老人ホームに入居すると、家族との旅行や年末年始などに外出・外泊したくても、できないのでは?といった理由で、老人ホームへの入居を躊躇していませんか?
実は、老人ホームでは、運動促進や認知症予防につながることから、一般的に自由な外出や外泊をすることが許可されています。
しかし、外出・外泊には施設ごとにルールが設けられているケースが多く、事前申請が必要です。
この記事では、外出・外泊をする際によくあるルールや外出時に受けられるサポートを紹介します。

この記事のまとめ
- 老人ホームでは、事前に申請をすれば入居中でも外出や外泊ができる。
- 老人ホームでの外泊・外出には、「付添人がいること」「認知機能に問題がないこと」「日常的な介護や医療ケアが必要ではないこと」などの条件をクリアしていれば基本的に可能。
- 老人ホームでの外泊・外出には、介護士や看護師が付き添ってくれる場合もある。
老人ホームでの外泊・外出をする際によくある3つの条件
老人ホームは、入居者の生活を管理する場所ではありませんが、入居者が安全に生活を送れるために必要な条件を各施設で設けています。
一般的な老人ホームの外泊・外出条件は以下の3つの通りです。外泊・外出ができるかチェックリストで確認してみましょう。
内容 | チェック |
---|---|
外泊・外出中に付き添ってくれる人はいるか? | |
認知機能に問題はないか? | |
日常的な医療ケアが必要ではないか? |
付き添ってくれる人がいる
介護を必要としない自立の方が入居されている老人ホームでは、一人での外出を許可している場合もありますが、基本的には付き添いがいなければ外出は許可されません。
特に、外泊をする場合には、付き添ってくれる人は必須です。
そうでなくても事故などのリスクを考慮したうえで、付き添いしてくれる人がいるかどうかを外出・外泊の条件としている老人ホームは多くあります。
外出・外泊を希望する際には、付き添いしてもらう方を探しておくとよいでしょう。
認知機能に問題がない
認知機能に問題ないかも、外出・外泊をするうえでは必須の条件です。
認知症を患っている方は、環境の変化への適応が困難である特徴があります。
そのため、住み慣れた老人ホームから、慣れない場所への外出・外泊によって、混乱してしまったり、不眠に陥ってしまったりする場合があります。
そのような状況は、入居者ご本人にとっても苦痛ですし、ご家族も対応が難しいでしょう。
そのため、認知症を患っている方の場合は、ほかの条件を満たしていても、外出・外泊が許可されない可能性もあります。
ただし、軽度の認知症であれば許可される場合もありますので、老人ホームに確認してみるとよいでしょう。
日常的な医療的ケアを必要としない
以下のような日常的な医療ケアを必要とする場合は、医療従事者の付き添いが必要になるため多くの老人ホームで外出・外泊を許可していません。
- 鼻から栄養剤を注入する「経鼻経管栄養」
- 胃に直接栄養剤を注入する「胃ろう」
- 酸素マスクや酸素カニューレ
- 痰の吸引
ただし、遠方で入居者にとって大切な方の法事が行われるなど、どうしても外出・外泊をしたいケースもあるでしょう。
そのような場合には、まず、老人ホームの嘱託医に、外出・外泊によって起こりうる心身へのリスクについて確認しましょう。
入居者ご本人とご家族が、リスクについて十分に納得できれば、外出・外泊許可が下りる場合もあります。
外出・外泊が比較的自由にできる施設を探している方は、ケアスル介護後での相談がおすすめです。
ケアスル介護なら、入居相談員にその場で条件に合った施設を教えてもらうことが出来るため、比較的自由な介護施設を教えてもらうことができます。
入ってから後悔したくない、施設選びで失敗したくないという方は、ケアスル介護で相談してみてはいかがでしょうか。
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老人ホームで外出・外泊をする際の注意点
普段の生活の場から離れる外出・外泊は、さまざまなリスクを伴うため、いくつかの注意が必要です。
ここでは、外出・外泊をする際の注意点3つについて説明していきます。
予定が決まり次第早めに申請する必要がある
外出・外泊の日時が決定したら、老人ホームのスタッフに早めに伝えましょう。
ご自分で外出・外泊の準備をする場合には別ですが、老人ホーム側に準備をお願いする場合には、特に早めに伝える必要があります。
服薬の準備や、移動用の介護タクシーなど、準備すべきものはいくつもあります。
一口に介護タクシーといっても、保険が適用になるものと、適用にならないものがあるため、希望のタクシーを利用できるように予定は早めに伝えましょう。

医療機関・体制を確認しておく
外出・外泊する際にもっとも重要ともいえるのが、医療機関・体制の確認です。
外出・外泊先では、予想外のトラブルが起こるリスクや、慣れない環境で体調を崩すおそれがあります。そのため、外出・外泊先周辺にある医療機関の確認は必須です。
医療機関によっては、夜間にトラブルが発生した際などの緊急時に対応していない場合もあります。
外泊では特に、適した医療機関が周辺にない場合には、外泊先を変更した方が安全です。
ほかにも、常備薬の持参忘れや、飲み忘れに注意しましょう。
外出・外泊時は、内服を忘れがちになります。内服忘れは体調を崩す要因になるため、付き添いの方にも声をかけてもらえるよう、事前にお願いしておくとよいでしょう。
無理のないスケジュールを組む
たまの外出・外泊は、心身のリラックスになります。しかし、羽目を外しすぎてはいけません。
食事の時間や形態、トイレの時間、就寝・起床時間などが、できるだけ老人ホームと同じ生活になるように心がけましょう。
年齢を重ねると、生活リズムの変化が心身に顕著にあらわれます。特に、要介護度が高い方であればあるほど、なおさらです。
付き添いの方に普段のスケジュールを伝え、無理のない余裕を持ったスケジュールを立ててもらえるよう伝えておくとよいでしょう。
また、近年では、介護食に対応しているお店も増えてきています。普段食べている形態で食事を出してくれるお店を事前に調べておくのもよいでしょう。
外出・外泊が比較的自由にできる施設を探している方は、ケアスル介護後での相談がおすすめです。
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入ってから後悔したくない、施設選びで失敗したくないという方は、ケアスル介護で相談してみてはいかがでしょうか。
老人ホームの外出・外泊に関するよくある疑問
ここからは、老人ホームに入居してからの外出・外泊に関する疑問に答えていきます。
施設へ入居する前に、入居中の外出・外泊に関する疑問や不安をしっかり解消しておきましょう。
入院は外泊になる?
入居者の入院は、外泊扱いにはなりません。
ただし、入院が長期になった場合の対応については、老人ホームによって異なります。
退去を求められずに、そのまま入居の対応をとる施設もありますが、施設で決めた一定の期間を過ぎると退去の対応となる施設もあります。
入院となった場合の対応については、入居を決める前に聞いておくとよいでしょう。また、施設利用料が発生しているから退去を求められない場合もあります。
費用面に関して心配が残るかと思いますが、多くの老人ホームが提携先の病院への入院となり、その際には施設から日用品を支給してもらえる場合もあります。
こちらも併せて確認しておくとよいでしょう。
コロナだけど外出・外泊はできる?
外出については感染対策をしっかりと行ったうえで、許可している老人ホームが多いです。
厚生労働省では、以下の用事については外出可能としています。
(参考:高齢者施設における面会、外出等)
- 医療機関への通院
- 生活必需品などの買い出し
- 屋外での散歩や運動 など
ただし、外出・外泊の細かいルールについては老人ホームごとに定めており、明確な決まりはありません。
各施設で、感染状況に合わせて随時規定を変えていますので、外出・外泊の希望がある場合には、まず施設のスタッフに確認してみるとよいでしょう。
「入居前の手続きが大変そう…」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。
「暮らしの雰囲気を知った上で、納得して施設を探したい」という方も、まずは無料相談からご利用ください。
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“一般的には、外出・外泊中であっても利用料はかかります。
食事に関しては事前にキャンセルしておけば、食事代がかからないケースがほとんどです。詳しくはこちらをご覧ください。”
認知機能に問題がある場合や、付添人がいない場合、日常的な医療ケアが必要な場合などは外出・外泊の許可が下りないことがあります。詳しくはこちらをご覧ください。