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老老介護の現状|増加している理由や共倒れを防ぐための対策を解説

老老介護の現状|増加している理由や共倒れを防ぐための対策を解説

老老介護は介護する側にとってもされる側にとってもリスクが高いとされています。少子高齢化社会において、社会だけでなく家族としても対策を行うことが大切です。

この記事では、老老介護の現場におけるリアルな現状から、考えられる原因と問題点、そのためにできる解決策をご紹介します。

老老介護の現状

まずは老老介護のリアルな現状から知っておきましょう。基本的な知識を身につけておくことで、老老介護とはどのようなものなのか、日本はいかなる状態にあるのかがわかります。現状を知ることで、老老介護の実態を正しく把握していきましょう。

老老介護とは?

そもそも老老介護とはどのようなものなのかですが、これは高齢者が高齢者を介護している状態を指します。ここでいわれる高齢者は、65歳以上の人です。65歳以上の高齢者同士での介護が老老介護となっており、夫婦はもちろん、親子など家族間でも起こることがあります。

また、75歳以上の人が介護する状態を超老老介護と呼ぶこともあり、このような言葉の存在から、介護年齢が上昇しつつあることがわかります。

老老介護の人口は増え続ける

日本では4人に1人が高齢者、つまり65歳以上であり、老老介護の人口は増え続けています。2001年時点のデータを見ると、老老介護は40.6%でしたが、2015年時点では54.7%と増加しています。長期的に見ると老老介護の人口はさらに増加する傾向にあることも覚えておきましょう。

さらに75歳以上の人同士が介護を行う超老老介護も30%超えの人口となっており、老老介護と合わせて高齢者による介護が広がっていることが日本の現状です。

介護期間は長期化している

日本においては介護期間が長期化しており、これも現状として知っておきたいポイントです。介護期間は「1~4年が38.7%」、「5~9年が28%」、「10年以上が19.2%」となっており、5年から10年もの長期間で介護にあたっている人は少なくありません。

介護期間が長期化している理由としては、健康寿命と平均寿命の差が開いてきていることがあげられます。健康寿命は健康な状態で、医療や介護のサービスを必要としない年齢であり、これは男性だと平均72.14歳、女性だと74.79歳というデータがあります。

対して医療や介護などのサービスを受ける場合の年齢も含める平均寿命は、男性が80.98歳、女性が87.14歳です。

つまり、健康寿命よりも平均寿命のほうが長くなっていることで、結果的に医療や介護サービスの必要性が増し、介護期間が長期化しているといえるでしょう。

老老介護が増加している理由

そもそも日本においてなぜ老老介護が増加しているのか、その理由を知っておくことも大切です。老老介護が増加している理由としては、次の3つがあげられます。

  • 少子高齢化
  • 核家族化
  • 他人に介護される抵抗感

これらの理由から、なぜ少子高齢化が進んでいるのかを理解していきましょう。

少子高齢化

日本では少子高齢化が進行しており、これによって老老介護が増えています。これは医学の進歩が理由です。医学が進歩したことにより平均寿命は延びましたが、医療や介護を必要とせずに日常生活を送れる健康寿命との差が開いています。

つまり、医学の進歩で長生きができる人は増えたものの、その分介護を必要とする人も増加しています。これは老老介護が増えている大きな理由といえるでしょう。

核家族化

核家族化が進行したことも、老老介護が増加した理由の1つです。核家族とは夫婦のみの世帯や夫婦と子供を含めた世帯であり、ここにおける核家族化とは、夫婦のみの世帯を指します。

夫婦のみの世帯が増えたことで、子供に介護を頼ることができず、夫婦間で介護をしなければならない世帯は増えています。つまり、これによって高齢者同士の介護が増え、結果として核家族化が老老介護の増加の原因になっていることは覚えておきましょう。

他人に介護される抵抗感

介護される人にとっては、誰に介護をしてもらうかは重要な問題であり、他人に介護されることに抵抗感を覚える人は少なくありません。どの程度の介護を必要とするかは人によって異なりますが、日常生活の世話だけではなく、入浴や排せつなどが必要となることも多いです。

そのため、他人に介護されることを嫌がり、身内に介護を頼む人は少なくありません。核家族化の進行で子供に介護を頼むことができず、夫婦間での老老介護になってしまうこともあります。

老老介護の問題点

日本では老老介護が増加しており、これにはさまざまな問題点があります。なぜ老老介護が起きるのかといった背景だけではなく、その問題点を把握しておくことも大切です。

  • 介護する側の負担
  • 認認介護に移行する可能性
  • 社会との接点が減り外に助けを求められなくなる

老老介護の問題点を知ることで、いかなるリスクが潜んでいるのかを知っていきましょう。

介護する側の負担

老老介護では介護をする側の負担が大きく、これは重要な問題です。負担の大きさから介護疲れを起こしてしまうこともあり、夫婦で共倒れになってしまうこともあるでしょう。どのような負担があるのかを知り、介護する側が抱えやすい問題を知っておくことが大切です。

介護する側の体力

老老介護では65歳以上の高齢者が介護をするため、体力面での問題が起きやすいです。介護では入浴や排せつ、着替えなどの世話が必要となり、これらには体力を要します。

大人1人の移動の補助や日常生活の世話には体力や力が必要であり、高齢者になるとこれができないことも多いです。介護者の負担が大きいことはもちろん、十分な介護ができずに双方が疲労してしまうこともあります。

介護する側のストレス

介護する側のストレスも、老老介護の問題点の1つです。老老介護では介護者の負担の大きさがストレスになってしまうこともあり、これによって精神的な疲労を抱えてしまうことも少なくありません。

精神的に疲労することで、社会的に孤立したり、脳の認知機能が低下したりして、介護者自身が問題を抱えてしまうこともあります。特にストレスからうつ病になったり、認知症になったりすることも多く、介護者自身も介護が必要な状況になってしまい、共倒れになってしまうリスクもあるため注意が必要です。

認認介護に移行する可能性

老老介護をしていると、そこから認認介護に移行する可能性もあります。認認介護は老老介護よりもリスクが高く、これによって介護する人とされる人の両方が共倒れになってしまうことも少なくありません。

認認介護に移行することでどのようなリスクがあるのかを知り、老老介護に潜んでいる問題点についての理解を深めていきましょう。

認認介護とは

認認介護とは、認知症の人同士が介護している状態です。お互いが認知症であることで、事故が起きやすく、老老介護よりもリスクは高いです。

そもそも認知症の人を介護するだけでも危険性は高く、はいかいによって事故にあったり、日常生活のあらゆるシーンでけがをするリスクも高まります。介護者が認知症だとさらにリスクが高くなり、けがや事故などが起きる可能性があることは理解しておきましょう。

介護する側がMCI(軽度認知症)である可能性

認認介護の危険性としては、介護する側がMCIと呼ばれる、軽度認知症に知らないうちになっていることもあげられます。明確な自覚症状がなく、他の人から見ても正常と思われる場合でも、高齢者になると軽度の認知症になっている可能性は少なくありません。

軽度認知症の高齢者は14%程度と多く、気づかないうちに認認介護に移行しているリスクもあることは覚えておきましょう。自身が認知症になっているかどうかの判断は難しく、知らないうちに認認介護に移行して事故などのリスクが高まることもあります。

体調管理が困難になる

認知症が進行すると体調管理が困難になり、介護する側も認知症だとこのリスクはさらに高まります。認認介護になると、介護される人の服薬や食事の管理が十分に行えず、これが健康上の問題に発展することもあるでしょう。

また、体調管理だけではなく、お金の管理など日常生活においても支障をきたす場合があります。介護する人もされる人も体調管理や生活の管理がしづらくなってしまい、場合によっては命にかかわる事故につながる危険性もあることは理解しておきましょう。

社会との接点が減り外に助けを求められなくなる

老老介護では介護する人の負担が大きく、介護者と社会との接点が減ってしまうことも少なくありません。社会との接点が減ることで、外に助けを求められなくなり、介護者自身のストレスは増えやすいです。

介護が生活の中心になってしまい、外に出られなくなって社会的に孤立することも多いです。社会との接点が減ることで人との会話も少なくなり、これによって脳の機能が低下して認知症につながることもあります。

社会的な孤立がストレスになり、認知症の進行を進めてしまうことで、老老介護から認認介護に移行する可能性も高いことは覚えておきましょう。

老老介護で共倒れにならないためにできること

老老介護は介護する人とされる人それぞれが問題を抱えやすく、これによって共倒れになってしまうこともあります。老老介護で共倒れにならないためには、次のことを考えましょう。

  • デイケア・デイサービスを利用
  • ショートステイの利用
  • 訪問介護・看護を受ける
  • 老人ホームなどの介護施設の利用
  • 地域包括ケアシステムを利用する

老老介護で共倒れにならないためにも、早いうちからできることを考えておきましょう。

デイケア・デイサービスを利用

高齢化によって介護が難しくなるなら、デイケアやデイサービスを利用することがおすすめです。デイケアやデイサービスなら、介護施設に入居する必要はありません。施設に入居する必要がないことから、日中だけの介護になりますが、介護者の負担が減ることは確かです。

また、介護される人も施設に入居する必要がないことから、精神的な負担は少ないです。デイケアやデイサービスでは、通所への送り迎えや食事などはもちろん、入浴やリハビリなどのサービスを行っていることも多く、介護される人の健康管理がしやすくなることも魅力といえます。

ショートステイの利用

デイケアなどよりも長期のサービスを利用したいなら、ショートステイを考えることもおすすめです。ショートステイでは、最大30日連続で通所に滞在することができ、介護者の負担は大幅に減らせます。

短期間の滞在となることから、介護される人も見放されたと感じることも少なく、お互いにとってメリットとなりやすいです。また、30日丸々滞在しなくても、1~2週間程度で利用することも可能であり、スケジュールに合わせて使うこともおすすめです。

訪問介護・看護を受ける

介護のサービスとしては、訪問介護や看護を利用するという方法もあります。ケアワーカーやヘルパーと呼ばれる人が自宅に来て介護サービスを提供してくれることが、大きな魅力です。

訪問介護や看護なら自分たちが移動する必要がなく、足腰が弱くなっていて外出が難しい人にもおすすめです。また、外から人がやってくることで、社会との接点ができ、孤立も防げます。介護や看護を受けられることに加えて、介護の方法などについてのアドバイスも受けられる点は、訪問介護や看護の魅力です。

老人ホームなどの介護施設の利用

介護の必要な範囲が多いなら、老人ホームなどの介護施設を利用することがおすすめです。介護施設を利用することで、より手厚いサービスを受けることができ、介護者の負担は大幅に減らせます。

老人ホームにはさまざまな種類があり、介護が必要なら介護サービス付きの施設を選びましょう。老人ホームによっては、介護サービスがついていないこともあるため、利用する際には事前に確認しておく必要があります。

特にハイクラスな層に向けた高級老人ホームなどでは、温泉やジム、コンシェルジュなどの施設やサービスは充実していても、介護サービスには非対応ということも少なくありません。

どの程度の介護が必要なのかはケアマネジャーなどと話し合い、その人の度合いに合わせた施設を探して入居先を決めましょう。

地域包括ケアシステムを利用する

介護についての悩みを解決するには、地域包括ケアシステムを利用することもおすすめです。地域包括ケアシステムとは、介護が必要な人の状態に合ったサービスを紹介してくれるシステムであり、その地域にあるおすすめのサービスや施設などを知ることができます。

地域包括ケアシステムを利用するには、65歳以上の高齢者か高齢者の支援にあたっている人という条件を満たす必要がありますが、老老介護をしているなら利用条件は問題なくクリアできます。

介護についての相談ができることで、今後どのような対策を取るべきなのかがわかり、介護にかかる負担を減らしやすいでしょう。また、介護サービスの紹介だけではなく、介護保険の申請などもサポートしてくれるため、介護にまつわるさまざま疑問を解決しやすいです。

幸せな老後のために家族でできる対策を今から考える

老老介護にはさまざまなリスクがあり、幸せな老後を送るには今のうちから対策を考えておくことが大切です。介護者の年齢が上がってきたとしても、介護サービスを利用することで、老老介護のリスクは避けられます。

老老介護をすることで、介護する人もされる人も負担を抱えてしまうことが多く、場合によっては事故につながってしまうこともあります。リスクを上手に回避するためにも、早くから対策をしておき、幸せな老後を目指しましょう。

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