「サ高住では食事の提供がないって聞いたけど、食事は自分で準備しなければ行けないのだろうか?」
一部のサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)では、有料老人ホームと異なり食事の提供サービスはありません。そのため、サ高住に入居後、食事の準備はどうすればいいのだろうかと心配の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、サ高住で食事の提供をしてくれるのか、また見学時に食事面で確認しておきたいポイントを紹介します。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は食事の提供をしてくれる?
結論から言うと、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に食事の提供義務はありません。
しかし、多くの施設で食事提供サービスを導入しており、入居者はオプション料金を支払えば食事サービスを受けることが可能です。
サ高住は有料老人ホームと異なり、生活相談や安否確認サービスを行う「住宅」に該当するため、食事の提供が義付けられていません。そのため、食事を提供してもらうためには、オプションとして追加で料金を支払うことになります。
以降ではサ高住と住宅型有料老人ホームとの違いを説明した上で、サ高住での食事提供サービスについて詳しく紹介していきます。
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サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは?
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は、国土交通省が設置条件を定める高齢者向けの賃貸住宅です(有料老人ホームは厚生労働省が条件を定めています)。自立から軽度の介護を有する方が入所できます。基本的には個室または夫婦向けの2人部屋で、他は一般的な不動産賃貸住宅とさほど変わりはありません。
居室はバリアフリー設計済みで、要介護の方の入居を前提とした住宅型有料老人ホームなどと比べて生活の自由度が高く、体調に問題がなければ外出や外泊を好きに行うことができます。
昼間は施設職員から安否確認や生活相談のサービスを受けることができるため、いざという時も安心して暮らすことができます。施設によって介護事業所を併設するなどして、看取りを行っているところや、24時間体制で看護婦が常駐している施設もあります。
また、自立から要介護の方まで幅広く受け入れているところもあるため、入居中に要介護度が悪化しても住み続けられるところがあります。
では、住宅型有料老人ホームと何が違うのか、次項にて詳しく解説していきます。
住宅型有料老人ホームとの違い
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の住宅型有料老人ホームでは、提供されるサービスが大きく異なります。
サ高住は、住宅型有料老人ホームと混合される方が少なくありません。どちらも自立の方、軽度の方向けから、要介護の方向けの施設まで、幅広い選択肢がありますが、施設の特徴やサービスは異なります。
そこで、サ高住と住宅型有料老人ホームの違いを、下記の表でまとめました。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅) | 住宅型有料老人ホーム | |
特徴 | バリアフリー設計の住宅。自立した方向けに、一部生活支援等を行っている賃貸住宅 | 食事や掃除などの生活支援を受けることができる、主に要介護者向けの施設 |
入居条件 |
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サービス |
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契約方法 | 賃貸借契約方式 | 利用権方式 |
費用 | 初期費用:5~50万円
月額費用:8~20万円 |
初期費用:0~数百万円
月額費用:5~20万円 |
設備 | 居室面積が25㎡以上
(浴室、キッチン等が共有の場合には18㎡以上) |
居室面積が13㎡以上 |
上の表より、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)と住宅型有料老人ホームの異なる点として、比較的住宅型有料老人ホームの方が手厚いサービスを提供している点が見受けられます。
住宅型有料老人ホームでは食事サービスの提供が義務付けられているため、毎日3食の食事や施設によってはおやつが提供されます。食費は月額費用に含まれているため、追加で支払うことはありません。
一方でサ高住では食事サービスが義務付けられていません。ただし、部屋の掃除や買い物の代行などの生活支援サービスや、食事を提供してくれるサービスをオプションで追加することもできます。そのため、月々支払う費用に加えて別途料金を支払うことになります。
これは、それぞれの監督官庁からくるもので、どちらが優れているということはありません。サ高住が国交省。住宅型有料老人ホームは厚労省が管轄しています。
いずれも、高齢者のために整備された住宅ではありますが、担当する官庁の性格上、サ高住は賃貸住宅として“住まい”に力点を置かれ、住宅型有料老人ホームは“生活サポート”に重点が置かれているということです。
また、いずれの施設においても、介護サービスは費用内で付帯されていません。施設内で入浴の介助や食事の補助などの介護サービスを受ける場合は、併設している事業所や外部の業者に依頼する必要があります。

サ高住では料理を作れる
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)では、居室や共用スペースにキッチンがあるため、入居者本人が料理を作ることができます。一方、住宅型有料老人ホームでは、キッチンのない施設も少なくありません。
サ高住は基本的に食事や入浴などが基本的に一人でできる、自立した方にも適応した施設です。外出制限などもないため、普段の生活のように買い物に行き、食事を準備することができます。
住宅型有料老人ホームの多くが、毎月食費を定額で支払う設定となっています。弁当を食べる。または外食するなどしてキャンセルすることは可能ですが、居室にキッチンが設置されていない施設がほとんどですし、要介護の方が自由に出歩いて弁当を買ったり、外食したりというのも現実的ではありません。
もし自立度が高くて、入居後も自分の好きなものを食べて過ごしたいとお考えの方には、サ高住を検討することをおすすめします。

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サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の食事提供について
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)では、食事の提供義務はありませんが、オプション料金を支払うことで食事サービスを受けることができます。
サ高住は、自立している方にも適応している施設であるため、居室や共用スペースにあるキッチンで、自分が好きなものを調理することができます。しかし、毎日準備するのは面倒、調理が得意ではないという方向けに食事提供を行っている施設は多いです。
この章では、サ高住における食事の提供方法や費用について詳しく解説していきます。
提供方法
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)で食事サービスを受ける場合、主に3つの提供方法に分かれています。
- 施設内で調理
- 一部を業者に依頼
- 宅配弁当
施設によっては併設している介護施設で一緒に料理を作るところや、外部の業者に任せるところもあります。提供方法について順に解説していきます。
施設内で調理
施設内に調理場所があるサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)や併設している介護施設がある場合、出来立ての食事を食べられます。
料理を施設内で作るため、外注するよりも細かい味付けや調整が可能で、栄養バランスや健康に考慮した温かい料理が食べられます。季節やイベントがある時は、旬の食材を取り入れたりイベントに合った献立を提供することもあります。
また、施設職員が入居者の状態を把握しているため、咀嚼力が低下している方や、高血圧の方向けの減塩食など、入居者ひとり一人の状態にあった食事を提供することができます。施設によっては、厨房や調理師が紹介されているところや、食材の生産者の顔写真を提示しているところもあります。
ただし、人件費や設備管理費が増えるためオプション料金が高かったり、利用回数に関わらず食事サービス費を支払わなければならない施設もあるため注意が必要です。
一部を業者に依頼
施設内に広い調理場所がないサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)では、おかずを外部の配食サービスに任せるところもあります。
おかずを冷凍食品を使ったり、ご飯だけ施設内で炊くなど、調理ができる施設と比べたらやや見劣りするかもしれません。ただ、人件費や食材費が低い分、入居者の費用負担を抑えることができます。
チルドや冷凍食品というと「美味しくない」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし現実は違ってきています。高齢者は体調コントロールのために、塩分を抑えて調理しますが、つくりたてよりもチルド調理の方が、同じ塩分量でも食材に浸透しやすく、かえって美味しく感じることもあります。
また、食事を外部の業者に任せているとはいえ、栄養バランスやカロリー計算などを考慮しているため、生活していくうえで充分な栄養を摂取することができます。
宅配弁当
施設内に調理場所がない(サービス付き高齢者向け住宅)では、食事提供を全て外部の宅配弁当に任せるところもあります。
食事の提供義務がない分、費用を最小限に抑えるために宅配サービスを利用する施設も少なくありません。ただ最近は高齢者向けにカロリーを調整した弁当やムース食にも対応しているところもあり、年配の方でも安心しておいしい食事を届けてくれる業者も多いです。
前日までに名簿に記入するなど手間はありますが、入居者が必要な分だけ頼むこととなるため、無駄な出費を省けるといえます。
提供費用
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)での提供費用は、主に2つの支払い方法があります。
- 1食単位で支払う
- 毎日3食を月額で支払う
1食単位で食事提供サービスを使える場合は、事前に施設に申請することで食事サービスを受けられます。朝食が300~400円、昼食・夕食が600~700円程度です。自炊と比べたらやや高めではありますが、自分で作る手間もなく、栄養バランスの良い食事を提供してもらえます。
また、オプション料金を支払えば有料老人ホームのように毎日3食の食事をしてもらえる施設もあります。費用は5万円前後で、住宅型老人ホームの食費が月額5~7万円程度と算出されているため、費用は大きく変わりません。ただし、サ高住の場合は月々の支払いにオプション料金が追加されるため、月額費用がより高くなります。
外出や宿泊などで食事の必要がない場合は、事前に申し込めばキャンセル可能なところが多いです。ただし、当日や直前の申し出だとキャンセルできないこともあるので注意が必要です。
施設によってはオプション料金の一覧や、食事提供に関する契約プランをホームページに掲載しているところもあるため、入所前に料金を確認することができます。
入所後にどれくらい食事を自炊できるか、またどれくらいのペースで食事提供サービスを利用する予定なのか、ある程度目星をつけて施設を選ぶことが大切です。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の見学時に見ておくべき食事のポイント
入居希望中のサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)で食事の提供サービスを行っている場合、見学時に食事のことで見ておくべきポイントは主に3つが挙げられます。
- 実際に食べてみる
- 献立表を確認する
- 食事提供体制を確認する
見学の時間帯をお昼にすることで、入居者が食事している雰囲気を実際に確認することができます。上記について順に詳しく解説していきます。
実際に食べてみる
施設見学の際に、可能であれば試食をしてみましょう。ホームページや資料に食事の様子が掲載されていますが、どのような味付けなのかは実際に食べないとわかりません。
実際のところ、老人ホームなどの施設の食事はおいしくないと苦情を寄せる方も少なくありません。食事は毎日の生活にかかわることなので、普段どんな食事が提供されているか、味付けは濃いか薄いかなどご自身の舌で確認することが大切です。
また食事中を見学することで、スタッフや入居者の雰囲気を見ることができます。
施設によっては試食会や事前予約を行っているところもあるため、施設見学の前に試食が可能か確認してみましょう。
献立表を確認する
施設側が作成している献立表を確認しましょう。献立表を見ると、毎日の食事に対する工夫や配慮が分かります。
頻繁に食事サービスを利用するのであるならば、入居者の好みに合った食事を提供しているか、似たような食事ばかりになっていないか、料理は選択できるか(例:和食と洋食から選べる)などを確認してみましょう。
施設によっては季節やイベントに沿った料理をしたり、ご当地献立といった地域の定番メニューを提供したりしているところもあります。
栄養や健康に配慮するのみならず、日々の生活を楽しくするような食事を提供しているか、献立表を見てチェックしましょう。
食事提供体制を確認する
食事を施設内で作るのか外部の業者に頼むのか、食事の提供体制を確認することが大切です。食事を居室まで運んでくれるのか、提供時間は何時なのかは資料で把握できます。
食事提供のサービスを受ける際に、施設内で作った料理なのか、外部に委託した料理なのかによって、食事に対する力の入れ具合を確認できます。
施設内で作っている場合は温かくて出来立ての料理を食べられる分、料金が高くなってしまうことがあります。また外部の業者に任せているとしても、最近は介護食に対応していたり、食事の質も向上しているため、一度実際に食べてみることが大切です。
また、介護食や治療食などの入居者の状態に合わせた食事を提供できるか聞いてみることも大切です。もし普通食しか提供していない場合、入居後に介護食などが必要になった際に、別の施設に転居しなければならないケースも想定されます。
介護食は専門知識がなければ入居者自身が作ることは難しいため、施設職員がどの程度まで対応可能か聞いてみましょう。

また「実際にサ高住を見学してみたい」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。
「幅広い選択肢から後悔しない施設選びがしたい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。
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サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)で健やかに生活するために
本記事では、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)での食事の提供方法や、食事から見る施設の選び方を紹介しました。
サ高住に食事提供の義務はありませんが、多くの施設で食事提供のサービスを行っています。食事は毎日の生活に大きく影響を与える要素であるため、入所後に後悔しないためにも、食事の提供方法を確認しておきましょう。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に食事提供の義務はありません。しかし多くの施設で食事提供サービスを導入しています。詳しくはこちらをご覧ください。
月額合計は5万円前後です。多くの施設が1食当たり朝は300~400円、昼・夕を600~700円程度に設定しています。詳しくはこちらをご覧ください。