• 認知症
  • 【公開日】2023-02-20
  • 【更新日】2025-02-25

認知症の初期症状をチェックしてみよう!種類の紹介から進行予防方法まで解説

認知症の初期症状をチェックしてみよう!種類の紹介から進行予防方法まで解説

物忘れがひどくなったと思ったとき「もしかして認知症?」と不安になったことはありませんか?

認知症の初期症状はささいな物忘れから始まるとも言われています。そんな認知症の初期症状かもと不安になったとき、手軽に自分で、もしくは専門的な知識がなくても判断できる基準やチェックリストがあれば心強いですね。

この記事では、そんな認知症の初期症状のチェック判断にできる参考情報を集めています。さまざまな種類を含む認知症の初期症状や、進行を防ぐ方法について理解できるでしょう。詳しく解説していきますので、どうぞご期待ください。

徳島赤十字病院
監修郷 正憲
所有資格:日本麻酔科学会専門医、ICLSコースディレクター、JB-POT
専門分野:麻酔科、精神科(心療内科)、 脳神経外科、整形外科,、総合内科、口腔外科など

香川大学医学部医学科を卒業後、同年4月より徳島赤十字病院で研修、2013年より正式に従事する。 専門分野は麻酔科をはじめ、精神科(心療内科)、 脳神経外科、整形外科,、総合内科、口腔外科など多岐にわたる。 著書に「看護師と研修医のための全身管理の本」(2022)などがある。詳しくはこちら

所有資格:一般社団法人 薬機法医療法規格協会 薬機法医療法遵守広告代理店認証
専門分野:化粧品や健康食品における広告表現
職業: 薬機法管理者

2003年からヘルスケア情報サービス事業・治験支援事業を行っている企業にて、主にDTC広告の企画営業に携わる。 4年ほど企画営業を担当後、自社のヘルスケアサイトの運営、製薬会社・健康食品メーカーの記事広告の制作を行うが、この時に薬機法(薬事法)についての知識を学び、広告記事の精査を経験。 2017年退社。現在は臨床研究の支援を行う企業にて研究事務局支援に携わる。東京在住。 現在は本業の傍ら化粧品や健康食品の企業の広告等の薬機法チェックを行う。詳しくはこちら

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認知症初期の症状と物忘れの違い

記憶力の変化に気づき始めたら、通常の物忘れと認知症の初期症状の違いを意識しておくことが大切です

年齢を問わず、物忘れをする瞬間はよくあることなので、約束を忘れたり、単語の綴りを間違えたりすることは、認知症を疑う理由にはならないので、注意が必要です。

一方、同じ情報を何度も忘れたり、お金の管理、鍵の置き場所など、より複雑なタスクをこなすのに苦労したりする場合は、より深刻な何かが進行している兆候である可能性があります。また、混乱することが多くなったり、判断に迷うことが多くなったりするのも、心配な兆候です。

さらに、物忘れや混乱によって、運転、銀行、料理、あるいは自分の名前を思い出すといった日常的な作業に支障が出るようであれば、それはより深刻な問題の兆候かもしれません。認知症に最も密接に関連する脳の構造の変化は、最初の症状が現れる何年も前に現れ始めるという研究結果があります。

したがって、外見的な変化が顕著になる前に、認知症を発症するリスクがあることを認識しておくことが重要です。

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認知症の初期症状によく似た疾患名とは

認知症の初期症状に最も近い病名は、アルツハイマー型認知症です

これは、記憶、学習、意思決定、行動に関連する脳の領域で脳細胞が劣化することを特徴とする退行性神経疾患です。この疾患では、シナプス(神経細胞間の小さな隙間)が破壊され、脳細胞は最終的に死滅します。病気が進行するにつれ、より多くの神経細胞が影響を受け、思考、会話、コミュニケーション、理解の困難さが顕著になります。

アルツハイマー型認知症は、認知症全体の50~70%を占めると言われており、その兆候にいち早く気づくことが重要です。

認知症のチェックしたい初期症状

認知症の初期症状は人によって異なりますが、認知症の発症を示唆するいくつかのサインがあります。

たとえば日常生活に支障をきたすような記憶力の低下は、認知症の最も一般的な兆候の一つです。最近覚えたことを忘れてしまう、聞き慣れた言葉を思い出せなくなる、集中力が低下する、などの症状が現れます。

また判断力や意思決定に変化が生じたり、見慣れた場所で方向感覚を失ったり、慣れ親しんだ仕事をこなすことが困難になったりすることもあります。

ほかにも性格や気分の変化も認知症に関連しており、無気力、活動からの離脱、妄想などが見られます。物を認識する、地図を理解するといった視覚や空間の問題もあるでしょう。

ここからは具体的な初期症状を「心理的・行動的・人間関係」の三つに絞って解説します。

心理的な変化

認知症の初期症状である心理的変化には、言語障害、記憶障害、集中力低下、問題解決能力の低下などがあります。また認知症の患者さんは、気分の落ち込みや、整理整頓、請求書の支払い、食事の計画、用事などの日常的な作業に対処することが困難になることがあります。

病気の進行に伴って疑い深くなり、家族や友人を認識することが難しくなります。さらに見慣れた環境を認識することも難しいため、他人に依存することが多いでしょう。

また徘徊や迷子、衝動的な行動、時間や場所の混乱が見られるようになります。集中力や記憶力、社会的コミュニケーション能力の低下が考えられます。

行動的な変化

認知症になると精神力が低下し、ほとんど寝たきりの状態になります。したがって食事や着替え、入浴などの簡単な動作にも介助が必要です。

これは家族や介護者にとって特に難しい問題です。患者さんの健康を確保し、転倒のリスクを減らすためには家庭環境から見直す必要があるかもしれません。

なかでも入浴は患者さんの介助能力が低下していたり、溺れることを恐れていたり、感覚的な刺激に圧倒されたりすることがあるため困難になりやすいです。

このような状況を改善するために自動シート、手すり、滑り止めの床、高さのあるシャワーヘッドなどを導入することも検討する必要があります。

人間関係の変化

認知症の症状には引きこもりがちになったり、家庭生活や趣味などへの関心が薄れたりといった人間関係の変化も含まれます。認知症になると、計画や整理整頓、問題解決に問題が生じてしまうのです。つまり、過去の経験や記憶を呼び起こす能力が低下する可能性があります。

そのため食事や着替えや身だしなみなどの日常生活において、パートナーや家族、友人などに身の回りの世話を頼むようになるでしょう。これによって周囲との人間関係が大きく変化する可能性が高いです。

さらに行動や性格が変化し、イライラしたり抑制が効かなくなったり、落ち着きがなくなったり、不適切な行動をとりがちになったりすることもあります。

コミュニケーション能力にも影響があり、言葉や文章の表現が難しくなったり表現したいことと言葉の間にズレが生じたりすることもあるでしょう。

認知症の種類とその初期症状はチェックしよう

認知症にはさまざまな種類があり、初期症状も疾患によって大きく異なります

例えばアルツハイマー型認知症では記憶・言語・問題解決・視覚空間能力が、血管性認知症では記憶・問題解決・計画・意思決定が困難になります。その他、運動障害、幻覚、うつ病、不安症を併発することもあるでしょう。

また認知症の症状は、年齢や性別によって異なることがあります。例えば高齢者は混乱や記憶喪失に陥りやすく、若年者は性格の変化や方向感覚の喪失を経験することがあります。さらにレビー小体型認知症など、特定のタイプの認知症は男性よりも女性の方がなりやすいことが多いです

他にも認知症の症状の重さもさまざまで、軽い混乱や物忘れから、より重い認知障害や他の身体能力の低下まで多岐にわたります。そのため認知症を正確に診断するためには、医師と患者さんの会話を通じて、その人の身体的・精神的な能力を詳しく調べることが重要です。

そもそも認知症とは

認知症とは、日常生活に支障をきたすほど深刻な精神能力の低下のことです。アルツハイマー病、脳卒中、パーキンソン病、ハンチントン病など、さまざまな疾患が引き金となり、脳細胞が死滅することによって起こります。

認知症は通常、記憶、言語、問題解決、その他の認知能力の低下も特徴として挙げられます。またバランス感覚や協調性の喪失、身体の敏捷性や強度の低下などの身体的な変化も伴います。認知症は衰弱しやすく、日常生活に支障をきたす可能性があります。

アルツハイマー型認知症とは

アルツハイマー型認知症は、世界中で数百万人が罹患している衰弱性の神経系疾患です。これは脳細胞の進行性変性によって引き起こされ、記憶、認知、その他の神経機能の低下をもたらします。

アルツハイマー病の症状には、記憶喪失、言語障害、見当識障害、問題解決困難、性格の変化などがあります。アルツハイマー病の最も進行した段階では、著しい記憶障害、意思疎通の困難、日常生活の困難が生じます。最も深刻なケースでは、攻撃性が高まることもあるので注意が必要です。

脳血管性認知症とは

脳血管性認知症は、血管性認知症として知られ、認知症の中で2番目に多いタイプです。脳卒中や連続した脳梗塞の結果、脳細胞が損傷することによって起こります

脳血管性認知症の症状には、記憶障害、会話困難、判断力の低下、集中力の低下などがあります。またバランス感覚や協調性の低下、歩行困難などの身体的な障害も伴います。

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認知症初期症状?生活をチェックして進行は予防しよう

認知症の初期症状の悪化を防ぎ、発症から身を守るためには、いくつかの対策があります。バランスのよい食事、適度な運動、社会的な活動を続けることは、さらなる進行を防ぐために必要なことです。

さらに高血圧や糖尿病などの病気は、認知症の発症を助長する可能性があるため、定期的に健康診断を受けることが重要です。ここからは詳しく解説していきます。

バランスよい食生活をこころがける

健康な体を維持するためには、バランスのよい食事をとることが大切です。すべての食品群からさまざまな食品を食べることは、脳をダメージから守るために必要なビタミン、ミネラル、その他の栄養素をすべて摂取するために重要です。

果物、野菜、全粒粉、赤身の肉、ヘルシーな脂肪はすべて、健康的な食生活の重要な要素となります。さらにナトリウムと飽和脂肪酸の少ない食事を心がけることで、認知症の発症リスクを軽減できます。

生活の中で適度な運動をこころがける

健康的なライフスタイルを維持するためには、定期的に運動することも欠かせません。体を動かすことは、記憶力を高め、ストレスを解消し、認知症などの加齢性疾患のリスクを低減することが分かっています。すべての年齢の方に1日30分以上の運動が推奨されていますが、より楽しく行うために日課に変化をつけることが大切です。ウォーキング、水泳、サイクリングなど、さまざまなアクティビティを毎日の習慣に取り入れることで、認知機能の低下や認知症発症リスクを軽減する効果が期待できます。

認知症の初期症状にチェックがあっても楽しく生きよう

認知症の早期発見と予防のためには、さまざまな初期症状を理解することが重要です。残念ながら認知症は進行するまで発見されないことが多く、進行を遅らせることは難しいでしょう。

また認知症の初期症状は、他の病気と類似していることが多く、正しく特定することが困難な場合があります。

認知症の一般的な症状としては、混乱、記憶障害、問題解決や推論の難しさなどがあります。さらに認知症の人は、気分や行動の変化、注意力の低下、コミュニケーションの難しさなどを示すことが多いです。

その他、判断力の低下、慣れた作業の困難さ、性格の変化、規則的な活動への関心の欠如なども認知症の指標となります。

これらの症状のなかで一つでも該当するものがあれば、専門医に相談することが大切です。認知症の早期発見と予防を適切に行うことで、その影響に対処し、生活の質を向上させることができます。

認知症って進行の予防はできるの?

予防はできます。診断前からでも日常の少しの努力の積み重ねは、認知症を発症するリスクを軽減するともいわれています。詳しくはこちらをご覧ください。

認知症の初期症状でも一人暮らしって大丈夫?

認知症初期症状を自覚していても、お一人で暮らしている方は実はたくさんいます。適切な医療判断や、ご家族様のケア、自宅環境の整備で認知症初期症状でもお一人で暮らしていくことは可能です。詳しくは、こちらをご覧ください。

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