「ケアハウスは比較的費用がかからない施設と聞いたが、認知症でも入れる?」そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?ケアハウスは、健康な方、介護が必要な方、場合によっては認知症の方でも入居が可能です。
本記事ではケアハウスの特徴や入居条件、よいところ、気になるところ、そして配置されているスタッフなどについて解説しています。ケアハウスについて気になっている方はこの記事を参考にし、実際に問い合わせてみましょう。

どんな施設?ケアハウスとはこんなところ
ケアハウスとは軽費老人ホームの一種です。「自宅で自炊や洗濯をひとりで行うのが難しくなってきた」「ひとりで自宅に暮らすのに不安がある」「頼れる身寄りがいない」といった家庭の事情により、自宅で生活するのが困難な高齢者の方を対象としています。
施設ごとに多少違う部分もありますが、食事の提供、掃除・洗濯などの生活支援サービス、緊急時の見守りなどが受けられるので、自宅での生活に不安を抱えている高齢者の方も安心して生活ができます。
またケアハウスへの入居をお考えの場合は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では全国で約5万もの施設から、入居相談員がご本人様にぴったりの介護施設を紹介しています。
「幅広い選択肢から納得のいく施設を探したい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。
ピッタリの施設を提案します

ピッタリの施設を提案します

ピッタリの施設を提案します
どっちに入るべき?健康状態で入居する種類が変わる
ケアハウスには「一般型」と「介護型」の2種類があります。それぞれの施設で、利用者に合わせたサービスが受けられます。
自立しているごく軽度の認知症の方ならば、一般型でも入居できる場合もありますが、認知症の症状が進んでしまい、介護を受けなければ日常生活がままならない方は介護型のほうがよいでしょう。
理由を以下でお伝えします。
【一般型】人の力を借りなくても暮らせる方向け
一般型のケアハウスは、手助けを受けなくてもひとりで暮らせる方、もしくは洗濯や食事などの日常生活にまつわる家事の手助けを受ければ、ひとりで暮らせる方を対象とした施設です。
一般型のケアハウスで受けられるサービスは以下になります。
- 食事の提供
- 掃除や洗濯などの生活支援サービス
- 緊急時の対応
一般型では食事の提供や、生活支援サービスが受けられるため、自宅での生活に不安がある高齢者でも安心して生活ができるでしょう。
ただし、提供されるサービスに介護サービスは含まれていないため、介護を行うスタッフは常駐していません。
訪問介護や訪問看護などの介護サービスが必要になった場合は、外部の居宅事業所による介護サービスを受ける必要があります。
【介護型】身の回りのケアが必要な方向け
介護型は介護が必要な方向けの施設なので、見守りが必要な認知症の方でも、手助けを受けながら安心して生活ができます。
介護型ケアハウスで受けられるサービスは以下になります。
- 食事の提供
- 掃除や洗濯などの生活支援サービス
- 入浴やトイレの介助などの介護サービス
- 緊急時の対応
介護型では一般型と同じく、食事の提供や生活支援サービスが受けられます。日々の身体・精神状態の見守り、緊急時の対応も万全です。
一般型と異なるのは、介護サービスも受けられる点で、介護ができるスタッフが常駐しているため、介護サービスはケアハウスのスタッフによって提供されます。
認知症の方はケアハウスの選び方に注意
認知症の方がケアハウスへ入居する際のポイントは以下になります。
- 認知症が進行すると、一般型のケアハウスは退去となるケースがある。
- 介護型のケアハウスなら、重い認知症に対応しているところもある。
- 認知症は環境が大きく変わると進行する恐れがある。
一般型の場合、入居した時は軽度の認知症でも、症状が進み、介護が頻繁に必要になると、介護型のケアハウスなど、ほかの介護施設に転居を要する状況になるため注意が必要です。
認知症を患うと、高齢者は環境の変化に過敏になります。認知症は症状が徐々に進行していく病気ですが、住み慣れた環境から新しい環境に移った場合には、症状が大きく進行する場合があります。
したがって、認知症がある程度進行している状態の方は、はじめから認知症の対応ができる介護型への入居を検討しましょう。
ただし、施設で行える介護や認知症への対応、退去要件はケアハウスによって異なります。入居前にしっかりと確認しておきましょう。
どんな暮らしをするの?ケアハウスは自由な行動とプライベートを重視
ケアハウスでは、食事やおやつなどの決まった時間を除き、基本的には利用者の行動とプライバシーを尊重しているため、利用者は一日を自由に過ごせます。
要介護度や本人の身体状況にもよりますが、外出や外泊なども自由な施設が多いため、友人と買い物や旅行に出かけられます。
また、ケアハウスはアクティビティや季節の行事に力を入れている施設も多いため、利用者を飽きさせません。
例えば、お正月や節分、クリスマスなどの特別な日にはイベントが開かれ、工夫が凝らされた食事が提供されます。桜の時期には日帰りで花見にでかけたり、日帰り温泉旅行に出かけたりする企画をしている施設もあるようです。
さまざまなイベントを通して、同世代の利用者とコミュニケーションが取れるため、自立しながらも孤独を感じずに生活が送れるでしょう。
ここがよい!ケアハウスが選ばれるわけ
ケアハウスのよいところとして、以下3点が挙げられます。
・月額費用が安い
・個室なのでプライバシーを守れる
・レクレーションが多彩で機能訓練が受けられる
ケアハウスは有料老人ホームと比べて、月額費用が安く済みます。その理由は、利用料の一部が自治体からの補助金によって賄われているからです。
また、入居者全員が個室住まいなので、プライバシーを確保できるのも安心ですね。
さらに、ケアハウスでは日常的に将棋や麻雀、カラオケなどのレクリエーションに参加でき、介護型のケアハウスでは、機能訓練指導員による個別の機能訓練を受けて、身体機能の維持ができます。
ここが不安!ケアハウスの気になるところ
ケアハウスの気になる点は以下になります。
・介護型は人気で入居待ちが長い
・年齢の低い方は、ケアハウスでの生活に馴染みにくい
・一般型は介護度が上がると退去しなくてはならない
ケアハウスは費用が安いため人気があります。待機者が多い場合には入居待ちの期間が長くなるため、同時にほかの施設にも入居の申し込みをしておくのも一つの手でしょう。
一般型のケアハウスは60歳から入居できます。介護の必要がなく自立している60代の入居者の方は、ほかの入居者が年配の場合、馴染みづらく、コミュニケーションに不安を覚えてしまうかもしれません。
また、重度の医療ケアや介護が必要になった場合、一般型のケアハウスからは退去を求められるケースもあります。
種類別の入居条件を確認しよう
ケアハウスへの入居を考えているならば、一般型と介護型それぞれの入居条件を押さえた上で、検討を進めるようにしましょう。

【一般型】に入れるかチェック
一般型の入居条件は以下の通りです。
・60歳以上
・自立~要介護2までが目安
・所得や資産に関する入居の条件はない
一般型は自立した生活に不安があり、家族からの支援が受けられず身寄りのない60歳以上が条件です。所得や資産の有無にかかわらず入居できます。
【介護型】に入れるかチェック
介護型の入居条件は以下の通りです。
・65歳以上
・要介護1以上
・認知症の対応はケアハウスによって異なる
介護型は65歳以上で要介護1以上が入居条件です。認知症対応に関しては施設によって対応が異なります。また、認知症が悪化した場合、施設によっては対応ができない場合もあるので、入居前に退去条件などをしっかりと確認しておきましょう。
関連記事
ケアハウスの対象収入とは?算出方法から認定までの流れを解説カテゴリ:ケアハウスの費用更新日:2023-03-24
費用はほかの施設と比べてリーズナブル
ケアハウスにかかる費用はほかの施設と比べてリーズナブルです。それは施設が自治体からの助成を受けているからです。
費用の目安は以下をご覧ください。
施設の種類 | 初期費用 | 月額費用 |
一般型 | 0〜30万円 | 7〜13万円 |
介護型 | 0〜30万円 | 16〜20万円 |
初期費用は施設によって異なりますが、どちらの施設も30万円以下が相場となっています。
一般型は初期費用として保証金がかかりますが、保証金は退去時に部屋のクリーニングや改修にかかった費用を差し引いて返還されます。
介護型は初期費用として入居一時金がかかります。施設ごとに償却期間と償却率が定まっており、償却される前に退去した場合には、返還金が受け取れるので、「入居してみたものの、施設に馴染めずに短期間で退去する場合」も安心ですね。
月額費用に関しては、介護型がやや高い傾向にあります。
なぜなら、介護型には定額の介護サービス費が含まれているからです。
一般型には介護サービス費は含まれていませんが、介護サービスを利用した分だけ、利用料が追加されますので、その点は注意してください。
ケアハウスの月額費用に含まれる「サービス提供費」は本人の収入に応じて自己負担額が定められており、自己負担額を超える費用は自治体からの補助金で賄われるため、費用を安く抑えられます。
また、夫婦のうちどちらかが60歳以上であれば、夫婦で2人部屋に入居できます。2人で暮らしても、家賃や管理費などに関して2人分の請求よりは2割ほど安いため、さらにリーズナブルにできるでしょう。
関連記事
ケアハウスの費用はいくら?初期費用・月額費用の平均額も紹介カテゴリ:ケアハウスの費用更新日:2024-05-24
また「予算内で納得のいくケアハウスを探したい」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では入居相談員が予算感や施設ごとに実施するサービス、立地情報などをしっかりと把握した上で、ご本人様に最適な施設をご紹介しています。
「幅広い選択肢から後悔しない施設選びがしたい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。
ピッタリの施設を提案します

ピッタリの施設を提案します

ピッタリの施設を提案します
知っておけば安心!こんなスタッフが配置されている
一般型と介護型では配置されているスタッフの職種が異なります。入居を検討している方は、入居先の人員体制を確認するようにしましょう。

【一般型】必要最低限のスタッフを配置
一般型の人員配置基準は施設長または管理者、生活相談員などとされています。掃除や洗濯などの生活支援サービスが中心となるため、介護スタッフは常駐しておりません。
【介護型】介護するスタッフがいるので安心
介護型の人員配置基準は施設長、生活相談員、看護・介護職員、機能訓練指導員、計画作成担当者(ケアマネージャー)などとされています。
介護職員や看護職員、機能訓練指導員の配置義務があるため、充実した介護サービスと、看護職員の見守りによる健康管理が可能です。機能訓練指導員による心身の状況に合わせたリハビリも実施されるので、介護が必要な高齢者でも安心して生活ができるでしょう。
どこが違う?ほかの施設を比べてみよう
認知症を患っても入居できる施設を探した場合、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅といった施設の名前を耳にするでしょう。そこで、ケアハウスと比べてどこが違うのかをお伝えします。

グループホームと比べてみた
グループホームの入居条件は原則65歳以上で認知症を発症しており、要支援2または要介護1以上の認定を受けた方です。
認知症進行予防のためのレクリエーション、体操などに力をいれているため、ケアハウスよりも認知症に特化した施設といえます。
グループホームがケアハウスと大きく異なるのは、5〜9人のグループを1ユニットとして共同生活を送る点です。認知症の方は生活環境の変化に不安を感じやすい傾向があります。入居したあとに共同生活を送るメンバーは大きく変わらないため、認知症の方も穏やかに生活できますが、反面、共同生活が苦手な方はストレスを感じてしまうでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅と比べてみた
サービス付き高齢者向け住宅は、自立した高齢者を対象としている施設です。
ケアハウスと同様、一般型と介護型があり、一般型は食事や掃除、洗濯などの生活援助がなく、自分で行う必要があります。
そのため、介護施設よりは高齢者向けの賃貸マンションに近い施設といえます。ただし、生活相談や安否確認のサービスは義務付けられているので、不測の事態が起きた際にはサポートを受けられます。
介護型は、介護スタッフ・看護師の常駐が義務付けられているため、介護に特化している点もケアハウスの介護型と似ています。認知症の高齢者にとっても安心できる環境でしょう。
サービス付き高齢者住宅のほうが、施設の数が多いため、費用が多少割高になりますが、ケアハウスよりも短い待ち時間で入居できる可能性が高いです。
まず何をすべき?転居までのおおまかな動きを紹介
一般的なケアハウスに転居するまでの流れをご説明します。
- 電話やメールで問い合わせをし、本人と一緒に施設の見学を行う。体験入居を行っている施設ならば参加してみる
- 入居申込書を提出する
- 健康診断書や介護サービスの利用状況がわかる書類を提出する。施設側は書類を元に審査を行う
- 入居面談を行う。施設側は本人の身体状況、生活状況、人となりを把握し、本人に意思確認を行う
- 「入居可能」と判定結果が出た場合、申込書、身元確認書などの書類を提出し、契約を行う
- 日常生活に必要なものを用意し、入居準備を行う
- 入居開始
施設によって、スタッフの様子、入居者の様子、設備が大きく異なります。施設見学・体験入居の時点で雰囲気をしっかりと掴んでおきましょう。
また「入居前の手続きが大変そう…」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。
「暮らしの雰囲気を知った上で、納得して施設を探したい」という方も、まずは無料相談からご利用ください。
ピッタリの施設を提案します

ピッタリの施設を提案します

ピッタリの施設を提案します
自分の状態に合ったケアハウスを選びましょう
認知症を患っていてもケアハウスには入居ができます。ただし、一般型には介護職が常駐していないため、認知症の方は満足なケアが受けられないケースがあります。
認知症でも自立しているうちは生活できますが、症状が進み、介護の度合いが多くなると転居になる可能性があるのを頭に入れておきましょう。
介護型のケアハウスならば認知症に力を入れている施設があり、介護度が上がっても継続して住み続けられる場合もあります。契約時に入居条件や退去条件をしっかりと確認しておき、安心して住み続けられる施設を探しましょう。
介護型のケアハウスなら、重度の認知症に対応している場合があります。施設によって受け入れ体制が異なるので、まずは問い合わせてみましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
外出・外泊は自由ですが、予定を報告しておく必要があります。門限を設けていない施設も多いです。詳しくはこちらをご覧ください。