介護付き有料老人ホームでのショートステイ(お試し入居)に関する情報を網羅して解説します。
本記事では、都道府県別のショートステイ対応施設の探し方から、費用の目安、申し込み手続きの流れ、失敗しない選び方までを具体的に提示します。
ショートステイからそのまま本入居(ロングステイ)へ移行できる施設の特徴や、急ぎで入居したい場合の空室状況の確認方法も解説しています。記事の内容を参照することで、予算と希望条件に最適な施設を円滑に見つけることが可能です。
【都道府県別】ショートステイできる介護付き有料老人ホームを探す
ケアスル 介護では「ショートステイ可能な介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム」を1,000件以上(※2026年4月現在)掲載しています。
以下で、都道府県別の「ショートステイ対応施設」の一覧をまとめておりますので、お住まいのエリアにおける施設を探してみてください。
 
都道府県別のショートステイ対応の有料老人ホームを探す
介護付き有料老人ホームのショートステイにかかる費用の目安
実際に介護付き有料老人ホームのショートステイ利用者(またはその家族)81人を対象としたアンケート調査によると、1日あたりの自己負担額は「8,000円〜10,000円未満」がボリュームゾーンとなっています。

ショートステイの費用は、介護付き有料老人ホームを含め基本的には1泊ごとの日割り計算です。施設設備のグレードや立地条件によって金額は大きく変わります。
高級施設では、1泊あたりの費用が数万円になるケースもあるようです。今回のアンケート調査では、介護付き有料老人ホームのショートステイで1日あたり2万円以上の割合が全体の約25%となっています。
また、日用品費やおむつ代、個人の嗜好品購入費などは基本料金に含まれませんのでご注意ください。
ショートステイの自己負担額は、施設や要介護度などによって異なります。有料老人ホームなどのショートステイは、「介護保険適用外」となるケースがあるため事前の確認が必要です。
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介護付き有料老人ホームでショートステイするときの流れ

介護付き有料老人ホームでショートステイするときの流れは、大きく分けて以下の5つのステップとなります。
- ステップ1:施設検索・空室状況の確認
- ステップ2:施設見学・入居相談
- ステップ3:必要書類の準備・提出
- ステップ4:事前面談
- ステップ5:受け入れ判定・契約・入居開始
ご本人や担当医師、ケアマネジャーなどのスケジュール次第で日数を要する可能性があるので、ショートステイを希望する場合は早めに進めていきましょう。
各ステップごとの動きについて詳しく解説していきます。
ステップ1:施設検索・空室状況の確認
まずは、希望するエリアや予算、利用目的に合わせて施設を探します。
介護付き有料老人ホームのショートステイは、ショートステイ専用の部屋があるわけではなく、本入居用のお部屋の空きを活用する「空床利用」となるケースが大半です。
そのため、受け入れ状況が日々変動します。気になる施設を見つけたら、なるべく早い段階で担当のケアマネジャーやかかりつけ医などに相談しておきましょう。
ステップ2:施設見学・入居相談
空室の目処が立ったら、施設を見学して担当者に相談を行います。将来の本入居を見据えている場合は、施設の清掃が行き届いているか、スタッフや他のご入居者の雰囲気はどうかをご自身の目で確かめることが大切です。
また、遠方に住んでいて直接足を運べない方や、ご家族の都合がどうしてもつかない方に向けて、近年はスマートフォンやパソコンを使った「オンライン見学・相談」に対応している施設も増えています。
ステップ3:必要書類の準備・提出
施設側が「安全にケアを提供できるか」を判断するために、指定された書類を用意して提出します。契約手続きを円滑に進めるため、施設から指定された書類一式は漏れなく準備してください。
主に、かかりつけの医師に書いてもらう最新の身体状態や注意事項が正確に記載された「診療情報提供書」や、介護保険被保険者証のコピー、現在服用しているお薬の情報などが必要です。
医師に作成を依頼する書類は手元に届くまでに数日から1〜2週間ほど時間がかかるケースもあるため、早めに医療機関へ手配を始めることがスムーズに手続きを進めるポイントです。
面談・契約時に必要な主な書類と持ち物
- 診療情報提供書(健康診断書)
- 各種保険証(介護保険被保険者証など)
- 内服薬・お薬手帳
- ご本人・ご家族の身分証明書
ステップ4:事前面談
書類の準備・提出と前後して、施設のスタッフ(生活相談員や看護職員など)がご本人・ご家族と面談を行います。
ご自宅や入院先の病院など、現在ご本人がいらっしゃる場所にスタッフが訪問して行うのが一般的です。
面談の目的は、ご本人の現在の身体状況や認知症の進行度合い、生活リズム、食事の形態などを直接確認し、施設で適切なケアを提供できるかを見極めるためです。
ショートステイ中の安全な生活に関わる重要な場ですので、心配な点や特別な配慮が必要な事項(アレルギー、夜間の排泄時の注意点など)があれば、このタイミングで包み隠さず伝えておきましょう。
ステップ5:受け入れ判定・契約・入居開始
事前面談の結果と提出された医療情報をもとに、施設内で「安全に受け入れが可能か」の判定会議が行われます。
無事に受け入れ可能と判断されれば、本契約を取り交わし、いよいよショートステイの利用開始となります。
入居に向けて衣類や日用品といった日々の持ち物を準備します。施設によってレンタルできる物と、持ち込みが必要な物に分かれるため事前に確認しておきましょう。
持参する衣類は着脱しやすいものを選択し、他の利用者の持ち物との混同を防ぐため、すべての物品に記名を行ってください。
なお、現金や高価な貴金属の持ち込みは、紛失や盗難トラブルの直接的な原因となりやすいため、原則禁止としている施設が多数を占めます。
安心してショートステイできる介護付き有料老人ホームの選び方
安心してショートステイできる介護付き有料老人ホームを選ぶためには、以下の2つのポイントを意識しておきましょう。
- どのような介護がどの程度手厚いかを確認する
- 滞在中の様子がわかる「報告の質」で選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
どのような介護がどの程度手厚いかを確認する
介護付き有料老人ホームは、原則として「入居者3名に対して介護・看護スタッフ1名以上」という人員配置基準が定められており、24時間体制で施設専属のスタッフから介護を受けられるのが大きな特徴です。
しかし、「介護付き」であればどこでも全く同じケアが受けられるわけではありません。
介護付き有料老人ホームのケアについて、元看護師で長年高齢者ケアに携わってきた菅原さんにお話を伺いました。


たん吸引や頻回な点滴など「重い病状」や「高い医療的ケア」が必要な方に限って言えば、あえて医療処置に特化した住宅型有料老人ホームを選んだ方が良いケースもあります。
単に「介護付きだから手厚いはず」と決めてしまうのではなく、夜間のスタッフ巡回頻度や看護師の勤務時間など、ご本人の状態に合った「本当の手厚さ」があるかを事前に確認することが重要です。
滞在中の様子がわかる「報告の質」で選ぶ
ご家族に対して、滞在中の様子をどのように報告してくれるかも重要な選び方のポイントです。
介護付き有料老人ホームは、食事・入浴・排泄の介助から、日中のレクリエーション、機能訓練(リハビリ)まで、すべてのサービスを「自施設の専属スタッフ」が連携して提供します。
そのため、外部サービスを併用する他の施設形態に比べて、24時間を通したご本人の様子を総合的に把握しやすいという強みがあります。
だからこそ、単に「問題なく過ごされましたよ」という表面的な報告で終わらせず、詳細な記録を丁寧にフィードバックしてくれる施設を選びましょう。
具体的には以下のような内容です。
- 食事の摂取量や好んで食べていたメニュー
- 夜間の睡眠状況(何度起きたか、ぐっすり眠れていたか)
- 他の入居者との交流の様子や表情
- 参加したレクリエーションでの反応
こうしたエピソードを交えた報告をしてくれる施設は、日頃からスタッフが入居者をよく観察し、質の高いケアを行っている証拠です。
ご本人の隠れたニーズや施設との相性を測る指標にもなり、将来の本入居を検討する際にも貴重な判断材料となります。
まとめ
介護付き有料老人ホームのショートステイは、急な介護の受け皿としてだけでなく、将来の本入居に向けた貴重な判断材料となります。
公的施設と比較して費用は全額自己負担となるケースが多いものの、「空室があれば即入居が可能」「手厚い介護や充実した設備を体験できる」といった民間施設ならではの大きなメリットがあります。
まずは希望するエリアや予算、必要な医療的ケアを整理し、複数の候補施設を比較検討することが第一歩です。
「ケアスル 介護」では、全国のショートステイ対応施設を網羅しており、最新の空室状況や具体的な費用見積もりを無料で確認いただけます。
大切な家族が安心して過ごせる環境を見つけるために、まずは早めの施設検索と、必要に応じた見学・相談をおすすめします。