ユニット型特養とは?従来型個室との違いやメリット・デメリットまで詳しく解説

ユニット型特養とは?従来型個室との違いやメリット・デメリットまで詳しく解説

特養(特別養護老人ホーム、以下特養)は時代のニーズとともに複数のタイプに多様化しており、そのうちの1つとしてユニット型特養というものがあります。

ユニット型特養は近年主流になりつつあるタイプであり、厚生労働省もユニット型特養の推進に力を入れています。

「ユニット型特養にはどんな良いところがあるの?」

「これまでの特養とユニット型特養は何が違うの?」

そんな疑問をお持ちの方々のため、今回はユニット型特養の概要や従来までの特養との違い、メリット・デメリットまで詳しく解説して行きます。

生活環境の違いやユニット型特養ならではの魅力を知り、理解を深めていきましょう。

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在宅介護エキスパート協会 代表
所有資格:AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士,社会福祉士,宅地建物取引士
専門分野:在宅介護,老後資金,介護施設全般
職業: 社会福祉士,宅地建物取引士,ファイナンシャルプランナー

NEC 関連会社(現職)でフルタイム勤務の中、10 年以上に渡り遠距離・在宅介護を担う。両親の介護をきっかけに社会福祉士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなど福祉に直接的・間接的に関係する資格を取得。その経験や知識を多くの方に役立てていただけるよう「在宅介護エキスパート協会」を設立、代表を務める。詳しくはこちら

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ユニット型特養とは

まずはユニット型特養どのような特徴を持ったものなのか、近年主流になりつつある背景も含めて基本的な理解から深めていきましょう。

ユニット型特養の特徴として解説するのは主に下記の2点です。

  • 少人数制の個別ケアに特化している
  • 自宅のような雰囲気のなかで暮らせる

それぞれについて解説して行きます。

少人数制の個別ケアに特化している

ユニット型特養では、おおむね10人以下を1グループの生活単位としたケア体制で、介護サービスを提供しています。

それぞれグループはユニットと呼ばれており、1ユニットに1人の専任スタッフが配置されることになります。

その結果、より入所者一人ひとりに寄り添った個別ケアを受けられることが大きな魅力です

入居者一人ひとりの生活リズムや身体状況に対応したサポートを行ってくれるため、認知症や介護度の重い方にも安心の環境と言えるでしょう。

自宅のような雰囲気のなかで暮らせる

ユニット型特養の居室は、すべて個室となっています。

入居者一人ひとりがプライバシーを確保しながら、自分のペースで生活できることは魅力と言えるでしょう。

入居者の居室は台所・食堂・リビング等の共用スペースを取り囲むような形で配置されています。

このような生活空間の構造により、ほかの入居者との交流も行いやすくなり、寂しさ・孤独の解消・脳の活性化にもつながるのです。

以上のような家庭的なあたたかい雰囲気のなか過ごせることは、ユニット型特養の大きな特徴であると言えます。

ユニット型特養が登場した背景

前述のとおり、ユニット型特養の居室はすべて個室でありプライバシーがしっかりと守られています。

しかし従来型の特養では多床室が主流となっており、利用者個人のプライバシー保護が難しく、このことが問題視されていたのです。

相部屋の場合も仕切りは簡易的な場合が多く、パーティションやカーテンだけで個人のスペースが区切られていることも少なくありませんでした。

そのため、高齢者のプライバシーは常にさらされており、パーティションの隙間から様子がうかがえてしまうこともあったのです。

ユニット型特養は、このようなプライバシー保護の問題を解消するために生まれました

完全個室を用意することで利用者のプライバシーを守ることができ、さらに少人数制のグループとなり、専任のスタッフを配置することにより個人を尊重したサービスが提供できるようになったのです。

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ユニット型特養と従来型の違い

ユニット型特養の主な特徴が分かったところで、「従来型との特養と何が違うのか?」について解説して行きます。

主な違いとして解説するのは次の3点です。

  • ユニット型特養は全室個室で共用リビングつき
  • ユニットごとに専属のスタッフを配置
  • ユニット型特養の方が費用が高い

ユニット型特養は全室個室で共用リビングつき

ユニット型特養とは

ユニット型特養と従来型の最大の違いは、生活環境にあります。

ユニット型特養はすべての居室が個室となっており、プライベートがしっかりと確保できます。

さらにリビングなどの共用スペースでは自由に過ごすことができ、入居者同士の交流もさかんです。

構造的にはシェアハウスのようなものと言えば分かりやすいでしょう。

一方で、従来型の特養は主に多床室となっており簡易的な仕切りやパーテーションを隔てて、他の入居者と同じ部屋で過ごすことになります。

したがって、一人ひとりのプライバシーの確保は難しいと言わざるを得ません。

また従来型では入居者同士が同じ部屋で過ごしますが、居室のすぐそばに共用スペースなどは無いため、基本的に入居者同士の交流は少ないです

構造的には病院のような造りだと言えば分かりやすいでしょう。

以上より、居室の間取りや入居者同士の交流の有無などが、ユニット型特養と従来型特養の違いとして挙げられます。

そのほか世間的には2002年度からユニットケアが国で推進され、ユニット型特養の新設が増加しています。

現在では公的な形式であるとユニット型特養は広く認知されており、このことからも今後の介護の方針が、集団から個人に目を向けるものへと切り替わりつつあることがわかります。

ユニット型特養では専属のスタッフを配置

ユニット型特養と従来型特養の2つ目の違いは、専属のスタッフが配置されるかどうかです。

ユニット型特養は、入居者が10名以下の少人数グループとなり、グループごとに専属のスタッフが配置されます。

スタッフは入居者の身体状況や生活リズム、個性などをしっかり把握し、より一人ひとりに寄り添ったケアサポートを提供できるのです。

一方で従来型では、入居者がグループを作ることもないため、専属のスタッフが付きません。

大人数の入居者に対して、大人数のスタッフがサポートを提供することになります。

1人の入居者に対して担当のスタッフなどは決まっていないため、ユニット型特養ほど個人に目を向けたサービスは受けづらいと言えます。

以上より、専属のスタッフが配置されより個人に寄り添ったケアを受けられるかどうかなどが、ユニット型特養と従来型の違いであると言えるでしょう。

ユニット型特養の方が費用が高い

ユニット型特養の月額利用料は13万円ほどかかり、従来型よりも4万円ほど高くなっています

下記の表はユニット型特養の月額費用13万円の内訳と、従来型の月額費用を比較したものです。

ユニット型特養 従来型特養
居住費(要介護度5の場合) 6万円 2万600円
食費 4万3300円 4万3300円
介護施設サービス費(要介護度5の場合) 2万870円 2万410円
日常生活費 1万円 1万円
合計 13万4170円 9万310円

ユニット型特養の方が費用が高額となる要因としては、プライバシーを守れる住環境や専任のスタッフによる個別ケアなど、サービスが充実していることが挙げられます。

以上から、ユニット型特養ではアットホームな生活環境で入居者に寄り添ったケアが受けられる一方で、従来型よりも費用は高くなることを理解しておきましょう。

特養の費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

ユニット型特養と従来型の働き方の違いは?

ユニット型特養と従来型の働き方について最大の違いは、ユニット型特養の方が少人数のスタッフで入居者を対応する傾向にあり、比較的個人の判断の裁量が大きいことです。

というのも前述のとおり、ユニット型特養では入居者個人のプライバシー・尊厳を大切にする介護を大切にしており、1ユニットに1人の専任スタッフが配置されることになります。

したがって、大勢の入居者を大勢のスタッフで介護する従来型と比べて、判断の裁量が大きく、より個々の入居者に寄り添ったケアが行えることになるのです。

また、ユニット型特養ではその形態から夜勤も一人で担当するケースも珍しくありません。

これだけ聞くと「ユニット型特養で働くのは辛いのでは…?」と感じてしまうかもしれません。

しかし、その一方で裁量が大きいことによりスキルの習得が早かったり、他のユニット間との連携を取ることでリーダーシップを磨けることはメリットと言えます。

またユニット型特養は、「職場でより自分自身の能力を発揮したい」「もっと深く入居者一人ひとりに寄り添ったケアを行いたい」という方にはおすすめの職場と言えるでしょう。

サービス内容・入居条件などは従来型と変わらない

新しいタイプであるユニット型特養の、サービスの内容自体は従来の特養と変わりません。

具体的には以下のようなサービスが提供されています。

  • 居室の提供
  • 介護サービス
  • 認知症や精神障害などへの対応
  • レクリエーションやイベントなどの生活支援
  • リハビリ
  • 医師や看護師による健康管理
  • 退去後の利用者の訪問相談
  • 理美容のサービス

従来型のものよりもプライバシーが保護しやすく、スタッフが一人ひとりに目を配りやすいという点はユニット型特養ならではのものですが、食事や入浴の介助といったサービス内容自体は従来のものと同じです。

食事の提供といった介護サービスを始め、認知症の人への対応やリハビリ、レクリエーションやイベントなどの提供なども変わりません。

また、入居条件に関してもユニット型特養と従来型に違いはなく、同じ条件となっています。

したがって特養(特別養護老人ホーム)の入居条件を見たせば、入居は可能となります。

  • 65歳以上で要介護3以上の人
  • 特定の疾病によって要介護3以上と認められた40歳から64歳までの人
  • 特例によって入居が認められる要介護1~2の人
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ユニット型特養のメリット

ここまではさまざまな角度から、ユニット型特養について解説してきました。

本章では実際に入居を検討する方々へ向けて、ユニット型特養のメリット・デメリットについて解説して行きます。

安心の施設選びのために参考にしていただければ幸いです。まずはメリットから解説します。

ユニット型特養のメリットとして挙げられるのは、主に以下の3点です。

  • プライバシーが確保される
  • 細やかな個別ケアができる
  • ほかの入居者とのコミュニケーションが盛ん

プライバシーが確保される

ユニット型特養の1つ目のメリットとして挙げられるのは、入所者のプライバシーが守られることです。

ユニット型特養の居室は完全個室で、1部屋を入所者1人で自由に使うことができます。

従来の居室タイプでは、4人以下で利用する相部屋も多く、高齢者のプライバシー確保が問題になることも少なくありませんでした。

個室であることで、自室での様子が周囲に漏れることはなく、特養などの施設にいながら、個人の時間を満喫できることは大きなメリットです。

施設の利用者同士での交流や介護スタッフとのコミュニケーションは、介護をするうえでは重要ですが、常に人の視線にさらされていることが負担になってしまうことも少なくありません。

他人と接する時間が長すぎて、気疲れしてしまう人もいるため、これを解消できることはユニット型個室のメリットです。

介護は身体的なケアだけではなく、精神的なケアも必要です。1人の時間を満喫してストレス解消に努めることも重要なケアといえるため、プライバシーの確保は重要なポイントといえます。

細やかな個別ケアができる

ユニット型特養の2つ目のメリットとして挙げるのは、細やかな個別ケアができることです。

ユニット型特養では入居者が10人以下でひとつのグループとなり、それぞれのグループごとに専任のスタッフが配置されます。

そのためスタッフは入居者の様子を伺いやすくなり、より身体状況や生活リズム、個性に寄り添ったケアが可能になるのです。

入居者としても少人数制のグループとなり生活することにより、日々顔なじみの入居者・スタッフとの間に信頼関係を築きやすいのは魅力と言えるでしょう。

従来型の多床室の場合、例えば排せつの処理なども時間が決まっていて一斉に行うこともあります。

その場合、効率重視になりがちで、一人ひとりへの対応が疎かになる可能性も否めません。他人の排せつ物の臭いなども気になるところです。

以上より、ユニット型特養では徹底した個別ケアが受けられることがメリットであり、周囲の目を気にせず、介護スタッフに要望を出しやすいことも魅力の1つとして挙げられます。

コミュニケーションの機会が盛ん

ユニット型特養の3つ目のメリットとして紹介するのは、利用者同士のコミュニケーションの機会が増えることです。

各部屋が共用部につながっているユニット型特養は、部屋を出るとすぐに利用者全員が使える共用部となります。

したがって自宅のリビングのようにくつろぎながら利用者同士で話をしたり、将棋や囲碁などのゲームする光景も多く見られます。

日々の交流から精神的な癒しを受け、認知機能の低下予防につながるなどして、介護の面でもプラスに働くことも多いです。

従来型の場合は、部屋から出て食堂などの共用部に集まる必要がありましたが、このひと手間が省けることはユニット型ならではの魅力といえます。

また高齢者は体が動かしづらいことも多く、廊下の移動が億劫になることも少なくありません。

以上よりユニット型なら移動の手間が少ないことから、積極的に共用部でのコミュニケーションを図りやすいことがメリットとして挙げられます。

ユニット型特養のデメリット

メリットの反面、デメリットを理解しておくことも大切です。

メリットだけに目を向けて入居してしまうと、思わぬデメリットによって失敗したと感じることも少なくありません。

メリットとデメリットは必ず両方理解して、本当に従来型よりもユニット型個室のほうが良いのかを考えておきましょう。

費用が従来型より高い

豊富なメリットがあるユニット型特養ですが、従来型よりも利用コストが高い点はデメリットです。

前述しましたが、ユニット型特養の月額費用は約14万円ほどかかり、従来型よりも4~5万ほど高い計算となります。

ユニット型特養の費用の目安

また、ユニット型特養は近年主流になりつつあるスタイルであり、建物自体がまだ新しいことも少なくありません。

新設されたばかりの施設は、最新機能を有した設備が搭載されていることも多く便利ですが、その分だけコストがかかっています。

そのほか入居者の居室がすべて個室のため、従来型と比べて光熱費などの負担が増えますし、従来型よりも高い介護報酬が設定されています。

このことからも、従来型に比べて費用が高くなりやすいことは理解しておきましょう。

年金の受給のみで生計を立てている人や貯蓄が少ない人は、コストの高さが大きなデメリットとなることもあり、利用によって経済的な負担を抱えるケースもあるため注意が必要です。

また「今すぐに入居できるユニット型特養を知りたい」という方は、ケアスル介護での相談がおすすめです。

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ユニット型特養と従来型はどっちがおすすめ?

ユニット型特養のメリット・デメリットが分かった上で、ユニット型特養への入所がおすすめの人、従来型も選択肢に入る人について解説して行きます。

安心の施設選びのため、ぜひ参考にしてみてください。

ユニット型特養がおすすめの方

ユニット型におすすめの方は、認知症の方や介護度が重い方です。

ユニット型はアットホームな生活空間で、より一人ひとりの個性に寄り添った個別ケアが受けられることが魅力となっています。

一般的に認知症の方は、ほかの入所者やスタッフの目まぐるしい入れ替わりがある場合、混乱してしまい心身状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

その点ユニット型特養では少人数制のグループで人員の入れ替わりが少ないため、顔なじみの入所者・スタッフに囲まれながら穏やかに過ごすことができるのです。

また介護度が高い方も、介護に対して自分の要望や生活リズムを尊重してもらえやすくなるため、ユニット型特養への入居に最適だと言えるでしょう。

従来型も選択肢に入る方

従来型も入居の選択肢に入る方は、比較的介護度が低い方です。

従来型では多床室が一般的ですが、食事や入浴の介助など受けられるサービス内容自体はユニット型特養とは変わりません。

軽度の介護度の方にとっては、むしろあたたかい雰囲気や他の入所者・スタッフとの親密な関係が煩わしく感じることもあるかもしれません。

また費用に関しては従来型の方が4~5万円ほど安いため、金銭的負担を軽減したい方にも向いていると言えるでしょう。

以上より、軽度の介護度の方はユニット型特養だけでなく、従来型の特養も選択肢に入れることができます。

ユニット型特養なら入居者に合わせた介護ケアができる

ユニット型特養は、プライバシーの守られた生活空間で、より入居者の個性に寄り添ったケアを受けることが可能です。

また、1人の時間を満喫できるほか、共用部で利用者とのコミュニケーションも図りやすくメリットは大きいでしょう。

ただし、費用が他の居室タイプよりも高額といったデメリットもあるため、この点には注意が必要です。

コスト面で不安があるなら、地域包括支援センターなどでケアマネージャーに相談して、どの施設、居室タイプが良いかアドバイスをもらうことがおすすめです。

居室タイプごとの違いやメリット・デメリットを正しく把握して、利用者にもっとも適した介護施設を見つけましょう。

ユニット型特養とは?

ユニット型特養とは、「少人数制の個別ケアに特化している」「自宅のような雰囲気のなかで暮らせる」というような特徴を持ちます。詳しくはこちらをご覧ください。

ユニット型と従来型の違いは?

両者の違いとしては、「生活環境」「グループごとの専属スタッフの有無」などが挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。

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