特養とサ高住の違いとは?費用・入居条件や向き不向きを簡単診断!

特養とサ高住の違いとは?費用・入居条件や向き不向きを簡単診断!

親の要介護度が急に上がったり在宅介護に限界を感じたりして施設介護を考え始めても、「特養」「サ高住」のどちらが合っているのか判断がつかない方は少なくありません。

「できるだけお金をかけず、自由に安心して暮らしてほしい」そう思っても、施設の種類が多くて何から調べればいいのか分からなくなりますよね。

そこで本記事では、特養とサ高住の違い入所条件・費用・サービス内容・自由度・看取り対応という5つの軸で詳しく比較し、「こんな方は特養」「こんな方はサ高住」という判断の目安もご紹介します。

関連記事
特別養護老人ホーム(特養)とは?入所条件や費用の目安、他の施設との違いも解説!
特別養護老人ホーム(特養)とは?入所条件や費用の目安、他の施設との違いも解説!
関連記事
【図解】サ高住とは?│2タイプある!特徴・他施設種との違い・入居条件がわかる
【図解】サ高住とは?│2タイプある!特徴・他施設種との違い・入居条件がわかる
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4
約7秒に1人が利用!
ピッタリの施設を提案します
STEP
step1
1
step2
2
step3
3
step4
4

特養とサ高住とは?

特養は市区町村や社会福祉法人が運営する公的な介護施設、サ高住は民間企業が運営するバリアフリー賃貸住宅で、対象者も運営の仕組みも根本的に異なります
特養は原則要介護3以上の方が対象であるのに対し、サ高住は自立から軽度の要介護の方まで幅広く入居できます。

特養(特別養護老人ホーム)とは

特養は、市区町村や社会福祉法人が運営する公的な介護施設で、原則65歳以上・要介護3以上の方が対象です。

特養(特別養護老人ホーム)の概要
運営主体地方公共団体・社会福祉法人
住まいの位置づけ介護保険法上の「介護施設」
入居対象原則65歳以上・要介護3以上(40〜64歳は特定疾病該当者のみ)
医療体制日中は看護師が常駐(24時間常駐は施設により異なる)

特養は国が定めた基準や補助金のもとで運営されているため、事業者が自由に費用やサービス内容を設定できる施設ではありません。
食事・入浴・排せつの介助や生活支援、リハビリ、レクリエーションが中心のサービス内容で、約73%の施設が看取りにも対応しています。
全国で約20.6万人が入所を待っている状況で、入所を希望してもすぐには入れない場合が多くあります。

社会福祉士・元ケアマネージャーの桐島さんにお話を伺いました。

監修者プロフィール_桐島 慎治(きりしま しんじ)_株式会社ケアリサーチ
社会福祉士・元ケアマネージャー 桐島さん
特養は、国の基準や補助金のもとで運営されている公的な介護施設です。現制度での入所要件は、原則として要介護3以上となっています。

看護師であり様々な介護施設で高齢者ケアに携わってきた菅原さんにお話を伺いました。

株式会社ナースビジョン 菅原さん
特養は『特定施設』にあたるため、最低でも日中は看護師さんが常駐しており、インスリン注射やカテーテル管理、緊急時対応といったある程度の医療ケアが可能です。特に寝たきりの方など、重度な身体介護の受け入れを得意としているのが特徴です。
【チェックポイント】
要介護1〜2でも、認知症の症状や家族による支援が困難といった事情があれば「特例入所」が認められる場合があります。
希望してもすぐに入所できるとは限らず、待機期間を見越した準備が必要です。
関連記事
特養(特別養護老人ホーム)は認知症でも入居可能?本人拒否時の対応もご紹介
特養(特別養護老人ホーム)は認知症でも入居可能?本人拒否時の対応もご紹介

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは

サ高住は、自立から軽度の要介護の方向けに作られたバリアフリーの賃貸住宅で、安否確認と生活相談が基本サービスです。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の概要
運営主体民間企業(株式会社など)
住まいの位置づけバリアフリー賃貸住宅(高齢者住まい法に基づく登録住宅)
入居対象60歳以上で自立〜軽度の要介護の方(施設により異なる)
必須サービス安否確認(見守り)・生活相談のみ

サ高住は賃貸住宅としての性格が強く、家賃や共益費、状況把握・生活相談サービス費は事業者が自由に設定できます。
直接の身体介護や医療ケアは義務づけられていないため、介護が必要になった場合は外部の訪問介護・訪問看護サービスと個別に契約することになります。
その代わり生活の自由度が高く、外出や外泊の制限が少ない点が特養との大きな違いです。

【インタビュー情報】

・社会福祉士・元ケアマネージャー 桐島さん

桐島さん:サ高住は、基本的にはシニア向けの「バリアフリーの賃貸住宅(お部屋)」です。自立度が高い要支援や軽度要介護の方が、「今までの自宅での生活の延長線上」として選ぶのに適しています。施設が義務づけられているサービスは安否確認(見守り)や生活相談といった最低限のことで、直接の身体介護や医療ケアは行いません。その代わり非常に自由度が高く、玄関で職員に一言声をかければいつでも外出でき、中には施設から毎日仕事やアルバイトに通っている入居者の方もいらっしゃるほど、自宅に近い感覚で暮らせる場所です。

サ高住は介護度が高くなった場合の医療体制が手薄になりがちです。持病がある方や医療的なケアが常時必要な方は、入居前に対応可否を必ず確認してください。
関連記事
【図解】サ高住とは?│2タイプある!特徴・他施設種との違い・入居条件がわかる
【図解】サ高住とは?│2タイプある!特徴・他施設種との違い・入居条件がわかる

特養とサ高住の違いを一覧表で比較

特養とサ高住は、入居条件・費用・サービス内容のすべてで違いがあります。運営の仕組みが公的施設と民間賃貸住宅で根本的に異なるためです。
入居条件では特養が要介護3以上・サ高住が自立〜軽度、費用では特養が月9〜13万円台・サ高住が平均17.6万円と、それぞれ対極的な特徴を持っています。

入居条件の違い

特養は原則要介護3以上、サ高住は自立〜軽度の要介護の方が対象と、想定している介護度が大きく異なります。

入居条件の比較
特養サ高住
年齢原則65歳以上60歳以上
要介護度要介護3〜5自立〜軽度の要介護(施設により異なる)
その他40〜64歳は特定疾病該当者のみ身の回りのことが自分でできること

特養は在宅生活が難しくなった方の受け皿という位置づけのため、要介護3以上という基準が明確に設けられています。
一方でサ高住は「今までの自宅での生活の延長線上」として選ばれる施設で、まだ身の回りのことがある程度自分でできる方が、1人暮らしへの不安をきっかけに検討するケースが多くなっています。

社会福祉士・元ケアマネージャーの桐島さんにお話を伺いました。

監修者プロフィール_桐島 慎治(きりしま しんじ)_株式会社ケアリサーチ
社会福祉士・元ケアマネージャー 桐島さん
特養は重度の介護が必要な方を対象としているため、原則として要介護3以上でなければ申し込むことができません。対して、サ高住は自立・要支援、あるいは軽度の要介護の方向けに作られています。まだ自分のことはある程度自分でできるけれど、1人暮らしを続けるのは少し不安になってきた、という段階で選ばれる施設ですね。
【チェックポイント】
要介護1〜2の方でも、認知症の症状が重い場合や家族の支援が難しい場合は特養の「特例入所」が認められることがあります。
サ高住は施設ごとに受け入れ可能な要介護度が異なるため、事前に確認が必要です。
関連記事
要介護5であれば特養に優先的に入所できる? 入所の判定基準や早く入れる方法についても解説
要介護5であれば特養に優先的に入所できる? 入所の判定基準や早く入れる方法についても解説

費用の違い

特養は月額9〜13万円程度と安価な一方、サ高住は月額平均17.6万円とやや高めで、入居金にも差があります。

費用の比較
特養サ高住
入居一時金なし平均44.1万円(中央値12万円)
月額費用約9.0〜13.1万円(居室タイプによる)平均17.6万円(中央値16.5万円)
出典:『ケアスル 介護 独自調査レポート 2026』より

特養の費用が安価なのは、国や自治体からの補助金が入っているためです。
ただし近年は特養でも居住費の実費負担を求める流れが強まっており、民間施設側も費用を抑える工夫を進めているため、両者の月額費用の差は以前ほど大きくありません。
サ高住は要介護度が上がって外部の介護サービスを使い込むと、介護保険の支給限度額を超えた分が全額自己負担(10割負担)になるため、想定より総額が高くなる場合があります。

看護師であり様々な介護施設で高齢者ケアに携わってきた菅原さんにお話を伺いました。

株式会社ナースビジョン 菅原さん
特養は国から補助金が出ていることもあり、ご本人の年金や収入の状況によって段階的に価格が決定されるため、非常に安く入れるのが大きなメリットです。

介護職員として10年間勤務され、現在は高齢者施設の紹介業を営んでいる和田さんにお話しを伺いました。

和田さん
介護職員・高齢者施設紹介業経営 和田さん
ただ、最近は特養もお部屋代などがかかるようになって自己負担を求める流れになってきています。逆に、民間施設(サ高住など)側も費用を安く抑える工夫をしてきているので、実際のところ、民間施設と特養の月額費用の差は以前ほど開いていないのが実情です。

社会福祉士・元ケアマネージャーの桐島さんにお話を伺いました。

監修者プロフィール_桐島 慎治(きりしま しんじ)_株式会社ケアリサーチ
社会福祉士・元ケアマネージャー 桐島さん
サ高住の費用を考えるときに絶対に注意してほしいのが、「介護度が重くなったときの上乗せリスク」です。サ高住は使った分だけ外部の介護サービス費が上乗せされますが、介護保険の限度額(支給限度基準額)の単位数を超えてしまうと、超えた分からは1割や2割負担ではなく、一気に「10割(全額自己負担)」として請求されます。そのため、要介護度が上がってサービスを使いすぎると、最初から介護サービスが月額に含まれている介護付き有料老人ホームなどに入るよりも、サ高住の方がトータルでずっと高くなってしまうことがあるのです。
サ高住の費用は施設ごとの差が大きく、介護型サ高住では入居一時金が平均140.9万円、月額費用が平均25.4万円になる場合もあります。見学時に費用の内訳を必ず確認してください。
関連記事
要介護4の方の施設入所にかかる費用はいくら?費用相場や給付金も解説
要介護4の方の施設入所にかかる費用はいくら?費用相場や給付金も解説

サービス内容の違い

特養は食事・入浴・排せつの介助から医療ケアまですべてを施設スタッフが包括的に提供し、サ高住は安否確認と生活相談が基本です。

サービス内容の比較
特養サ高住
身体介護〇(施設が提供)×(外部サービスを契約)
安否確認・生活相談〇(義務)
看取り対応約73%の施設で対応施設によって異なる
生活の自由度施設のスケジュールに沿う外出・外泊の制限が少ない

看護師であり様々な介護施設で高齢者ケアに携わってきた菅原さんにお話を伺いました。

株式会社ナースビジョン 菅原さん
特養は、食事・入浴・排せつの介助から日中の看護師対応まで、必要なすべてのケアを施設スタッフが丸ごと提供します。ただ、手のかかる重度の方や認知症の方の対応に職員が追われがちなため、本来想定されているような日中のレクリエーションやイベントまではなかなか手が回っていないのが現実です。一方で、サ高住のスタッフが行うのは安否確認や生活相談といった最低限の見守りです。直接の身体介護は行ってくれないため、介護が必要な場合は、外部のヘルパーさんや訪問看護などを個別に契約して、お部屋に来てもらう必要があります。

ケアアドバイザーである前北に話を聞きました。

前北栞里_プロフィール画像
ケアアドバイザー前北
サ高住のサービスの特徴は、何よりその自由度の高さにあります。厳しい施設のように外出制限を受けることはなく、自分のペースで自由に暮らせますし、お部屋に引きこもりがちにならないよう、入居者同士の趣味(麻雀や将棋、ガーデニングなど)に合わせた集まりを緩やかに設けているような、個性を大事にしてくれる施設もあります。

【診断ツール】あなたの親はどっちが向いている?

要介護度・予算・緊急度の3つを選ぶだけで、あなたの親には特養とサ高住のどちらが向いているかがすぐに分かります。
ここまでの一覧表を踏まえたうえで、ご本人様の状況に当てはめて判断できるツールです。

診断は3つの質問に答えるだけで完了します。

質問 1 / 3
介護度現在の要介護度は? 要支援・要介護の認定を受けていない場合は「自立・要支援」を選んでください。
費用月々にかけられる予算の目安は? 入居一時金を除いた、月額費用の目安でお答えください。
タイミング入居を検討している緊急度は?
この質問にお答えください。
  • 診断結果はあくまで一般的な傾向に基づく目安です。要介護認定の内容や施設ごとの受け入れ状況によって、実際に入居できるかどうかは異なります。
  • 実際に検討を進める際は、担当のケアマネージャーに相談したうえで、気になる施設を見学し、費用やサービス内容を直接確認することをおすすめします。
お住まいの地域の施設をケアスル介護で無料検索する >

診断結果は、ここまで解説してきた入居条件・費用・サービス内容の違いをもとに算出されるものです。

あくまで施設選びの目安としてご活用いただき、実際の入居可否や最終的な判断は、担当のケアマネージャーや各施設への相談を通じて確認してください。

診断結果はあくまで一般的な傾向に基づく目安です。要介護認定の内容や施設ごとの受け入れ状況によって、実際に入居できるかどうかは異なります。

まとめ

特養とサ高住は、運営主体・入居条件・費用・サービス内容のすべてで異なる施設です。
特養は要介護3以上の方を対象とした公的な介護施設で、費用を抑えて終身利用できる一方、入所までに時間がかかります。
サ高住は自立〜軽度の要介護の方向けの民間賃貸住宅で、生活の自由度が高い一方、介護度が上がった際の費用や対応には注意が必要です。

本記事の診断ツールで出た結果は、あくまで施設選びの目安です。
実際に検討を進める際は、担当のケアマネージャーに相談したうえで、気になる施設を見学し、費用やサービス内容を直接確認することをおすすめします。

関連記事
サ高住と老人ホームの違いは?両者の違いをポイント別に詳しく解説!
サ高住と老人ホームの違いは?両者の違いをポイント別に詳しく解説!

ケアスル 介護では、お住まいの地域の特養・サ高住を無料で検索できます。診断結果をもとに、まずは気になる施設を探してみてください。

老人ホームの
知りたいことがわかる
種類を診断 料金を診断 空室を確認
老人ホームの
知りたいことがわかる
種類を診断 料金を診断 空室を確認