ケアハウスとグループホームの違いとは?入居条件から費用、サービスなど分かりやすく解説!

ケアハウスとグループホームの違いとは?入居条件から費用、サービスなど分かりやすく解説!

「まだ身の回りの一通りのことはできるけど、これからの生活が不安」

「安心して暮らしたいけど、介護施設は種類が多くてよく分からない」

高齢化社会が進む現代では、そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?

これからの生活に不安を感じている方々のため、「ケアハウス」と「グループホーム」という施設があります。

 

それぞれどんなサービスが受けられるのか、どのような人に適した介護施設なのか?

今回は「ケアハウス」と「グループホーム」について比較しながら、特徴を詳しく解説していきます。

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在宅介護エキスパート協会 代表
所有資格:AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士,社会福祉士,宅地建物取引士
専門分野:在宅介護,老後資金,介護施設全般
職業: 社会福祉士,宅地建物取引士,ファイナンシャルプランナー

NEC 関連会社(現職)でフルタイム勤務の中、10 年以上に渡り遠距離・在宅介護を担う。両親の介護をきっかけに社会福祉士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなど福祉に直接的・間接的に関係する資格を取得。その経験や知識を多くの方に役立てていただけるよう「在宅介護エキスパート協会」を設立、代表を務める。詳しくはこちら

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ケアハウスとグループホームの違い

ケアハウスとグループホームの違いについて簡単に知りたい方は、次の表をご覧ください。

ケアハウス グループホーム
一般(自立)型 介護型
運営主体 地方公共団体もしくは社会福祉法人 社会福祉法人や民間企業などさまざま
入居条件 60歳以上で生活に不安がある自立の方 65歳以上で要介護1以上の方 ・要支援2以上で認知症の方
入居一時金 0円~30万円程度 0~20万円程度
月額利用料 9~15万円程度 12~18万円程度
介護サービス なし あり 認知症に対応
看護サービス なし あり 配置の義務なし
人員配置 利用者に30人に対して1人以上 利用者3人に対して職員1人以上 利用者3人に対して職員1人以上
居室の広さ 21.6㎡以上 7.43㎡以上
雰囲気 プライベートな時間を楽しむことができ、自由度が高い 小規模な共同生活で、アットホームな雰囲気

次章からは、入居条件や費用などの各項目の違いについて詳細に説明していきます。

ケアハウスとグループホームのどちらに入所すればよいのかわからないという方はケアスル介護で探すのがおすすめです。

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ケアハウスとグループホームの入居条件の違い

ケアハウスとグループホームの入居条件は、施設の種類ごとに次のようになっています。

軽費老人ホーム・ケアハウス グループホーム
A型 B型 C型(自立型) C型(介護型)
入居条件 ・本人または夫婦のどちらかが60歳以上

・月の所得が34万円未満の方

60歳以上で生活に不安のある自立の方 65歳以上で要介護1以上の方 ・要支援2以上で認知症の方

・医師から認知症と診断された方

・施設と同一の市区町村に住民票のある方

ケアハウスの入居条件

ケアハウスは、比較的少ない費用で利用できるため、低所得者向けの施設ともいえます。「家族から援助が受けられない」「身体機能の低下により自立した生活に不安がある」といった事情が認められた場合も入居できます。

ケアハウスは、施設によって生活保護の受給者の入居に対応している場合もあるため、該当の方はよく確認してみましょう。

種別の入居条件の詳細は以下のとおりです。

【一般(自立型)ケアハウス】 個人または夫婦のどちらかが60歳以上であること。

【介護型ケアハウス】 65歳以上で要介護1以上の認定を受けた方。

グループホームの入居条件

グループホームの入居条件は以下の通りです。

  • 65歳以上の高齢者で「要支援2」もしくは「要介護1以上」の認定を受けている方
  • 医師から認知症と診断された方
  • 共同生活を営むのに支障のない方
  • 施設と同一の市区町村に住民票のある方
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65歳以上でなくとも、アルツハイマー病や脳血管性認知症といった特定疾病をお持ちの方は、入居可能な場合があります。

施設内ではほかの入居者と共同生活を送るため、暴力や暴言が激しく出る方は入居することができません。

またグループホームは看護師の配置義務がなく、医療行為を行っていない施設が大半です。したがって、一般的に寝たきりや日常的な医療ケアが必要な方も入居の対象外となるため、注意しましょう。

ケアハウスとグループホームの費用の違い

軽費老人ホーム(A型、B型)、ケアハウス(C型)とグループホームの費用の違いは、施設の種類ごとに次のようになっています。

ケアハウス グループホーム
A型 B型 C型(自立型) C型(介護型)
月額利用料 6万5千円~15万円程度 4万円程度 9万円~15万円程度 各施設・要介護度によって異なる 12~18万円程度

ケアハウスの費用

ケアハウス(C型)でかかる費用は、一般的に初期費用+月額費用です。

初期費用は、入居時に支払う一時金や保証金です。0円~数百万円まで施設によって異なりますが、平均して30万円ほどかかります。

また、月額費用は入居者の収入や介護度によって変動します。
ケアハウスは経済や住宅事情によって不安定となりがちな高齢者の生活を支えるための施設であり、運営資金の一部は公的な補助金によって賄われています。

具体的な金額は施設によって異なるので、よく確認しておきましょう。

 

また、月額費用はサービス提供費+生活費・管理費などの合計となります。ここで言うサービス提供費は、見回りや生活相談などに対する費用であり、介護サービスは含まれません。よって、介護サービスが必要となる場合は外部のサービスを利用することになり、別途費用が発生します。

ただし、C型ケアハウスの介護型では月額費用に介護サービス費が含まれています。介護保険給付の対象となりますので、サービスにかかる費用も要介護度に応じて決まります。

なお、B型ケアハウスは最も安価ですが、食事がサービス費に含まれていないため、自炊する必要があります。

必要となるサービスをよく考えながら、最適な施設を選びましょう。

グループホームの費用

一般的にグループホームでかかる費用は、入居時に支払う初期費用+月額費用です。

初期費用の目安は0~20万円、月額費用の目安は12~18万円となっています。初期費用とは、入居一時金や保証金としてかかる料金のことを指します。明確な基準は定められておらず、施設によって金額は大きく変わってきます。

敷金のようなものとして、退去時に返金する施設もあるため、よく確認しておきましょう。

 

月額利用料の内訳としては以下の費用があります。

  • 賃料(居住費)
  • 管理費共益費
  • 光熱費
  • 食費
  • おむつなどの介護用品代
  • 医療費
  • 日用品代

 

居住費や管理費・共益費は、一般的な賃貸住宅と同様に、居室の広さやエリアによっても金額が変動するので、都心部に近づくほど費用が高くなります。また、日用品代には、施設で実施されるレクリエーション費や理美容代なども含まれます。

これらには介護保険の適用がなく、利用した分だけ自己負担となるため注意が必要です。

費用の安い老人ホームを探しているという方はケアスル介護がおすすめです。

全国で約5万件以上の施設情報を掲載しているので、初期費用0円の施設や月額費用が10万円以下の施設も見つけることができます。

予算に合った老人ホームを探したいという方はぜひ利用してみてください。

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ケアハウスとグループホームのサービスの違い

ケアハウスとグループホームのサービスの違いは、次のようになっています。

ケアハウス グループホーム
一般(自立)型 介護型
介護サービス なし あり 認知症に対応
看護サービス なし あり 配置の義務なし
人員配置 利用者に30人に対して1人以上 利用者3人に対して職員1人以上 利用者3人に対して職員1人以上
居室の広さ 21.6㎡以上 7.43㎡以上
雰囲気 プライベートな時間を楽しむことができ、自由度が高い 小規模な共同生活で、アットホームな雰囲気

ケアハウスの提供サービス

ケアハウスでは、食事や掃除などの生活支援サービスを中心に、入浴や排せつといった介護サービスまで、多岐にわたるケアサポートを提供しています。

一般(自立)型ケアハウスと介護型ケアハウスでは、利用できるサービスに大きな違いがあるため、これから詳しく解説していきます。

一般(自立)型ケアハウス

自立型ケアハウスでは、食事の提供や掃除、買い物、洗濯をはじめとする生活支援サービスを受けることができます。

入居対象は60歳以上の生活に不安のある「自立」の方とされているため、一般的に介護・看護サポートには対応していません。介護・看護サービスを利用する場合は、別途料金を払って外部のサービスを契約する必要があるので、注意しましょう。

人員配置基準としては利用者30人に対して1人の職員配置となっており、日々の見回りや生活相談といったサポートを提供しています。まだ元気だけど、ひとり暮らしは不安になってきた」という方も、安心の見守り体制もと暮らすことができます。

居室は一般的に21.6㎡以上の個室と定められており、プライベートな時間を確保できることが魅力です。

 

介護型ケアハウス

特定施設入居者生活介護の指定を受けた介護型ケアハウスでは、入居者の介護度に応じて介護・看護サービスを定額で受けることができます。

人員配置基準としては利用者3人に対して1人の職員配置となっており、幅広いサービスの利用が可能です。一般(自立)型ケアハウスの生活支援サービスに加え、介護サービスとして、食事や入浴、排せつの介助をはじめ、リハビリや通院同行などにも対応しています。

介護型ケアハウスは、看取り・ターミナルケアを行っている場合も多く、入居後に介護度が上がった際も、引き続き施設で暮らすことができます。「住み慣れた施設で、顔なじみのスタッフに囲まれて、最期まで穏やかに過ごしたい」という方にも最適です。

居室は一般(自立)型と同じく、21.6㎡以上の個室と定められており、1人の時間を楽しむことができます。

 

グループホームの提供サービス

グループホームでは、認知症ケア専門のスタッフによって、食事や入浴などの介助をはじめ、さまざまなサービスを受けることが可能です。

認知症へ効果的な取り組みとして、少人数制の共同生活を通じて脳の活性化を図る「ユニットケア」を実施しています。

ユニットケアとは、入居者やスタッフが共同生活するなかで、入居者一人ひとりの生活スタイルを尊重する介護手法のこと。スタッフの見守りのもと掃除や洗濯などの家事をこなすことで、生活の一通りのことができる状態へ向けた支援を行っています。

そのほか、家庭菜園を利用した野菜づくりをはじめ、歌や体操、手芸などのレクリエーションも多く実施しています。アットホームな雰囲気の共同生活を楽しみながら、認知機能低下の予防に取り組める点が魅力です。

グループホームの入居対象は、共同生活を送ることができる「体が元気な認知症の方」です。したがって、原則として医療・看護ケアには対応していないので、注意しましょう。

 

居室は最低でも床面積7.43㎡のスペースを取ることが法律で定められています。一般的にはひとり用の個室のみですが、施設によってはご夫婦用の相部屋が用意されている場合もあります。

人員配置としては利用者3人に対して1人以上となっており、24時間体制の見守りサポートを受けることができます。夜間に身体の状態が急変した場合も安心の環境です。

ケアハウスとグループホームのメリット・デメリット

次に、ケアハウスとグループホームそれぞれのメリットやデメリットについて、分かりやすく解説していきます。

ケアハウスのメリット・デメリット

メリット デメリット
・低価格でさまざまなサポートを受けられる

・レクリエーションが盛ん

・プライバシーが確保されている

・入居待ちが多い

・介護度が上がった際は、施設を移らなければならない場合がある

 

ケアハウスのメリット

  • 低価格でさまざまなサポートを受けられる

ケアハウスの最大のメリットは、低価格でさまざまなサポートを受けられることです。

月額費用は全国平均で約9〜15万円となっており、一般的な有料老人ホームの半額ほどで利用できる場合もあります。

施設を運営する自治体や社会福祉法人の補助金によって、入居者の金銭的な負担を抑えることができる点は大きな魅力と言えるでしょう。

 

  • レクリエーションが盛ん

ケアハウスでは、イベントやレクリエーションが盛んに行われています。

七夕やクリスマス会といった四季折々のイベントをはじめ、新しい創作活動にチャレンジしたり、身体を動かすゲームで盛り上がったりと、バラエティ豊かな内容をご用意しています。

日々のレクリエーションは運動不足やコミュニケーション不足が解消でき、心身機能の維持・向上に加えて、精神的な生きがいとなることもあります。

 

  • プライバシーが確保されている

ケアハウスの居室は原則、全室個室のため、プライベートな時間をしっかりと確保することができます。

特別養護老人ホームなどでは相部屋が採用されていることも多く、個人のスペースはカーテンやパーテーションなどの簡易的な仕切りのみとなっている場合もあります。

しかし、ケアハウスではプライバシー面を心配することはありません。レクリエーションを楽しんだ後は、ゆったりと個人の時間を満喫したりと、メリハリのある暮らしを送れることは大きなメリットと言えます。

 

ケアハウスのデメリット

  • 入居待ちが多い

安価でさまざまなサービスを利用できるケアハウスには入居希望者が殺到することがあるため、地域によっては数も少なく、待機期間が長くなることも少なくありません。

待機期間は施設によって異なり、数ヶ月で入居できた人もいれば、1年以上の待機が必要になる人もいます。

入居者の入れ替わりが遅いことも特徴で、高齢者人口が多い、ケアハウスの少ない地域は待機期間が長くなる傾向にあることは理解しておきましょう。

 

  • 施設を移らなければならない場合がある

「一般(自立)型」は、60歳以上で、事情により家族と暮らせず、日常生活に不安のある方(健康状態に問題はない方)が入居対象とされており、一般的に医療・看護ケアには対応していません。

したがって、入居後に介護度が上がった際は、他の施設に移らなければならないことがあります。

訪問介護などの外部サービスを利用しながら引き続き施設で暮らせる場合もありますが、介護度が高くなるほど必要なサービスが増え、かかる費用も高額となるため注意しましょう。

 

グループホームのメリット・デメリット

メリット デメリット
・認知症に対応した介護サービスを受けられる

・少人数制の共同生活により、入居者・スタッフと親しみやすい

・住み慣れた地域で過ごせる

・医療ケアに特化していない

・入居待ちが多い

・要介護度が上がると退去しなくてはならない場合がある

 

グループホームのメリット

  • 認知症に対応した介護サービスを受けられる

グループホームでは、認知症ケア専門のスタッフによる介護を受けることができます。

少人数制の共同生活を通じて脳の活性化を図る「ユニットケア」のほか、身体を動かしながら認知機能低下の予防に取り組めるレクリエーションも多く実施しています。

スタッフは入居者によって異なる認知症の症状に寄り添い、「その人らしさ」を大切にしたサポートを提供するため、家族にとっても安心の環境です。

 

  • 入居者・スタッフと親しみやすい

5~9名単位のグループで共同生活を営むため、スタッフやほかの入居者との距離が近く、家庭的なあたたかい雰囲気のなかで暮らすことができます。

認知症の方には、生活環境や人の変化に敏感という特徴があります。

一般的な有料老人ホームでは入居者の入れ替わりが激しいため混乱してしまい、心身状況に悪影響を及ぼす場合も多く見られます。しかし、少人数制のグループホームでは人の入れ替わりが少ないため、顔なじみの関係のスタッフや入居者に囲まれながら、心穏やかに過ごすことができます。

 

  • 住み慣れた地域で過ごせる

グループホームは、施設と同一の市区町村に住民票のある方が入居対象です。

認知症を抱える方は、生活環境の変化に非常に敏感です。

したがって、住み慣れた地域で生活環境を大きく変えずに暮らすことができることは、大きなメリットであると言えるでしょう。

スタッフ同伴での買い物や、レクリエーションとして実施するお散歩の際も、記憶になじんだ場所を通るため、心理的に安心して過ごすことができます。

 

グループホームのデメリット

  • 医療ケアに特化していない

グループホームには、医師・看護師の配置が義務付けられていません。

したがって、胃ろうやたん吸引などの医療処置には対応していないことが多いのが現状です。

入居後に介護度が上がり、医療ケアが必要になった場合は、ほかの介護施設に移らなければならないこともあるので、注意しましょう。

そのほか病気や怪我で入院していた方が退院後の身体状況によって施設に戻れない場合や、看取り期が近づくと別の施設や医療機関への移動を勧められるケースもあります。

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  • 入居待ちが多い

グループホームはもともと入居の定員が少人数であることから、入居者の入れ替わりが遅く、入居したい時に入居できない場合があります。

待機期間は施設によってさまざまですが、数か月を超える待機が必要となるケースもあるため、書類の手続きなど早めに準備を進めておくことが大切です。

 

また、住み慣れた地域で暮らせるというメリットの反面、住民票がない地域での入居はできないという点は、選択肢となる施設の数が限られてしまうためデメリットとも言えます。

人口の多い地域では特に、待機期間を長期化させる要因となることもあります。

 

ケアハウスとグループホーム、どちらがいい?

入居者の利用ニーズにより、施設の選び方は変わってきます。

ケアハウスでは、予算を抑えながら自由度の高い生活を送ることができます。

グループホームでは、認知症ケア専門のスタッフのもと、アットホームな雰囲気のなか暮らすことができます。

したがって、それぞれの施設に適しているのは以下のような方です。

 

  • ケアハウス

 低価格でサービスを受けながら自由度の高い生活を送りたい方。

 

  • グループホーム

 認知症を抱えていて、住み慣れた地域で暮らしたい方。

 

次項ではそれぞれの施設におすすめな人を、より詳しく解説していきます。

ケアハウスにおすすめな人

  • 予算を抑えながら、自由度の高い生活を送りたい方

ケアハウスの最大の魅力は、自治体や社会福祉法人による補助金により、利用料金を抑えられることです。

したがって「家計への負担を抑えて引越ししたい」という方にはぴったりです。

さらに一般的に居室はすべて個室のため、プライベートな時間をしっかりと確保することができます。

 

日中はほかの入居者と趣味の活動やレクリエーションを楽しんだり、夕食後はゆったりと個人の時間を過ごしたりと、メリハリのある暮らしを送りたい方にも最適と言えるでしょう。

 

  • 家族の援助を頼りにできない、「自立」の方

一般(自立)型ケアハウスの入居対象となるのは、60歳以上のご自身で身の回りのひととおりのことができる方です。

食事の提供や掃除、買い物などの便利な生活支援サービスを受けながら生活できるため、「まだ元気だけど、ひとり暮らしは不安」「家族と離れて暮らしており、援助を頼りにできない」という方も快適に暮らしていただけます。

スタッフは日々の見回りや生活相談を実施しており、これからの医療・介護についての不明点や、暮らしのなかの些細な悩みにも親身に対応してくれるので安心です。

 

  • 終身で利用したい方

介護型ケアハウスは、終身利用が可能な施設も多く、入居後に介護度が上がった際も引き続き施設で暮らすことができます。

そのため、「住み慣れた施設で、最期まで穏やかに過ごしたい」という方にも最適です。

食事の提供や掃除、洗濯といった生活支援サービスに加え、介護サービスとして、入浴や排せつの介助をはじめ、リハビリ、通院同行など幅広いケアに対応しています。

専門の介護スタッフと協力医療機関による万全の体制のもと、将来にわたって暮らすことが可能です。

グループホームにおすすめな人

  • 認知症で、共同生活を営むのに支障のない方

グループホームは認知症専門のスタッフの見守り体制のもと、それぞれの症状に寄り添ったケアサポートを受けられることが魅力です。

認知機能低下の予防に効果的なイベント・レクリエーションが多く実施されており、脳の活性化に加え、精神的な生きがいにつながることもあります。

アットホームな雰囲気の共同生活を楽しみながら、認知症の症状を和らげることができるため、体が元気な認知症の方にはぴったりです。

 

  • 住み慣れた地域で暮らしたい方

グループホームは、65歳以上で施設のある自治体にお住まいの方が対象となる、地域密着型サービスです。

環境の変化に伴うストレスを最小限に抑え、住み慣れた地域で大きく生活環境を変えずに暮らしたい方には最適です。

また共同生活を送るほかの入居者も、これまで同じ地域で暮らしてきたため、コミュニケーションが取りやすいことも魅力と言えるでしょう。

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まとめ

ケアハウスとグループホームの違いについてをまとめると、以下のようになります。

ケアハウス グループホーム
・ひとり暮らしに不安のある高齢者が、食事や見守りなどのサービスを受けながら生活できる。

・比較的低価格で利用することができ、プライベートな時間をしっかりと確保できる。

・「一般(自立)型ケアハウス」「介護型ケアハウス」があり、身体状況によって最適な施設を選べる。

・認知症に対応したケアを受けながら、住み慣れた地域で安心して暮らすことができる。

・少人数制の共同生活を営んでおり、ほかの入居者やスタッフとの交流が盛ん。

 

実際のサービス内容や暮らしの雰囲気は、施設によって異なることがあります。

そのため、ショートステイや体験入居などを活用しながら、費用面や施設ごとの特徴を比較することが大切です。

 

ケアハウスについてさらに知りたい方はこちらの記事を、グループホームについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

ケアハウスとグループホームの違いとは?

ケアハウスとグループホームの最大の違いは、グループホームは認知症ケアに対応しており、要介護認定を受けた中重度の認知症の方にも適しているということです。詳しくはこちらをご覧ください。

ケアハウスとグループホーム、どちらがいい?

一概にどちらの方が優れているということはありません。入居者の利用ニーズに沿った施設を選ぶことをお勧めします。ケアハウスでは、予算を抑えながら自由度の高い生活を送ることができます。グループホームでは、認知症ケア専門のスタッフのもと、アットホームな雰囲気のなか暮らすことができることがメリットです。詳しくはこちらをご覧ください。

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