• 親の介護
  • 【公開日】2023-02-16
  • 【更新日】2023-03-31

親の介護をする方へのねぎらいの言葉とは?介護者への適切な対応も解説

親の介護をする方へのねぎらいの言葉とは?介護者への適切な対応も解説

「親の介護をしている先輩や友人にどのようなねぎらいの言葉をかけたらよいのだろう?」と悩んでいませんか?

この記事では、介護者にかけるべき言葉について解説します。また、介護疲れしている介護者がいた場合の適切な対応についても解説します。

ねぎらいの言葉を知り、介護者を励ましましょう。ぜひ、参考にしてください。

株式会社アテンド 代表取締役
専門分野:介護全般

旧三菱銀行およびみずほ銀行で10年ほど窓口やローンアドバイザーに従事したのち、 2013年に介護事業を運営する株式会社アテンド設立。 同年6月にリハビリ特化型「あしすとデイサービス」開設。 メディア実績は厚生労働省老健事業「サービス活用販促ガイド」、週刊ダイヤモンド、 経済界、シルバー新報、聖教新聞、ABEMA Rrime など 介護事業経営と父の介護を8年経験したスキルを活かし、現在は講師として著者として介護のノウハウを提供。介護する人とされる人が安心して暮らせる環境つくりに邁進している。詳しくはこちら

約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

親の介護をしている方にかけるねぎらいの言葉10選

親の介護をしている身近な方に、どのようなねぎらいの言葉をかければよいのでしょうか。介護者の気持ちが軽くなるような言葉をかけましょう。

親の介護をしている方にかけるねぎらいの言葉には、以下の10個があります。

  1. いつもがんばってるね
  2. お父さんも幸せだね
  3. いつでも話聞くよ
  4. できることがあればお手伝いするよ
  5. また遊びに行くね
  6. ゆっくり自分のペースでね
  7. 心配してるよ
  8. とてもよくやっているよ
  9. 落ち込む必要はないよ
  10. 大変な時期だからこそ、頼ってね

ねぎらいの言葉について、それぞれ解説します。

ねぎらいの言葉1:いつもがんばってるね

いつもがんばってるね」は、介護者の努力や苦労を肯定的に認め、相手をいたわる受容的な言葉と言えるでしょう。

介護者は、自分の頑張りを見てくれている、自分の努力が認められている気持ちになるでしょう。また、疲れている場合でも自信につながります。

「いつもがんばってるね」とねぎらいの言葉をかけるタイミングは、介護者が自信をなくしているとき、先が見えなくなっているときが適切です。日々介護をしている介護者が、少し息抜きをするきっかけになるでしょう。

ねぎらいの言葉2:お父さんも幸せだね

お父さんも幸せだね」は、介護者の気持ちを明るくするねぎらいの言葉と言えるでしょう。

介護者は、親を思いながら日々介護をしています。わが子からの介護を、親は受け入れているのか心配になるときもあります。

また、親もわが子からの介護に慣れず、気を遣って素直に感情を伝えられない場合もあるでしょう。客観的な立場から親の気持ちを伝えると、介護者も親もよい気分になれます。

「お父さんも幸せだね」とねぎらいの言葉をかけるタイミングは、介護者と親が共に家事をしているときが最適です。介護者も認められたと感じてがんばる糧になり、親は子に素直な感情を伝えるよいきっかけにもなるでしょう。

ねぎらいの言葉3:いつでも話聞くよ

いつでも話聞くよ」は、介護者に安心感を与える言葉と言えるでしょう。

介護者は孤独になりやすく、悩みや不安を吐き出せず溜め込んでしまう場合が多いです。相談できる先輩やささいな不安でも話せる友人は、大切な存在です。先輩や友人から言葉をかけられると、癒しや安心につながります。

親の介護に苦労し疲れている様子が見られたときに「いつでも声を聞くよ」とねぎらいの言葉をかけてみましょう。介護者が悩みや苦労がある場合は、話すきっかけが生まれます。悩みを話してくれたときは、相手の話を否定せずに聞きましょう。

ねぎらいの言葉4:できることがあればお手伝いするよ

できることがあればお手伝いするよ」は、介護者の心を軽くする言葉と言えるでしょう。

介護者は自分ひとりではないと思えます。介護者は責任感の強さから何でもひとりで抱え込んでしまう場合が多く、友人であっても、親の介護を簡単にはお願いできません。ねぎらいの言葉をかけてもらうと、手伝いを依頼する、心を打ち明けるきっかけになるでしょう。

また、介護者は介護に関して直接手伝ってほしいわけではない場合もあります。手が回らない仕事への協力も重要な手伝いです

しかし、なかには介護を必要とする親がいることを知ってほしくない介護者、まわりの方に関わってほしくないと思っている親もいます。そのため、一度声をかけたあとは、助けを求められるまで見守りましょう。

ねぎらいの言葉5:また遊びに行くね

また遊びに行くね」は、介護者がひとりではないと安心できる言葉と言えるでしょう。

親の介護を手助けするためだけに遊びに行く必要はありません。同じ環境にいると、相談相手として話をするきっかけになります。親子が同居している場合、第三者の存在はふたりだけの空気感を変えられる重要な役割です。介護者が一時的に親と距離を置き、気持ちをリセットする時間が作れます。

親の介護をする方に会ったタイミングや空いた時間ができたタイミングで「また遊びに行くね」とねぎらいの言葉をかけましょう。具体的な日時は、介護者に合わせる方がよいでしょう。

ねぎらいの言葉6:ゆっくり自分のペースでね

ゆっくり自分のペースでね」は、介護者を安心させる言葉と言えるでしょう。

「いつも気にかけている」と気持ちを伝えましょう。親の介護は、ケガや病気などで急に必要になる場合があります。頭が追いつかない状況で、医師との連絡や在宅介護の準備などに追われます。

特に介護経験がない方の場合は、大きな環境の変化にとまどうでしょう。親であっても介護は難しく、トラブルは付き物です。うまく介護ができないときには、親とぶつかるときもあります。

「ゆっくり自分のペースでね」とねぎらいの言葉をかけるタイミングは、親の介護に不安を抱えているときがよいです。気持ちを切り替えるきっかけになるでしょう。

ねぎらいの言葉7:心配してるよ

心配してるよ」は、介護者の気持ちを軽くする言葉と言えるでしょう。

「いつでも見守っているよ」と気持ちを伝えましょう。近くに頼れる方がいる、見守ってくれる方がいると安心できます。

「心配してるよ」とねぎらいの言葉をかけるタイミングは、介護者が孤立を感じているときや親の介護に疲れが見られたときです。介護者が思い込みすぎないよう気にかけましょう。

しかし、心配しすぎて踏み込みすぎないように注意が必要です。介護者への過度な声かけは負担になり、常に見られているようなプレッシャーを与えてしまいます。

ねぎらいの言葉8:とてもよくやっているよ

とてもよくやっているよ」は、介護者のがんばりをねぎらう言葉と言えるでしょう。

誰しも身近な方から褒められるのは、嬉しいものです。自分の努力をわかってくれる方がいる、自分の努力を見てくれる方がいると安心できます。

まわりから認められると自己肯定感を高め、自信にもつながるでしょう。介護者が親の介護を続けるモチベーションにつながります。

介護者が親の介護について話したとき「あなたはとてもよくやっているよ」と相手を認め、ねぎらいの言葉をかけましょう。自分を認めてくれているのだと知り、信頼関係も生まれます。介護者が頼みごとを依頼するきっかけになるかもしれません。

ねぎらいの言葉9:落ち込む必要はないよ

落ち込む必要はないよ」は、介護者の気持ちを軽くする言葉と言えるでしょう。

介護士でも日々の介護は大変なものです。親の介護となれば、思うようにいかないときには腹を立てて、きつい言葉をかけてしまう場合もあるでしょう。これだけがんばっているのに親も周囲の方もわかってくれないと落ち込むときもあります。特に認知症の親を介護している場合は、親に自分のがんばりを認めてもらいにくいです。

介護者が介護の壁にぶつかっているとき、「落ち込む必要はないよ」とねぎらいの言葉をかけましょう。親の状態も日によって異なるため、日々模索しなければなりません。

ねぎらいの言葉10:大変な時期だからこそ、頼ってね

大変な時期だからこそ頼ってね」は、介護者が安心できる言葉と言えるでしょう。

仲のよい友人であれば、普段は気を遣わずに頼れるかもしれません。しかし、親の介護は自分でもどうしていいかわからない状況に陥り、どこまで友人を頼っていいのかわからなくなる場合もあるでしょう。ねぎらいの言葉をかける際には「介護者が大変な時期だとわかってるよ」と気持ちを伝えましょう。

介護者が思い詰めているときや親の介護で十分休息が取れてないときに「大変な時期だからこそ、頼ってね」と、ねぎらいの言葉をかけましょう。介護者が悩みを話すきっかけを作れます。

約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

親の介護をしている方にかける逆効果の言葉とは?

親の介護をしている方を思ってかけた言葉が、気分を悪くさせるなど逆効果になっては意味がありません。どのような言葉に気をつけるとよいのでしょうか。

親の介護をしている方にかける逆効果の言葉には、以下の4つがあります。

  1. がんばって
  2. 休めるときに休んで
  3. 無理しないでね
  4. 施設に入れるのは可哀そうだもんね

逆効果の言葉について、それぞれ解説します。

逆効果の言葉1:がんばって

「がんばって」は、介護者の負担を倍増させる言葉です。

親の介護でかけるねぎらいの言葉で紹介した「がんばってるね」とは、ニュアンスが異なります。親の介護を熱心にがんばっているにもかかわらず、自分のがんばりが足りないと言われていると感じます。もっとがんばらなくてはいけないとプレッシャーをかけてしまうでしょう。

また、「がんばって」は他人事のように聞こえ、介護者との距離が生じます。努力を押し付けないよう、介護者に寄り添う言葉を選びましょう。

逆効果の言葉2:休めるときに休んで

「休めるときに休んで」は、兄弟や身内が言う言葉としては他人事で無責任な発言に取られる可能性があります

介護者を気遣っての言葉に思えますが、介護度によっては付きっきりで、十分な休憩時間を確保できない場合もあります。休むタイミングは、介護の状況次第です。

そんな中、「介護の分担をするよ」あるいは「介護を代わるよ」という提案なく、「休める時に休んで」と声をかけるのは逆効果です。

また、自分が休んでいる間は誰が親の面倒を見るのかと、不安が生じる可能性もあります。

介護者が親と同居している場合は、休みたくても休めません。常に介護の現実があり不安な状況が続きます。相手に不快な思いをさせないよう注意しましょう。

逆効果の言葉3:無理しないでね

「無理しないでね」も、無責任な発言に取られる言葉です。

無理しないとどうしようもない状況の場合もあります。急に介護が必要になったとき、すぐに介護サービスを受けられないときなど、一時的に忙しくなるときもあるでしょう。

介護者が無理をしていると感じた場合は「疲れているように見えるから、休憩しない?」と声をかけましょう。自分が疲れていると気づき、休むきっかけを与えられます。一度声をかけたあとは、介護者を見守りましょう。

逆効果の言葉4:施設に入れるのは可哀そうだもんね

施設に入れるのは可哀そうだもんね」は、介護者の気持ちを理解できていない言葉です。

介護者が日々どれだけの苦労をしているかは、計り知れないでしょう。第三者からは、親との関係性もわかりません。親が子の介護を受け入れられない場合もあるでしょう。

また、「これだけ苦労しているのに、まだ親に在宅介護の大変さをわかってもらえていないのか」と自信を失う可能性もあります。認知症の親を介護している場合、親と円滑にコミュニケーションが取れていない方もいます。認知症の方は、自分の思いをうまく言葉にして伝えられないため、親の気持ちが理解できないと悩む介護者も多いです。

関連記事
【体験談あり】親の介護を私ばかりしている… 兄弟と分担するためにはどうすればいい?
【体験談あり】親の介護を私ばかりしている… 兄弟と分担するためにはどうすればいい?
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

親の介護でねぎらいの言葉が必要な方とは

ここまで、親の介護をしている方にかけるねぎらいの言葉と、逆効果になる可能性のある言葉を解説しました。では、気にかけながらねぎらいの言葉を必要としている介護者はどのような方でしょうか。

親の介護でねぎらいの言葉が必要な方の特徴は、以下の3つがあります。

  • 自分より親の介護を優先しすぎている
  • ワンオペで親の介護をしている
  • 自分の生活があと回しになっている

それぞれ介護者の特徴について、詳しく解説します。

自分より親の介護を優先しすぎている

自分より親の介護を優先しすぎている方は、地域や社会との関わりが絶たれ孤立しやすいです。周囲に相談者や頼れる方がいなければ、苦しい思いを吐き出せません。孤立は精神的な負担が増える原因です。

常に親の介護について考えたり、毎日の介護と仕事の追われる状態が続けば安心して眠れない日もあるかもしれません。親の介護がうまくいかずに一晩中模索するときもあるでしょう。夜間のトイレ介助や不安から不眠状態になり、頭や身体を十分に休める時間がとれない方もいます。

ワンオペで親の介護をしている

ワンオペでの介護は、頼るところがなく身体的な負担がかかります。日々の慣れない介護は、相手の生活ペースに合わせて行うため、体調不良につながります。夜間に起こされると十分な睡眠時間が確保できず、体力も回復できません。

孤立が生じるワンオペでの介護は、精神的な負担も大きいです。親には自分ひとりしかいないと思う責任感も精神的な負担の原因です。

また、経済面の不安も大きな負担です。親の介護度に応じた毎月の介護サービス利用料や医療費、排泄用品や衣類などの購入も必要です。手すりを付けるなど、親が生活しやすいように環境を整えるための費用もかかります。また、親の介護のために仕事を制限すると収入も減少し、精神的な負担が増えます。

自分の生活があと回しになっている

自分の生活があと回しになると、食事や睡眠に時間を確保できません。体調不良や精神的な負担につながります。親にしか会わない状況が続くと、身だしなみもおろそかになるでしょう。

親の介護による疲れや精神的な負担が増えると「介護うつ」になる危険性も高まります。介護うつとは、脳のエネルギー不足によって意欲や判断力が低下する病気です。趣味に時間を割いてもいても楽しめない、よい話があっても気分が上がらないなど症状はさまざま。

介護うつを予防するためには、自分の時間を確保し、ゆっくり休息したうえで、栄養の整った食事をとりましょう。周囲の方からのねぎらいの言葉も、介護うつを防ぐ方法の1つです。

もし、老人ホームを考えてみようという方はケアスル介護で相談してみることがおすすめです。ケアスル介護では全国約5万もの施設から、入居相談員がご本人様のニーズに合った施設をご紹介しています。

「納得のいく施設選びをしたい」という方は、まずはぜひ無料相談をご利用ください。

約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

親の介護をしている方にはねぎらいの言葉をかけ、よい関係をつくろう

今回は、親の介護をしている方にかけるねぎらいの言葉、逆効果になる言葉について解説しました。

介護者は、声をかけてくれるだけで救われるものです。介護者へねぎらいの言葉をかけるときは「体調はどう?」「よくやっているよ」と、相手を受け入れる気持ちを忘れないようにしましょう。少しの言葉の違いで受け手側の気持ちも変わります。

また、親の介護でねぎらいの言葉を必要とする方の特徴は、介護を優先して孤立している方です。身近な介護者に当てはまる方がいれば、積極的に「あなたを気にかけているよ」ということが伝わるようなねぎらいの言葉をかけましょう。

親の介護をしている友人に声をかけるタイミングは?

落ち着く夜がよいでしょう。直接声をかけるのが難しい場合は、メールや電話などで連絡してみましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

地域包括センターとは?

各市町村にある介護・医療・保健・福祉の総合窓口です。専門知識を持つ職員が在籍し、介護サービスなどの相談や介護保険の申請を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。

老人ホームの
知りたいことがわかる
種類を診断 料金を診断 空室を確認
老人ホームの
知りたいことがわかる
種類を診断 料金を診断 空室を確認