変える」の2方向です。

医療依存度が理由の場合の解決策一覧
① 投薬を内服に切り替える 注射・処置を内服薬で代替できないか主治医に相談する
② 処置を日中に集約する 夜間に必要な処置を日中のみに変更できないか主治医と検討する
③ 夜間看護師常駐施設に絞る 同じ有料老人ホームでも夜間対応体制が整った施設を探す
④ 医療対応型施設に変える 老健・介護医療院は医療依存度が高い方向けの施設種別

主治医に投薬を内服に切り替えてもらう

注射や処置が必要な状態でも、同等の効果を内服薬で得られる場合があります。インスリン注射を内服の血糖降下薬に切り替えられるかどうかは、血糖コントロールの状態や主治医の判断によりますが、相談する価値があります。施設が問題にしているのが「夜間の注射処置」であれば、内服への切り替えで審査条件をクリアできる可能性があります。

処置のタイミングを日中に変える

施設が断る理由の多くは「夜間に処置が必要なこと」です。吸引・点滴・傷の処置などが夜間に必要な場合、日中に集約できないか主治医に相談することで、夜間看護師が不在の施設でも受け入れ可能になるケースがあります。処置の内容を変えずにタイミングだけを変えることで、申込先の選択肢が広がります。

夜間看護師常駐の施設に絞って再申請する

同じ「介護付き有料老人ホーム」でも、24時間看護師が常駐している施設と日中のみ在籍している施設があります。施設を探す際に「夜間看護師常駐」を条件に加えることで、医療依存度が高い方でも審査が通る施設に絞り込めます。ケアマネや老人ホーム紹介サービスに「夜間に〇〇の処置が必要」と伝えると、対応可能な施設を絞り込んでもらえます。

医療対応型施設に切り替える

老健(介護老人保健施設)・介護医療院は、医療依存度が高い方を受け入れることを前提とした施設種別です。有料老人ホームで断られた医療処置でも、老健・介護医療院では対応できる場合があります。ただし老健は原則3〜6ヶ月の入所期間が設けられており、長期入居を前提とした施設ではないため、その点を理解した上で検討してください。

【経済力が理由の場合】

経済力を理由に断られた場合の解決策は、「資産を正しく提示する」か「月額費用を下げる」の2方向です。

経済力が理由の場合の解決策一覧
① 不動産査定書を持参する 通帳残高以外の資産を証明し、支払い継続能力を示す
② 月額費用を年金内に収める 年金収入の範囲内で月額費用が収まる施設に変える
③ 身元保証会社を使う 経済的信用を補完する役割として機能する場合がある
④ 生活保護申請を検討する 生活保護対応施設に絞れば選択肢が生まれる
⑤ 低価格の施設種別に変える 特養・ケアハウス・サ高住など月額費用を下げられる種別に切り替える

不動産査定書を持参して資産を可視化する

施設は申込書類に記載された情報だけを元に審査するため、不動産資産があっても申告していなければ審査に反映されません。自宅や土地などの不動産がある場合は、不動産業者に査定を依頼して査定書を取得し、面談に持参してください。「通帳残高は少ないが不動産資産がある」と伝えるだけでなく、書面で証明することが重要です。

月額費用が年金内に収まる施設に変える

施設が最も懸念するのは「数年後に支払いが続けられなくなること」です。月々の年金収入の範囲内で月額費用が収まる施設であれば、資産の取り崩しなしに支払いを継続できると判断されます。申込先を選ぶ際は「月額費用÷年金収入」の比率が100%以下になる施設に絞ることが、経済力審査を通過するための基準になります。

身元保証会社を使う

民間の身元保証サービスは、身元引受人がいない場合の代替として使われることが多いですが、経済面の補完として機能する場合もあります。費用が払えなくなった際の対応を含めた契約内容の身元保証サービスを利用していることを施設に伝えることで、経済的リスクへの懸念を和らげられるケースがあります。

生活保護申請を検討する

資産・収入ともに施設の月額費用を賄えない状況であれば、生活保護の申請を検討することで選択肢が生まれます。生活保護を受給した状態で入居できる「生活保護対応施設」に絞って探すことで、費用の問題を解決した上で入居できます。生活保護の申請は居住地の福祉事務所で手続きできます。

低価格施設の種別に切り替える

有料老人ホームの月額費用は施設によって大きく異なります。同じ介護サービスが受けられる施設でも、特別養護老人ホーム・ケアハウス・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は月額費用が低めに設定されています。特養は要介護3以上が対象で、収入に応じた費用軽減制度も利用できます。現在申込んでいる施設より月額費用を下げられる種別を検討してください。

【保証人・身元引受人が理由の場合】

保証人・身元引受人の問題は、家族以外の手段で「機能する身元引受人」を用意することで解決できます。

保証人・身元引受人が理由の場合の解決策一覧
① 民間の身元保証サービスを使う 家族がいない・遠方・高齢でも身元引受人の代替として機能する
② 成年後見人制度を使う 公的制度として身元引受人の代替になる
③ 保証人不要の施設に絞る 近年増えており、条件に入れて探すことで選択肢が出てくる
④ 実際に動ける人を明確にする 書類上だけでなく、緊急時に駆けつけられる人を面談で具体的に提示する

民間の身元保証サービスを使う

民間の身元保証サービスは、緊急時の連絡対応・医療同意・退去後の手続きまでを有償で代行するサービスです。家族がいない・遠方にいる・高齢で動けないなどの理由で身元引受人が「機能しない」と判断された場合でも、身元保証サービスを利用することで施設の要件を満たせる場合があります。費用は契約内容によって異なりますが、初期費用と月額費用が発生するのが一般的です。

成年後見人制度を使う

成年後見人制度は、判断能力が低下した方の財産管理・法律行為を後見人が代理する公的制度です。裁判所が選任した成年後見人は、施設との契約・医療同意・費用精算などの手続きを担えるため、身元引受人の代替として認める施設があります。申請は家庭裁判所で行います。手続きに時間がかかるため、早めに動くことが重要です。

保証人不要の施設に絞る

近年、保証人・身元引受人を必須条件としない施設が増えています。身元保証サービスや成年後見人を用意することが難しい場合は、保証人不要の施設を条件に絞って探すことで選択肢が出てきます。

緊急時に駆けつけられる人を明確にしておく

書類上の身元引受人とは別に、「緊急時に実際に動ける人」を面談で具体的に提示することが有効です。遠方に住む子どもが身元引受人であっても、近隣に住む知人・近所の方・ケアマネなどが緊急時に対応できると施設に説明することで、審査が通るケースがあります。「誰が・どんな状況で・どのように対応するか」を具体的に伝えることが重要です。

【認知症の周辺症状が理由の場合】

介護付き有料老人ホームに断られた場合、認知症専門の施設種別に切り替えることが最も現実的な解決策です。症状の重さに応じた対応が可能な施設を選ぶことで、同じ条件でも審査が通る可能性が高まります。

グループホームに切り替える

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症のある方専用の施設です。介護付き有料老人ホームでは断られる周辺症状でも、グループホームは対応を前提に設計されているため、受け入れられるケースが多くあります。少人数制(1ユニット9名以下)で職員が個別対応できる環境が理由です。

注意:グループホームには入居条件があります
要支援2以上の認定が必要で、原則として施設と同じ市区町村に住民票がある方が対象です。要介護1以下の方や住所が異なる方は申し込めません。

薬の調整後に症状が落ち着いたタイミングで再申請する

周辺症状は投薬や環境の変化で改善することがあります。主治医や精神科・神経内科に相談し、抗精神病薬や抗認知症薬の調整を試みてください。症状が落ち着いた時期に、断られた施設または別の介護付き有料老人ホームに再申請することで審査が通る可能性があります。

認知症専門棟がある介護付き有料老人ホームに絞る

介護付き有料老人ホームの中には、認知症専門フロアや専門棟を設けている施設があります。一般フロアとは別に職員体制・設備が整っているため、周辺症状があっても受け入れ可能な範囲が広くなります。施設選びの段階で「認知症専門棟の有無」を確認することが重要です。

症状を正直に伝え、対応可能かを事前に確認する

面談で症状を隠すと、入居後にトラブルになり退去を求められるリスクがあります。申し込み前に施設の相談員に「具体的にどのような症状があるか」を正直に伝え、対応可能かどうかを確認してください。対応できないと言われた施設に申し込んでも審査は通りません。

施設の見極め方:
・「認知症対応」と書いてある施設でも、どの程度の周辺症状まで対応できるかは施設ごとに異なります
・問い合わせ時に「暴言・夜間の徘徊がある場合も受け入れ可能か」と具体的に聞くことで、確認できます

【要介護度が理由の場合】

要介護度が理由の場合、「要介護度を実態に合わせる」か「要介護度に対応した施設種別に変える」の2方向で対処します。

要介護度が理由の場合の解決策一覧
①(低すぎる場合)認定調査の見直し申請 実態より低く認定されているケースでは再申請で上がることがある
②(低すぎる場合)要介護度不問の施設に変える サ高住・住宅型有料老人ホームは要介護度の制限が緩い
③(高すぎる場合)老健・介護医療院に変える 重度対応に特化した施設種別に切り替える

【要介護度が低すぎる場合】認定調査の見直し申請

要介護認定は、調査員が自宅を訪問して行う聞き取り調査の結果に基づいて決まります。体調が良い日・本人が「できる」と答えてしまう場合などに、実態より低く認定されるケースがあります。認定結果に不服がある場合は、認定から60日以内に審査請求(不服申立)を行うか、状態変化があれば区分変更申請ができます。ケアマネに相談して手続きを進めてください。

【要介護度が低すぎる場合】要介護度不問の施設に変える

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)・住宅型有料老人ホームは、要介護度による入居制限が緩い施設種別です。要支援1〜要介護5まで幅広く受け入れている施設が多く、要介護度が低くても入居できます。介護サービスは外部の訪問介護・デイサービスを利用する形になりますが、入居後に要介護度が上がっても継続して住み続けられる点がメリットです。

【要介護度が高すぎる場合】老健・介護医療院に切り替える

要介護度が高く一般の有料老人ホームでは対応できないと判断された場合、老健(介護老人保健施設)・介護医療院への切り替えを検討してください。老健は医療と介護の両方が必要な方を対象とした施設で、リハビリを受けながら生活できます。介護医療院は長期にわたる医療と生活支援が必要な方向けの施設です。どちらも医師が常駐しており、重度の方でも入居できます。

【エリアが理由の場合】

エリアの競争率が理由の場合、解決策は「探すエリアを広げる」か「複数エリアで並行申込みする」の2つです。

エリアが理由の場合の解決策一覧
① 車で30分エリアを広げる 郊外は空室に余裕があり審査も柔軟になりやすい
② 複数エリアで並行申請する 1エリアに絞らず同時に複数エリアで動く

車で30分エリアを広げる

人気エリアから車で30分程度広げるだけで、空室に余裕があり審査が柔軟な施設が見つかるケースがあります。申込者自身の状態や条件に問題がないにもかかわらず断られた場合、エリアの競争率だけが原因であることがあります。「家族が通いやすい場所」という条件を一度緩めることで選択肢が大幅に広がります。

複数エリアで並行申請する

1つのエリアに絞って順番待ちをするより、複数エリアで同時に申込みを進める方が入居までの時間を短縮できます。特に人気エリアの施設が埋まっている状況では、郊外の施設への並行申込みが入居時期の前倒しに繋がります。

【タイミングが理由の場合】

タイミングが理由の場合、解決策は「複数施設への同時申込み」と「紹介サービスの活用」です。

タイミングが理由の場合の解決策一覧
① 時期を変えて同じ施設に再申請する 空室状況・既存入居者のバランスが変われば通ることがある
② 複数施設に同時並行で申請する 1本釣りをやめることで入居までの時間を短縮できる
③ 紹介サービスで空き情報を確認する 表に出ていない空き情報を持っているため、受け入れ余裕がある施設を聞ける

同じ施設に時期を変えて再申請する

タイミングが理由の場合、申込者自身の状態や条件は問題ありません。施設側の空室状況・既存入居者の構成が変われば、同じ施設でも審査が通ることがあります。断られた施設に「状況が変わった場合に再申請できますか?」と確認し、3〜6ヶ月後に改めて申込むことで入居できるケースがあります。

複数施設に同時並行で申請する

1つの施設だけに申込んで結果を待つ方法は、入居までの時間が長くなります。複数施設に同時並行で申込むことで、タイミングが合う施設を早期に見つけられます。申込みを複数入れていることを施設に伝える義務はありません。入居先が決まった段階でその他の施設に辞退の連絡を入れてください。

紹介サービス経由で受け入れ余裕がある施設を聞く

老人ホーム紹介サービスは、各施設の空室状況をリアルタイムで把握しています。一般に公開されていない「今受け入れ余裕がある施設」の情報を持っているため、タイミングの問題で入居できない状況を解消するのに役立ちます。審査落ちの状況を正直に伝えた上で「今すぐ入れる施設」を条件に相談することで、合致する施設を絞り込んでもらえます。

【面談の印象が理由の場合】

面談の印象が理由の場合、解決策は「面談前の家族内準備」と「本人の状態管理」です。

面談の印象が理由の場合の解決策一覧
① 家族間で意見を統一しておく 複数家族で来る場合は事前に要望と優先順位を揃える
② 要望を最小限に絞る あれもこれも要求するとクレーマー認定される
③ 施設の制約を事前に理解しておく 「なぜできないか」を理解していると面談での印象が変わる

面談前に家族間で意見を統一しておく

複数の家族が面談に参加する場合は、事前に「施設に伝える要望」「費用負担の方針」「入居の最終決定者」を揃えておいてください。面談当日に家族間で意見が食い違う場面を施設側に見せると、入居後に家族トラブルが施設に持ち込まれると判断されます。面談前にキーパーソン(施設との窓口になる人)を一人決めておくことで、スムーズな印象を与えられます。

要望は優先順位をつけて最小限に絞る

施設への要望を面談で伝えること自体は問題ありませんが、要求の数が多いほどクレーマーと判断されるリスクが高まります。家族全員が希望する条件を並べるのではなく、「絶対に必要なこと」と「あれば嬉しいこと」を仕分けして、面談では前者だけを伝えてください。施設側が「対応できる家族だ」と感じると、多少の条件の厳しさは審査に影響しにくくなります。

施設側の制約を事前に調べて理解した上で臨む

施設のルール・できないこと・制約を事前に把握した上で面談に臨むと、担当者への印象が変わります。「なぜ夜間の処置が難しいのか」「なぜ外出に制限があるのか」などを理解した上で話すことで、施設側は「この家族はルールを理解している」と判断します。施設のWebサイト・パンフレット・見学時の説明を事前に整理しておくことが有効です。

【老人ホームの種類別】入居審査の厳しさと入りやすい条件一覧

施設種別によって、審査の厳しさと入居しやすい条件は大きく異なります。落ちた施設と同じ種別に申込み続けると、同じ理由で断られ続けます。以下の一覧を参考に、自分の状況で審査が通りやすい代替施設を探すことで、入居できる選択肢を広げられます。

施設種別ごとの入居審査の厳しさと入りやすい条件

以下の表は、主要な施設種別の審査傾向と入居しやすい条件をまとめたものです。

施設種別×審査の厳しさ×入りやすい条件一覧
施設種別 審査の厳しさ 主な入居条件 入りやすいケース
介護付き有料老人ホーム(介護専用型) 厳しい 要介護1以上・身元引受人・支払い継続能力・医療依存度が施設対応範囲内 要介護1〜2・医療処置なし・身元引受人あり・月収で費用をほぼ賄える
介護付き有料老人ホーム(混合型) 普通 自立〜要介護・年齢条件(60〜65歳以上)・支払い能力 元気なうちから入居を検討している・自立〜軽度で長期入居を希望
特別養護老人ホーム(特養) 緊急性・重度優先 原則要介護3以上・在宅介護が困難であること 要介護4〜5・独居・認知症あり・在宅での介護困難・低所得
グループホーム 普通 認知症の診断・要支援2以上・施設と同じ市区町村に住民票 認知症の周辺症状がある・少人数環境を希望・有料老人ホームで認知症を理由に断られた
住宅型有料老人ホーム 比較的緩め 原則60歳以上・要介護度の制限が緩い・支払い能力 自立〜軽度・介護専用型を要介護度で断られた・医療依存度が高く外付けサービスで対応できる
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 緩め 60歳以上または要支援・要介護・賃貸契約のため比較的条件が緩い すぐに入居したい・自立〜軽度・保証人がいる・即入居できる施設を探している
老健(介護老人保健施設) 医療状態次第 要介護1以上・医療依存度が高い・リハビリが必要・病院を退院した直後 医療依存度が高くて有料老人ホームに断られた・特養待機中のつなぎとして入所したい
介護医療院 緩め(重度向け) 要介護1以上・長期的な医療ケアが必要 医療依存度が高く有料老人ホームで断られた・長期的に医療と介護の両方が必要
ケアハウス(軽費老人ホーム) 緩め 原則60歳以上・低所得でも入居可能・収入に応じた費用設定 経済力を理由に有料老人ホームに断られた・月額費用を下げたい・軽度で自立に近い状態

審査の厳しさは、施設側の「選べる状況かどうか」によっても変わります。同じ種別でも空室が少ない施設は審査が厳しくなり、空室が多い施設は条件が緩くなる傾向があります。上記はあくまで一般的な傾向です。

入居審査に落ちた施設から代替施設への切り替えルート

「どの施設に落ちたか」によって、次に申込むべき代替施設の候補が変わります。

入居審査に落ちた施設別・代替施設への切り替えルート
落ちた施設 代替候補 切り替える理由
介護付き有料(介護専用型) 住宅型有料・サ高住・グループホーム(認知症が理由の場合)・老健(医療依存度が理由の場合) 要介護度・医療依存度・認知症症状の条件が緩い種別に変えることで審査が通りやすくなる
特養(待機・審査落ち) 老健(つなぎ入所)・ケアハウス・住宅型有料 特養待機中の生活場所を確保しながら次の入居先を探せる
グループホーム 認知症対応型の介護付き有料・住宅型有料(外付けサービス対応) 住民票の制限がなく、より広いエリアで探せる
住宅型有料老人ホーム サ高住・ケアハウス 月額費用を下げながら同水準の生活環境を維持できる

代替施設を探す際は、落ちた理由と代替施設の入居条件が合っているかを必ず確認してください。「介護付き有料老人ホームに落ちたからサ高住にする」という流れでも、経済力が理由であれば月額費用を確認しなければ同じ理由で断られます。

施設種別を変えることで解決できる主なケース:
・医療依存度が高い → 老健・介護医療院
・認知症の周辺症状がある → グループホーム
・経済力が不安と判断された → ケアハウス・特養
・要介護度が低すぎる → サ高住・住宅型有料
・すぐに入居したい → サ高住・住宅型有料

施設を変えたら入居までどのくらいかかる?

施設を変えた場合の入居までの期間は、施設種別によって2週間〜1年以上と大きく異なります。種別ごとの目安を把握することで、今の状況に合った現実的なスケジュールを立てられます。民間施設では申込から入居まで数か月以内であることも多いですが、特養は全国で20.6万人が待機しており数ヶ月〜数年が現実的です。

以下の表は、施設種別ごとの申込から入居までの目安期間と、期間に影響するポイントをまとめたものです。

施設種別ごとの入居までの目安期間
施設種別 目安期間 期間に影響するポイント
サ高住 2週間~1ヶ月 空室があればすぐに入居できるケースが多い。賃貸契約のため手続きが比較的シンプル
住宅型有料老人ホーム 2週間〜数ヶ月 空室状況・体験入居の有無・書類準備期間による。空室があれば2週間程度のケースもある
介護付き有料老人ホーム 1〜数ヶ月 見学・体験入居・審査・契約手続きで1〜2ヶ月が一般的。
グループホーム 1〜数ヶ月 1ユニット9名の小規模施設のため空室が出るタイミングが限られる。住民票が施設と同じ市区町村である必要がある
老健(介護老人保健施設) 2週間〜数ヶ月 在所期間は原則3〜6ヶ月。退所者が出るタイミングで空きが生まれる。病院経由で紹介を受けると早い
特別養護老人ホーム(特養) 数ヶ月〜1年以上 2022年4月時点で全国20.6万人が待機。要介護度・緊急性・独居かどうかで優先順位が決まる。複数施設への同時申込みで短縮可能

民間施設では、申込から入居まで1ヶ月~数ヶ月以内であることが多いです。空室がある施設に申込めば、2週間で入居できるケースもあります。

一方、特養は申込んでもすぐには入居できません。急いで入居先を確保したい場合は、サ高住や住宅型有料老人ホームへの申込みを並行して進めることで入居先を早期に確保しながら、特養への待機を続けるという方法があります。

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入居審査で落ちてから、入居先が見つかるまでの乗り越え方

施設を探しながら在宅で介護を続けることは、家族にとって体力的にも精神的にも大きな負担です。取り得る手段は「経済的な余裕」と「要介護度の重さ」によって変わります。

状況別:在宅介護の乗り切り方
経済的な余裕がある 経済的な余裕が少ない
要介護3〜5 ショートステイ連泊+自費訪問介護 介護保険内で訪問介護・ショートステイを最大活用
要支援〜要介護2 デイサービス週5〜7日+自費ヘルパー デイサービス+訪問介護をケアマネと組む

【経済的な余裕がある方】ショートステイ・自費サービスを組み合わせる

【インタビュー情報】

・実施日:2026年
・職業:訪問介護事業所 元職員

元職員さん:お金に余裕のある方は、ショートステイを長く使われることが多いです。1泊1万円前後かかるため、お安いものではないですが、次の入居先が決まるまでの”つなぎ”として使う方が実際にいらっしゃいます。

複数の施設を組み合わせて連続利用する「長期ショートステイ」という方法があります。利用しやすいのは、要介護3以上・家族が就労中で誰も介護できない・区分支給限度基準額に残余があるケースです。施設によって長期受け入れへの対応が異なるため、ケアマネに複数施設の空き状況を確認してもらうのが現実的です。

繁忙期(GW・お盆・年末年始)は2〜3ヶ月前から予約が必要
この時期は抽選になる事業所もあり、結果通知は1ヶ月前というケースが多いです。直前に空きを探しても取れないことが多いため、早めにケアマネに動いてもらうことが重要です。
元職員さん:繁忙期に確実に枠を取りたいなら、ショートステイを狙っている施設のデイサービスを普段から使っておくのが一番確実な方法です。施設側はお体の状態を把握している利用者さんを優先しやすいので、先にデイサービスを使い始めることで優先度が上がります。
また、1泊2日のショートステイをつなぎで使われる方もいらっしゃるので、担当のケアマネと相談し、予定を組んでもらいましょう。

【経済的な余裕がない方】介護保険内のサービスをフル活用する

元職員さん:介護保険をうまく使うことが重要です。訪問介護を朝・昼・夜の3回入れると、1割負担の場合、1回数百〜1,000円程度かかります。まずケアマネに「限度額いっぱいまで使う前提で計画を作ってほしい」と伝え、計画を立ててもらいましょう。
訪問介護の回数別・自己負担の目安(1割負担)
1日の訪問回数 対応する場面 自己負担の目安
1回 朝の起床・身支度のみ 約300〜500円/回
2回 朝+夜(食事・服薬) 約600〜1,000円/日
3回 朝・昼・夜(見守りが必要な方) 約900〜1,500円/日

※費用は要介護度・サービス内容・事業所によって異なります。

また、ここにデイサービスを組み合わせることで、日中の介護負担を家族以外に分散できます。「体が持たない」と感じたら、ケアマネにデイサービスの利用日数を増やす相談をしてください。

【時間の余裕がない方】ケアマネ・老人ホーム紹介サービスに施設探しも任せる

在宅介護を続けながら施設を探すのは、家族だけでは限界があります。施設探しはケアマネまたは老人ホーム紹介サービスに任せるのが現実的です。

ケアマネへの依頼:「入居先を急いで探している。審査が通りやすい施設を優先して候補を出してほしい」と伝えるだけで動いてもらえます。在宅サービスの調整と施設探しを同時に依頼できます。

老人ホーム紹介サービスの活用:無料で利用でき、審査落ちの経緯を正直に伝えることで受け入れ余力がある施設を優先して提案してもらえます。複数施設に同時に当たってくれるため、自分で動くより早く候補が絞られます。

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まとめ

老人ホームの入居審査に落ちる理由は、医療依存度・経済力・身元引受人・認知症の周辺症状・要介護度のミスマッチなど、施設側の事情と申込者の条件がかみ合っていないことがほとんどです。「審査に落ちた=入れる施設がない」ではありません。

落ちた理由を特定して対策を打てば、次の施設で審査が通る可能性は十分あります。本記事でお伝えしてきた内容を、以下に整理します。

審査に落ちたあとにやること:5つの行動まとめ
① 理由を確認する 施設に「落ちた理由」を聞きに行く。医療面・経済面・身元引受人・再申請の可否を具体的に確認する
② 理由別の対策を打つ 医療依存度なら投薬切り替え・施設種別変更、経済力なら資産の可視化・低価格施設への切り替えなど、理由に応じた手を打つ
③ 施設種別を見直す 同じ種別に申し込み続けない。サ高住・グループホーム・老健など、自分の状態に合った施設種別に切り替える
④ 並行して複数申請する 1施設ずつ順番に申し込まない。複数施設に同時申請し、通った施設に入居するのが最短ルート
⑤ 在宅介護の体制を整える 入居先が決まるまでの期間、ケアマネに限度額いっぱいのサービス計画を依頼する。ショートステイや紹介サービスも活用する

審査に落ちても、次の手は必ずあります。あきらめず、まず理由の確認から始めていきましょう。

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