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介護をする上で重要な「介護食」とは?介護食の種類と重要性を知ろう

介護をする上で重要な「介護食」とは?介護食の種類と重要性を知ろう

介護の際には食事にも気を遣う必要があり、健康な人と同じ食事ではなく、介護食を作ることが大切です。介護食は普段健康な人が食べている食事を、介護が必要な人でも食べやすいようにアレンジしたものです。

介護食を作ることで心身ともに健康を目指すことができ、身体機能の向上や維持はもちろん、精神的な癒しにつながることもあります。介護において食事は重要なものであるため、介護食についての基本を理解し、要介護者の状態に合った食事作りを心がけましょう。

介護食が重要な理由

そもそもなぜ介護において介護食が重要なのか、その理由を知っておくことが大切です。介護食が重要とされる理由としては、次の3つがあげられます。

  • 食事の楽しみを得るため
  • 栄養をつけるため
  • 低栄養素状態を回避するため

介護食の重要性を把握して、要介護者や高齢者にとっていかに大切なものであるかを理解しておきましょう。

食事の楽しみを得るため

食事は日々生きるためのエネルギーを摂取するために重要なものですが、それだけではなく食事そのものを楽しむということも大切です。食事の楽しみを得ることで、エネルギーの摂取による身体的な健康だけではなく、精神的な健康も得られます。

心身ともに健康であることが介護では重要であり、体が元気でも精神的に疲労していると、体の調子が悪くなってしまうことも少なくありません。精神的な疲労によって気持ちがふさがると、食べる気力がなくなったり、外出などの活動をする意欲が低下したりすることも多いです。

結果的に食欲が減退して必要な栄養を取ることができず、身体機能が低下してしまうこともあります。また、楽しみを見つけられないことで生きる意欲が低下して、社会的な孤立など別の問題を引き起こしてしまうことも少なくありません。

食べられないこと、毎日の食事に楽しみを見つけられないことで、さまざまな悪影響を及ぼしてしまう可能性があるため、食事の楽しみを得て毎日の生活にハリを出すためにも、介護食は重要といえます。

栄養をつけるため

日々の生活を健康に送るためにも、栄養はきちんと摂取しなければなりません。栄養をつけて毎日を健康に過ごすという意味でも、介護食は重要な存在です。介護食は健康的な人が取る食事よりも食べやすく、介護が必要な人や食欲が減退した人でも栄養を取りやすいです。

年齢が上がると食欲は低下する傾向にあり、食べる量が減って十分に栄養が取れないということも少なくありません。栄養が不足することで心身ともに不健康になってしまい、体の調子が悪くなってしまうこともあるでしょう。

噛む力や飲み込む力が衰えた人、食欲が低下した人でも介護食なら食べやすく、必要な栄養をスムーズに摂取できます。食べる喜びを見出すことはもちろん、心身機能を正常に維持するためにも食事は重要であり、栄養やエネルギーを必要量摂取するためにも、介護食は大切なものです。

低栄養状態を回避するため

高齢者になると食事を取りづらくなることから、食べやすい同じものばかりを口にする人は少なくありません。毎日同じものばかり食べると、健康を維持するための栄養素が不足し、低栄養状態になってしまいます。

介護食を取り入れることで、バランス良く食事を取ることができ、低栄養状態を回避できます。介護食ではかみやすく、飲み込みやすいものが中心となっており、普通なら硬くて食べづらいものでもスムーズに食べられるようになる点が魅力です。

食事メニューを限定せず、さまざまなものを食べられるようになることで、バランス良く栄養を摂取できます。低栄養状態になると免疫力が下がり、病気にもなりやすいため注意しなければなりません。

介護食で必要な栄養素をきちんと摂取することで栄養状態を良くし、免疫力が向上することからより健康的な日常を過ごせるようになるでしょう。

5種類の介護食とその特徴

介護食にはさまざまな種類があり、大きく次の5つにわけられます。

  • きざみ食
  • ソフト食
  • ミキサー食
  • えん下食
  • 流動食

それぞれで特徴があり、向いている人も異なります。介護食だからといって、介護が必要な人に同じ食事が適しているわけではありません。必要な栄養を摂取することはもちろん、食事の楽しみを得るためにも、その人に合った介護食を作ることを心がけましょう。

きざみ食

小さく刻んで食べやすくした食事が、きざみ食です。食べ物を細かく刻む必要があるため、食事を作る手間はかかるものの、ある程度硬い食べ物でもかみやすく、飲み込みやすくできます。刻みの大きさは場合によって異なり、高齢者の状態に合わせた大きさで刻むことが大切です。

きざみ食の特徴

健康的な人が食べている食事とメニュー自体は同じであることが、きざみ食の大きな特徴です。普段の食事を細かく刻んでいるため、食事の楽しみを得やすく、かつ必要な栄養も摂取しやすいです。

ただし、刻んでいるとはいえ、メニュー次第では硬かったり、飲み込みづらかったりして、介護食には適さないこともあるため、注意しなければなりません。何でも刻めば食べやすくなるとは限らず、高齢者の状態に合わせてどれくらい刻むか、またそのメニューで食べやすいのかは考えておく必要があります。

向いている人

次の特徴に該当する人は、きざみ食に向いています。

  • かむ力や飲み込む力が低下している人
  • 入れ歯が合わない人
  • 入れ歯をしていない人
  • 開口障害がある人

かむ力や飲み込む力が低下していると、健康的な人と同じ食事では食べづらいことも少なくありません。そのため、細かく刻むことでかみやすくし、飲み込みやすくもあるため、高齢者でも食べやすくなります。

また、入れ歯が合わない人や入れ歯をしていない人にもおすすめであり、これは入れ歯がなくてもかみやすいことが理由です。入れ歯をしていると刻んだ細かい食事は入れ歯の隙間に入りやすく、そこから細菌の発生につながるリスクもあります。そのため、入れ歯をしている人には、きざみ食は不向きです。

開口障害があり、口を大きく開けづらい人にも、きざみ食は適しています。細かく刻んだきざみ食なら口を大きく開けなくても食べられるため、開けられる口の大きさに合わせて、刻みの細かさを調整しましょう。

ソフト食

軟菜食とも呼ばれるソフト食は、かみやすさや飲み込みやすさを意識して、できるだけ柔らかくした食事です。食べ物の原型は保っているものの、トロトロになるまで煮込むなど、いかに柔らかくするかが作る際のポイントです。

ソフト食は煮込みやゆで時間などを長く取る必要がありますが、煮込んでいる間などは放っておいても大丈夫であるため、食事の用意にかかる手間はそれほど大きくはありません。

ソフト食の特徴

煮込みやゆで時間を長くし、柔らかくしていることがソフト食の特徴であり、目安としては舌で押して潰せる硬さです。硬い野菜や肉でも、長時間煮込むことで柔らかくでき、さまざまなメニューを楽しめます。

ただし、もともと硬すぎるものだと長時間煮込んでもかみやすさや飲み込みやすさが十分にならないこともあるため、調理の方法や食材選び自体には多少の工夫が必要です。

向いている人

次の特徴に該当する人は、ソフト食に向いています。

  • かむ力や飲み込む力が低下している人
  • 胃が弱っている人
  • 箸を使うことが難しい人
  • 開口障害がある人

舌で潰せるほど柔らかくしたソフト食は、かむ力や飲み込む力が低下した人でも食べやすいです。また、トロトロになっていることで消化にも良く、胃が弱っている人にもおすすめでしょう。

ソフト食はその柔らかさからスプーンを使って食べるスープ状のメニューも多く、箸を使いづらい人にも向いています。口を大きく開けずとも食べやすいため、開口障害がある人にもおすすめです。

ミキサー食

ミキサーにかけて作る介護食が、ミキサー食です。メニュー自体は普段健康な人が食べているものと同じで構いませんが、より食べやすくするためにミキサーにかけポタージュ状にします。食事を作り、ミキサーにかけるという手間はありますが、自宅でも作りやすい介護食の1つです。

ミキサー食の特徴

ミキサー食はポタージュ状になっていることが大きな特徴であり、スプーンを使って簡単に食べられます。もともと硬いものでもミキサーにかけることで柔らかくできるため、使える食材の幅は広がります。

介護食では食材選びが困難になるケースも多いですが、ミキサー食なら大抵のものは使えるため、メニュー選びの苦労は少ないでしょう。

向いている人

ミキサー食はかむ力や飲み込む力が低下した人におすすめであり、ほとんどかまずに食事を取れる点が魅力です。少しかんで飲み込むだけのため、開口障害がある人でも口にしやすいでしょう。

ただし、ミキサーにかけることで見た目は悪くなってしまい、食欲の減退につながりやすい点には注意しなければなりません。また、必要な栄養を摂取するにはどうしても量が多くなってしまい、食べ終わるまでの時間や労力も増えます。

ミキサーにかけることで食べやすくはありますが、食事の楽しみを奪いかねない点は理解しておきましょう。そのため、きざみ食やソフト食でも食べづらい場合にミキサー食を選ぶことが大切であり、かむ力や飲み込む力が少しでもあるなら、できるだけメニューの原型を留めた介護食を選ぶと良いでしょう。

えん下食

えん下しやすい、つまり飲み込みやすさを重視した食事がえん下食です。えん下食は飲み込みやすい食事であるものの、ミキサー食と同様に見た目は良くありません。そのため、食欲の減退を起こしやすく、食事の楽しみも得づらいため、高齢者の状態に応じて、必要なときのみ作ることが大切です。

えん下食の特徴

えん下食は長時間煮込んだりゆでたりして、柔らかくしたものをさらにミキサーにかけます。ミキサーにかけた後はペースト状にしたり、ゼリー状にしたりして、さらに飲み込みやすいようにすることが特徴です。

メニューの原型は残りませんが、かみやすく、飲み込みやすい点を考えるなら、栄養摂取のためにおすすめの食事です。

向いている人

かむ力や飲み込む力が低下した人や、開口障害がある人には、えん下食がおすすめです。えん下食はもともと柔らかく調理したものをさらにミキサーにかけるため、飲み込む力が低下していても食べやすいです。

必要に応じてとろみをつけるなどして水分量を調整する必要がありますが、大抵のメニューは食べやすくなります。

流動食

固形物を完全に取り除いたものが、流動食です。流動食は固形物がないため、かむ必要がなく、ほとんど飲み込むだけで栄養を摂取できます。食事というよりは栄養摂取の目的が強く、食べる楽しみを得るためには向かない食事であることは理解しておきましょう。

流動食の特徴

液状、つまりスープ状になっていることが、流動食の特徴です。スープ状にしたおかずやおかゆの上澄みである、重湯などが流動食に該当します。流動食はメニューの幅が狭く、消化に良い食材を使用することも特徴の1つです。

向いている人

流動食はかむ力や飲み込む力が低下した人はもちろん、胃が弱っている人にもおすすめです。ドロドロのスープ状になっていることで、ほとんどかまなくても消化がしやすく、胃や腸への刺激も少ないです。

胃の調子が優れない場合や、手術などをして体に負担がかかっている人は、食事によってさらなる負荷をかけないためにも、流動食がおすすめでしょう。

介護食を作るときのポイント

介護食を作る際にはいくつかポイントがあり、これを把握しておくことも大切です。特に意識したいポイントは、次の2つです。

  • 食材の選び方
  • 食べやすくする調理方法

これら2点を押さえておくことで、より食べやすく、食事の楽しみも見出しやすい介護食が作れます。

食材の選び方

誤嚥や喉へのつまりなどを防いで安全に食事を取ってもらうには、食材選びから意識することが大切です。基本的には硬いものは避け、柔らかく飲み込みやすいものを選ぶことが大切です。

ただし、栄養バランスを考えるなら、硬いものも取り入れる必要があり、これらは使用する部分に気を遣いましょう。例えばごぼうやタケノコなど、繊維の硬い野菜でも、穂先や葉先を使うことで、かみやすく、飲み込みやすくなります。

肉を使う場合はできるだけ柔らかい肉質のものを選ぶほか、筋などを避けて脂身に近い部分を使用することがおすすめです。同じ食材でも部位によって柔らかさは違うため、介護食では柔らかい部分を選んで使用しましょう。

食べやすくする調理方法

同じ食材でも、調理方法次第で食べやすさは違ってきます。飲み込みやすさを意識するならとろみをつけたり、ゼラチンや寒天などで固めたりすることがおすすめです。

また、油を使うことで喉の通りは良くなり、スムーズに飲み込みやすくなります。他に水分が少ないものはだしなどで水分を足したり、反対に水分量が多いものはつなぎを入れたりして、口の中でまとまりやすいようにしておくと良いでしょう。

野菜や肉を切る際には繊維を切るように横の方向から包丁を入れると、かみやすくなります。繊維に沿って包丁を入れると繊維が残ってしまい、飲み込みづらくなるため注意しましょう。

他にも硬さのあるものは薄めに切る、煮込み時間を通常よりも長くするなど、調理方法の工夫次第で介護食の幅は広がります。

介護食で心身ともに健康な生活を目指そう

高齢者になると普通の食事は取りづらくなることも多いため、介護食を取り入れることが大切です。介護食を作ることで必要な栄養をスムーズに摂取できることはもちろん、食べる楽しみも得られます。

介護食の種類はさまざまあり、その人の状態によってどれが適しているかは異なります。高齢者の状態に合わせた介護食を作ることで、健康的な生活の実現を目指しましょう。

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