「特養の施設側から保険証を預けるようにお願いされたんだけど、何に使うの?」
特養への入所が決まった方、またはこれから入所を検討される方の中には、そのような疑問をお持ちの方も少なくありません。
そこで今回は特養で保険証を預けることをお願いされる理由、預けても問題はないのか、他にどんなものを預ける必要があるのかについても詳しく解説して行きます。

特養が保険証の預かりを行うのはなぜ?
特養が保険証の預かりを行うのは、以下の2つような理由があります。
- 特養の嘱託医による往診を受けるため
- 緊急時に病院を受診するため
それぞれについて詳しく解説して行きます。
特養の嘱託医による診察を受けるため
特養が保険証を預かる1つ目の理由は、嘱託医による診察を受けるためです。
というのも特養には医師の配置が義務付けられており、入所者の健康管理のため定期的な診察を行っています。
このように施設内で定期的に行われる診察であっても医療保険が関わってくるため、施設側が入所者の保険証を預かっていた方が何かと便利なのです。
緊急時に病院を受診するため
特養が保険証を預かる2つ目の理由は、緊急時に病院で処置を受けるためです。
前述の通り特養は嘱託医が配置されているため、基本的な健康管理や薬の処方などには対応できます。
しかし、急な体調不良や万が一大きなけがをしてしまった場合は対応しきれないため、外部の病院に搬送されることになるのです。
保険証は緊急時のこのようなケースにも必要となります。特養は介護度の高い方が入所されているため、他の老人ホームと比較して外部の病院にかかる頻度も多いです。
したがって、もしもの場合に備えて入所者の保険証を施設が預かるケースがあります。
また老人ホーム・介護施設をお探しの方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
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特養に保険証を預けても平気なの?
特養の施設側が保険証を預けることをお願いするのは、上記のような正当な用途で利用するためです。
まず悪用されることはないため、安心して預けても問題ないと言えるでしょう。
実際のところ、上記で紹介したような理由で保険証の預かりを行っている施設は全国的に見ても多いです。
しかし「やっぱり保険証を預けるのは不安…」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合は施設側に保険証のコピーでも構わないかを尋ねてみることをお勧めします。
というのも保険証の預かりを行っているかは施設により、必ずしも保険証の原本を預けなければならないわけではないのです。
実際のところコピーでも可となっている施設は存在しますし、そもそも預けていないという利用者の方もいらっしゃいます。
保険証を預けないことによって書類上の手続きが煩雑化する傾向にはありますが、不安を感じてしまうようであれば一度施設に相談してみると良いでしょう。
特養で保険証以外に預かりが必要なもの
本章では保険証以外にも特養で預かりを行っているものを紹介します。
実際の施設例を挙げながら解説して行きますので、特養への入所を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
初回持参品 | 備考 |
転出証明書 | ※市外の方のみ |
介護保険被保険者証 | |
介護保険負担限度額認定証 | ※お持ちの方のみ |
健康保険証 | |
身体障害者手帳 | ※1級・2級の方は重度心身障害者医療費受給者証 |
年金証書または振込通知書 | ※確認のため |
預金通帳と届出印 | ※通帳をお預かりできない方は、諸費用支払にかかる現金(3万円以内)をお預かりします |
お薬及び内容説明書 | ※朝・昼・夕・就と小分けにして名前をご記入ください |
健康手帳 | ※なければ当荘で用意します |
印鑑 | ※施設で保管します |
身の回りの品 | ※持ち物には全てお名前のご記入をお願いいたします |
当荘へ住所変更されるかどうかの確認を行います。ご検討ください。 |
(出典:社会福祉法人ことぶき会 ことぶき荘)
保険証のほかには通帳や印鑑、健康手帳、負担限度額認定証などの預かりを行っています。
介護保険証などに関しても施設によってはコピーで済むところもあるため、気になるようであれば施設に確認してみましょう。
また上記のように施設によって必須のものと無くてもよいものが決まっています。
繰り返しになりますが、もしも今すぐに用意できないものや、どうしても預けたくないものがある場合はまずは施設に相談してみるとよいでしょう。
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まとめ
特養が保険証の預かりを行うのは、以下の2つような理由があります。
- 特養の嘱託医による往診を受けるため
- 緊急時に病院を受診するため
特養の施設側が保険証を預けることをお願いするのは、上記のような正当な用途で利用するためです。
まず悪用されることはないため、安心して預けても問題ないと言えるでしょう。
もしもどうしても保険証や預けたくないものがある場合は、施設の方に相談してみることをお勧めします。
書類上の手続きが煩雑化する可能性などはありますが、場合によってはコピーで済むことがあったり都合のよい在り方を模索してくれるかもしれません。