老人ホーム費用シミュレーション。いくら必要かの把握から実際の請求書の実例を解説

老人ホーム費用シミュレーション。いくら必要かの把握から実際の請求書の実例を解説

老人ホームへの入居には、入居一時金や月々の生活費など、将来を見据えたまとまった予算の確保が必要です。

老人ホームの費用予想に関するアンケート結果

【ケアスル 介護 独自調査レポート 2026】によれば、老人ホームの月額費用のイメージとして10~15万円程度であると考えている方が、26.8%と最多となっています。

本記事では、専用のシミュレーターを活用して費用の目安を算出する方法や、実際の請求書に基づいた詳細な内訳を解説します。

あわせて、月額費用のイメージと実情に乖離がないかも解説します。

株式会社アテンド 代表取締役
専門分野:介護全般

旧三菱銀行およびみずほ銀行で10年ほど窓口やローンアドバイザーに従事したのち、 2013年に介護事業を運営する株式会社アテンド設立。 同年6月にリハビリ特化型「あしすとデイサービス」開設。 メディア実績は厚生労働省老健事業「サービス活用販促ガイド」、週刊ダイヤモンド、 経済界、シルバー新報、聖教新聞、ABEMA Rrime など 介護事業経営と父の介護を8年経験したスキルを活かし、現在は講師として著者として介護のノウハウを提供。介護する人とされる人が安心して暮らせる環境つくりに邁進している。詳しくはこちら

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老人ホーム費用シミュレーション

株式会社野村総合研究所の「高齢者向け住まいの実態調査」によると、老人ホームへの入居には、入居一時金として平均175万円、月々の生活費として約20万円の予算が必要です。

将来の資金計画を立てる際には、現在の資産と介護期間の目安を照らし合わせて具体的な支払額を把握することが大切です。

以下の老人ホーム全体のシミュレーターを活用すれば、条件に応じた費用の概算を素早く算出できますので、ぜひ試してみてください。

老人ホーム全体の
費用シミュレーター
入居金
???万円
月額費用
???万円
※費用はケアスル 介護の掲載施設から独自に集計した平均値です

介護サービスが必要な場合や、特定の施設種別を検討されている方は、次章の各施設別シミュレーターをご確認ください。

【施設別】老人ホーム費用シミュレーション

老人ホームの入居費用は、公的施設か民間施設かといった運営形態や提供されるサービス内容で変動します。

本章では、8つの施設タイプごとに専用のシミュレーターを用意しており、個別の試算を通じて家計に見合った選択肢を絞り込むことが可能です。

まずは検討の土台となる各施設の性質を、以下の表で整理して把握してください。

施設種別 施設名 施設の概要
公的施設 特別養護老人ホーム
(特養)
自宅での生活が困難な要介護者のための公的施設
介護老人保健施設
(老健)
在宅復帰を目指しリハビリを主目的とする施設
介護医療院 長期的な医療ケアと日常生活の支援を併供する施設
ケアハウス 低額な料金で食事や生活支援を受けられる施設
民間施設 介護付き有料老人ホーム 24時間の介護体制が整った民間運営の施設
住宅型有料老人ホーム 生活支援を受けつつ外部介護を利用できる民間施設
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 自由度が高く安否確認サービスが付いた賃貸住宅
グループホーム 認知症の方が少人数で共同生活を送るための施設

希望する施設タイプのシミュレーション結果を、項目ごとに詳しくチェックしていきましょう。

特別養護老人ホーム(特養)の費用シミュレーション

特別養護老人ホーム(特養)は地方自治体や社会福祉法人が運営する公的施設であり、経済的な負担を抑えて入居できるのが特徴です。

入居一時金などの初期費用が原則として発生しないため、まとまった資産がない場合でも入居しやすい施設になります。

特養の主な概要や入居条件を、以下にまとめました。。

  • 原則として要介護3以上の認定を受けた高齢者が入居の対象
  • 所得や預貯金額に応じて居住費や食費の軽減制度が適用
  • 終身にわたる介護提供を前提としているため、長期間の生活拠点として利用可能

医療的なケアよりも日常生活の介助に重点を置いており、重度の要介護状態になっても安心して過ごせます。

実際の支払額は部屋のタイプによって決まるため、以下のシミュレーターで具体的な数値を算出してみましょう。

特別養護老人ホーム(特養)の
費用シミュレーター
1ヶ月ご利用料金(30日を基準とした概算)
0
1日あたり(①+②+③)
0
①介護保険自己負担額
0
②食費
0
③居住費
0
※「食費+居住費+介護サービス費用」×30日で算出した金額となります。
※ 1単位10円として計算しています。
※ 加算項目は含まれていません。
※ 日数や端数の処理によって誤差が出ることがございます。
※ 出典:厚生労働省「介護報酬の算定構造」「利用者負担の軽減について

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介護老人保健施設(老健)の費用シミュレーション

介護老人保健施設(老健)は在宅復帰を目的とした公的施設であり、リハビリ体制が充実している点が特徴です。

入居一時金などの初期費用が不要なため、退院後の短期的な療養先としても広く利用されています。

介護老人保健施設の主な役割や概要を、以下に整理しました。

  • 医師や理学療法士が常駐しており、手厚いリハビリテーションを受けられる
  • 多職種が連携して在宅生活への復帰を支援するための公的機関である
  • 医療ケアの必要性が高い方や、機能回復を目指す高齢者が主に入居する

終身利用を目的とする特養とは異なり、

原則として3ヶ月ごとに継続入所の判定が行われるため、医療的なサポートを受けつつ、自宅に戻るための準備を整えたい方に最適な環境といえるでしょう。

具体的な月額の支払い費用については、以下のシミュレーターで算出可能です。

介護老人保健施設(老健)の
費用シミュレーター
1ヶ月ご利用料金(30日を基準とした概算)
0
1日あたり(①+②+③)
0
①介護保険自己負担額
0
②食費
0
③居住費
0
※「食費+居住費+介護サービス費用」×30日で算出した金額となります。
※ 1単位10円として計算しています。
※ 加算項目は含まれていません。
※ 日数や端数の処理によって誤差が出ることがございます。
※ 出典:厚生労働省「介護報酬の算定構造」「利用者負担の軽減について

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介護医療院の費用シミュレーション

介護医療院は長期的な医療ケアと日常生活の援助を同時に受けられる公立・民間の施設です。

病院の医療機能と生活施設としての機能を併せ持っており、医学的な管理が必要な高齢者が安心して暮らせます。

入居時にまとまった初期費用を用意する必要がないため、すぐにお金が用意できない場合でも検討しやすい点もメリットです。

介護医療院の主な特徴を、以下にまとめました。

  • 医師や看護師が常駐しており、経管栄養や喀痰吸引などの高度な医療対応が可能
  • 介護保険が適用されるため、所得に応じた自己負担額で専門的なサービスを利用可能
  • 終末期ケアや看取りまで対応しており、最期まで穏やかに過ごせる環境が整っている

月々の負担額は要介護度や世帯年収で変わるため、以下のシミュレーターで試算してみましょう。

介護医療院の
費用シミュレーター
1ヶ月ご利用料金(30日を基準とした概算)
0
1日あたり(①+②+③)
0
①介護保険自己負担額
0
②食費
0
③居住費
0
※「食費+居住費+介護サービス費用」×30日で算出した金額となります。
※ 1単位10円として計算しています。
※ 加算項目は含まれていません。
※ 日数や端数の処理によって誤差が出ることがございます。
※ 出典:厚生労働省「介護報酬の算定構造」「利用者負担の軽減について

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介護付き有料老人ホームの費用シミュレーション

介護付き有料老人ホームは、24時間体制で介護スタッフが常駐し、定額制の介護サービスを受けられる民間施設です。

入浴や排泄の介助、食事の提供からレクリエーションまで、生活全般にわたる手厚いサポートが受けられます。

民間企業が運営するため、施設ごとに独自のサービスや設備が充実している点も魅力です。

介護付き有料老人ホームの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 施設内のスタッフが直接介護を行うため、介護費用が月額定額で家計管理がしやすい
  • 介護専用型だけでなく、自立している段階から入居できる混合型の施設も存在
  • 居室の広さや共用設備の充実度に応じて、幅広い価格帯のプランが用意

介護の必要性が高まった場合でも、追加の負担を抑えつつ継続して生活できる安心感があります。

具体的な支払額は、以下のシミュレーターで算出してみましょう。

介護付き有料老人ホームの
費用シミュレーター
入居金
???万円
月額費用
???万円
選択した市区町村
老人ホーム全体の費用相場
入居金
???万円
月額費用
???万円
※費用はケアスル 介護の掲載施設から独自に集計した平均値です

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住宅型有料老人ホームの費用シミュレーション

住宅型有料老人ホームは、生活支援を受けながら外部の介護サービスを柔軟に選択できる民間施設です。

食事提供や清掃などのサービスを受けつつ、自宅で過ごすような自由度の高い生活が可能です。

介護が必要な際は、訪問介護や通所介護を個別に契約して利用する仕組みが採用されています。

住宅型有料老人ホームの主な特徴を、以下にまとめました。

  • 必要な分だけ介護サービスを組み合わせるため無駄な費用を抑えられる
  • 将棋や茶道といった多彩なレクリエーションが用意されており入居者交流が活発
  • 入居時一時金の支払いプランが豊富で、予算に合わせた資産運用が可能

自立した段階から入居し、趣味や交流を楽しみながら将来の不安に備えたい方に最適な環境といえるでしょう。

費用は地域によって異なるため、以下のシミュレーターで具体的な予算を算出してください。

住宅型有料老人ホームの
費用シミュレーター
入居金
???万円
月額費用
???万円
選択した市区町村
老人ホーム全体の費用相場
入居金
???万円
月額費用
???万円
※費用はケアスル 介護の掲載施設から独自に集計した平均値です

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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の費用シミュレーション

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、安否確認や生活相談サービスを受けながら賃貸住宅のように自由に暮らせる施設です。

バリアフリー構造の居室でプライバシーを確保しつつ、高齢者が単身でも安心して生活できる環境が整っています。

住宅型有料老人ホームと同様に、介護が必要な場合は訪問介護などの外部サービスを別途契約して利用します。

サービス付き高齢者向け住宅の主な概要やメリットを、以下にまとめました。

  • 一般的な賃貸物件と同じように、多額の入居一時金ではなく敷金のみで入居できる物件が多い
  • 外出や来客の制限が少なく、これまでの自宅生活に近いライフスタイルを維持できる
  • 介護度が低い段階から検討可能であり、必要に応じて外部のケアマネジャーと相談できる

サービス付き高齢者向け住宅は自立度の高い方に適した住まいであり、自由な時間を大切にしたい方に最適です。

費用は地域によって変動するため、以下のシミュレーターで試算してみましょう。

サービス付き高齢者向け住宅の
費用シミュレーター
入居金
???万円
月額費用
???万円
選択した市区町村
老人ホーム全体の費用相場
入居金
???万円
月額費用
???万円
※費用はケアスル 介護の掲載施設から独自に集計した平均値です

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グループホームの費用シミュレーション

グループホームは、認知症の方が少人数で共同生活を送りながら専門的なケアを受けるための施設です。

地域密着型サービスに分類されるため、原則として施設と同じ市区町村に住民票がある方が入居対象となります。

家庭的な雰囲気の中で家事などを分担し、認知症の進行を穏やかにすることを目的として運営されています。

グループホームの主な概要や特徴を、以下にまとめました。

  • ユニットと呼ばれる少人数のグループ単位で生活し、顔なじみのスタッフから支援を受ける
  • 認知症ケアの専門知識を持つスタッフが常駐しているため、24時間体制で安心感がある
  • 入居者の能力に応じて掃除や調理を分担し、役割を持つことで生活の質を維持する

集団生活を通じて孤独感を解消しつつ、自立した生活を継続したい方に最適な環境が整っています。

月々の支払額は施設が所在する地域の家賃相場によっても変動するため、以下のシミュレーターで試算してみましょう。

グループホームの
費用シミュレーター
入居金
???万円
月額費用
???万円
選択した市区町村
老人ホーム全体の費用相場
入居金
???万円
月額費用
???万円
※費用はケアスル 介護の掲載施設から独自に集計した平均値です

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ケアハウスの費用シミュレーション

ケアハウスは、身寄りがない方や家族との同居が困難な高齢者が、低額な料金で食事や生活支援を受けられる公的施設です。

地方自治体や社会福祉法人が運営しており、自立した生活に不安を感じる方にとって経済的な負担を抑えられる選択肢となります。

ケアハウスには「一般型」と「介護型」があり、身体状況に合わせて適切なタイプを選ぶことが大切です。

ケアハウスの主な概要や特徴について、以下にまとめました。

  • 自炊が困難な場合でも、栄養バランスに配慮された食事サービスを毎日利用できる
  • 前年の所得に応じて事務費の負担額が減免されるため、年金受給額に合わせた支払いが可能
  • 介護型であれば、施設スタッフから特定施設入居者生活介護としての支援を直接受けられる

ケアハウスは、自立から要介護状態まで、個人の状況に応じた住まいとして活用されています。

具体的な月額の負担額は地域によって変動するため、以下のシミュレーターで試算してみましょう。

ケアハウスの
費用シミュレーター
入居金
???万円
月額費用
???万円
選択した市区町村
老人ホーム全体の費用相場
入居金
???万円
月額費用
???万円
※費用はケアスル 介護の掲載施設から独自に集計した平均値です

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【施設別】老人ホームの費用一覧

施設別の老人ホームの初期費用・月額費用は、以下の表のとおりです。

施設名 初期費用 月額費用
特別養護老人ホーム
(特養)
0円 多床室 / 個室:
約4.4万円〜12万円
ユニット型個室:
約6.8万円〜15万円
介護老人保健施設
(老健)
0円 8~14万円
介護医療院 0円 9~17万円
介護付き有料老人ホーム 346.1万円 23.6万円
住宅型有料老人ホーム 69.7万円 14.3万円
サービス付き高齢者向け住宅 44.1万円 17.6万円
グループホーム 9.5万円 13.4万円
ケアハウス 一般型:7〜13万円 一般型:0~30万円
※別途介護サービス費が必要
介護型:16〜20万円 介護型:数十万〜
数百万円

初期費用・月額費用の内訳について、詳しく見ていきましょう。

老人ホームにかかる初期費用

老人ホームの初期費用は、入居時に施設へ支払う費用を指します。表の数値は施設への支払額ですが、実際には入居に伴う実費も別途発生するため、余裕を持った資金計画が必要です。

  • 入居一時金(前払い金・敷金)施設を利用するための権利金や、想定居住期間の家賃をあらかじめ支払う費用です。この費用は、将来の家賃負担を軽減する役割や、退去時の居室修繕費に充てられる性質を持っています。
  • 入居に伴うその他の実費施設への支払いとは別に、引っ越し代や不用品の処分費用といった実費が発生します。居室に備え付けがない家具や家電、カーテンなどを新調するための購入費も必要です。

一時金は、早期退去時に未経過分が返還される制度があるかを契約前に必ず確認しましょう。

実費となる引っ越し関連の予算も多めに見積もっておくことが、スムーズな入居につながります。

老人ホームにかかる月額費用

老人ホームの月額費用は、施設へ支払う生活維持費と、介護度に基づき算出される「介護保険の自己負担分」を合計した金額です。

家賃や管理費といった固定費に加え、医療費やおむつ代などの実費も必要になります。

入居後に必要となる主な月額費用の内訳について、項目ごとに解説します。

  • 施設利用料:家賃・管理費・食費・光熱水費など、施設で生活を営むための基盤となる費用です。民間施設ではサービスの充実度によって金額が変動しますが、公的施設では所得に応じた減額制度が適用される場合があります。
  • 介護サービス自己負担額:ケアプランに基づいて利用した介護サービス料のうち、個人が負担する費用です。所得状況に応じて1割から3割の自己負担が発生し、要介護度が高くなるほど支払額も増加する仕組みです。
  • 生活実費医療費・薬剤費・理美容代・おむつ代・日用品費など、個人の消費に合わせて発生する変動費です。施設への支払いとは別に個別の実費負担となるケースが多いため、予備費として毎月数万円程度の予算を見込んでおく必要があります。

以下に、居宅介護サービス費の支給限度額における自己負担額をまとめました。

要介護度 1割負担額 2割負担額 3割負担額
要支援1 5,032円 10,064円 15,096円
要支援2 10,531円 21,062円 31,593円
要介護1 16,765円 33,530円 50,295円
要介護2 19,705円 39,410円 59,115円
要介護3 27,048円 54,096円 81,144円
要介護4 30,938円 61,876円 92,814円
要介護5 36,217円 72,434円 108,651円

施設種別によって介護費が定額制か従量課金制か異なるため、入居前に契約形態を確認する必要があります。

将来の身体状況の変化も見据え、無理なく継続できる計画を立てることが大切です。

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【施設別】老人ホーム利用者の実際の請求書

老人ホームの月額費用を正確に把握するには、実際に支払われている請求書の内訳を確認するとよりイメージがしやすくなります。

基本料金以外に発生する医療費や消耗品代といった細かな実費を含めた総額を知ることで、より現実的な資金計画を立てられるためです。

入居後の支払いにギャップを生まないためにも、施設タイプ別の支払い実例を確認していきましょう。

特別養護老人ホーム(特養)の実際の請求書

特別養護老人ホームの実際の請求書に記載された内容は、以下のとおりです。

【要介護2・特別養護老人ホーム(特養)へ入居】

特別養護老人ホーム(要介護2)の請求書例

項目 金額
介護保険請求額(自己負担分) 33,605円
食費(650円×31日) 20,150円
ユニット型個室
(居住費:1,310円×31日)
40,610円
月額合計(税込) 94,365円

月額約9.4万円の支払いのうち、約6割が食費と居住費によって構成されていることが確認できました。

特別養護老人ホームの費用は所得に応じた軽減制度の適用状況により、食費や居住費の単価が変動する仕組みとなっています。

介護老人保健施設(老健)の実際の請求書

介護老人保健施設の実際の請求書に記載された内容は、以下のとおりです。

【要介護2・介護老人保健施設へ入居】

介護老人保健施設(要介護2)の請求書例

項目 金額
介護保険一部負担額 32,196円
食費(1,360円×31日) 42,160円
居住費(多床室:430円×31日) 13,330円
日用品費(150円×31日) 4,650円
教養娯楽費 4,500円
月額合計(税込) 96,836円

介護老人保健施設はリハビリ体制が充実しているため、機能訓練に関する各種加算が介護保険分に含まれている点が特徴です。

介護保険料以外に食費や日用品費などの実費が約6.4万円発生しており、総額の約3分の2を占めていることがわかります。

多床室(相部屋)を利用することで居住費を抑えられますが、個室を選択した場合はさらに月額費用が増加する点に留意してください。

介護付き有料老人ホームの実際の請求書

介護付き有料老人ホームの実際の請求書に記載された内容は、以下のとおりです。

【要介護2・介護付き有料老人ホームへ入居】

介護付き有料老人ホーム(要介護2)の請求書例

項目 金額
家賃 50,000円
管理費 30,000円
電気代(50円×28日) 1,400円
食費(朝・昼・夕食) 36,000円
水道光熱費 18,000円
受診料(立替金) 5,970円
リハビリパンツ(1,500円×3袋) 4,500円
月額合計(税込) 145,870円

家賃や管理費などの固定費以外に、おむつ代や受診料などの変動費が約1.2万円発生していることがわかります。

介護付き有料老人ホームは生活全般のサポートが充実している反面、個別の医療費や日用品代は別途自己負担になるケースが一般的です。

月々の固定費だけでなく、生活スタイルに合わせた予備費をあらかじめ資金計画に組み込んでおくことが重要です。

住宅型有料老人ホームの実際の請求書

住宅型有料老人ホームの実際の請求書に記載された内容は、以下のとおりです。

【住宅型有料老人ホームへ入居】

住宅型有料老人ホームの請求書例

項目 金額
賃料 50,000円
食費 59,400円
施設管理費 41,800円
事務手数料 660円
理美容 カット 2,200円
グローブ一部負担 400円
月額合計(税込) 154,460円

住居費と管理費、食費を合わせた基本料金に加え、理美容代などの個別サービス費用が発生していることがわかります。

住宅型有料老人ホームは、入居者の希望に合わせて外部の介護サービスを別途契約して利用する仕組みが一般的です。

請求書に含まれる施設利用料以外に、訪問介護などの「介護保険自己負担分」が別途必要になる点に注意して資金計画を立ててください。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の実際の請求書

サービス付き高齢者向け住宅の実際の請求書に記載された内容は、以下のとおりです。

【要介護4・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)へ入居】

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)(要介護4)の請求書例

項目 金額
家賃(月額・非課税) 55,000円
共益費(月額) 14,300円
生活支援サービス費(月額) 22,000円
朝食代・昼食代・夕食代
(計※12月返還分含む)
23,750円
調剤代(立替金) 3,434円
介護サービス利用料
(訪問介護・通所介護等)
40,678円
口座振替手数料 220円
月額合計(税込) 159,382円

施設へ支払う基本料金のほかに、外部の介護サービス利用料が約4万円発生していることがわかります。

サービス付き高齢者向け住宅は賃貸住宅と同じ仕組みであるため、介護が必要な場合は別途ケアプランに基づいた自己負担分を支払わなければなりません

基本の固定費だけでなく、介護保険の自己負担額や医療費を含めた「総額」で月々の予算を組むことが大切です。

グループホームの実際の請求書

グループホームの実際の請求書に記載された内容は、以下のとおりです。

【グループホームへ入居】

グループホーム(要介護2)の請求書例

項目 金額
介護保険サービス利用者負担額
(特定施設入居者生活介護等)
17,375円
居室料(令和7年5月分) 70,000円
給食費
(令和7年5月分 ※欠食返金分含む)
51,516円
管理費(令和7年5月分) 51,500円
電気代・水道代 9,186円
洗濯代・寝具リース代・金銭管理代 9,444円
月額合計(税込) 209,021円

グループホームはユニット単位で家庭的な生活を送るため、光熱費や洗濯代などが実費として細かく計上される点が特徴です。

介護保険の自己負担額は約1.7万円にとどまる一方、居室料や管理費などの施設利用料が約19万円を占めていることがわかります。

地域や施設によって家賃設定が異なるため、基本料金に含まれる範囲と別途発生する実費項目を事前によく確認しましょう。

ケアハウスの実際の請求書

ケアハウスの実際の請求書に記載された内容は、以下のとおりです。

【自立・ケアハウスへ入居】

ケアハウス(一般型・自立)の請求書例

項目 金額
事務費 10,000円
生活費 48,764円
管理費 2,429円
設備維持費 15,000円
家屋別差額 3,500円
電気 9,714円
その他 2,150円
欠食(減算) -4,650円
月額合計(税込) 86,907円

事務費や生活費などの固定的な項目に加え、電気代や設備維持費などが合算されて約8.7万円となっていることがわかります。

ケアハウスは所得に応じて事務費が変動する仕組みであり、民間施設と比較して月々の固定費を抑えられる点が特徴です。

自立した生活を送る中で、食事の欠食による返金制度なども活用しながら、賢く予算を管理できる住まいといえるでしょう。

老人ホームの費用についてのQ&A

老人ホームの費用に関するよくある質問について、以下の3つをピックアップして回答していきます。

  • 実際にかかる月額費用は事前の説明と差異はあったか?
  • 費用を抑えるためにしている工夫は?
  • 2人部屋にすると料金は変わる?

実際にかかる月額費用は事前の説明と差異はあったか?

実際の月額費用は事前の説明と比べてどうだったかのアンケート結果

老人ホーム入居後の月額費用は、アンケート回答者の34.0%が「ほとんど変わらなかった」としており、最も多い割合を占めています。

事前に精緻な試算を行うことで、入居後の支払い額を想定の範囲内に抑えることは十分に可能です。

逆に、半数弱の人は事前の説明よりも高くなってしまったと回答しており、施設側の説明をよく聞いていたとしても、実際の費用との乖離が生まれてしまうケースが少なくないようです。

特に「1万〜3万円高くなった」層が21.7%に上り、中には「11万円以上高くなった」という回答もあります。

想定外の出費を防ぐためにも、おむつ代や医療費といった実費項目をあらかじめ余裕を持って予算に組み込んでおきましょう。

費用を抑えるためにしている工夫は?

介護施設の費用を抑えるために行った工夫に関するアンケート結果

【ケアスル 介護 独自調査レポート 2026】によれば、「安い地域や施設の選択」が19.3%と最多で、立地や施設種別の検討が費用抑制の手段として認識されていることがわかります

次いで「公的制度の活用」が18.0%、「日用品の持ち込み」が17.3%で続いており、自身でコントロールできる範囲で費用を抑えている工夫が読み取れます。

費用について不安がある場合は、まずはグラフの上位の工夫をご自身でも実施できないかを検討してみてください。

2人部屋にすると料金は変わる?

2人部屋と個室の月額費用差

2人部屋を選択した場合、個室と比較して月額費用の平均額は高くなりますが、1人あたりの負担額を抑えられるケースがあります。

【ケアスル 介護 独自調査レポート 2026】によれば、介護付き有料老人ホームでは個室の平均が28.6万円に対し、2人部屋は45.7万円と大きな差が生じています。

住宅型やサ高住でも同様の傾向が見られますが、上記はケアスル 介護で対応可能な民間施設のデータに基づいた傾向である点に注意してください。

2名入居は光熱費や生活支援費が共有され割安になる場合もあるため、施設ごとの料金体系を詳細に比較することが賢明です。

まとめ|老人ホーム費用シミュレーション

老人ホームの費用は施設種別や介護度、所得状況で変動するため、シミュレーターや実際の請求書を参考に資金計画を立てることが重要です。

入居後の金銭トラブルを未然に防ぐためにも、初期費用と月額費用についてきちんと確認しておくことが大切です。また、費用負担を減らすためにも公的制度の活用なども視野に入れておくとよいでしょう。

費用は施設によって変動するため、気になる施設がある場合は必ず見積もりをとって比較検討してみてください。

 

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