• 要介護3
  • 【公開日】2022-12-15
  • 【更新日】2024-03-21

要介護3で一人暮らしはできる?

要介護3で一人暮らしはできる?

要介護3の状態で一人暮らしをすることは非常に難しいと言えます。

もし要介護3の状態で一人暮らしを続ける場合には、必要な介護サービスを利用しながらも、万一のために施設入居も検討しておくことが必要となってきます。

この記事のまとめ

①要介護3の状態で一人暮らしをしている人の割合は低く、要介護3の状態で一人暮らしをすることは難しいと言える。

②要介護3の状態で一人暮らしを続ける場合でも、ほとんどの方が通所介護や訪問介護といった介護サービスを利用している。

③要介護3の状態からあっという間に状態が悪化してしまうこともあるため、早めから施設入居も検討しておくべき。

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株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役
専門分野:介護事業経営

株式会社JTBで企業、自治体の海外視察を担当後、大手コンサルティング会社の株式会社船井総合研究所に入社。介護保険施行当初、自ら介護事業に特化したグループを立ち上げ、マネージャーとして勤務。その後、介護サービスに特化したコンサルティング会社「株式会社スターコンサルティンググループ」を立ち上げ、専門家集団として活動している。サポート領域としては、介護施設の開設から集客(稼働率アップ)、採用、教育研修システム・評価制度の導入、DX化などを幅広く支援。「日本一」と呼ばれる事例を、数々生み出してきた。コンサルティング実績500法人以上、講演実績700回以上。また「ガイアの夜明け(テレビ東京)」など、テレビ、新聞、雑誌の取材も多い。詳しくはこちら

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要介護3の状態で一人暮らしをしている人の割合

2022年の国民生活基礎調査のデータによると、要介護度別に単独世帯の割合を見た時に、「要介護3」の認定を受けている方は、全体のわずか9.0%となっています。(※単独世帯が必ずしも一人暮らしであるとは限りません)

グラフを見てわかる通り、要介護3以上から割合が大きく落ちており、ここからも要介護3以上の状態で一人暮らしをすることは非常に困難であると言えるでしょう。

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要介護3の状態で一人暮らしをしている人の状況

実際一人暮らしをすることはできるの?

【これまで一人暮らしをしていたが、要介護3の認定を受けたことによって施設に入居した方の事例】

2ヶ月ほど前までは要支援1でたまにヘルパーさんの力を借りながらも一人暮らしをしていた父。
軽度の認知症の疑いが、検査をしたら実は脳腫瘍だったと分かってからあっという間に
要介護3
症状もあれよあれよという間に悪化して通院から急きょ施設に入居

私自身も訳がわからないまま手続きに追われて、気がつけばもう今年も終わりに近づいてるんですね
この流れで我に返ったら年が明けてそうで怖い
慌ただしい1日の中でも、少しでもいいから深呼吸して落ち着ける時間を作らないと。

参考:Xの投稿より部分引用

このケースのように、これまでは一人暮らしをしていたが、要介護3の認定を受けたことにより、このまま一人暮らしを続けるべきか悩んでいる方も多いことでしょう。
しかし、実際のところ、この方のように、要介護3の認定を受けてから、あっという間に状態が悪化し、一人暮らしなど到底できるものではなくなったというケースが多いものです。
急に状態が悪化してから対応を考えていては、この方のように毎日が慌ただしく大変になってしまうでしょう。
そのため、早くから介護サービスの利用や施設への入居を検討すべきだと言えるでしょう。

【要介護3の認定を受けたが、一人暮らしを継続した方の事例】

実はウチも親の介護やってます。
先日亡くなった父は要介護3でしたが、家が大好きで、社交性0だったので、できるだけギリギリまで家で生活させました。(一人暮らしでした)
週一で訪問看護に来てもらっていました。(最後は救急搬送でしたが)

参考:Xの投稿より部分引用

この方は、一人暮らしを望む父親の気持ちを尊重し、一人暮らしを継続することを決めた方です。
しかし、自分だけで父親の面倒を見るのではなく、訪問介護という介護サービスを利用しながら一人暮らしを続けられていました。
このように、要介護3の状態で一人暮らしを続ける場合は、施設に入居しないにしろ、必要な介護サービスを利用することが必要となってくると言えるでしょう。

どうすれば一人暮らしを続けられるの?

先ほどご紹介した事例の通り、要介護3の状態で一人暮らしを続けられている方の多くは、必要な介護サービスを利用しながら生活をしています

ケアスル介護が独自で実施したアンケートの中で、要介護2の認定の受けている方が介護中によく利用していたサービス、あるいは介護予防サービスを調査したところ、以下のような結果となりました。

  • 第1位 通所介護(17.5%)
  • 第2位 訪問介護(15.5%)
  • 第3位 介護施設・老人ホーム(12.4%)

参考:ケアスル介護 「介護アンケート」のデータより算出(「要介護3の認定を受けている」と回答した39名のデータ、複数回答あり)

また、アンケートに回答した39名のうち、「介護サービスを利用していない」と回答したのはわずか1名のみでした。

このことから、要介護3の状態で一人暮らしを続けられている方のほとんどは、必要な介護サービスを利用しながら生活をしていることがわかるでしょう。

また、要介護3の状態を境目として、「介護施設・老人ホーム」に入居する方の割合も高くなっていきます

要介護3の認定を受けてから、ほとんどの施設の介護度による入居条件を満たせるようになるため、要介護3の認定を受けたタイミングで、本格的に介護施設への入居を検討してみるとよいでしょう。

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まとめ

要介護3の状態で一人暮らしをしている方は少なく、一人暮らしは非常に困難であると言えるでしょう。

もし要介護3の状態で一人暮らしを続ける場合には、必要な介護サービスを利用すること、そして、早くから介護施設への入居を検討することを心に留めておきましょう。

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