• 要介護4
  • 【公開日】2023-09-19
  • 【更新日】2023-09-19

要介護4のケアプラン例は?実際に掛かる料金やよく利用されるサービスまで詳しく解説

要介護4のケアプラン例は?実際に掛かる料金やよく利用されるサービスまで詳しく解説

要介護4は立ち上がりや歩行などの日常動作にも介助が必要であり、座った状態を保ち続けるのも難しい状態です。

さらに認知機能の低下も見受けられ、昼夜を問わずに見守りが必要と言われています。

「親が要介護4に認定されたけど、日ごろどんなサービスを利用すればいいんだろう…?」

そんな気持ちをお抱えの方々のため、今回は要介護4の方のケアプラン例、気になる費用についても詳しく解説して行きます。

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要介護4の週間ケアプラン例

本章では要介護4の方が利用しているサービス・週間ケアプランの具体例を紹介します。

ひと口に「要介護4」と言ってもお持ちの症状や生活環境は人によって異なります。

厚生労働省の調査によると、要介護4の方の施設サービス利用率は41.04%となっています。

したがって施設に入居をして介護を受ける方もいれば、在宅介護を続けている方もいらっしゃるのが現状です。

そのため今回はそれぞれのケース別にケアプランを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 要介護4でもデイサービスに通い続けたい方のケアプラン例
  • 要介護4で認知症・筋力の低下が見られる方のケアプラン例
  • 要介護4で1人暮らしをしている方のケアプラン例
  • 要介護4で施設サービスを利用する場合のケアプラン例

要介護4でもデイサービスに通い続けたい方のケアプラン例

【Aさん・79歳・女性・要介護4/妹(77歳)と2人暮らし】
多発性筋炎による関節痛や間接拘縮があり、室内は杖を使ったり壁伝いに歩いている。外出には車いすの利用が必須。
筋力低下は著しく、これからも憎悪の傾向にある。
医師からもできるだけ安静に努めるように言われているが、生きがいとなっているデイサービスは続けたい。

8:00~9:00
9:00~10:00

通所介護

(デイサービス)

訪問介護 訪問介護 訪問介護

通所介護

(デイサービス)

 訪問介護
10:00~11:00
11:00~12:00
12:00~13:00
13:00~14:00
14:00~15:00
15:00~16:00
16:00~17:00 訪問介護 訪問入浴 訪問介護 訪問介護
17:00~18:00

その他:住宅改修、福祉用具購入

月曜~土曜日に訪問介護やデイサービスが入ったケアプランとなりました。

Aさん本人が続けたいと希望しているデイサービスでは、レクリエーションでの他者との交流のほか、機能訓練による日常生活動作の維持に取り組みます。

また訪問介護では通常の日常生活支援のほか、買い物の同行や通院の同行を行い、なるべく自立した生活を支援します。

筋力の低下によってひとりでは難しいことが増えてくるのは否めませんが、残存機能を最大限生かしてもらうことにより生きがいと達成感のある暮らしを後押しします。

サービスを利用しない日曜日は、同居する妹が介護を行うことになっています。

なるべく負担を軽減できるよう住宅改修によって手すりを取り付けたり、起き上がりが楽になる特殊寝台を導入したりしています。

サービス利用の料金

上記のケアプランの場合、毎月で必要な料金は以下のようになります。

※住宅改修・福祉用具購入に関しては月々の支払いではなく、区分支給限度額の範囲にも含まれないため除外

利用サービス 利用頻度 利用回数/月 金額/回 金額/月
訪問介護(30分以上1時間未満) 7/週 28 3,960円 110,880円
訪問入浴(1回につき) 1/週 4 12,600円 50,400円
通所介護(6時間以上7時間未満) 2/週 8 8,970円 71,760円
合計 233,040円
自己負担(1割の場合) 23,304円

料金の出展:厚生労働省「介護報酬の算定構造」(令和3年)

要介護4で認知症・筋力の低下が見られる方のケアプラン例

【Bさん・79歳・男性・要介護4/妻(79歳)と2人暮らし】
脳梗塞後の長期入院により、身体全体に大幅な筋力低下が見られる。
元々認知症も患っていたため、認知症対応型通所介護で筋力の回復に努めている。
本人は「また一人で歩いて活動できるようになりたい」とリハビリには前向き。
妻は狭心症を患っており、介護についてあまり無理はできない状態のため、介護サービスによってなるべく負担を軽減したい。

8:00~9:00
9:00~10:00 認知症対応型通所介護 訪問看護 認知症対応型通所介護  訪問介護 訪問看護 認知症対応型通所介護  訪問介護
10:00~11:00
11:00~12:00
12:00~13:00
13:00~14:00
14:00~15:00
15:00~16:00
16:00~17:00 訪問介護 訪問介護 訪問介護 訪問介護
17:00~18:00

その他:住宅改修、福祉用具購入

全ての日程に訪問介護や認知症対応型通所介護が入ったプランとなりました。

これまでの楽しみであった認知症対応通所介護では、家から施設までの送迎を行ってくれる上に、機能訓練によって自立した生活を送るための支援を行ってくれます。

あまり無理はできないBさんの妻にとっても、週3回のまとまった時間で介護の負担を軽減できるため、大きな助けになると言えるでしょう。

また訪問介護では日常生活の介助のほか通院の付き添いも行っており、本人と妻双方の安心を守ります。

サービス利用の料金

上記のケアプランの場合、毎月で必要な料金は以下のようになります。

※住宅改修・福祉用具購入に関しては月々の支払いではなく、区分支給限度額の範囲にも含まれないため除外

利用サービス 利用頻度 利用回数/月 金額/回 金額/月
訪問介護(30分以上1時間未満) 6/週 24 3,960円 95,040円
訪問看護(30分以上1時間未満) 2/週 8 8,970円 65,680円
認知症対応型通所介護
(6時間以上7時間未満)
3/週 12 11,590円 139,080円
合計 299,800円
自己負担(1割の場合) 29,980円

料金の出展:厚生労働省「介護報酬の算定構造」(令和3年)

要介護4で1人暮らしをしている方のケアプラン例

【Cさん・82歳・男性・要介護4/一人暮らし】
これまでの家事は全て妻が行っていたが、昨年に妻が死去。
その後に脳梗塞を発症し、後遺症として右片麻痺が残ってしまった。
元々人との付き合いがなく、頼れる人も他にいないため介護サービスによる支援が必要になる。
主治医からは寝たきりにならないように、積極的に体を動かすようにとアドバイスを受けている。

8:00~9:00
9:00~10:00 通所リハビリテーション
(デイケア)
訪問看護 通所リハビリテーション
(デイケア)
 訪問介護 訪問看護 通所リハビリテーション
(デイケア)
 訪問介護
10:00~11:00
11:00~12:00
12:00~13:00
13:00~14:00
14:00~15:00
15:00~16:00 訪問介護 訪問介護 訪問介護 訪問介護
16:00~17:00
17:00~18:00

その他:住宅改修、福祉用具購入

全ての日程に訪問介護や通所リハビリテーションが入ったケアプランとなりました。

通所リハビリテーションでは社会活動への参加に加えて、一人暮らしの継続に必要な身体機能を養うためのリハビリを受けることができます。

日々の訪問介護では、まだ難しい日常動作の補助と見守りを実施します。

そのほか訪問看護ではCさんの体調管理を実施し、これから先の一人暮らしが無理のないものか、サポートは足りているか定期的に判断する役割があります。

サービス利用の料金

上記のケアプランの場合、毎月で必要な料金は以下のようになります。

※住宅改修・福祉用具購入に関しては月々の支払いではなく、区分支給限度額の範囲にも含まれないため除外。

利用サービス 利用頻度 利用回数/月 金額/回 金額/月
訪問介護(30分以上1時間未満) 6/週 24 3,960円 95,040円
訪問看護(30分以上1時間未満) 2/週 8 8,970円 65,680円
通所リハビリテーション
(6時間以上7時間未満)
3/週 12 11,290円 135,480円
合計 296,200円
自己負担(1割の場合) 29,620円

料金の出展:厚生労働省「介護報酬の算定構造」(令和3年)

要介護4で施設サービスを利用する場合のケアプラン例

【Dさん・73歳・女性・要介護4/一人暮らし】
肺がんの治療から退院したばかりで体力の低下が著しく、食事以外の日常動作をほぼ自力で行えない。
居宅内では何とか歩行は可能だが、見守りなしで外に出ることが難しい。
更に自宅は集合住宅の5階でエレベーターが無いため、生活の維持が難しい状況。
食も細くなりだんだんとやる気も失せていく気配を感じ、遠方に住む家族と相談して特養へ入所することになった。
8:00~9:00 特養 特養 特養 特養 特養 特養 特養
9:00~10:00
10:00~11:00
11:00~12:00
12:00~13:00
13:00~14:00
14:00~15:00
15:00~16:00
16:00~17:00
17:00~18:00

特養(特別養護老人ホーム)に入居するプランとなりました。

要介護3以上の方が入居できる特養では、施設で暮らしながら食事や入浴、排泄などの介助をはじめ、たん吸引や胃ろうなどの処置も受けることができます。

認知症ケアにも対応しているほか、病気の後遺症などでほとんど全面的な介護を必要とする方も安心の環境です。

施設に入所することは遠方に住むDさんの家族にとっても、もっとも負担を軽減できる選択肢と言えるでしょう。

サービス利用の料金

特養の費用は入居一時金などの初期費用が0円、月額費用は要介護度や入居する居室タイプによっても異なりますが9~15万円が相場です。

そのほか要介護5のように重度の介護を必要とする方にとって入居の選択肢となるのは、以下のような施設が挙げられます。

名称【運営】 初期費用(入居一時金・敷金) 月額利用料
特養(特別養護老人ホーム)【公的】 なし 5~15万円
介護医療院【公的】 なし 6~17万円
介護付き有料老人ホーム【民間】 0~数億円 15~40万円

要介護4で介護サービスを利用する流れ

要介護4で介護サービスを利用するには、ケアマネジャーと相談してケアプランを作成してもらうことが必要です。

要介護認定を受けたあとは、市区町村の指定を受けた居宅介護支援事業者(ケアプラン作成事業者)へ依頼することでケアプランを作成することができます。(参考:厚生労働省「サービス利用までの流れ」)

ケアマネジャーは、要介護認定を受けた方が満足のいく介護サービスを利用できるよう、本人や家族と面談の上、「ケアプラン(介護サービス計画書)」を作成し、サービス事業者や市区町村などとの連絡調整を行ってくれます。

ケアプランの作成後は、ケアマネジャーの仲立ちのもと事業者と契約を結び、サービスの利用開始となります。

また「老人ホームに入居したいけど、入居前の手続きが大変そう…」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。

ケアスル介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。

「暮らしの雰囲気を知った上で、納得して施設を探したい」という方も、まずは無料相談からご利用ください。

まとめ

要介護4の方は訪問介護や訪問入浴、デイサービス等を組み合わせて、個人に適したサポートを受けています。

生活の全てにおいて介助を行うだけが介護の在り方ではありません。

本人の意思や目標・生きがいをしっかりと把握した上で、その人に適した形で自立支援を行うのがケアプランです。

今回紹介したのは数例ですが、ケアマネジャーと実際に相談する際は本人の気持ちや家族の在り方をよく考えたうえで納得のいくケアプランを立てられるようにしましょう。

 

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