デイサービスは入浴のみでも利用できる?費用から利用の流れまで解説

デイサービスは入浴のみでも利用できる?費用から利用の流れまで解説

要介護1~5の方が利用できるデイサービスでは食事や排せつ、レクリエーションをはじめ入浴などのサービスも介護保険を適用して利用することができます。

しかし、利用者の中にはレクリエーションの雰囲気が苦手という方やデイサービスのコミュニティになじめず、デイサービスに行きたくないという利用者の方がいるのも事実。

そこで自宅で入浴することが難しい場合などにデイサービスで入浴のみ利用することはできるのでしょうか。

本記事では、デイサービスで入浴のみを利用したい場合に入浴のみでの利用はできるのか、その場合の費用や利用の流れについて解説していきます。

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株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役
専門分野:介護事業経営

株式会社JTBで企業、自治体の海外視察を担当後、大手コンサルティング会社の株式会社船井総合研究所に入社。介護保険施行当初、自ら介護事業に特化したグループを立ち上げ、マネージャーとして勤務。その後、介護サービスに特化したコンサルティング会社「株式会社スターコンサルティンググループ」を立ち上げ、専門家集団として活動している。サポート領域としては、介護施設の開設から集客(稼働率アップ)、採用、教育研修システム・評価制度の導入、DX化などを幅広く支援。「日本一」と呼ばれる事例を、数々生み出してきた。コンサルティング実績500法人以上、講演実績700回以上。また「ガイアの夜明け(テレビ東京)」など、テレビ、新聞、雑誌の取材も多い。詳しくはこちら

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デイサービスは入浴のみで利用できる

デイサービスの中には入浴特化型のデイサービスがあり、介護者の入浴介護のみを実施しその後帰宅することができるデイサービスがあります。また、半日型デイサービスでは午前・午後どちらかを選択し、入浴サービスを含めたサービスを短期間で受けることができます。

入浴特化型デイサービス

一般的なデイサービスでは、食事、機能訓練(リハビリ)、レクリエーション、入浴などがありますが、「入浴特化型デイサービス」とは、それらのうち入浴を強化した施設です。

従来のような朝から夕方まで1日を施設で過ごすデイサービスではなく、午前または午後の半日をデイサービスで過ごす「半日型デイサービス(食事なし)」が一般的です。

午前10名、午後10名のように人数制限を実施している比較的小規模なデイサービスが多く、レクリエーションや食事の提供が無い施設も少なくありません。

したがって、自宅での訪問介護が難しい場合やデイサービスでのレクリエーションの雰囲気が好きではない利用者に向いているサービスと言えるでしょう。

その他の半日型デイサービス

「半日型」の施設のうち、入浴特化型は実際には稀で、「リハビリ特化型(入浴、食事なし)」が中心となります。

入浴特化型デイサービスが近くにないけれども、外出機会を増やしたり、運動機会を増やすためにはデイサービスに通うことが望まれるという場合に、選択肢に入るサービスです。

1日のデイサービスと比較して比較的短時間で自宅に帰ることができ、プライベートの時間は多くなります。「デイサービスにできるだけ行きたくない」という方に向いているサービスと言えるでしょう。

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デイサービスを入浴のみで利用する際の費用

一般的な「半日型」のデイサービスで、入浴のみを行う場合(食事や機能訓練がない場合)の費用は1回当たり500〜700円程度です。

入浴特化型デイサービスを利用した場合も半日型を利用した場合も食事代やそのほか雑費などの施設ごとに代わる費用以外は、どのデイサービスも同じ計算方法で費用が決まっています。

基本利用料と入浴介助加算は介護保険が適用

デイサービスを利用する際の基本利用料は時間単位で決まっており、それに入浴介助を実施した場合の加算分の費用は1回当たりで決まっています。それぞれ介護保険が適用されます。

デイサービスの利用人数によって定められた規模によっても異なりますが、基本利用料と入浴介助を加えた分のデイサービスの入浴のみでかかる費用の一覧は以下の通りです。

 

時間区分 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
3時間以上4時間未満 447円 506円 567円 626円 687円
4時間以上5時間未満 466円 528円 592円 644円 518円
5時間以上6時間未満 681円 797円 814円 1030円 1147円
6時間以上7時間未満 702円 822円 943円 1063円 1204円
7時間以上8時間未満 775円 908円 1046円 1184円 1321円

(出典:厚生労働省 介護報酬の算定構造)
※2時間以上3時間未満は4~5時間の7割で計算しています。

※費用は自己負担割合1割で計算しています。
※入浴介助加算(Ⅰ)で計算
※「処遇改善加算」などが別途かかる場合があります。

入浴特化型デイサービスの場合も、リハビリ特化型などのその他の半日型デイサービスの場合も、それぞれの施設やプランごとに施設が独自に決めているわけではないので、上の料金表から費用を把握しておきましょう。

食費とその他実費は介護保険が適用されない

入浴特化型デイサービスの場合は、「半日型」が多いため、食事サービスが提供されない場合がほとんどですが、稀に食事を提供するタイプの施設もあります。

食費サービスの食費、それからその他実費でかかる歯ブラシやオムツなどの施設が用意している日用品は介護保険が適用されないので実費で負担となることに注意しましょう。

食費は施設によっても異なりますが500円~1,000円程度、その他実費は数百円程度で収まります。

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デイサービスを入浴のみで利用する流れ

デイサービスを入浴のみで利用する際の流れは以下の通りです。

  • 要介護認定を受ける
  • 担当ケアマネジャーを決める
  • ケアマネジャーに入浴のみ利用できるデイサービスを紹介してもらう
  • サービス担当会議での説明と合意
  • デイサービスの利用開始

デイサービスは要介護認定にて要介護1~5の認定を受けた方しか利用することができません。自立と判定された方や要支援1~2の認定を受けた場合はそもそもデイサービスの利用ができないことに注意しましょう。

要介護認定を受けたらケアマネジャーと現在の介護の状況やニーズなどを取りまとめ、ケアプランを作成してもらいます。ここで介護者は自宅での訪問介護が利用できない事情やデイサービスで入浴のみを利用したい背景について伝えておきましょう。

ケアプランの作成が完了したら入浴のみを利用できるデイサービスを紹介してもらいます。もし気になっているデイサービスがあればその旨を伝えることで、デイサービスの見学や体験の手配をしてくれる場合もありますので積極的に利用しましょう。

デイサービスの利用を含めたケアプランが完成したらデイサービスの担当者の利用の流れや持ち物、送迎についての説明があります。それらの担当者会議が終了したのちにいよいよデイサービスの利用が始まります。

要介護認定について詳しく知りたい方やケアマネジャーについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

デイサービスを入浴のみで利用する際の注意点

デイサービスを入浴のみで利用する際の注意点としては、体調面によっては入浴を見送ることがあるなどの注意点があります。

デイサービスで入浴介助をする際は必ず事前に体調のチェックを行います。その際に体調の変化や異変があった場合は入浴のみでの利用を検討していても入浴出来ないことがあることに注意しましょう。

入浴のみを利用する場合は利用者が楽しみに待っている場合もありますが、感染症予防の観点で利用できなくなることがあることは念頭に入れておきましょう。

利用者に合ったデイサービスの使い方をしよう

本記事ではデイサービスを入浴のみで利用できるかどうかについて解説しました。デイサービスによっては入浴特化型という形で入浴のみを利用したいというニーズにこたえた施設も出てきています。

近年の新型コロナウイルス感染症を背景に大人数でのデイサービスの利用に抵抗がある方や、入居者がレクリエーションの雰囲気などが苦手という場合は入浴特化型や半日型のデイサービスを利用して利用者に合った介護をしていくことが大切です。

お近くの入浴特化型デイサービスや半日型のデイサービスはケアマネジャーなどに相談することで情報を教えてもらえることがあります。ケアマネジャーをうまく利用して利用者に合った介護を心がけましょう。

そのほか高齢者の入浴やデイサービスついて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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デイサービスは入浴のみでも利用できる?

デイサービスの中には入浴特化型のデイサービスがあり、介護者の入浴介護のみを実施しその後帰宅することができるデイサービスがあります。また、半日型デイサービスでは午前・午後どちらかを選択し、入浴サービスを含めたサービスを短期間で受けることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

デイサービスを入浴のみで利用する時の費用はいくら?

デイサービスで入浴のみを行う場合の費用は1回当たり1,000円程度です。入浴特化型デイサービスを利用した場合も半日型を利用した場合も食事代やそのほか雑費などの施設ごとに代わる費用以外は、どのデイサービスも同じ計算方法で費用が決まっています。詳しくはこちらをご覧ください。

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