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  • 【公開日】2023-09-11
  • 【更新日】2025-02-25

要介護5の平均寿命はいつまで? 寿命を迎える場所の割合や余生の過ごし方についても解説

要介護5の平均寿命はいつまで? 寿命を迎える場所の割合や余生の過ごし方についても解説

「要介護5に認定されたら、あとどれくらいの寿命になるんだろう?」

要介護5は要介護認定の中でも最も重い状態とされており、認定を受けると本人の残りの人生について考えてしまうのも無理はありません。

本記事では要介護5の方の平均寿命や最期を迎える場所、残された時間をどう過ごすのかなどについて解説して行きます。

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要介護5の方の平均寿命は?

厚生労働省の調査を参考にすると、要介護認定を受けてから寿命を迎えるまでの期間は男性で8.73年、女性で12.06年と考えられます。

平均寿命と健康寿命の差

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「平均寿命と健康寿命

この数値は上記の表のようにそれぞれの性別の平均寿命と健康寿命の差で求めたものです。

したがってあくまで目安の数値となりますが、おおよそ9~12年ほどで寿命を迎えること多いと言えるでしょう。

また健康寿命は「日常生活に制限のない期間」であると定義されています。

そのためいきなり要介護5の認定を受けたわけではなく徐々に要介護度が上がってきた方は、上記の数値よりも平均寿命が短くなることを理解しておきましょう。

要介護5で寿命を迎える場所はどこ?

厚生労働省が発表しているデータによると、看取りケアで寿命を迎えた場所の割合は病院が77%、介護保険施設・老人ホームが9%、自宅が13%となっています。

看取り介護を受ける場所の割合

出典:【テーマ1】 看取り 参考資料

しかし、実際のところ多くの方は医療機関や介護施設で最期の生活を送るのを望んでいません。

「寿命を迎える場所はどこが良いか」との質問に対し1割の方が「最期まで自宅で過ごしたい」、6割の方が「必要であれば医療機関を利用したいが、自宅で過ごしたいと答えています。

昨今では看取りケアで「その人らしく尊厳ある死」を希望する方や家族が多く、介護施設で寿命を迎える方の割合が増加傾向にあります。

現実としてはまだ医療機関で寿命を迎えることは多いですが、今後はさらに介護施設など病院以外で余生を過ごす方が増えてくると言えるでしょう。

要介護5で寿命を迎えられる施設

要介護5の方の中には、残された時間がわずかである終末期の方々もいらっしゃいます。

もしも今入居している施設が看取りに対応していない場合は、どこかの施設に移ることを考えなければならないかもしれません。

要介護5の状態でも看取りを受けられる施設は以下のような施設が挙げられます。

施設種別 施設名 看取り対応
公的施設 特養(特別養護老人ホーム)
介護医療院
民間施設 介護付き有料老人ホーム
ホスピス

それぞれについて、詳しく解説して行きます。

特養(特別養護老人ホーム)

特養とは

特養は、要介護3以上の方が入所の対象となる介護施設です。

国や地方自治体から補助金を得て運営している公的な施設であるため、比較的安価な料金で、手厚い介護サービスを受けられることが魅力です。

また、特別養護老人ホームは費用が安いことや終身に渡って利用できることが広く知られているため人気が高く、施設によっては数ヶ月〜数年の入所待ちがあることもあります。

ただし、都心ではなく地方であれば、すぐに入所できる場合もあります。立地にこだわりが無い場合は地方の特別養護老人ホームを選択肢に入れることもおすすめです。

要介護5で寿命を迎える前にやっておきたいことは?

人生は一度しかありません。やり直しがきかないからこそ、寿命を迎えるための準備が大切と言えます。

本章では寿命を迎える前にやっておきたいことを2つご紹介します。

本人の意向を確認しておく

要介護5と認定された頃には、本人の意向を聞き取れない状況が多々見られます。

まだ意思疎通が図れるうちに、寿命を迎える場所やどのように過ごしたいか、やりたいことはあるかなどは確認しておくことが大切と言えるでしょう。

看取りは、なかなか話しにくい内容のため気後れしてしまう方も多いと思います。

そのような場合は、人生ノートやライフデザインノートなどを活用することがおすすめです。

直接的な話し合いは難しくてもこれらのノートを利用すれば、本当に必要になったときに本人の意向を把握できるようになっています。

もし本人と会話が難しくても文字も書ける場合は「できる限り老後の希望を叶えたいから書いてみて欲しい」と渡してみることをおすすめします。

家族で今後のことを話し合う

本人の意向を踏まえ、自分達にどこまで対応できるのか、どこが難しいのか、何をしてあげたいかを確認しましょう。

本人の意向は聞けずとも、親族内で介護についてどのように考えているのか、最期はどのように看取りたいのかを確認するだけで、後々起こるトラブルを回避できます。

偏った考えや一人の介護者に押し付けるようなケースもありますが、本人・家族の双方に悪い影響を与えます。本人が寿命を全うし、穏やかな最期を迎えられるように模索していきましょう。

まとめ

厚生労働省の調査を参考にすると、要介護認定を受けてから寿命を迎えるまでの期間は男性で8.73年、女性で12.06年と考えられます。

初認定で要介護5と判断されることは少ないため、要介護5の方の平均寿命は上記の期間より短い傾向にあると言えるでしょう。

本人にとって残された寿命を有意義に過ごすためには、前もって本人の意向を知ること・家族で話し合うことが大切です。

いつかはやってくる最期を迎えるために、正しい知識から後悔のない選択をしていきましょう。

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