ペット可のシニア向け分譲マンションはある?よくある決まりごとや、費用をくわしく解説!

ペット可のシニア向け分譲マンションはある?よくある決まりごとや、費用をくわしく解説!

近年人気が高まっているシニア向け分譲マンションでは、ペットの数居者自身でペットの世話ができるか入居者に危険を及ぼすことがないかなどの条件を満たせば、ペット同伴での入居を受け入れている施設もあります。

「いくつになっても趣味を楽しみたい」「同世代の友達が欲しい」と考えるアクティブシニア向けの分譲マンションは、年々施設数が増加しています。

シニア向け分譲マンションの全国平均価格は、4,386万円と資金面でのハードルは高いですが、長年寄り添った大事なペットと一緒に暮らしたい!とお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役
専門分野:介護事業経営

株式会社JTBで企業、自治体の海外視察を担当後、大手コンサルティング会社の株式会社船井総合研究所に入社。介護保険施行当初、自ら介護事業に特化したグループを立ち上げ、マネージャーとして勤務。その後、介護サービスに特化したコンサルティング会社「株式会社スターコンサルティンググループ」を立ち上げ、専門家集団として活動している。サポート領域としては、介護施設の開設から集客(稼働率アップ)、採用、教育研修システム・評価制度の導入、DX化などを幅広く支援。「日本一」と呼ばれる事例を、数々生み出してきた。コンサルティング実績500法人以上、講演実績700回以上。また「ガイアの夜明け(テレビ東京)」など、テレビ、新聞、雑誌の取材も多い。詳しくはこちら

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ペット可のシニア向け分譲マンションでよくあるきまりごと

入居者が安心してペットと暮らすために、ペット可のシニア向け分譲マンションでは、いくつかのきまりごとが設けられています。施設によっては、かなり厳しい規制が設けられている場合もありますが、この項目では、一般的にペット可のシニア向け分譲マンションで設けられているよくあるきまりごとを3つに分けて解説します。

1.ペットの数と種類

シニア向け分譲マンションでは、施設内で飼育できるペットの数や種類が制限されている場合があります

ペットの数が多すぎると入居者や他のゲストの迷惑になることもあるので、飼い主はペットの数を考慮する必要があります。一般的に犬か猫を1戸につき1匹以内というルールが設けられています。

施設によっては、大型犬の受け入れはできないなどのルールもあるため、大型犬との入居を検討する際は施設に問い合わせをしてみましょう。

さらにペットは予防接種を受けなければなりません。免疫の弱い高齢者が集団生活を営むシニア向け分譲マンションでは、ペットの予防接種は必要不可欠です。

飼い主はペットの安全、および施設内の他の居住者の安全を確保するために、これらの規則を守らなければなりません。規則に違反した場合、ペットや入居者の退去を求めることもあります。

2. ペットのお世話は入居者が行う

シニア向け分譲マンションにペットと一緒に入居する際は、入居者がペットのお世話をすることが前提です。しかし、認知症の進行などにより入居者によるペットのお世話が難しくなる場合もあります。

通院やリハビリで一時的にペットのお世話ができない場合は、施設の職員が代わりにお世話をしてくれたり、「ペットのデイサービス」と呼ばれるペットを預かってくれる外部サービスと連携している施設もあります。

外部の委託型サービスを利用する際は、保険適用外となり全額自己負担となるため注意しましょう。

また、要介護状態になったり、入院、逝去など、ペットを飼い続けるのができなくなることも考えられます。

飼っている間よりも、飼えなくなったときの方が大きなトラブルになります。そうなった場合の引取先を、入居前からあらかじめ考えておきましょう。

ペットのお世話が難しくなった場合に備え、施設側にどの程度お世話をサポートしてもらえるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。

また、職員のサポートが得られない場合、外部サービスを利用できるか確認しておくとよいでしょう。大切な家族の一員であるペットがきっかけとなり、施設内での生活にトラブルが生じないように注意してください。

3.ペットによる入居者トラブルがあった場合の治療費や損害賠償費用

ペットが他の入居者やスタッフに病気や怪我をさせた場合、その入居者が治療費や損害賠償を支払わなければならない場合があります。ペット保険でカバーできる場合もありますが、どれほど保証されるかは契約条件を確認しましょう。

またペット保険で保険金が支払われる場合でも、契約内容によっては全額をカバーできるとは限りません。

さらにペットが危険であることがわかったり何度も悪さをしたりした場合、追加費用が発生することもあります。このようにペットの飼い主は、自分のペットが他の居住者やスタッフに怪我や病気を負わせた場合に、どの程度の金銭的リスクを負うことになるのか確認しておきましょう。

ペット可のシニア向け分譲マンションへ入所したいという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、入居相談員にその場で条件に合った施設を教えてもらうことができるためご希望に沿った施設探しが可能です。

「プロに相談したい」という方は、ご気軽に無料相談を活用ください。

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ペット可のシニア向け分譲マンションの費用

シニア向け分譲マンションの全国平均価格は、4,386万円で2010年代の平均価格と比較すると、ニーズの増加により約1,000万円ほど上昇しています。グルーミング施設やペットの足洗い場などの共用施設の充実度や設備の豊富さによって価格が変動するため、入居を検討する際は施設に確認してみるとよいでしょう。

また、散歩の代行、グルーミング、ペットシッター、犬のしつけ教室など、付随するサービスを利用することで、一般の入居者に比べて管理費用が高くなる可能性があります。次の項目では、ペット可のシニア向け分譲マンションにかかる月額費用について解説します。

月額費用シミュレーション

設定条件は以下の通りです。

【設定条件】
・購入予定の物件名:エクセレントマスターズ八王子 中楽坊
・販売価格:4618万円頭金
・ペット:相談可
・住宅ローンの有無:一括現金で購入
・物件所在地:東京都八王子市

まず初期費用としてかかるのは、販売価格と修繕積立基金、管理準備金というお金です。

今回は現金一括購入ですが、住宅ローンを借り入れる場合は、契約の際の保証金や購入後の金利が追加でかかるため、注意しておきましょう。修繕積立基金とは、主に新築マンションを購入する際にかかる費用で、大規模修繕に備えて積み立てておくお金のことです。管理準備金も同じく新築マンションを購入に必要な費用で、日常的に必要な備品購入や管理人の人件費などに充てられるお金を指します。

それぞれ「エクセレントマスターズ八王子 中楽坊」では、修繕積立基金が138万円、管理準備金として13万円必要となります。

次に月額費用としては、管理費が3万8000円、修繕積立金は1万1700円、そのほか、生活支援業務費として3万4540円、レストラン運営費として1万3310円、インターネット使用料として715円がかかります。

さらにペットの食費・病院代・トイレシートやその他雑費をあわせてだいたい6000円ほどだとした場合、販売価格とあわせて入居時にかかる費用は4769万円、月額費用は10万4365円かかることとなります。なお先述の通り、住宅ローンを組んだ場合は毎月の返済も必要になります。

これに加えて介護サービスを利用した場合は、自己負担分がかかるため、注意しましょう。

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ペット可のシニア向け分譲マンションを検討する際に確認すること

シニア向け分譲マンションの購入を検討する際には、いくつか確認するポイントがあります。ここからは、購入前に確認したい項目を紹介します。

近くに動物病院があるか

シニア向け分譲マンション(ペット可)の入居前には、近くに動物病院があるかどうかを確認してください。万が一のとき、すぐにペットの適切な治療を受けられることは重要です。

シニア向け分譲マンションでは原則、動物病院への送迎などは入居者本人が行う必要があります。

また近くにある動物病院に、資格や経験を持ったスタッフがいて、幅広い診療に対応しているかも確認してください。

できればワクチン接種、寄生虫駆除、歯科治療などのサービスを行っているクリニックも探してみましょう。

さらにペットの預かりサービスや予約の延長など、急なニーズがある場合にも、クリニックが近くにあれば助かります。飼い主とペットの両方に安心感を与えるので、生活を考えるうえで非常に重要なので確認してみてください。

実際にペットと暮らしている人がいるか

シニア向け分譲マンション(ペット可)の入居前には、実際にペットと暮らしている人がいるかを確認してくださいまずは書類にサインする前に、ペットをめぐる方針や制限について必ず質問しましょう。

例えば、以下のポイントを確認すると良いでしょう。

  • 施設内のすべての場所で動物を飼うことができるのか
  • それとも特定の場所だけで飼うことができるのか
  • 特定の品種やサイズに制限があるか
  • 施設外にペットを連れて行くことは可能か

これらはすべて、ペット可のシニア向け分譲マンションを検討する際に尋ねるべき重要な質問です。動物アレルギーを持っている入居者がいた場合は、入居者トラブルの原因になりかねません。

さらにペットの入居に必要な予防接種の記録や、定期的な獣医師の治療が必要かどうかも確認しておきましょう。

ペットが高齢であったり特別なニーズがあったりする場合は、対応できる施設かどうかを見極めることが重要です。施設内に獣医のスタッフがいるか、または施設の近くに動物病院があるかどうかを確認しましょう。

 

「実際に施設を見てみないと生活のイメージができない…」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。

ケアスル介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。

「暮らしの雰囲気を知った上で、納得して施設を探したい」という方は、まずは無料相談からご利用ください。

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まとめ

ペットと一緒に暮らすことで得られるアニマルセラピー効果には、認知症の進行を遅らせたり、感情表現が豊かになるなど高齢者にとってたくさんの利点があります。

ペットと入居者が安心して過ごすために、ペット可のシニア向け分譲マンションではいくつかのきまりごとが定められているケースがあります。

長年連れ添った大切なペットとシニア向け分譲マンションで穏やかな老後を過ごすために、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

シニア向け分譲マンションで飼えるペットの数や種類は決まっている?

ペット可のシニア向け分譲マンションでは、施設により異なりますが、一般的に犬もしくは猫を1戸につき1匹ずつと決まっています。詳しくはこちらをご覧ください。

ペット可のシニア向け分譲マンションの月額費用は?

シニア向け分譲マンションでかかる月額費用はだいたい10万円前後になりますが、施設により異なります。詳しくはこちらをご覧ください。

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