老健(介護老人保健施設)を退所するまでの流れは? 退所後の流れについても解説!

老健(介護老人保健施設)を退所するまでの流れは? 退所後の流れについても解説!

「老健を退所することになったら、どのような流れで行われるのだろうか?」

老健(介護老人保健施設)は原則3~6か月で退所になることが多いため、退所することになったらどうなるのか気になる方も多いのではないでしょうか?

本記事では、老健(介護老人保健施設)の退所予定日決定から退所するまでの流れについて、図を用いて詳しく解説していきます。

また、老健の退所に関するよくある質問に関しても回答していきますので、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。

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老健(介護老人保健施設)を退所するまでの流れ

老健(介護老人保健施設)を退去するまでの流れ

老健(介護老人保健施設)を退所するまでの流れは、上記の図で示した通りです。

なお、本章で説明するのは在宅復帰をした際の流れであり、退所後に別施設に入所する流れとは異なります。順に詳しく解説していきます。

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① 入所継続検討会議

老健(介護老人保健施設)では3か月ごとに入所継続検討会議が行われます。

老健は高齢者の在宅復帰と在宅療養支援を目的とした施設であり、リハビリテーションを提供して心身機能の維持・改善の役割を担っています。

入所継続検討会議では、施設長ならびに施設スタッフが参加し、対象となる入所者が在宅復帰可能であるか検討します(会議は利用者が入所した時期により異なります)。

会議にて在宅復帰可能と判断され、家族の受け入れ意向を確認したうえで、老健の退所予定日が決まります。

② 退所前訪問指導

入所者が退所する前に、施設と居宅のケアマネジャーと支援相談員が自宅を訪れ、サービスの調整といった退所前訪問指導を行います。

在宅復帰後も居宅サービスが必要であれば、訪問介護や通所サービスの利用することや、トイレや浴室の段差や手すりの有無などを確認し、福祉用具の貸与や住宅改修の利用することなどを検討します。

③ 退所前訪問

実際に在宅復帰する前に、退所後も問題なく生活できるかを判断するため退所前訪問(お試し外泊)を実施します。

老健(介護老人保健施設)でリハビリテーションを行ったように、実際に段差を超えたり、生活動線を確認してみるなど、生活場面で想定される実動作を入所者・家族が体験します。

ここで新たな課題が見つかる場合もあれば、思ったよりスムーズに在宅復帰に向けて進むこともあります。

④ 退所前担当者会議

退所前訪問後に、在宅復帰に向けて担当者会議(退所前カンファレンス)を行います。

ここでは入所者の家族が同席し、ケアマネジャーや居宅介護支援事業所と一緒に入所者の情報を整理し、必要に応じて介護や医療、リハビリテーションを全面的に提供できるようサービスの調整を行います。

退所前訪問時の状況や家族の希望や意向を踏まえ、退所または入所継続を決定します。在宅復帰可能と判断された際には、具体的な退所日程を調整します。

⑤ 退所日

退所日は荷物を整理し、家族の送迎で自宅に帰宅します。

主治医及び支援相談員が家族の同意を得たうえで、退所後の担当医師、居宅介護支援事業所へ入所中の診療情報提供を行います。

⑥ 在宅復帰

在宅復帰後は、担当前担当者会議等で調整したケアプランを元に、居宅介護サービスや福祉用具の貸与を受けて生活します。

⑦ 退所後訪問指導

必要に応じて、老健(介護老人保健施設)退所後30日以内に、老健の支援専門員による訪問指導が行われます。

ここではケアマネジャーと支援相談員が訪問し、退所後の病状や生活状況、現状のケアプランに不都合はないかなどを確認します。

もし再度老健への通所リハビリや短期入所生活介護(ショートステイ)を希望するようであれば、相談する機会にもなります。

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以上が老健を退所するまでの流れとなります。退所前の判定会議などは入所者の家族の同席を求められることもあるため、スケジュール調整はしっかりと行いましょう。

また老健(介護老人保健施設)への入居をお考えの方は、ケアスル介護への相談がおすすめです。

ケアスル介護では施設の紹介だけではなく、見学予約から日程調整も無料で実施しています。

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老健(介護老人保健施設)を退所後の流れ

厚生労働省の「介護老人保健施設(資料)」によると、老健(介護老人保健施設)の入所者の退所先は以下のようになっています。

老健(介護老人保健施設)の退所先

ご覧の通り、主な退所先としては「医療機関」が33.6%で最も多く、続いて「家庭(在宅復帰)」が33.1%となっております。

在宅復帰した方がいる一方で、入所中に持病が悪化したなどの理由で、医療機関や介護施設へ入所(入院)する方も見受けられます。

また、全国老人保健施設協会の報告書によると、令和3年10月1日〜11月30日に老健に新規入所した方のうち、最も多い「在宅生活を維持するため」の29.5%に続いて、「他施設への入所待機」が26.7%で2番目に多い結果となっています。

特養(特別養護老人ホーム)などの入所待期期間として老健を利用する方もいることから、必ずしも退所後に全員が在宅復帰をしているわけではないことが見て取れます。

なお、介護施設に入所するには、施設探しから見学、体験入居を行い入居契約を結ぶまで、概ね1~2か月かかります。退所後も他の施設に入所を希望するようであれば、早めの資料請求や入居相談を行うことが大切です。

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「退所した後の介護施設・老人ホームを探したい」という方は、ケアスル介護での相談がおすすめです。

ケアスル介護では約5万件の施設情報を掲載しており、入居相談員に相談することでその場で条件に合った施設を教えてもらうことが可能です。

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老健(介護老人保健施設)の退所に関してよくある質問

本章では、老健(介護老人保健施設)の退所に関してよくある質問に関して回答していきます。

老健に長期入所することは可能ですか?

厚生労働省の調査によると、老健(介護老人保健施設)の平均在所期間は281日と報告しています。

老健は原則3~6か月での退所を前提としています。しかし、地方の老健は空室があることも多く、そのまま入所してもらった方が利用料が得られるために、長めに入所してもらっていることが考えられます。

また、特養(特別養護老人ホーム)への入所待機期間としてロングショートステイ(短期入所生活介護の長期利用)をしている方もいることから、9か月近く老健に入所しているケースもあるそうです。

参照:厚生労働省「令和2年介護サービス施設・事業所調査の概況

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老健から老健への移動は可能ですか?

老健から老健へ移動することは可能です。

前出の「介護老人保健施設(資料)」によると、退所後に老健(介護老人保健施設)に移動した方は2.5%であり、具体的な数字にすると約394人いることがわかります。

また、「介護老人保健施設の在宅復帰支援に関する調査研究事業」によると、自宅に退所した方の11.8%、医療機関に退所した方の34.5%が、1~3ケ月以内に老健に再入所していると報告しています。

老健は在宅復帰を目的とした施設ではあるものの、実際には多くの方が退所後に老健へ再入所しています。

参照:厚生労働省「介護老人保健施設の在宅復帰支援に関する調査研究事業

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老健(介護老人保健施設)の退所の流れまとめ

本記事では、老健(介護老人保健施設)の退所予定日決定から退所するまでの流れについて解説していきました。

老健の退所の流れは、以下の通りです。

  1. 入所継続検討会議
  2. 退所前訪問指導
  3. 退所前訪問(お試し外泊)
  4. 退所前担当者会議
  5. 退所日
  6. 在宅復帰
  7. 退所後訪問指導

なお、本記事で紹介した流れは、老健退所後に在宅復帰したケースであり、別の施設に入所する際とは若干異なります。

退所後に別の介護施設に入所を予定しているのであれば、老健退所後にスムーズに入所ができるよう、早めに施設を探し始めることをおすすめします。

老健(介護老人保健施設)の退所日はいつ決まりますか?

3か月ごと行われる入所継続検討会議で決まります。なお、会議は利用者が入所した時期により異なります詳しくはこちらをご覧ください。

老健(介護老人保健施設)を退所したら必ず在宅復帰しなければなりませんか?

厚生労働省の資料によると、退所先として最も多いのは「医療機関」となっています。また、老健を「他施設への入所待機」として利用する方もいることから、必ずしも退所後は在宅復帰しなければならないわけではありません。詳しくはこちらをご覧ください。

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