特別養護老人ホームへの入所を検討しているが、「どんなレクリエーションをしているの?」「レクリエーションにはどんな目的があるの?」と疑問に思っている方がいるのではないでしょうか。今までクリエーションに参加した経験がないけど参加できるのかなと不安に思う方もいるでしょう。
今回は、特別養護老人のホームレクリエーションについて詳しく説明していきます。ぜひ、特別養護老人ホームの検討の参考にしてください。

特養(特別養護老人ホーム)でのレクリエーションについて
特別養護老人ホームでのレクリエーションについて詳しく説明します。入所されている方の状態に合わせ、さまざまな趣向を凝らしレクレーションを企画します。生活の中で楽しみを見つけてもらえる企画が多いです。
レクリエーションとは
施設の中では、高齢者が集まり楽しみながら交流を深める「レクリエーション」が実施されています。施設で行われるレクリエーションは、娯楽や余暇の意味合いだけではなく、レクリエーションを通しQOL(生活の質)の向上を目的としています。
レクリエーションは、他者とのコミュニケーションを通し、その方に合った趣味や能力に応じて提供される介護サービスです。レクリエーションは楽しみながら取り組むもので、単調になりがちな生活に変化を与えてくれます。
運動によりストレス発散や気分転換をしたり、頭を使い認知症予防をしたりと難しいものではなく、楽しみながら行えリラックス効果を与えられます。また、1人ではなくグループで行うゲームもあり、コミュニケーションやチームワークを高められるでしょう。
特養(特別養護老人ホーム)のレクリエーションの特徴とは
特別養護老人ホームでは、65歳以上で要介護3以上の高齢者が入所しています。そのため、要介護3以上で車椅子に座っている方もレクリエーションが楽しめるよう内容を考え工夫しています。
楽しみながら体を動かし身体機能の維持や向上が期待できる運動や、頭を使い脳の活性化が期待できる内容が多くなっているのです。実際に行われているレクリエーションは以下のとおりです。
- 体を使う体操や脳トレ
- 手先を使う折り紙
- 合唱や演奏
- 散歩
さまざまな種類のレクリエーションを企画しています。特別養護老人ホームでの生活を楽しく過ごすため、個人またはグループで参加する趣味活動、サークル活動もあります。生活を過ごすために趣味を楽しみ、仲間とコミュニケーションを図るのはとても大切です。
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特養(特別養護老人ホーム)のレクリエーションの効果とは
特別養護老人ホームのレクリエーションの効果は以下の4つのとおりです。
- 身体を動かし身体機能の維持や向上が期待できる
- 頭を使い脳の活性化が期待できる
- 他者とのコミュニケーションで生活の質の向上が期待できる
- 生きがいを見つけ生活の充実度の向上が期待できる
それぞれ詳しく説明します。
①身体を動かし身体機能の維持や向上が期待できる
身体を動かす体操などを習慣化すると、身体機能の維持や向上が期待できます。高齢になると自分で体を動かす場面が減り、筋力が低下するため転倒リスクが増えます。また、1人での運動も制限され、筋力低下が徐々に進んでしまうでしょう。
レクリエーションでは、周囲とゆったり楽しく運動ができます。周囲と身体を動かす経験により、社会に属する喜びを感じられるのです。普段使わない筋肉を動かし、ストレッチの習慣化により、健康寿命を伸ばす効果もあります。
②頭を使い脳の活性化が期待できる
頭を使いレクリエーションをすると、脳の活性化と認知症予防が期待できます。ゲームの中で自然に脳を使い刺激するのが目的です。
高齢者がゲームに取り組むなかで、考えたり記憶したりと脳を刺激すると、認知症予防につながるのです。また、ゲームの中で周囲とのコミュニケーションを促せます。老人性うつや落ち込みからの認知症対策にも効果が期待できます。
③他者とのコミュニケーションで生活の質の向上が期待できる
レクリエーションは、他者とのコミュニケーションや交流を図り、生活の質の向上が期待できます。特別養護老人ホームは、多くの入居者やスタッフとの共同生活であるため他者との人間関係は生活の質に大きな影響を与えるでしょう。
レクリエーションでは、参加者やスタッフとのコミュニケーションが必要不可欠であるため自然と会話をする機会が増えます。レクレーションでのスムーズな会話は、周囲とのよい関係性の構築になるでしょう。また、生活に楽しみを与えられる大きなメリットとなります。
④生きがいを見つけ生活の充実度の向上が期待できる
レクリエーションは、生きがいを見つけ生活の充実度の向上に期待できます。人間は他者から認められたい「承認欲求」を持ち合わせています。レクリエーションでは、承認欲求を満たして生きがいの創出につながります。
他者との共同作業を行うレクリエーションでは、与えられた役割を果たし、人の役に立つ実感を持てます。また、1つの作品が出来上がったあとの達成感は意欲向上につながるでしょう。
6つの楽しめる特養(特別養護老人ホーム)のレクリエーションとは
特別養護老人ホームのレクリエーションには以下の6つの種類があります。
- 体を使うレクリエーション
- 頭を使うレクリエーション
- 歌うレクリエーション
- 手先を使うレクリエーション
- 散歩レクリエーション
- 回想レクリエーション
レクリエーションと一言でいってもさまざまな種類があります。それぞれのレクリエーションについて詳しく説明していきます。
①ラジオ体操・ボールなど運動身体を使うレクリエーション
ラジオ体操・ボール運動などは、楽しみながら自然に体を動かせるレクリエーションです。特別養護老人ホームでは、要介護3以上の方が多く入所しています。そのため、車椅子に座っている方も多いです。車椅子に座ったまま取り組める運動もたくさん考えられていて、身体機能の衰えた方でも気軽に参加できるよう工夫されています。
体を動かし、習慣化できる生活リズムが改善されるでしょう。普段使わない筋肉を動かすため、運動不足とストレスの解消にも繋がります。そのため、多くの方がレクリエーションを楽しみの一つとしています。
②クイズ・脳トレーニングなど頭を使うレクリエーション
クイズ・脳トレーニングなどは、自然に脳を刺激し頭を使うレクリエーションです。クイズや脳トレーニングは、自然に脳を刺激します。また、普段あまり使わない脳の部分の活性化を促し、認知症予防ができる点がメリットです。具体的には以下のレクリエーションがあります。
- クイズ
- 漢字やことわざの問題
- 簡単な計算
- 指体操
- ボードゲーム
さまざまな種類のレクリエーションがあります。
黙々と作業をしたい方は単独で行い、他者と協力して作業したい方はグループで行えます。その日の気分で、好きなレクリエーションを楽しめるのも参加を続けられる点だといえるでしょう。
③合唱・演奏・歌うレクリエーション
合唱すると心肺機能の維持・向上が期待できます。また、レクリエーションで歌う曲は、利用者の世代に合わせて選ぶのがよいでしょう。世代に合わせた懐メロや童謡は、幼い頃や若い頃を思い出し、精神的にリラックスできる効果が得られるほか、脳の活性化・認知症予防にも繋がります。
気持ちが若々しくなるため、生活の質の充実にも役立ちます。演奏では、リズムを感じながら打楽器を演奏でき、身体を動かせる点もメリットです。レクリエーションで演奏会を開催すると、利用者それぞれに役割が与えられ達成感も得られるでしょう。
④折り紙・塗り絵など手先を使うレクリエーション
手先を使うレクリエーションは、利用者の身体機能のチェックに役立ちます。身体を動かす機会がなければ手の動きは悪くなり、手の拘縮は日々進んでしまいます。そのため、レクリエーションの中で利用者の動きを観察し、指先がどの程度動かせるのか確認しなければなりません。手先を使うレクリエーションは、脳への刺激になり認知症予防に繋がります。
車椅子を利用している方も座り姿勢のまま取り組めるなど、身体的なハンディキャップにあまり影響されないレクリエーションである点も魅力的です。作った作品を家族にプレゼントしたり、部屋に飾ったり、施設内で展示したりなど生きがいや承認欲求にも役立ちます。
⑤散歩・お出かけレクリエーション
散歩は、運動不足の解消や身体機能の維持・向上につながるでしょう。特別養護老人ホームでの利用者の多くは、要介護度3以上の方なので車椅子での移動が多くなります。スタッフの支援がなければ外出ができない方がほとんどです。そのため、外出すると季節の変化を感じられ、気分転換やリフレッシュ効果を与える点がメリットです。
スーパーで買い物をしたり、飲食店でご飯を食べるなどのレクリエーションは、生活機能の訓練の一面もあるといえるでしょう。特別養護老人ホームでは、花見や紅葉狩り・保育園や幼稚園のイベント・お祭りを見に行くといったさまざまなレクリエーションがあり利用者を楽しませています。
⑥回想法レクリエーション
回想法レクリエーションとは、1960年代のアメリカの精神科医であるロバート・バトラー氏によって提唱された心理療法です。過去の写真や映像・音楽を使い、利用者に昔を思い出し話をしてもらいます。回想すると、脳が活性化し精神が安定します。そのため、不安や孤独感が和らぐ点がメリットです。
最近では、認知症予防の目的でレクリエーションとして取り入れられるようになりました。認知症の高齢者は、新しい記憶を覚えるのは難しいですが、昔の記憶は覚えている場合が多いです。回想法を使うと、認知症高齢者の表情が穏やかになり自信を持ちながら話ができます。
特養(特別養護老人ホーム)レクリエーションの開催時の注意点とは
特別養護老人ホームのレクリエーションの開催時に注意する点は以下のとおりです。
- レクリエーションの参加を強制しない
- 高齢者に敬意を払う
- 心身の状況にあったレクリエーションを実施する
- 全員が楽しめるようサポートする
- 安全確認・体調管理をしっかりする
それぞれ詳しく説明します。
①レクリエーションの参加を強制しない
レクリエーションには、さまざまな効果がありますが利用者への参加は強制しない点が大切です。高齢者は、レクリエーションを「恥ずかしい」「子ども扱いをしている」「参加する気分ではない」と感じてしまう方も少なからず存在します。このような否定的な感情を持つ方に参加を強要すると、自尊心を傷つけてしまいます。
そのため、利用者本人の意思の尊重をしましょう。どのようなレクリエーションなら参加できるのか本人の希望を聞きながら、すべての利用者が楽しんでもらえるように配慮が大切です。
②高齢者に敬意を払う
レクリエーションに参加する高齢者に敬意を払う点は大切です。特に、高齢者には言葉遣いに気をつけ、マナーを守りながらレクリエーションを楽しんでもらいましょう。
高齢者には耳が遠い方もいます。円滑にレクリエーションを進めていくために、説明は大きな声で話すのが大切です。しかし、やたら大きな声で話すと怒られていると感じる高齢者もいるので、声のトーンには注意が必要です。不快に感じてしまうとレクリエーション自体が楽しめなくなってしまうので、敬意を払い楽しめるように関わりましょう。
③心身の状況にあったレクリエーションを実施
レクリエーションは、利用者の心身の状況を把握し負担のかからない内容に調整しましょう。特別養護老人ホームには、要介護度3以上の方が多く入所しています。車椅子を使う方や足腰が不自由な方が多くいる施設となるため、全身を大きく動かすのではなく車椅子に座りながらできるレクリエーションを企画していく点が大切です。
また、脳を使うレクリエーションでは、認知症の症状に合わせ難易度を調整していく必要があります。利用者のさまざまな既往症や障害の有無などの身体的なハンディキャップに配慮が必要不可欠です。
④全員が楽しめるようサポートする
レクリエーションは、ゲームを楽しみながら他者とのコミュニケーションを深めるために企画されています。
常に利用者の状況を確認し、孤立している方がいればスタッフが声をかけ周囲との交流を促します。利用者の中には他者とのかかわりが苦手な利用者もいるので、スタッフのサポートが重要です。
可能な限り同性や年齢が近い方の近くに連れて行き、話をするように促すなど自然とコミニケーションが取れる環境を提供しましょう。レクリエーションを全員が楽しめるようサポートするのはスタッフの大切な役割です。
⑤安全確認・体調管理をしっかりする
レクリエーションは、利用者の安全確認や体調管理が大切です。特別養護老人ホームに入居している方は、要介護3以上の認定を受けており、身体能力や判断力が衰えている方が多いです。レクリエーションで盛り上がり、体調を忘れて楽しんでしまうと、入居者自身の体調変化に気がつかない場合があります。
そのため、まわりのスタッフの安全な環境づくりや状態把握が重要です。利用者が怪我をせず、すぐに体調の変化に気付けるようにスタッフ同士での連携も必要となります。
特養(特別養護老人ホーム)のレクリエーションを理解し入所を検討しよう
特別養護老人ホームのレクリエーションは、要介護3以上の方でも取り組めるよう企画されています。また、娯楽だけではなく、レクリエーションにより身体機能の向上・脳の活性化・認知症予防・ストレス解消に役立つといわれています。
特別養護老人ホームのレクリエーションへの参加は自由です。さまざまな理由により参加を断る利用者に対し、参加の強制はしません。利用者の自尊心を傷つけてしまわないよう、職員が利用者の意志の尊重をし、どんなレクリエーションなら参加できるのか配慮しています。
特別養護老人ホームのレクリエーションでは、職員が必ずサポートしてくれますので安心して楽しめるでしょう。ぜひ、特別養護老人ホームの検討の参考にしてください。
レクリエーションの参加は強制ではないです。体調やその日の気分もありますので、ご自身で決めてもらえればいいです。詳しくはこちらをご覧ください。
特別養護老人ホームでのレクリエーションは、ゲーム、手芸、体操、歌などがあります。他者とのコミュニケーションのきっかけにもなるため、暮らしに楽しさをプラスしています。詳しくはこちらをご覧ください。