グループホームなどの介護施設への入所基準として、費用・立地などを重要としていることが多く見受けられます。しかし、見落としがちではありますが、入浴の環境は非常に重要で、施設で高齢者が入浴するメリットは数多くあります。
そのため今回は、グループホームなどの施設において、週に何回程度の入浴が可能か定まっているのか解説します。

グループホームにおける入浴の回数
お風呂に入るのが好きな方もいれば、面倒に感じる方、入浴後にだるくなったり、しんどく感じる方もいます。
しかし、「面倒だ」「しんどい」という個人の希望だけを尊重してしまうと、全く入浴しない方も出てくる可能性があります。
国の基準として、グループホームなどの介護施設のおいては、お風呂の回数は最低週に2回は実施すると定められています。
体調面で入浴に不安があれば、シャワー浴などの代替手段もあります。また、予定していた日にお風呂に入れなかった場合でも、次の日に入るなどの調整を行うことは可能です。このようにすれば、最低週2回の入浴は可能です。
しかし逆に、ご自宅に住んでいる間は「毎日お風呂に入っていた」という方にとっては、週に2回という条件は受け入れがたいかもしれません。
国の基準は、厳密に言えば「週に2回“以上”」となっているため、3回以上お風呂に入れる施設もあります。グループホームなどの施設に入所する前には、1週間の入浴回数を確認しておくことが重要です。
介護施設での入浴を有効に活用しよう
今回解説したように、グループホームなどの施設において、入居者が定期的に入浴を行うメリットが数多くあります。
ただ、入所を検討している施設が入浴に力を入れていないと、浴槽の種類が少ない・入浴時間が短くて満足できないなど問題が生じる可能性があります。
そのため、今後介護施設を見学し、入所を検討する際には、入浴も入所を検討する重要な項目の1つにしてください。