介護施設のマッチングプラットフォーム、「ケアスル 介護」において、40歳以上の方5,000人を対象に、介護に関するアンケートを取りました。
介護の経験がある人が、普段どのようなところに相談していたのか調査してみましたので、ご紹介していきます。
アンケート結果概要
調査の結果、40歳以上の内約24%が介護経験ありと答えていました。そのうち約72%は親を介護したと回答しており、次いで祖父母が約14%となっております。
また介護をしている方の介護体制については、約21%が介護施設に入れているもしくは入れる予定があり、約42%の方が自宅での介護を続けているようです。
介護の相談先については、約68%の方がケアマネジャーに相談したと回答しております。
アンケート結果詳細
続いて、各アンケートの内容とその結果をそれぞれ紹介します。
Q. 介護の経験はありますか?
回答内容 | 回答人数 |
はい |
1,181人(23.6%) |
いいえ |
3,819人(76.4%) |
アンケート対象となった40歳以上の方のうち、約24%は介護の経験があるようです。
親世代や祖父母世代といった、介護が必要になってくる方を対象としており、おおよそ4人に1人が介護に携わったことがあるというデータが出ています。
なお、どういったシーンで介護することが多かったかについては、前回の調査結果(介護アンケートVer.1)をご覧ください。

Q. 被介護者はどういった施設に入っている、または入れる予定ですか?
続いて、実際に介護施設に入居している(検討している)方に対して、実際にどういった施設に入っているのかを質問してみました。
下記のグラフでは回答数の多かったもののみを図示し、回答数の少なかったもの(全体の5%未満)は「その他」に入れております。詳しくは以下の表も合わせてご覧ください。
回答内容 | 回答人数 |
特養(特別養護老人ホーム) | 83人(39.5%) |
老健(介護老人保健施設) | 36人(17.1%) |
介護付き有料老人ホーム | 26人(12.4%) |
グループホーム | 17人(8.1%) |
介護療養型医療施設 | 14人(6.7%) |
ケアハウス | 9人(4.3%) |
介護医療院 | 6人(2.9%) |
住宅型有料老人ホーム | 5人(2.4%) |
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅) | 5人(2.4%) |
軽費老人ホーム | 3人(1.4%) |
健康型有料老人ホーム | 2人(1.0%) |
シニア向け分譲マンション | 1人(0.5%) |
その他 | 3人(1.4%) |
介護施設に入居している(入居を予定している)方のうち、最も多かったのは特養(特別養護老人ホーム)の39.5%という結果になりました。次いで老健(介護老人保健施設)の17.1%となっており、費用の安い公的介護施設が依然として人気であるようです。
ただし、その人気の高さから入居待機者数も多く、特養だと入居するまでに1~2年かかってしまうケースもあります。そのため、介護付き有料老人ホーム(12.4%)やグループホーム(8.1%)などの民間の施設を利用される方も多く見受けられます。
介護施設を選ぶ際には、費用や立地、提供サービス、医療体制などに優先順位をつけたうえで検討することが大切です。

Q. 介護施設に入居する際は、誰に相談しましたか?
最後に、老人ホームの入居に関する悩みを誰に相談したのかを質問しました。
回答内容 | 回答人数(複数回答あり) |
ケアマネジャー |
397(67.5%) |
病院・医者 |
164(27.9%) |
家族・親族 |
146(24.8%) |
市役所や区役所など公的機関 |
73(12.4%) |
ソーシャルワーカー |
69(11.7%) |
地域包括支援センター |
44(7.5%) |
友人 |
27(4.6%) |
誰にも相談せず一人で探した |
22(3.7%) |
インターネットなどのポータルサイト |
12(2.0%) |
老人ホーム紹介会社(対面) |
12(2.0%) |
保険会社 |
5(0.9%) |
シルバー110番 |
5(0.9%) |
老人ホーム紹介会社(オンライン) |
4(0.7%) |
展示会 |
3(0.5%) |
その他 |
31(5.3%) |
老人ホームの入居に関しては、67.5%の方がケアマネジャーに相談したという結果となりました。
ケアマネジャーとは、介護サービスを利用している方に最適な利用環境を提供するために、介護について豊富な知識や経験を活用して、事業所との調整やケアプランの作成を行う者です。
介護施設や介護サービス事業所の紹介も行ってくれるため、老人ホームへの入居を検討しようと考えたら、真っ先に思い浮かべるのがケアマネジャーであると言えるでしょう。

次いで相談先として多かったのが病院・医者(27.9%)です。中でも老健(介護老人保健施設)は、病院から在宅復帰のために利用することが多いため、病院などから提案されるケースもあるそうです。
3番目に多いのが家族・親族(24.8%)です。老人ホームに入居するとなると、緊急時の対応や入居中の費用負担など前もって検討すべき点がいくつかあります。
老人ホームの入居に関して分からない点や、不安を解消したうえで、後悔しない老人ホーム選びをすることが大切です。

また、市役所や地域包括支援センターなどの公的な施設以外にも、民営の老人ホーム紹介会社やインターネットを活用して老人ホーム情報を収集している方もいます。
ケアスル介護には専任のケアアドバイザーが常駐しているので、介護施設の費用や入居も踏まえた相談をしたい場合はぜひ一度相談してみてください。
- 施設に入ろうか悩んでいる
- お金がどのくらいかかるのか知りたい
くらいの疑問でも構いませんので、ケアアドバイザーに相談してみると解決に向けた一歩を進めるかもしれません。
調査概要
調査目的
介護に関するアンケート
調査手法
調査実施機関:インターネットリサーチ
調査期間:2023年6月23日~6月27日
調査対象:5,000人(40歳以上99歳以下)
調査内容
下記の5つの質問を実施しました。
- Q1. 介護の経験はありますか?
- Q2. どういったシーンで介護をされましたか?
- Q3. 介護を受けている方(被介護者)は、介護施設(老人ホームやサ高住など)に入っていますか?
- Q4. 被介護者はどういった施設に入っている、または入れる予定ですか?
- Q5. 【複数回答可】介護施設に入居する際は、誰に相談しましたか?
本記事では、介護施設の相談先に関する内容として、Q1、Q4 、Q5を抜粋して作成しております。
Q2、Q3の詳しい内容については、前回の調査結果(介護アンケートVer.1)をご覧ください。
調査テーマについて
ケアスル介護では、介護に関するアンケートテーマを随時募集しています。介護に関する事柄で、
- ちょっと気になるけれど周りに聞きづらい介護のこと
- 介護のノウハウや知識など、みんながどのようにしているのか知りたいこと
があればぜひケアスル介護へお問い合わせください。