ケアハウスとグループホームの違いを徹底解説│30秒診断で自分に向いた施設もわかる!

ケアハウスとグループホームの違いを徹底解説│30秒診断で自分に向いた施設もわかる!
この記事でわかること
Q1. ケアハウスとグループホームの違いは?

A. ケアハウスは自立〜軽度の方が生活支援を受けて暮らす施設、グループホームは認知症の診断を受けた方が5〜9人で共同生活を送る施設です。認知症の診断が入居の必須条件かどうかが最大の違いです。
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Q2. ケアハウスにはどんな種類がありますか?

A. 自立した方向けの「一般型(自立型)」と、介護が必要な方向けの「介護型」の2種類があります。一般型は外部サービスで介護を受け、介護型は施設職員が直接介護を提供します。
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Q3. 認知症がどのくらい進んでいるとグループホームになりますか?

A. 認知症の診断があり要支援2以上ならグループホームを選べます。ただし徘徊や暴力が強い段階では精神科と連携して薬を調整してからの入居になります。軽度〜中程度なら介護型ケアハウスも候補です。
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Q4. ケアハウスの入居条件は?

A. 一般型は原則60歳以上・自立〜要介護2、介護型は原則65歳以上・要介護1以上が対象です。認知症は一般型が軽度まで、介護型は軽度〜中程度まで受け入れる場合がほとんどです。
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Q5. グループホームの入居条件は?

A. 認知症の診断があり、要支援2以上の認定を受けていることが必須です。原則65歳以上で、地域密着型のため施設と同じ市区町村に住民票があることも条件になります。
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Q6. ケアハウスの費用はいくらですか?

A. 一般型は初期費用が平均約21万円・月額平均約10万円、介護型は初期費用平均約12万円・月額平均約14万円です。所得に応じて事務費が軽減され、初期費用0円の施設もあります。
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Q7. グループホームの費用はいくらですか?

A. 月額は全国平均で約12万円、初期費用は平均約9万円(中央値5万円)です。家賃・食費・介護サービス費などが含まれ、住民税非課税世帯には負担を軽減する制度もあります。
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Q8. ケアハウスとグループホームのサービスの違いは?

A. ケアハウスは生活支援が中心で、介護型なら軽度〜中程度の認知症ケアにも対応します。グループホームは認知症ケアに特化し、家事参加など役割のある共同生活で支えます。
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Q9. ケアハウスのメリット・デメリットは?

A. 費用が安く所得で軽減され、居室21.6㎡以上でプライバシーを保てる点がメリットです。一方、一般型は介護度が上がると住み替えが必要で、重度の認知症や常時医療には対応が難しい点がデメリットです。
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Q10. グループホームのメリット・デメリットは?

A. 認知症ケアに特化し少人数で家庭的に暮らせる点がメリットです。一方、認知症の診断と住民票の要件があり、重度化や医療依存で退去の可能性がある点、定員5〜9人と少なく空きが出にくい点がデメリットです。
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「ケアハウスとグループホーム、名前は聞いたことがあるけれど、何がどう違うのか分からない」という声は少なくありません。

どちらも費用を抑えて入居しやすい施設として挙げられますが、入居できる人も、受けられる介護・認知症ケアも大きく異なります

この記事では、ケアハウスとグループホームの違いを「入居条件」「認知症への対応」「費用」「サービス」「メリット・デメリット」の5つの角度から比較します。

また、冒頭の比較表で違いを一目で確認でき、簡単診断ではどちらの施設が向いているかを30秒でチェックできます。

ケアスル 介護 ケアアドバイザー部門マネージャー
専門分野:介護施設紹介
職業: 介護施設紹介業
出身組織: 株式会社Speee

私自身母親が介護で苦労していた様子を間近で見ていたため、ご家族の心情に寄り添うことを心がけています。母も祖母を介護施設に入れることに非常に葛藤を抱えていましたが、結果入居した後は母も祖母も穏やかに過ごしていました。こうした自分の経験から介護施設への入居がポジティブに伝わるといいなと思い日々ご家族とお話ししています。詳しくはこちら

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【比較表】ケアハウスとグループホームの違い

ケアハウスとグループホームは、対象となる人と目的が根本的に異なる施設です。

ケアハウスは生活に不安のある高齢者の住まいであり、グループホームは認知症ケアに特化した共同生活の場だからです。

実際にグループホームは入居に認知症の診断が必須で、定員も5〜9人と少人数に限られます。

ケアハウス(一般型・介護型)とグループホームの違い比較表

◎=手厚い/良い 〇=標準 ▲=限定的 ×=非対応

項目ケアハウスグループ

ホーム

一般型介護型
運営元社会福祉法人・

自治体・民間

社会福祉法人・

自治体・民間

民間企業・

社福・NPO

費用入居一時金約30万円数十万〜

数百万円

約10万円
月額(目安)約6〜17万円約16〜20万円約14万円
入居条件年齢原則60歳以上原則65歳以上原則65歳以上
要介護度自立〜要介護2原則要介護1以上要支援2〜要介護5
認知症の

受け入れ

▲(軽度中心)◎(診断が必須)
認知症重症度

への対応

▲(重度化で

住み替え)

〇(暴言暴力で

退去も)

住み続けやすさ▲(介護度上昇で

住み替え)

▲(進行・医療で

退去も)

介護体制▲(外部サービス)◎(施設職員が対応)
医療体制
看取り対応▲(一部)〇(施設次第)▲(一部)
定員(目安)数十人数十人5〜9人(少人数)
個別対応の自由度
居室の広さ

(最低基準)

原則21.6㎡以上原則21.6㎡以上7.43㎡以上
雰囲気自立した方が中心。

自宅に近い自由な暮らしでプライバシーを重視

介護を受けながらの生活。

落ち着いた生活支援型で安心感がある

5〜9人の家庭的な共同生活。

家事参加ありでアットホーム

※グループホームの費用(入居一時金・月額)はケアスル 介護「介護施設の費用相場」の中央値です。ケアハウスの費用は公的な費用相場の目安で、金額は施設・所得段階により大きく異なります。

※ケアハウス一般型は要介護2程度まで居住継続が可能で、それ以上になると住み替えが必要な場合があります。介護型は特定施設入居者生活介護の指定を受け、介護費・食費を含みます。

※グループホームは地域密着型サービスのため、施設と同じ市区町村に住民票があることが入居条件です。

※看取り・認知症対応は制度上・一般的な目安であり、実際の可否は施設ごとの体制によって異なります。

ケアハウスの特徴

ケアハウスは、自立〜軽度の高齢者が生活支援を受けながら暮らす住まいで、「一般型(自立型)」と「介護型」の2種類に分かれます。

ケアハウス 一般型・介護型の違い
項目一般型(自立型)介護型
対象(要介護度)自立〜要介護2原則要介護1以上
年齢原則60歳以上原則65歳以上
介護サービス外部の訪問介護などを利用施設の職員が直接提供
初期費用(平均)約21万円約12万円
月額費用(平均)約10万円約14万円
住み続けやすさ介護度が上がると住み替え介護を受けながら継続可

一般型は自立した生活が前提で、身の回りのことがある程度できる方が対象です。

入居後に介護が必要になった場合は、外部の訪問介護などを利用しながら要介護2まで暮らせます。

要介護度が上がると、住み替えが必要になる場合があります。

一方の介護型は、施設の職員から直接介護サービスを受けられるタイプです。

要介護度が重くなっても住み続けやすく、介護費が月額に含まれるぶん、一般型より月額の平均は高くなります。

どちらのタイプも、食事の提供や生活支援、居室21.6㎡以上のプライバシーある住環境は共通です。

グループホームの特徴

グループホームは、認知症の診断を受けた方が5〜9人で共同生活を送る、認知症ケアに特化した施設です。

【グループホームの特徴】
認知症の診断を受けていることが必須
要支援2以上の認定が必要
1ユニット5〜9人の少人数で家庭的な環境
地域密着型サービスで同一市区町村の住民票が必要

グループホームは「認知症対応型共同生活介護」という正式名称のとおり、認知症ケアを目的とした施設です。

入居には認知症の診断が必須で、あわせて要支援2以上の認定も求められます。

5〜9人を1ユニットとし、顔なじみのスタッフと入居者が家庭的な環境で日々を過ごします。

入居者は調理や掃除などの家事に自分のできる範囲で参加し、役割を持つことで認知症の進行をゆるやかにする狙いがあります。

ただし地域密着型サービスのため、原則として施設と同じ市区町村に住民票がある方が対象となる点には注意しましょう。

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【簡単診断】ケアハウスとグループホーム、あなたに向いているのはどっち?

ケアハウスとグループホームのどちらが合うかは、認知症の有無・要介護度・重視したい暮らし方で変わります。

とはいえ、条件を一つずつ比べるのは手間がかかります。

下の簡単診断では、2つのうちどちらが向いているかに加えて、あなたに合う他の施設タイプまでチェックできます。

認知症の有無や介護度、暮らし方の希望など11の質問に答えるだけで、「グループホーム」「ケアハウス(介護型)」「ケアハウス(一般型)」のうち、今のあなたに合いやすいタイプを判定します。あわせて検討したい施設タイプも表示します。

質問 1 / 11
からだ・診断ご本人に認知症の診断はありますか? 診断の有無で入れる施設が大きく変わります。
からだ・診断現在の要介護度(自立度)は?
基本情報ご本人の年齢は? ケアハウスは原則60歳以上が対象です。
介護のかたち介護サービスの手配について、どちらが希望に近いですか?
からだ・診断日常的な医療的ケア(医療行為)は必要ですか? 例:たんの吸引、経管栄養、インスリン注射、酸素療法など
暮らし方少人数で家庭的な雰囲気の暮らしは希望しますか?
費用費用についての考え方は?
暮らし方生活リズムの自由さ(起床・外出などの自由)を重視しますか?
将来のこと介護が重くなっても住み続けられることを重視しますか?
タイミング入居はどのくらい急いでいますか?
場所住み慣れた地域(同じ市区町村)で暮らし続けることを重視しますか? グループホームは原則、施設と同じ市区町村に住民票がある方が対象です。
この質問にお答えください。
  • 本診断は一般的な傾向をもとにした簡易判定です。実際の入居可否は施設ごとの受け入れ基準・空き状況により異なります。
  • グループホームは認知症の診断がある方が対象で、原則として施設と同じ市区町村に住民票が必要です。
  • 正確な条件・費用は各施設・自治体へご確認ください。
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診断の結果は、方向性を知るための目安です。

同じ施設タイプでも、受け入れ条件やサービス内容、費用は施設ごとに差があります。

診断で出たタイプが実際にどう違うのかは、次章から一つずつ詳しく解説します。

ケアハウス(一般型・介護型)とグループホームの「入居条件・費用・サービス・メリットデメリット」を、診断結果と照らし合わせながら読み進めてください。

グループホームやケアハウス以外の施設タイプが候補に出た方は、記事末尾の関連記事から各施設の詳細を確認できます。

ケアハウスとグループホームの入居条件の違い

入居条件の最大の違いは、認知症の診断が「入居の必須条件」かどうかです。

グループホームは認知症の診断がある方だけが入居できるのに対し、ケアハウスは認知症の有無を問わず入居できます。

ただしケアハウスの場合、一般型は自立〜軽度、介護型は要介護1以上で軽度〜中程度の認知症の方が対象となるのがほとんどです。

つまり「認知症だからグループホーム」「認知症でないからケアハウス」と単純に分かれるわけではありません。

年齢や要介護度、認知症の程度によって、選べる施設が変わります。

ケアハウスの入居条件

ケアハウスは認知症の診断がなくても入居でき、一般型か介護型かで対象が変わります

共通しているのは、単身または夫婦で生活に不安があり、家族の支援を受けにくい方が対象になる点です。

ケアハウスは所得に応じて費用が軽減されるため、入居時に収入や資産の申告も必要になります。

一般型(自立型)の入居条件

【一般型の入居条件】
原則60歳以上
自立〜要介護2
身の回りのことがある程度できる
認知症は軽度までが目安

一般型は、身の回りのことがある程度できる自立した方が対象です。

軽度の認知症であれば受け入れる施設もありますが、自立した生活が前提のため対応は限定的です。

入居後に介護が必要になっても、外部の訪問介護などを使いながら要介護2までは住み続けられます。

要介護度がそれ以上に上がったり、認知症が進行したりした場合は、住み替えが必要になることがあります。

将来の変化に備えるなら、介護型もあわせて検討しておくと安心です。

介護型の入居条件

【介護型の入居条件】
原則65歳以上
要介護1以上
日常的に介護が必要な状態
軽度〜中程度の認知症も受け入れ可

介護型は、要介護1以上で日常的に介護が必要な方が入居できます。

施設の職員から直接介護サービスを受けられるため、要介護度が重くなっても住み続けやすいタイプです。

軽度〜中程度の認知症であれば、介護型ケアハウスでも受け入れられます

そのため「認知症があるとケアハウスは無理」というわけではありません。

ただし、重度の認知症や常時医療が必要な状態になると、受け入れが難しくなる場合があります。

グループホームの入居条件

グループホームは、認知症の診断があることが必須の条件です。

【グループホームの入居条件】
認知症の診断を受けている
要支援2以上の認定がある
原則65歳以上
施設と同じ市区町村に住民票がある(地域密着型)
集団生活に大きな支障がない

グループホームは「認知症対応型共同生活介護」であるため、認知症の診断がない方は入居できません。

あわせて、要支援2または要介護1〜5の認定を受けていることも必要です。

さらに地域密着型サービスのため、施設のある市区町村に住民票があることが原則となります。

常時の医療的ケアが必要な場合や、認知症の重度化・入院などで共同生活が難しくなった場合は、退去を求められることがあります。

少人数の共同生活が前提のため、他の入居者と穏やかに過ごせるかどうかも見られます。

暴言や暴力といった症状が強い場合には、入居や継続が難しくなるケースもあります。

入居前に、施設の受け入れ体制や退去要件を確認しておくと安心です。

関連記事
グループホームの入居条件とは?入居を断られる・退去になるケースまで解説
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ケアハウスとグループホームの認知症対応可能レベルの違い

認知症への対応は、ケアハウスは中程度まで、グループホームは重度までが目安です。

入居できるかどうかとは別に、入居後どの段階まで住み続けられるかが施設種で変わります。

対応できる範囲を分ける軸は、次の2つです。

  • ケアハウスの認知症対応レベル:認知症は入居要件ではなく、一般型は軽度まで、介護型は中程度までが目安
  • グループホームの認知症対応レベル:認知症の診断が前提で重度まで対応するが、症状が強く出る段階では精神科との連携が必要
  • 対応の上限を超えたときの進め方:グループホームは精神科と連携して薬を調整し、ケアハウスは住み替えを検討する

本記事の「軽度」「中程度」「重度」は、厚生労働省の認知症高齢者の日常生活自立度判定基準(厚生労働省)のランクを目安にしています。

このランクは要介護度とは別の区分で、認知症による日常生活への支障の程度で判定されます

要介護認定の調査で実際に使われ、主治医意見書(認定の際に主治医が作成する書類)にも記載されます。

本記事での認知症のレベルの目安(判定基準の原文つき)
本記事の呼び方自立度のランク見られる症状・行動の例と、判定基準の原文
軽度Ⅰ〜Ⅱたびたび道に迷う/買い物・事務・金銭管理などそれまでできたことにミスが目立つ/服薬管理ができない/電話や訪問者の対応ができずひとりで留守番ができない など
※判定基準の原文:「日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる」(ランクⅡ)
中程度着替え・食事・排便や排尿が上手にできない、時間がかかる/徘徊/失禁/大声や奇声を上げる/火の不始末/不潔行為 など
※判定基準の原文:「日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする」(日中中心がⅢa・夜間中心がⅢb)
重度症状・行動の例は中程度(ランクⅢ)と同じで、判定基準にも「ランクⅢに同じ」と書かれています
※判定基準の原文:「日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする」
専門医療が必要な段階Mせん妄(急に起こる注意・意識・認知の障害)/妄想/興奮/自傷・他害などの精神症状、または精神症状に起因する行動が継続する状態
※判定基準の原文:「著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする」

以降の表の「軽度」「中程度」「重度」は、この区分を指しています。

ケアハウスの認知症対応レベル

ケアハウスは認知症が入居の条件になっていない施設です。

ケアハウスは軽費老人ホーム(無料または低額な料金で高齢者が入居できる公的な施設区分)の一種です。

厚生労働省の基準が定める入所対象は「身体機能の低下等により自立した日常生活を営むことについて不安があると認められる者」です。

あわせて「家族による援助を受けることが困難なもの」という要件が置かれています。

判断の軸は身体機能と家族の支援状況であり、認知症の有無は要件に入っていません。

そのため対応できる範囲は、一般型か介護型かという施設の体制で決まります。

ケアハウスが対応できる認知症のレベルと、その理由
認知症の状態一般型(自立型)介護型
診断なし 認知症は入居の要件に入っていないため、認知症がなくても入居できます。 介護型でも認知症の有無は問われません。
軽度(Ⅰ〜Ⅱ)
道に迷う・服薬管理ができない
 自立した生活が前提の施設です。服薬管理や外出に見守りが必要になる段階は、受け入れの判断が施設ごとに分かれます。 施設の職員が直接介護を提供するため、見守りが必要な段階でも対応できます。
中程度(Ⅲ)
徘徊・失禁・大声
× 着替えや排泄に介護が必要になると、自立した生活という前提から外れます。 日常的な介護を前提とした体制のため、中程度までは受け入れる施設がほとんどです。
重度(Ⅳ)
同じ症状が頻繁に見られる
× 症状が頻繁に見られる段階は対応の範囲を超えるため、住み替えが必要になります。× 認知症ケアに特化した体制ではないため、住み替えを求められる場合があります。
専門医療が必要な段階(M)
興奮・自傷や他害が続く
× 判定基準で専門医療が必要とされる段階のため、対応の範囲を超えます。× 介護型でも精神症状への専門医療は担えません。

一般型は自立した生活が前提のため、受け入れは軽度の認知症までにとどまります。

徘徊や失禁が見られる中程度の段階になると、一般型では対応できません。

介護型は職員が直接介護を提供するので、中程度の認知症でも住み続けられます。

つまり認知症があるなら、ケアハウスは介護型から探すほうが確実です。

入所の基準は軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準(厚生労働省)で確認できます。

認知症のレベルの判断や受け入れの可否は施設ごとに異なります。入居を検討する段階で、施設に直接確認してください。

グループホームの認知症対応レベル

グループホームは重度の認知症まで対応する施設です。

認知症の診断が入居の前提であり、要支援2以上の認定も必要になります。

1つの共同生活住居で暮らすのは5〜9人で、この少人数の体制が認知症ケアの専門性を支えています。

グループホームが対応できる認知症のレベルと、その理由
認知症の状態グループホームの対応と、その理由
診断なし× 認知症の診断が入居の要件のため、認知症がなければ対象になりません。
軽度(Ⅰ〜Ⅱ)
道に迷う・服薬管理ができない
 誰かが注意していれば自立できる段階のため、5〜9人の少人数で見守りながら支えられます。
中程度(Ⅲ)
徘徊・失禁・大声
 徘徊や失禁がときどき見られ介護が必要になる段階でも、認知症ケアに特化した体制があるため対応できます。
重度(Ⅳ)
同じ症状が頻繁に見られる
 症状が頻繁に見られ常に介護が必要な段階でも、少人数の共同生活で支えられます。ただし共同生活が難しくなった場合は、退去を求められることがあります。
専門医療が必要な段階(M)
興奮・自傷や他害が続く
 自傷や他害の恐れがある状態は他の入居者への影響が大きく、介護職員の体制だけでは支えられません。精神科で薬を調整し、落ち着いてからの入居になります。

重度まで対応するグループホームにも、上限はあります。

徘徊や暴力、夜間の大声といった症状が強い段階では、施設の体制だけでは支えきれません

精神科やメンタルクリニックで薬を調整し、落ち着いてから入居する流れになります。

認知症が始まったばかりの段階では、受け入れの判断そのものが施設ごとに分かれます。

サービスの区分は認知症対応型共同生活介護(厚生労働省 介護サービス情報公表システム)で確認できます。

菅原一央_プロフィール画像
看護師 菅原一央
認知症の症状が強く出ている方の場合、認知症対応型のグループホームが第一選択になります。ただしグループホームでもできることは限られていて、徘徊が強い方、暴力行為がある方、夜間に眠らず声を出す方は、精神科やメンタルクリニックと連携して薬を調整してから入居するという進め方をしています。認知症が始まったばかりの段階にある方への対応は、施設ごとに考え方が異なります。

ケアハウスとグループホームの費用の違い

月額費用はグループホームの方がやや高く、ケアハウスは所得に応じて軽減される点が大きな違いになります。

グループホームは介護サービス費が定額で月額に含まれる一方、ケアハウス一般型は介護費が別料金だからです。

月額の平均はグループホームが約12万円、ケアハウス一般型が約10万円です。

ケアハウスの費用

ケアハウスの費用は、一般型より介護型の方が月額が高くなる傾向があります。

ケアハウスの費用(一般型・介護型)
項目一般型(自立型)介護型
初期費用(平均)約21万円約12万円
月額費用(平均)約10万円約14万円
介護サービス費外部契約で別途月額に含む(約1.7〜2.5万円)

月額の内訳は、居住費(家賃・管理費)が3〜5万円、食費が4〜5万円、サービス提供費が1〜8万円です。

一般型は介護費が別途かかるのに対し、介護型は介護サービス費が月額に含まれます。

そのぶん、介護型の月額平均は一般型より約4万円高くなっています。

ケアハウスは、所得に応じて事務費などが軽減される仕組みがあります。

【事務費とは】
ケアハウス(軽費老人ホーム)の運営にかかる人件費や管理費などにあてられる費用です。
入居者の前年の収入に応じて金額が段階的に決まる
収入が少ない方ほど事務費が安くなる
「所得に応じて費用が軽減される」仕組みの中心になっている

収入が少ない方ほど月額の負担が抑えられ、初期費用が0円の施設も存在します。

入居時には、収入や資産に応じた費用区分の確認が必要です。

グループホームの費用

グループホームの月額は、全国平均で約12万円です。

グループホームの月額費用の内訳
費用項目月額の目安
家賃5〜6.5万円
管理費1〜2万円
食費3〜4万円
水道・光熱費1.5〜2.5万円
介護サービス費2.3〜2.6万円
月額の全国平均約12万円

初期費用は全国平均で約10万円、中央値は5万円で、相場は0〜20万円です。

グループホームの介護サービス費は要介護度に応じた定額で、介護保険の1割負担なら月々2万円台に収まります。

要支援2で約22,800円、要介護5で約25,740円が自己負担の目安です。

グループホームは地域密着型サービスのため、都市部は地価や人件費の影響で費用が高くなりやすい傾向があります。

住民税非課税世帯には、介護サービス費や家賃・食費の負担を軽減する制度も用意されています。

負担が心配な場合は、自治体の助成制度もあわせて確認しましょう。

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ケアハウスとグループホームのサービスの違い

サービスの違いは、生活支援が中心か、認知症ケアに特化しているかという点にあります。

ケアハウスは自立した暮らしを支える生活支援が軸で、介護型なら軽度〜中程度の認知症ケアにも対応します。

一方グループホームは、認知症ケアに特化し、家事参加など役割のある共同生活で支えるのが特徴です。

ケアハウスの提供サービス

ケアハウスのサービスは、一般型か介護型かで介護の受け方が変わります

一般型(自立型)の提供サービス

【一般型の主なサービス】
食事の提供
掃除・洗濯などの生活支援
安否確認・緊急時の対応
生活相談
介護は外部の訪問介護などを利用

一般型は、自立した生活を支える生活支援が中心です。

介護が必要になった場合は、外部の訪問介護やデイサービスを個別に契約して利用します。

施設のスタッフが介護を直接行うわけではない点が、介護型との大きな違いです。

介護型の提供サービス

【介護型の主なサービス】
一般型の生活支援に加えて
入浴・排泄・食事などの介護
軽度〜中程度の認知症のケア
通院の付き添い・健康管理・機能訓練
看取りに対応する施設もある

介護型は、施設の職員が入浴や排泄などの介護を直接提供します。

軽度〜中程度であれば、認知症のケアにも対応します。

要介護度が重くなっても住み替えずに介護を受け続けられ、施設によっては看取りまで対応します。

グループホームの提供サービス

グループホームのサービスは、認知症ケアに特化した家庭的な共同生活が中心です。

【グループホームの主なサービス】
認知症に配慮した日常生活のケア
入浴・排泄・食事などの介護
調理や掃除など家事への参加サポート
機能訓練・レクリエーション
一部の施設では看取りにも対応

グループホームでは、認知症ケアの研修を受けたスタッフが、少人数の入居者を個別に支援します。

入居者は自分のできる範囲で調理や掃除などの家事に参加し、役割を持って過ごします。

こうした役割のある暮らしが、認知症の進行をゆるやかにする狙いにつながっています。

顔なじみのスタッフと入居者が同じユニットで生活するため、環境の変化が少なく落ち着いて過ごせます。

一方で、医療的ケアや重度化への対応は施設ごとに差があります。

入居前に、看護体制や看取りへの対応状況を確認しておきましょう。

ケアハウスとグループホームのメリット・デメリット

ケアハウスは自由度と費用の安さ、グループホームは認知症ケアの手厚さが強みです。

一方で、ケアハウスは介護度が上がると住み替えが必要になり、グループホームは認知症の診断が入居の前提になります。

それぞれの長所と短所を、項目ごとに詳しく見ていきましょう。

ケアハウスのメリット・デメリット

ケアハウスのメリット・デメリット
メリットデメリット
・費用が所得次第で軽減される

・居室21.6㎡以上でプライバシーを確保

・自立した自由な暮らしができる

・一般型は介護度が上がると住み替え

・入居希望者が多く待機になる場合がある

・重度の認知症や常時医療には対応が難しい

ケアハウスのメリット

費用が所得次第で軽減される

ケアハウスは、所得に応じて事務費などが軽減される公的な仕組みがあります。

収入が少ない方ほど月額の負担が抑えられ、初期費用が0円の施設も存在します。

民間の有料老人ホームと比べて、費用を抑えやすい点が魅力です。

プライバシーのある居室で暮らせる

ケアハウスの居室は、原則21.6㎡以上と広めに確保されています。

単身用の個室が基本のため、自分の生活リズムを保ちながら暮らせます。

自宅に近いプライバシーを維持できる点が特徴です。

自立した自由な暮らしができる

一般型は、身の回りのことがある程度できる自立した方が対象です。

外出や趣味など、生活の自由度が高い暮らしを送れます。

生活支援を受けながらも、自分らしい生活を続けやすい環境です。

ケアハウスのデメリット

一般型は介護度が上がると住み替えが必要

一般型は、要介護2を超えると住み替えを検討する必要があります

重度化に備えるなら、介護型を選ぶか、将来の転居先を早めに考えておきましょう。

介護型であれば、重くなっても住み続けやすくなります。

入居希望者が多く待機になる場合がある

ケアハウスは費用の安さから人気が高く、地域によっては空きが出にくい状況です。

希望してもすぐに入居できないことがあります。

気になる施設は、早めの情報収集と申し込みがおすすめです。

重度の認知症や常時医療には対応が難しい

ケアハウスは、重度の認知症や常時の医療的ケアが必要な状態には対応が難しい施設です。

症状が進んだ場合は、退去や住み替えを求められることがあります。

医療依存度が高い方は、他の施設タイプも検討しましょう。

グループホームのメリット・デメリット

グループホームのメリット・デメリット
メリットデメリット
・認知症ケアに特化し専門スタッフがいる

・少人数で家庭的、環境の変化が少ない

・役割を持って暮らせる

・認知症の診断と住民票の要件がある

・重度化や医療依存で退去の可能性

・定員が少なく空きが出にくい

グループホームのメリット

認知症ケアに特化している

グループホームでは、認知症ケアの研修を受けたスタッフが支援します。

認知症の方への接し方やケアに慣れた職員が対応します。

認知症の症状に配慮した日常生活を送れる点が最大の強みです。

少人数で家庭的な環境で暮らせる

グループホームは、5〜9人を1ユニットとした少人数制です。

顔なじみのスタッフと入居者が同じユニットで生活するため、環境の変化が少なくなります。

落ち着いた家庭的な雰囲気で過ごせます。

役割を持って暮らせる

入居者は、調理や掃除などの家事に自分のできる範囲で参加します。

役割を持つことが、認知症の進行をゆるやかにする狙いにつながります。

できることを続けられる暮らしが、生活の張りにもなります。

グループホームのデメリット

認知症の診断と住民票の要件がある

グループホームは、認知症の診断がなければ入居できません

さらに地域密着型サービスのため、施設と同じ市区町村に住民票があることが原則です。

他の市区町村の施設には、原則として入居できない点に注意しましょう。

重度化や医療依存で退去の可能性がある

グループホームは、常時の医療的ケアが必要になると退去を求められる場合があります

看護体制や看取りへの対応は、施設ごとに差があります。

入居前に、退去要件と医療体制を必ず確認しておきましょう。

定員が少なく空きが出にくい

1ユニット5〜9人と定員が少ないため、希望してもすぐに入居できないことがあります。

人気の施設では、空き待ちになるケースも珍しくありません。

複数の施設を並行して探しておくと安心です。

前北栞里_プロフィール画像
ケアアドバイザー前北

施設選びは、認知症の有無だけで決めないことが大切です。認知症があっても、軽度〜中程度なら介護型ケアハウスも選べます

認知症ケアの専門性や少人数の環境を重視するならグループホーム、自立した自由な暮らしを続けたいならケアハウスが向いています。

ケアハウスの場合は、将来介護度が上がっても住み続けたいかで、一般型か介護型かを判断するとよいでしょう。

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まとめ|ケアハウスとグループホームの違いを押さえて選ぼう

ケアハウスとグループホームは、認知症の診断があるかどうかで選ぶのが基本です。

認知症ケアを重視するならグループホーム、自立した暮らしを続けたいならケアハウスが向いています。

ケアハウスを選ぶ場合は、将来の介護度を見据えて一般型か介護型かを判断しましょう。

【選び方のチェックポイント】
認知症の診断があり認知症ケアを重視 → グループホーム
自立した自由な暮らしを続けたい → ケアハウス(一般型)
介護を受けながら住み続けたい → ケアハウス(介護型)
費用は所得や地域、施設ごとに差があるため個別に確認する

どちらの施設も、受け入れ条件やサービス内容、費用は施設ごとに違います。

気になる施設が見つかったら、見学や資料請求で実際の体制を確認することが大切です。

ケアハウス・グループホーム以外の施設も比較したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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