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介護老人保健施設とはどんな施設?特養との違いなども解説

介護老人保健施設とはどんな施設?特養との違いなども解説

「退院後、自宅で以前のように生活できるか不安」と感じている高齢者や家族も中にはいると思います。高齢になると、健康な人でも身体の機能が低下してしまい日常の動作など難しくなってしまうこともあります。

出来れば自宅で生活したい、リハビリを集中的にしたい、医療サポートが整っている施設を選びたいと考えている人におすすめなのが、老健とも称される介護老人保健施設です。(以下、老健と表記)

また、特養とも称される特別養護老人ホームと一部似ている点があるため、違いが曖昧な人も少なくないのではないでしょうか。(以下、特養と表記)

老健ではどのようなメリット・デメリットがあり、特養と何が違うのかなど本記事では解説しています。まずは、老健とはどういった施設なのか見てみましょう。

老健の特徴とは

老健は、要介護1以上の人が医療ケア・リハビリ・介護のサービスなどを受け自宅へ復帰することを目指す施設です。

医療ケアを行う医師や看護師、理学療法士などによるリハビリ、入浴や食事などのサービスは介護スタッフが行うといった人員配置がされています。

下記の表では、入居者100名に対して配置しなければいけない人員基準を記載しています。

職種 備考 医師 1名以上常勤 看護スタッフ 9名以上 介護スタッフ 25名以上 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれか 1名以上 ケアマネージャー 1名以上 栄養士 1名以上

表の通り、医療スタッフや各分野の専門員が配置されており、高齢者が安心して生活を送れるように配慮されています。

退院後、自宅へ戻る前にリハビリや医療・介護のケアを受けながら自宅での生活が出来るように専門員によって訓練指導を行います。

特養との違い

特養は、介護や生活サポートを受けながら長期的に生活が送れる施設です。

下記に、老健と特養の違いを表にまとめました。

  老健 特養 特徴 医療・介護のケアを受けながら、自宅へ復帰することを目指す高齢者施設 身体介護や生活サポートを受けながら、長期的に生活が送れる高齢者施設 入所基準 原則、65歳以上の要介護1~要介護5 原則、65歳以上の要介護3~要介護5 サービス内容 自宅への復帰をするためのリハビリ・医療、生活サポートなどの介護サービス 身体介護を中心にした生活サポートなどの介護サービス 入居期間 原則、3ヶ月~6ヶ月 終身利用 入居費用

入居一時金:0円

月額利用料:6万円~20万円

入居一時金:0円

月額利用料:8万円~13万円

居室面積 8㎡以上 10.65㎡以上 設備

居室やトイレ、浴室などの共用スペースといった生活に必要な設備

居室、トイレ、浴室、機能訓練室など生活とリハビリなどに必要な設備 入所までの待機期間 約3ヶ月~半年(施設により異なる) 約1年以上(施設により異なる)

上記の表を見てみると、原則3ヶ月~6ヶ月程度と入居期間が定められています。老健は自宅への復帰を目指す施設のため、終のすみ家としての利用は出来ません

一方特養は、要介護3以上の人から入居可能なので身体介護や自立支援が中心になっています。終身利用のため入居できれば長期的に利用できますが、その反面入居するまでの待機期間が長くなる可能性もあります。

両施設ともに入居一時金が必要なく、比較的低額で利用できます。また、居室タイプがユニット型個室・ユニット型準個室・個室・多床室の4タイプという点でも共通しています。

介護の度合いや施設に入る目的などで施設を選ぶ必要があります。

老健で受けられるサービス

特養や一般の有料老人ホームでは提供することが難しいサービスも、医療体制が充実している点で老健ならではのサービスを受けられます。

常勤医療スタッフによるケア

医療ケアに携わる医師・看護スタッフなどが常勤しており、たんの吸引や経管栄養などの対応もしています。

医療ケア

じょくそう(床ずれ)のケア、インシュリン注射、たんの吸引、経管栄養、在宅酸素、中心静脈栄養、人工呼吸器の管理

内服薬 施設内で処方される 医療機関との連携 あり

表のように、介護スタッフでは原則行えない医療ケアも行えます。

ただし、たんの吸引や人工呼吸器の管理などは看護スタッフが24時間体制で常駐している施設でないと、受け入れが難しい場合もあります。

充実したリハビリ

設備や器具・用品など、リハビリに必要なものも充実しています。リハビリは規定として最低週2回と決められており、1回のリハビリ時間は20分~30分程度です。

リハビリのプランは利用者によって異なりますが、起き上がり・ベッドから車いすへ移る・歩行などの訓練をします。

リハビリを頑張りたい、早く自宅へ復帰したいなどの希望などによっては、週2回以上の短期集中で行える施設もあります。

また、リハビリには必ず理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれか1名が行います。施設により専従している専門員は異なるので事前に施設に確認しましょう。

表に専門事項をまとめました。

職種 内容 理学療法士 運動機能の回復や維持のために、運動やマッサージ、温熱などの物理療法を用いて訓練指導を行う専門員 作業療法士 服を着るなどの生活動作を可能にするために動作訓練や指導を行う専門員 言語聴覚士 加齢や認知症などの理由で、言葉でのコミュニケーション・聴力低下・そしゃくなどが難しい人が少しでも自立した生活を送れるように訓練指導を行う専門員

老健のメリット・デメリット

この章では、上記の特徴やサービス内容のおさらいも含めて、メリットとデメリットを紹介していきます。

老健の4つのメリット  

まずは、老健の4つのメリットを押さえましょう。 

リハビリの質が高い

上記でも説明したように、リハビリ指導を行うのは理学療法士などの専門員です。利用者それぞれに必要な訓練を把握したうえで、希望によって個人プランを考えてくれます。

短期集中してリハビリを行いたい場合は相談してみましょう。

医療ケアが手厚い

医師・看護スタッフが常勤する規定があるため、必要な医療ケアが受けられます。施設によっては24時間体制で看護スタッフが常駐している場合もあり、急な医療ケアが必要な人も安心して利用できます。

入居一時金なし・月額利用料も安価

介護保険法に基づいた公的施設のため、入居一時金は必要ありません

居住費・食費・介護費用の月額利用料も有料老人ホームなどと比べると安い傾向にあります。

また、特定入所者介護サービス費という減免制度を利用することにより居住費・食費の負担を減免されることもあります。

特定入所者介護サービス費の対象は、世帯全員が住民税非課税であることとし、預貯金などの合計が単身世帯の場合1,000万円以下、夫婦世帯では2,000万円以下である人などが対象です。

この条件の対象外の人でも利用できるケースもあります。利用する際は市区町村の窓口で申請し、負担限度額認定を受ける必要があります。

こうした減免制度などもあり、費用面で不安な人も安心して利用しやすいでしょう。

待機期間が比較的短い・要介護1から入居できる

老健の待機期間は約3ヶ月~半年と比較的短い傾向にあります。

また、要介護1から入所可能なので、要介護3以上の人から入居可能な特養に比べ、介護度が低い人でも入所でできます。

老健の3つのデメリット

続いて、老健の3つのデメリットを詳しく見ていきましょう。

生活援助サービス・レクリエーションは少なめ

医療やリハビリが充実している反面、自宅への復帰を目指す施設であるため、有料老人ホームのようなレクリエーションやイベントなどは少ない傾向があります。

介護サービスについては一般的な食事の提供や介助、入浴介助などは行われていますが、買い物代行や洗濯などは充実度に欠ける傾向があります。

楽しさなどを重視しているわけではなく、あくまでも自宅への復帰を目指す施設なので、レクリエーションなども重視したい場合は施設へ確認するか、有料老人ホームも検討してみましょう。

処方できる薬に制限がある

内服薬も施設内で処方されますが施設内では医療保険の適応は認められていません。つまり、薬の費用は介護保険の限度額内での医療サービスを利用することになります。

認知症の薬など、薬が高額の場合は処方できる薬に制限がでます。

施設によっては、3ヶ月に1度一時退所して薬を処方してもらい、再入所することで継続してもらうケースもあるようです。

しかし、全ての施設が許可しているわけではないので、事前に確認し相談、あるいは特養などの入居も検討しましょう。  

長期入所ができない

施設により期間内に身体機能の回復があまり見られなかった場合、条件によってそのまま継続できる施設もあるようですが、入居期間は原則、3ヶ月~6ヶ月です。

約3ヶ月ごとに施設は自宅へ帰っても生活が送れるかどうかの判定を行います。自宅に戻っても問題なしと判定された場合やリハビリが出来なくなった場合などは退去を求められます。

長期入居を検討している場合は、特養や有料老人ホームも検討してみましょう。

老健の入所条件・入所手続きの流れ

入所手続きの流れを見てみましょう。

また、施設に申し込みをしてすぐに入所できるわけではなく、施設側からの判定によって入所できるかできないかが決まります。この判定までに数週間かかることもあるので、早めに準備することをおすすめします。

入所条件について

入所条件についてもう一度おさらいしましょう。

  • 年齢:原則、65歳以上
  • 要介護度:要介護1~要介護5
  • 健康状態:伝染病の有無・入院する可能性の有無・症状の安定など

健康状態に関しては、施設ごとに条件は異なるので確認の必要があります。また、原則、65歳以上となっていますが40歳~64歳までの人で特定疾病により要介護認定を受けている人は対象となります。

介護保険制度における第二号被保険者の特定疾病とは下記を指します。

  • 初老期における認知症
  • 末期がん
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  • 後縦じん帯骨化症
  • 骨折を伴う骨粗しょう症
  • 関節リウマチ
  • 両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
  • 進行性核上性麻ひ、大脳皮質基底核変性症およびパーキンソン病
  • 多系統萎縮症
  • 早老症
  • 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症
  • 脊髄小脳変性症
  • 脊柱管狭さく症
  • 脳血管疾患
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 慢性閉塞性肺疾患

入所手続きの流れについて

要介護認定をすでに受けている人は2の申し込みから始めてください。

まだ要介護認定を受けていない人は、市区町村の窓口で申請しましょう。入院などの理由で、本人が行けない場合は、家族が代わりに申請できます。

  1. 要介護認定を申請する
  2. 施設へ直接入居の申し込みをする
  3. 介護の度合いや身体状態などを確認するための面談をする
  4. 健康診断書や施設利用申込書などの書類を提出する
  5. 面談や書類を基に判定が行われる
  6. 入所契約を行い、入所の手続きは完了
  7. 入所

自分に合う活用方法を見つける

一般的な入居だけでなく、さまざまな使い方ができる施設です。知っておくことで生活設計に役立てられるかもしれません。

では、ここからは活用方法を紹介いたします。

一般的な入所利用

厚生労働省「介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査」(平成28年度調査)によると、約64%の人が診療所や病院から退院した後に入所しているようです。

例えば、退院したはいいけれど自宅で介護する環境が整っていないなどの理由から、環境が整うまでの期間はリハビリするために老健に入所する人もいます。

ショートステイの利用

老健では、医療型ショートステイ(短期入所療養介護)としても利用できます。サービスなどの内容もほとんど変わらず、もちろん医療ケアなども受けられます

自宅で介護を行っている際、介護者が体調不良になったり、仕事や育児などの都合で一時的に介護・看護が出来なくなってしまう場合にも、利用できるのでおすすめです。

デイケアサービスの利用

老健に通いサービスを受ける、デイケアサービスも利用可能です。

近隣に介護老人保健施設があり、少しの時間だけ外でリハビリを受けたい人などにおすすめです。

老健のサービスと在宅を上手に組み合わせてみよう

老健は医療ケアや介護サービス、リハビリが受けられる高齢者施設です。

病院からの退院後、すぐに自宅で生活するのは難しいと考えている人におすすめです。入所を考え始めたら、後々焦ることがないように施設へ待機期間なども含め確認しておきましょう。

注意点を上げるとすれば、薬に関しては高額の薬だと制限される場合もあります。継続して服用しなければいけない薬などがある人は特養などの施設も検討しましょう。

ショートステイやデイケアサービスをうまく組み合わせながら利用するのもおすすめです。気になる人は、ケアマネージャーなどに相談してみましょう。

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