理想の施設が見つかる有料老人ホーム検索サイト
ケアスル 介護
更新日:

老人ホームのユニット型個室とは|特徴とメリット・デメリット

老人ホームのユニット型個室とは|特徴とメリット・デメリット

老人ホームにはさまざまな居室タイプがあり、そのうちの1つとしてユニット型個室があります。ユニット型個室は近年主流になりつつある居室タイプであり、これを導入している老人ホームは少なくありません。

従来までの居室タイプとは何が違うのか、なぜユニット型個室が主流になっているのかなどは、知っておくことが大切です。居室タイプごとの違いやユニット型個室ならではの魅力を知り、老人ホームについての理解を深めていきましょう。

ユニット型個室とは

まずはユニット型個室という居室タイプがどのような特徴を持ったものなのか、基本的な理解から深めていきましょう。従来までの居室タイプとはさまざまな点で異なるため、その違いを知っておくことが大切です。

ユニット型個室の導入によってどのような効果が見込めるのか、サービスの内容や近年主流になりつつある背景も含めて、基礎的な知識を身につけていきましょう。

高齢者に寄り添った介護

より高齢者に寄り添った介護をするために導入されている居室タイプが、ユニット型個室です。これまでの介護ではいかに効率的に集団のケアを行うかが重要視されていましたが、近年では高齢者ひとりひとりに寄り添った個別ケアが主流へと切り替わっています。

老人ホームに入居している高齢者個人の生活リズムや、性格的な特徴に合わせたケアがしやすいことがユニット型個室の魅力です。介護方針の主流が集団から個人へと移り変わる過程で、ユニット型個室が注目されています。

ユニット型個室が登場した背景

従来型の居室タイプでも、老人ホームでのサービスは提供が可能です。しかし、多床室など、いわゆる相部屋の場合は、利用者個人のプライバシー保護が難しく、このことが問題視されていました。

相部屋の場合は仕切りは簡易的なものが多く、パーティションだけで個人のスペースが区切られていることも少なくありません。そのため、高齢者のプライバシーは常にさらされており、パーティションの隙間から様子がうかがえてしまうこともあります。

プライバシー保護の問題を解消するために生まれたものが、ユニット型個室です。完全個室を用意することで、利用者のプライバシーは守ることができ、より個人を尊重したサービスが提供できるようになっています。

サービス内容

新しい居室タイプであるユニット型個室でも、サービスの内容自体は従来の老人ホームと変わりません。

  • 居室の提供
  • 介護サービス
  • 認知症や精神障害などへの対応
  • レクリエーションやイベントなどの生活支援
  • リハビリ
  • 医師や看護師による健康管理
  • 退去後の利用者の訪問相談
  • 理美容のサービス

日常生活でのサポートが必要な高齢者に対して、居室を提供するというサービスに変わりはありません。従来型のものよりもプライバシーが保護しやすいという点はユニット型個室ならではのものですが、居室の提供という本質自体は従来のものと同じです。

また、入浴や排せつの介護、食事の提供といった介護サービスを始め、認知症の人への対応やリハビリ、レクリエーションやイベントなどの提供なども変わりません。

他にも医師や看護師による健康の管理があったり、退去後も訪問相談に乗ったり、さらには散髪などの理美容サービスの提供もユニット型個室かどうかにかかわらず、変わらず提供されています。

特別養護老人ホームの2つのタイプ

介護保険サービスの1つである特別養護老人ホームを例にすると、居室タイプは従来型とユニット型の2つにわけられます。それぞれで特徴が異なるため、この違いを知っておきましょう。居室タイプの特徴を把握することで、どの施設が利用者に合っているかが、判断しやすくなります。

従来型

これまで主流だった従来型の居室は、部屋に廊下が面していることが特徴です。いわば病院のような構造になっており、部屋を出ると廊下があり、そこに複数の部屋が設置されているものとイメージしましょう。

従来型の居室タイプでも個室はありましたが、相部屋である多床室も多く存在します。そのため、施設によっては従来型でも、個室の利用が可能なケースもあることは覚えておきましょう。

従来型でも、個室なら利用者のプライバシーは保護しやすいですが、多床室の場合は簡易的な仕切りのみになっているため、プライバシー保護の効果は弱いです。

また、廊下に面していることから、利用者同士の交流が図りづらく、共用スペースまでは移動が必要である点も、従来型の居室タイプの特徴です。

ユニット型の特徴

従来型とは違って、部屋がすべてリビングなどの共用スペースに面していることが、ユニット型の特徴です。共用スペースからそれぞれの個室に移動でき、シェアハウスのような構造とイメージするとわかりやすいでしょう。

各部屋からすぐに共用スペースに移動できるため、利用者同士の交流は活発になりやすいです。また、2002年度から厚生労働省の方針によって、ユニット型の居室は制度化されていることも覚えておきましょう。

公的な制度としてユニット型の居室は認められており、このことからも世間全体での介護の方針が、集団から個人に目を向けるものへと切り替わりつつあることがわかります。

ユニット型個室のメリット・デメリット

さまざまな特徴があるユニット型個室ですが、メリットだけではなく、デメリットもあることは覚えておきましょう。メリットだけに目を向けて入居してしまうと、思わぬデメリットによって失敗したと感じることも少なくありません。

介護サービスは利用する施設はもちろん、居室タイプによっても利用者のメリットになるかどうかは異なります。そのため、メリットとデメリットは必ず両方理解して、本当に従来型よりもユニット型個室のほうが良いのかを考えておきましょう。

プライバシーが確保される

完全個室で1部屋を1人が利用できることから、利用者のプライバシーが確保されることはユニット型個室のメリットです。従来の居室タイプでは、4人以下で利用する相部屋も多く、高齢者のプライバシー確保が問題になることも少なくありませんでした。

個室であることで、自室での様子が周囲に漏れることはなく、老人ホームなどの施設にいながら、個人の時間を満喫できることは大きなメリットです。

施設の利用者同士での交流や介護スタッフとのコミュニケーションは、介護をするうえでは重要ですが、常に人の視線にさらされていることが負担になってしまうことも少なくありません。他人と接する時間が長すぎて、気疲れしてしまう人もいるため、これを解消できることはユニット型個室のメリットです。

介護は身体的なケアだけではなく、精神的なケアも必要です。1人の時間を満喫してストレス解消に努めることも重要なケアといえるため、プライバシーの確保は重要なポイントといえます。

細やかな個別ケアができる

完全個室で生活空間がわけられていることによって、より細やかな個別ケアができることもメリットの1つです。施設では共用部での集団ケアだけではなく、個室での個別ケアもあります。

相部屋だと、どうしても個別ケアは難しく1部屋全員の介護をケアをするために、効率を重視しなければならないことも少なくありません。常に集団ケアだと、効率重視でひとりひとりへの対応がおろそかになる可能性がありますが、ユニット型個室ならこの心配は少ないです。

また、利用者自身も人目に触れずに徹底した個別ケアが受けられることもメリットであり、周囲の目を気にせず、介護スタッフに要望を出しやすいことも魅力の1つといえます。

コミュニケーションの機会が増える

各部屋が共用部につながっているユニット型個室は、利用者同士のコミュニケーションの機会が増えることも大きなメリットです。部屋を出るとすぐに利用者全員が使える共用部となるため、自宅のリビングのようにくつろぎながら利用者同士で話をしたり、将棋や囲碁などのゲームをしたりしやすいです。

従来型の場合は、部屋から出て共用部に集まる必要がありましたが、このひと手間が省けることはユニット型ならではの魅力といえます。高齢者は体が動かしづらいことも多く、廊下の移動がおっくうになることも少なくありません。

ユニット型なら移動の手間が少ないことから、積極的に共用部でのコミュニケーションを図りやすく、これが精神的な癒しや認知機能の低下予防につながるなどして、介護の面でもプラスに働くことは多いです。

費用が従来型より高い

豊富なメリットがあるユニット型個室ですが、従来型よりも利用コストが高い点はデメリットです。ユニット型は近年主流になりつつあるスタイルであり、この居室タイプが採用されている施設は築浅であることも少なくありません。

新設されたばかりの施設は、最新機能を有した設備が搭載されていることも多く、サービスの提供までにコストがかかっています。つまり、このコストを回収するために利用料を高く設定しているところも多く、従来型よりもコストが高くなりやすいことは理解しておきましょう。

年金の受給のみで生計を立てている人や貯蓄が少ない人は、コストの高さが大きなデメリットとなることもあり、利用によって経済的な負担を抱えるケースもあるため注意が必要です。

ユニット型個室と従来型個室の4タイプの居室比較

老人ホームの居室タイプごとの違いについて理解を深めるには、ユニット型と従来型で、どのような特徴があるのかを知っておくことが大切です。ユニット型と従来型にはそれぞれ2タイプずつあり、合計4つの居室タイプがあります。

ユニット型の2タイプ

近年主流となっているユニット型には、次の2つの居室タイプがあります。

  • ユニット型個室
  • ユニット型個室的多床室

同じユニット型でもタイプによって特徴は異なるため、この違いを把握しておきましょう。

ユニット型個室

共用部分に面した部屋で、完全個室利用できることがユニット型個室の特徴です。共用部に接続しているため、利用者同士のコミュニケーションも図りやすく個人のプライバシーも十分に確保できます。

ユニット型個室的多床室

同じユニット型でも、多床室タイプを導入している施設もあります。部屋から出てすぐに共用スペースがあることは個室と同じですが、ユニット型個室的多床室では、大部屋に仕切りを入れて、準個室扱いで部屋を用意しています。

パーティションなどで仕切られているものの、同じ部屋に複数の利用者がいるため、プライバシーの確保は個室よりも難しいです。共用部にすぐに出られることから、入居者同士の交流は図りやすいですが、より従来型に近いことは理解しておきましょう。

従来型の2タイプ

ユニット型と同様に、従来型も2つのタイプがあります。

  • 従来型個室
  • 従来型多床室

それぞれの特徴を知り、どのような違いがあるのかを理解しておきましょう。

従来型個室

完全個室でプライバシーが確保できることは、ユニット型だけでのメリットではありません。従来型でも個室タイプは用意されており、これならプライバシーの問題は解消しやすいです。

ただし、従来型個室は各部屋が廊下に面しているため、共用部に行くには移動の手間がかかります。そのため、個人の空間は確保しやすいものの、利用者同士の交流を図るには一度全員で共用部に行くといった手間がかかることは理解しておきましょう。

従来型多床室

相部屋タイプの従来型多床室は、1室に2人以上4人以下で暮らします。パーティションなどの仕切りはあるものの、プライバシーの確保は難しく、共同生活に不慣れな人だとストレスを感じてしまうことも少なくありません。

居住費が安いといったメリットはありますが、1人の時間を作ることが難しく、利用者に精神的な負担がかかってしまうケースもあることは理解しておきましょう。

タイプ別費用相場

4つの居室タイプを費用別で比較すると、もっとも安いのは従来型の多床室です。次に従来型の個室、ユニット型の個室的多床室が安く、もっとも高額なのはユニット型個室であることは理解しておきましょう。

プライバシーの確保ができ、かつ利用者同士の交流が図りやすいといったメリットはありますが、費用は全居室タイプでもっとも高いため、コスト面での不安があるなら利用には注意が必要です。

ユニット型居室の特養老人ホームの入居基準

特別養護老人ホームには入居の基準が設けられており、これを満たさないと利用はできません。しかし、入居基準は居室タイプには関係なく、従来型もユニット型も共通しています。

  • 65歳以上で要介護3以上の人
  • 特定の疾病によって要介護3以上と認められた40歳から64歳までの人
  • 特例によって入居が認められる要介護1~2の人

特別養護老人ホームは、基本的には65歳以上で要介護が3以上の人が入居できます。しかし、65歳未満でも、次の特定の疾病によって要介護3以上と認定される場合は、入居が可能です。

  • 末期がん
  • 筋萎縮性側索硬化症
  • 後縦靭帯骨化症
  • 骨折を伴う骨粗しょう症
  • 多系統萎縮症
  • アルツハイマー病
  • 脳血管性認知症
  • 脊髄小脳変性症
  • 脊柱管狭さく症
  • ウェルナー症候群など
  • 糖尿病性神経障害
  • 糖尿病性腎症
  • 糖尿病性網膜症
  • 脳出血
  • 脳梗塞
  • 進行性核上性麻ひ
  • 大脳皮質基底核変性症
  • パーキンソン病
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 関節リウマチ
  • 肺気腫
  • 慢性気管支炎
  • 両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

さらに要介護1~2でも、認知症や精神障害、知的障害などで1人で暮らすことが難しい人、独居や家族からの虐待によって施設でのサポートを必要とする人は、特例で入居できる場合があります。

ユニット型個室の施設なら入居者に合わせた介護ケアができる

共用部に接続していて、1人で部屋を利用できるユニット型個室なら、その人に合わせた介護ケアが行いやすいです。また、1人の時間を満喫できるほか、共用部で利用者とのコミュニケーションも図りやすくメリットは大きいでしょう。

ただし、費用が他の居室タイプよりも高額といったデメリットもあるため、この点には注意が必要です。コスト面で不安があるなら、地域包括支援センターなどでケアマネージャーに相談して、どの施設、居室タイプが良いかアドバイスをもらうことがおすすめです。

居室タイプごとの違いやメリット・デメリットを正しく把握して、利用者にもっとも適した介護施設を見つけましょう。

こんなお悩みございませんか

  • 何を調べたらいいかわからない!
  • いろいろ見てもどの施設がいいのかわからない!
  • ネットに掲載されている情報だけでなく、施設の実態を知りたい!

相談員にお任せください!

事前相談から入居まで、親身にサポートします。
ご家族含めて納得できる施設に出会えるよう、お手伝いさせて頂きます。

ケアスル 介護