「介護をしていてついイライラしてしまい、自己嫌悪に陥ってしまう」
介護をしている方であれば、そのような経験もあるのではないでしょうか。
介護は、要介護者を抱え上げたりなどする際の身体的負担や、自分の時間が削られることによる精神的負担も大きいため、つい感情的になってしまうことも少なくありません。
本記事では、介護にイライラしてしまう原因や、介護にイライラしてしまう際の解決法などについて解説します。
介護についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護にイライラしてしまう原因
介護は、身体的・精神的負担が大きいため、例え親が相手であってもついイライラしてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。
介護にイライラしてしまう際には、主に以下のような原因が考えられます。
- しっかりとした休養が取れていない
- 介護を1人で抱え込んでいる
- 認知症の症状の理解や対応が難しい
それぞれの原因について詳しく解説していきます。
しっかりとした休養が取れていない
介護にイライラしてしまう場合には、しっかりとした休養が取れていないことが原因である可能性があります。
例えば、日中に仕事をしている方の場合は仕事から帰っても介護をしなければならず、心と体が安らぐ時間を持つのが難しかったり、夜間帯にも介護が必要な場合には十分な睡眠時間を確保できず、体を休めることができないなど、しっかりとした休養が取れていない結果、大きなストレスを感じついイライラしてしまうのではないでしょうか。
このように、しっかりと休むことができない結果、心と体がリフレッシュできず、ついストレスをため込んでしまいがちになることもあります。
介護を1人で抱え込んでいる
介護にイライラしてしまう場合、介護を1人で抱え込んでいることが原因である可能性があります。
例えば、要介護者の方と同居している、もしくは近い距離に住んでいるケースなどでは、介護のしやすさから介護の負担が一身にかかるケースが多いため、介護の負担の大きさに伴い、相当な身体的・精神的疲労やストレスを感じることもあるでしょう。
上記のケースのように、介護の協力者がいないなどの理由から介護の負担を一身に受けている場合、負担の大きさから限界を感じてしまい、感情を抑えるのが難しくなっているのかもしれません。
認知症の症状の理解や対応が難しい
介護にイライラしてしまう場合には、認知症の症状の理解や対応に戸惑っている可能性が考えられます。
要介護者と意思疎通が取れる状態での介護であれば、介護の必要性を理解し、適切な対応を取ることができるでしょう。
しかし、認知症が進行している場合には、妄言や幻視、暴言、暴力といった症状が見られることもあり、意思の疎通が困難になることがあります。また、認知症によく見られるもの忘れなどの症状でも、ご飯を食べたにも関わらずすぐにご飯を要求されるといったこともあり、同様に意思の疎通が困難になるでしょう。
このように、認知症の症状によってお互いの認識に違いが生じる場合には、相手を理解できない、相手に理解してもらえないことによるストレスが大きくなり、感情的になってしまうことがあるのです。
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介護にイライラして自己嫌悪に陥っていた方の体験談
本章では、介護にイライラし自己嫌悪に陥っていた方の体験談をご紹介します。
体験談①
MCI(認知症症候群)と診断され3年。認知症と診断され5年。
8年間、心配、不安、イライラなど色々ありました。
そろそろ認知症の介護に慣れてきてもいいと思いますが、時々、介護してる私が爆発してしまいます。
注意しても忘れる。何でも自分でやれると思ってる。都合悪くなると言い訳ばかり。
すべて認知症だから仕方ないって分かってるし、うまく聞き流せる時もあります。
私がイライラし過ぎなのかなあって反省するときもあります。
出典:みんなの介護コミュニティ
体験談②
不安から電話や呼び出しも頻繁になり、仕事、家事をしながらの介護は心身共に疲れる。
毎日呪文のようにここが痛い、あそこがしんどいと言われる。その度に病院に連れていく。
本当に辛いんだろうけど、それを大きな気持ちで分かってあげられず自分にもイライラする毎日。
ストレスもマックスになり友達に話を聞いてもらうが、その時は少し気持ちが楽になっても、愚痴を言った事への罪悪感と情けなさに余計に辛くなる。
自分の体調もいまいちなのも一つの要因なのだけど、そんな事お構いなしに日々過ぎていき、もうどうしたら良いのか分からない。
出典:みんなの介護コミュニティ
介護にイライラしてしまう際の解決策
介護にイライラしてしまう際には、以下のような解決策を取るといいかもしれません。
- アンガーマネジメントを実践してみる
- レスパイトケアを利用する
- 夫や妻、兄弟に協力してもらう
- 施設への入居を検討する
それぞれの解決策について詳しく解説していきます。
アンガーマネジメントを実践する
介護にイライラしてしまう際には、アンガーマネジメントを実践してみましょう。
アンガーマネジメントとは、自身の怒りの感情と上手に付き合っていくための心理的なトレーニングを指し、怒ることはしっかりと怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目的としています。
例えば、以下のような取り組みがあります。
- イライラしたら6秒待つ
- どうしてもイライラする場合はその場から離れる
ついカッとなってイライラしてしまうこともありますが、怒りのピークは最初の6秒と言われています。そのため、怒りのピークが過ぎる6秒間待つことで、ある程度怒りが収まり、冷静に対応できるかもしれません。
それでもどうしてもイライラしてしまう場合には、その場から離れ、一度気持ちを落ち着かせる時間を取りましょう。
アンガーマネジメントは誰でも実践しやすい方法であるため、介護をする際には上記のような取り組みを意識してみるといいでしょう。
レスパイトケアを利用する
介護にイライラしてしまう際には、レスパイトケアを利用してみましょう。
レスパイトケアとは、介護に負担を感じている方の負担や疲れを取り除き、リフレッシュできるようにする支援のことであり、介護者のためのケアを指します。
家族や兄弟が代わりに介護を行うといったこともレスパイトケアにあたりますが、介護保険サービスを利用し介護者の負担を減らすこともレスパイトケアにあたります。
介護保険サービスのなかでもレスパイトケアとして利用されることが多いのが、ショートステイという短期宿泊型のサービスです。
ショートステイは最短1泊から最大30日間の宿泊が可能であるため、一定の期間介護の負担やストレスから解放されるため、高いリフレッシュ効果を得ることができるでしょう。
このように、介護保険サービスの利用などを工夫することでしっかりとした休養を取ることも可能であるため、レスパイトケアになるようなサービスの利用を検討してみるといいでしょう。
夫や妻、兄弟に協力してもらう
ほとんど1人で介護を行っている場合には、パートナーや親族に協力してもらいましょう。
前述のように、事情があってほとんど1人で介護をしなければいけないという状況にある方もいらっしゃいますが、そのまま1人で抱え込まず、介護を分担できるよう相談してみることが大切です。
介護を分担できるようになればそれがベストですが、住んでいる場所が遠いなど介護を分担するのが難しいという状況にある場合には、介護にかかる費用を多く負担してもらうなどの提案もいいでしょう。
介護費用を多く負担してもらえるとなったら、現在より多くサービスを使えるため、介護にかかる時間や手間などの負担も減るかもしれません。
介護にイライラしてしまうほどのストレスを感じている場合には、パートナーや親族に協力を仰ぎ、1人で抱え込まないようにしましょう。
施設への入居を検討する
イライラしないよう手を尽くしても改善できないという状況にある場合には、施設への入居も検討しましょう。
ストレスを感じながら介護を続けていると、自身が介護うつなどの精神状態に陥ってしまったり、最悪の場合怒りの感情から要介護者に手を上げてしまうこともあるかもしれません。
施設への入居は抵抗がある、親が施設への入居を嫌がっているなど、施設入居に前向きになれない方もいらっしゃると思いますが、介護施設に入れた結果お互いに余裕を持つことができ、今では笑顔で接することができるようになったという話も少なくありません。
介護に限界を感じてしまう前に、お互いに余裕をもって生活できるかたちについて考えてみるといいかもしれません。
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まとめ
本記事では、介護にイライラしてしまうケースを中心に解説してきました。
介護にイライラしてしまうケースでは、十分な休養を取れていなかったり、介護を1人で抱え込んでいたり、認知症の症状の理解に戸惑っているなどの要因があるかもしれません。
それらの要因を見つめなおし、レスパイトケアを利用するのか、パートナーや親族に協力を仰ぐのか、施設への入居を進めるのか、適切な解決策を取るといいでしょう。
介護にイライラしてしまう際には、「しっかりとした休養が取れていない」「介護を1人で抱え込んでいる」「認知症の症状の理解や対応に戸惑っている」などの要因が考えられます。詳しくはこちらをご覧ください。
介護にイライラしてしまう際には、「レスパイトケアを利用する」「パートナーや兄弟に協力してもらう」「施設への入居を検討する」などの方法を取るといいかもしれません。詳しくはこちらをご覧ください。